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2章・十字架
[イヴリス町]
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これから行くイヴリス町と言うところなのだが、
朝、列車に乗っていた老人がたまたま情報を知っていて、聞いたところ
なんと最近奇妙な連続殺人があったそうだ。
死体は血が抜かれ、肉も喰われカラカラになり、まさにミイラようになっていたらしい。
昨日、老人はその現場を見てたらしい。
「あんた…なんだってあんな場所に?今は危ないしやめたほうがいいですよ?」
「少し探し物をしているんだ。心配してくれてありがとう。」
そう言うと老人は心配そうな顔をして
「そうか…。気をつけて下さいね…。」といった。
列車がイヴリス駅に着き、電車を降りた時、老人は笑顔で手を振ってくれた。
さて、ここから道なりをまっすぐ行けばイヴリス町だ。
[イヴリス町]
町は荒廃していた。
砂が舞い、なんとも近寄り難い雰囲気を出している。
[welcome to]と書かれた町の看板は、酷く大破していた。
フードをかぶり町に入ると、砂嵐が舞い、目の前はあまり見えない。
しかし道を歩くにつれ、風の力は弱くなり、あたりを確認できるくらいになった。
イヴリス町、最近までは栄えていたらしいが、何故こんなが荒廃した町になってしまったのか。
更に殺人事件があったとはこの町はなんとも不幸だ…。
というか、殺人があったということは、軍もここに来てる。という事か…。
町を見ると噂に聞いた過去の繁栄を感じさせるものも微塵はなく、まさに、スラム街そのものだった。
子供は泣き、親は子供をあやし、僅かに残る金持ちは、そんな今の町の現状なんて考えず至福を肥やしている。
しかし、イヴリスは町の規模が広く、飲食店も残っている商店街もあるらしい。
だが、今いるところはならず者が吹きだまるまさに、スラム街だ。
とりあえず現場に行ってみたいし、情報を集めるかと思い、そこにいたならず者に情報提供を求めた。
はじめはガラが悪く因縁をつけてきたが、金を出したら「分かればいいんだよ。」といい、現場を教えてくれた。
ここから近くの住宅街が現場らしいがそこに行くためにはまた長く歩かなければならない。
うっすらと建物は見えるがそこに幸福というものはなく、貧乏人は泣き、金持ちが高らかに笑う声しか聞こえない。
不快だ。都市の賑わいとは違い、ここら何だかいい気はしない。
だが、進まなくては。今やることは偽善活動ではなく、現場に行くことだからだ。
道をまっすぐと進み続け、目印の高い時計塔を右に曲がれば、住宅街がある。
そして、住宅街の中央ら辺に行けば、そこは現場だ。
軍が死体を回収したのか、死体はなく、そこにあるのは、無残で生々しい犯行現場だった。
あたりを見渡しても、誰もいない。
ならず者にこの場所を聞いた時何故か笑われたのはこれだったのかと、一瞬不快に思った。
だが来れたのには変わらないのだから別にいいだろう。
現場周辺を見渡して、何かないかと周辺を歩く。
誰もいないので、靴が地面を踏む音が響き、孤独を感じる。
あぁ、ここには自分しかいないのか。
昨日はあんな明るい世界にいたのに、場所が変わるだけでこんな静かになってしまうのか。
そう思いながら、あたりを散策していると、何かの影が見えた。
人影?
だが、ここにはもういないはずでは?
そう思い見入っていると
「あれ?何でここになんで人間いんの?」
ロングカーディガンを着たの男が一人そこにはいた…。
朝、列車に乗っていた老人がたまたま情報を知っていて、聞いたところ
なんと最近奇妙な連続殺人があったそうだ。
死体は血が抜かれ、肉も喰われカラカラになり、まさにミイラようになっていたらしい。
昨日、老人はその現場を見てたらしい。
「あんた…なんだってあんな場所に?今は危ないしやめたほうがいいですよ?」
「少し探し物をしているんだ。心配してくれてありがとう。」
そう言うと老人は心配そうな顔をして
「そうか…。気をつけて下さいね…。」といった。
列車がイヴリス駅に着き、電車を降りた時、老人は笑顔で手を振ってくれた。
さて、ここから道なりをまっすぐ行けばイヴリス町だ。
[イヴリス町]
町は荒廃していた。
砂が舞い、なんとも近寄り難い雰囲気を出している。
[welcome to]と書かれた町の看板は、酷く大破していた。
フードをかぶり町に入ると、砂嵐が舞い、目の前はあまり見えない。
しかし道を歩くにつれ、風の力は弱くなり、あたりを確認できるくらいになった。
イヴリス町、最近までは栄えていたらしいが、何故こんなが荒廃した町になってしまったのか。
更に殺人事件があったとはこの町はなんとも不幸だ…。
というか、殺人があったということは、軍もここに来てる。という事か…。
町を見ると噂に聞いた過去の繁栄を感じさせるものも微塵はなく、まさに、スラム街そのものだった。
子供は泣き、親は子供をあやし、僅かに残る金持ちは、そんな今の町の現状なんて考えず至福を肥やしている。
しかし、イヴリスは町の規模が広く、飲食店も残っている商店街もあるらしい。
だが、今いるところはならず者が吹きだまるまさに、スラム街だ。
とりあえず現場に行ってみたいし、情報を集めるかと思い、そこにいたならず者に情報提供を求めた。
はじめはガラが悪く因縁をつけてきたが、金を出したら「分かればいいんだよ。」といい、現場を教えてくれた。
ここから近くの住宅街が現場らしいがそこに行くためにはまた長く歩かなければならない。
うっすらと建物は見えるがそこに幸福というものはなく、貧乏人は泣き、金持ちが高らかに笑う声しか聞こえない。
不快だ。都市の賑わいとは違い、ここら何だかいい気はしない。
だが、進まなくては。今やることは偽善活動ではなく、現場に行くことだからだ。
道をまっすぐと進み続け、目印の高い時計塔を右に曲がれば、住宅街がある。
そして、住宅街の中央ら辺に行けば、そこは現場だ。
軍が死体を回収したのか、死体はなく、そこにあるのは、無残で生々しい犯行現場だった。
あたりを見渡しても、誰もいない。
ならず者にこの場所を聞いた時何故か笑われたのはこれだったのかと、一瞬不快に思った。
だが来れたのには変わらないのだから別にいいだろう。
現場周辺を見渡して、何かないかと周辺を歩く。
誰もいないので、靴が地面を踏む音が響き、孤独を感じる。
あぁ、ここには自分しかいないのか。
昨日はあんな明るい世界にいたのに、場所が変わるだけでこんな静かになってしまうのか。
そう思いながら、あたりを散策していると、何かの影が見えた。
人影?
だが、ここにはもういないはずでは?
そう思い見入っていると
「あれ?何でここになんで人間いんの?」
ロングカーディガンを着たの男が一人そこにはいた…。
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