5 / 46
5 ノーパンとインプランティング
しおりを挟む
ノーパンの意味が分かっていない風のグイードに、パンツを穿かない状態のことだと説明する。
グイードが、呆れ顔で言った。
「お前の悩みはそれしかないのか」
「だって、グイードがいるし」
「……ッ」
グイードの息を呑む音が聞こえたので、むくりと起き上がると横になっているグイードの首元にもたれかかる。グイードのピンと立った耳をマッサージするように撫でると、グイードの目が気持ちよさそうに細まっていった。
少し眠そうな声で、グイードが言う。
「……ヨウタが森の外について尋ねてきたら、ちゃんと答えようと思っていた」
「そうなの?」
「だがまさか、外の世界の前にオレの年齢を聞かれるとは思わなかったぞ」
俺はなーんにも考えてなかったけど、グイードはひとりであれこれ考えていたらしい。人間の俺より考える狼って、やっぱりグイードは凄いなあ。
「うーん、国民性かもなあ」
日本人って、とりあえず会話のきっかけとして年齢聞くじゃん。あのノリだったんだけど、グイードには意外だったらしい。
「お前の国のことはよく分からんが」
ふ、という柔らかく笑う息は、あくまで優しい。
「オレは――ヨウタと過ごすようになってから、生きていると実感できるようになった」
「え? じゃあ今までは?」
ふるふると首を横に振るグイード。
「これまでオレは、一族から出て行った後はただ時間を重ねていただけだった。何も楽しくないし、未来への希望もない。死んではいない、ただそれだけだ」
「グイード……」
そうだよ、グイードには狼の仲間がいたって最初に言ってたじゃないか。ひとりで飄々と暮らしているように見えたから、事情がありそうとは思っていたけど、まさかグイードが絶望しながら過ごしていたなんて。
俺が余程悲しそうな顔をしていたのか、片目を開けたグイードが小さく笑う。
「そんな顔をするな。お前を拾って以降、俺の心は晴れ渡っている」
「本当? 無理してない?」
グイードの首に腕を巻きつけた。
「本当だ。これまでひとりで過ごしていた時に考えていたようなことは、全く考えなくなっていた。今ようやくそのことに気付いたくらいだ」
「俺、グイードにおんぶに抱っこだもんなあ。そりゃ考える暇もないか」
「そういうことじゃない」
グイードが、俺に鼻先を擦り付ける。
「お前は俺にとって、そう――太陽みたいなんだ。晴れることのなかった俺の心にかかっていた雲を、お前が追いやってくれた」
「俺、何もしてないよ……」
どっちかというと、大分面倒をかけている自覚はある。グイードがいないと水も飲めないし、餓死まっしぐらだし。
「違うんだ、ヨウタ。お前は俺を蔑まない。俺の隣にいて笑ってくれている。それだけで俺は……救われている」
だから、とポツリと続けるグイード。
「……だから余計、ヨウタに外の世界の話をするのが怖かった。外に興味を持ったら、オレをここに置いて去ってしまうんじゃないかと」
「――グイード!」
ぎゅうう、ときつく抱きついた。どうして俺はグイードがひとりでいる理由について何も考えなかったんだろう。いやまあ毎日楽しくて幸せすぎたのが原因なのは分かってるけど、それにしたってグイードが悩んでいたことに気付きもしないなんて! 神様みたいな奴に「単細胞」って言われても仕方ないよな、これ。
「全くもう、グイードってば真面目なんだからさ……!」
「真面目? どういう……」
グイードの片眉が上がる。
「グイードはさ、俺にちゃんと選ばせてくれようとしてたんだろ? 外に他の奴らがいるって教えないのは狡いって考えたんだよな?」
「……それはそうだろう。ヨウタが何故突然こんな森の中に現れたのかは分からないが、迷って入って来られるような場所でもない」
この場所ってそんなに深い森の中なんだ。一番近い他の場所までどれくらいかかるのかな。
「とにかくな。ヨウタのよく分からん話の内容を、オレなりに考えてみたんだ」
「よく分からんって」
「お前の説明は説明になっているようでなっていないからな」
「……」
なんか申し訳ございません。ワイルドなスローライフヒャッハー状態になってたので、深堀りしようとか考えてませんでした。
グイードの眼差しは、これまで見たことがないくらい真剣そのものだった。そう――どこか緊張しているように見えるんだ。でも一体、なんで?
「……この世界には、百年に一度『宝珠の神子』という存在が降臨するという神話がある」
「『宝珠の神子』? なにそれ」
ん? でも何か聞き覚えもあるような? えーと、何だったっけ。神様みたいな奴が滋養強壮剤、じゃないやエネルギー増強装置みたいなもんって言ってたのが何かあった筈――。
あ。思い出した。
ガバッと顔を上げて、グイードの金色の瞳を覗き込む。
「あ、宝珠! それ、体内にインプランティングされたって言われたやつだよ!」
「は? インプランティングとは何だ」
グイードの顔が思い切り歪んだ。
「宇宙人がUFOに連れ去って攫ってきた奴の体内に装置とか埋め込んじゃうやつなんだけどさ!」
「お前の言っていることは分からん」
グイードがぶすっとする。あ、またやっちゃった。異世界の狼に宇宙人とか言っても分かる訳ないもんなあ。
「えーと、宇宙人ってのはおとぎ話みたいなやつだよ。今はあんまり関係ないんだけど、とにかくそれを入れると怪我や病気をしにくくなるって言われた! 餞別にやるから頑張って長生きしろって言われてさー。で、いきなり自由落下が始まって、そりゃもう驚いたのなんのって」
グイードの眉間の皺が、深くなる。
「……ちょっと待て。なぜお前はそんな大事なことを最初に言わなかった」
「へ? 説明しなかったっけ?」
「宝珠については一度も聞いてないぞ」
しまった。すっかり言った気になってたけど、確かにその単語は使ってない。自分の至らなさに、俺はしゅんとした。
「ごめんなグイード……そもそも宝珠って言われても全然どこに埋め込まれているのか実感ないし、異世界転移万歳ってついはしゃいじゃってた」
グイードの目が見開かれる。
「ちょっと待て。お前は今、異世界転移と言ったか? 世間知らずだからもしかしたらとは思っていたが、本当に別の世界から来たのか……」
はっきりきっぱりと世間知らずって言ったぞ。でも俺は認める。グイードがいないと生きていけない、うん!
だけど、ささやかな抵抗は試みたりして。
「一応俺は元の世界じゃひとりで生きてきてたんだけどな?」
グイードは心底驚いたって顔になった。
「信じられん」
「グイードって結構はっきり言うよね」
「ヨウタのいた世界はどれだけ整えられた世界だったんだ……」
まだ衝撃から覚めてないみたいだ。ちょっとグイード、さすがに失礼だぞ。
グイードの頬をむぎゅっと掴む。
「グイードあのなあ。そういうの、俺の世界では歯に衣を着せないって言うんだよ?」
「ハニキヌヲキセナイ? やっぱりヨウタの言うことはところどころ分からん」
世界の違いってなかなか超えられないものがあるよな。まあ分かるよ。俺はすぐ順応しちゃうし軽く流しちゃうからあんまり思わないけど。
とにかく。
俺の生活能力の低さをはっきりと驚愕と共に指摘された形になった訳だけど、でもまあ確かに腐っても文明のある日本に住んでいた俺だ。お金さえ払えばライフラインは完備されていたし、パンツがなくなれば既製品を購入すれば事足りていたのは間違いない。
食料だって企業努力が詰まったものを有り難く頂戴していたし、考えてみれば自分で何かをゼロから作り出すことなんて殆どしてなかったなあ。
「文明の利器の恩恵って凄かったんだなあ……」
しみじみと感想を述べると、グイードの呆れたような視線がグサグサと刺さってきた。何か言いたいんだろうな。俺も大分分かるようになってきたぞ。
グイードが、呆れ顔で言った。
「お前の悩みはそれしかないのか」
「だって、グイードがいるし」
「……ッ」
グイードの息を呑む音が聞こえたので、むくりと起き上がると横になっているグイードの首元にもたれかかる。グイードのピンと立った耳をマッサージするように撫でると、グイードの目が気持ちよさそうに細まっていった。
少し眠そうな声で、グイードが言う。
「……ヨウタが森の外について尋ねてきたら、ちゃんと答えようと思っていた」
「そうなの?」
「だがまさか、外の世界の前にオレの年齢を聞かれるとは思わなかったぞ」
俺はなーんにも考えてなかったけど、グイードはひとりであれこれ考えていたらしい。人間の俺より考える狼って、やっぱりグイードは凄いなあ。
「うーん、国民性かもなあ」
日本人って、とりあえず会話のきっかけとして年齢聞くじゃん。あのノリだったんだけど、グイードには意外だったらしい。
「お前の国のことはよく分からんが」
ふ、という柔らかく笑う息は、あくまで優しい。
「オレは――ヨウタと過ごすようになってから、生きていると実感できるようになった」
「え? じゃあ今までは?」
ふるふると首を横に振るグイード。
「これまでオレは、一族から出て行った後はただ時間を重ねていただけだった。何も楽しくないし、未来への希望もない。死んではいない、ただそれだけだ」
「グイード……」
そうだよ、グイードには狼の仲間がいたって最初に言ってたじゃないか。ひとりで飄々と暮らしているように見えたから、事情がありそうとは思っていたけど、まさかグイードが絶望しながら過ごしていたなんて。
俺が余程悲しそうな顔をしていたのか、片目を開けたグイードが小さく笑う。
「そんな顔をするな。お前を拾って以降、俺の心は晴れ渡っている」
「本当? 無理してない?」
グイードの首に腕を巻きつけた。
「本当だ。これまでひとりで過ごしていた時に考えていたようなことは、全く考えなくなっていた。今ようやくそのことに気付いたくらいだ」
「俺、グイードにおんぶに抱っこだもんなあ。そりゃ考える暇もないか」
「そういうことじゃない」
グイードが、俺に鼻先を擦り付ける。
「お前は俺にとって、そう――太陽みたいなんだ。晴れることのなかった俺の心にかかっていた雲を、お前が追いやってくれた」
「俺、何もしてないよ……」
どっちかというと、大分面倒をかけている自覚はある。グイードがいないと水も飲めないし、餓死まっしぐらだし。
「違うんだ、ヨウタ。お前は俺を蔑まない。俺の隣にいて笑ってくれている。それだけで俺は……救われている」
だから、とポツリと続けるグイード。
「……だから余計、ヨウタに外の世界の話をするのが怖かった。外に興味を持ったら、オレをここに置いて去ってしまうんじゃないかと」
「――グイード!」
ぎゅうう、ときつく抱きついた。どうして俺はグイードがひとりでいる理由について何も考えなかったんだろう。いやまあ毎日楽しくて幸せすぎたのが原因なのは分かってるけど、それにしたってグイードが悩んでいたことに気付きもしないなんて! 神様みたいな奴に「単細胞」って言われても仕方ないよな、これ。
「全くもう、グイードってば真面目なんだからさ……!」
「真面目? どういう……」
グイードの片眉が上がる。
「グイードはさ、俺にちゃんと選ばせてくれようとしてたんだろ? 外に他の奴らがいるって教えないのは狡いって考えたんだよな?」
「……それはそうだろう。ヨウタが何故突然こんな森の中に現れたのかは分からないが、迷って入って来られるような場所でもない」
この場所ってそんなに深い森の中なんだ。一番近い他の場所までどれくらいかかるのかな。
「とにかくな。ヨウタのよく分からん話の内容を、オレなりに考えてみたんだ」
「よく分からんって」
「お前の説明は説明になっているようでなっていないからな」
「……」
なんか申し訳ございません。ワイルドなスローライフヒャッハー状態になってたので、深堀りしようとか考えてませんでした。
グイードの眼差しは、これまで見たことがないくらい真剣そのものだった。そう――どこか緊張しているように見えるんだ。でも一体、なんで?
「……この世界には、百年に一度『宝珠の神子』という存在が降臨するという神話がある」
「『宝珠の神子』? なにそれ」
ん? でも何か聞き覚えもあるような? えーと、何だったっけ。神様みたいな奴が滋養強壮剤、じゃないやエネルギー増強装置みたいなもんって言ってたのが何かあった筈――。
あ。思い出した。
ガバッと顔を上げて、グイードの金色の瞳を覗き込む。
「あ、宝珠! それ、体内にインプランティングされたって言われたやつだよ!」
「は? インプランティングとは何だ」
グイードの顔が思い切り歪んだ。
「宇宙人がUFOに連れ去って攫ってきた奴の体内に装置とか埋め込んじゃうやつなんだけどさ!」
「お前の言っていることは分からん」
グイードがぶすっとする。あ、またやっちゃった。異世界の狼に宇宙人とか言っても分かる訳ないもんなあ。
「えーと、宇宙人ってのはおとぎ話みたいなやつだよ。今はあんまり関係ないんだけど、とにかくそれを入れると怪我や病気をしにくくなるって言われた! 餞別にやるから頑張って長生きしろって言われてさー。で、いきなり自由落下が始まって、そりゃもう驚いたのなんのって」
グイードの眉間の皺が、深くなる。
「……ちょっと待て。なぜお前はそんな大事なことを最初に言わなかった」
「へ? 説明しなかったっけ?」
「宝珠については一度も聞いてないぞ」
しまった。すっかり言った気になってたけど、確かにその単語は使ってない。自分の至らなさに、俺はしゅんとした。
「ごめんなグイード……そもそも宝珠って言われても全然どこに埋め込まれているのか実感ないし、異世界転移万歳ってついはしゃいじゃってた」
グイードの目が見開かれる。
「ちょっと待て。お前は今、異世界転移と言ったか? 世間知らずだからもしかしたらとは思っていたが、本当に別の世界から来たのか……」
はっきりきっぱりと世間知らずって言ったぞ。でも俺は認める。グイードがいないと生きていけない、うん!
だけど、ささやかな抵抗は試みたりして。
「一応俺は元の世界じゃひとりで生きてきてたんだけどな?」
グイードは心底驚いたって顔になった。
「信じられん」
「グイードって結構はっきり言うよね」
「ヨウタのいた世界はどれだけ整えられた世界だったんだ……」
まだ衝撃から覚めてないみたいだ。ちょっとグイード、さすがに失礼だぞ。
グイードの頬をむぎゅっと掴む。
「グイードあのなあ。そういうの、俺の世界では歯に衣を着せないって言うんだよ?」
「ハニキヌヲキセナイ? やっぱりヨウタの言うことはところどころ分からん」
世界の違いってなかなか超えられないものがあるよな。まあ分かるよ。俺はすぐ順応しちゃうし軽く流しちゃうからあんまり思わないけど。
とにかく。
俺の生活能力の低さをはっきりと驚愕と共に指摘された形になった訳だけど、でもまあ確かに腐っても文明のある日本に住んでいた俺だ。お金さえ払えばライフラインは完備されていたし、パンツがなくなれば既製品を購入すれば事足りていたのは間違いない。
食料だって企業努力が詰まったものを有り難く頂戴していたし、考えてみれば自分で何かをゼロから作り出すことなんて殆どしてなかったなあ。
「文明の利器の恩恵って凄かったんだなあ……」
しみじみと感想を述べると、グイードの呆れたような視線がグサグサと刺さってきた。何か言いたいんだろうな。俺も大分分かるようになってきたぞ。
220
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
異世界で王子様な先輩に溺愛されちゃってます
野良猫のらん
BL
手違いで異世界に召喚されてしまったマコトは、元の世界に戻ることもできず異世界で就職した。
得た職は冒険者ギルドの職員だった。
金髪翠眼でチャラい先輩フェリックスに苦手意識を抱くが、元の世界でマコトを散々に扱ったブラック企業の上司とは違い、彼は優しく接してくれた。
マコトはフェリックスを先輩と呼び慕うようになり、お昼を食べるにも何をするにも一緒に行動するようになった。
夜はオススメの飲食店を紹介してもらって一緒に食べにいき、お祭りにも一緒にいき、秋になったらハイキングを……ってあれ、これデートじゃない!? しかもしかも先輩は、実は王子様で……。
以前投稿した『冒険者ギルドで働いてたら親切な先輩に恋しちゃいました』の長編バージョンです。
触手生物に溺愛されていたら、氷の騎士様(天然)の心を掴んでしまいました?
雪 いつき
BL
仕事帰りにマンホールに落ちた森川 碧葉(もりかわ あおば)は、気付けばヌメヌメの触手生物に宙吊りにされていた。
「ちょっとそこのお兄さん! 助けて!」
通りすがりの銀髪美青年に助けを求めたことから、回らなくてもいい運命の歯車が回り始めてしまう。
異世界からきた聖女……ではなく聖者として、神聖力を目覚めさせるためにドラゴン討伐へと向かうことに。王様は胡散臭い。討伐仲間の騎士様たちはいい奴。そして触手生物には、愛されすぎて喘がされる日々。
どうしてこんなに触手生物に愛されるのか。ピィピィ鳴いて懐く触手が、ちょっと可愛い……?
更には国家的に深刻な問題まで起こってしまって……。異世界に来たなら悠々自適に過ごしたかったのに!
異色の触手と氷の(天然)騎士様に溺愛されすぎる生活が、今、始まる―――
※昔書いていたものを加筆修正して、小説家になろうサイト様にも上げているお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる