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6 『宝珠の神子』
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はあー、と溜息を吐くと、グイードが会話を続ける。
「なるほど、納得した。もしかしてと疑ってはいたが、やはりヨウタは神話にある百年に一度降臨する『宝珠の神子』だったんだな。道理で変種の猿みたいな姿だった訳だ」
「変種の猿って言葉、実は結構気に入ってない?」
今度は両手を使ってグイードの頬を引っ張ると、変な顔になったのでブフッと吹いた。かーわいい。
だけど、それでもグイードの目は真剣なままだ。
「ヨウタ。オレは一族から追い出されたはぐれ者で、決して神子の立場であるお前と共に過ごしていいような存在じゃない」
「……グイード?」
一体何を言い出したんだろう、グイードってば。さっきまであんなに楽しく一緒に過ごしてたのに、どうして急に突き放すようなことを言い出すんだよ。
「荒れていた気候が急に穏やかなものに変わったのも、考えてみればお前と出会ってからだ」
「グイード、聞いて」
グイードは目を逸らしてしまう。ちょっと待て、急にそんな態度を取るなよ。
「ヨウタに説明をしなかったオレの手落ちだ。ヨウタがいるべき場所はこんな場所じゃなくて、獣王の住まう中央だったんだ」
「グイードってば!」
グイードが全然こちらを見てくれないので、グイードの頬を引っ張ったまま、俺に向かせた。一瞬俺を見てくれたけど、すぐに伏せられてしまう金色の瞳。
「……すまなかったヨウタ。自分の我儘を優先しないで、お前に全てを話しておくべきだった」
「グイード! ひとりで勝手に納得するなよ! 俺の話も聞けってば!」
グイードは苦しそうな表情をしたまま、何も答えてくれない。
俺の中で、ぶちっと何かが切れた音がした。
「――あのなあっ! 俺はあの神様みたいな奴に、頑張って長生きしろってしか言われてないんだよ! 神話がどうとか宝珠の神子がどうとか、そんなの言われたって知るか!」
「ヨウタ……?」
驚いた顔になったグイードに、畳み掛けるように怒鳴りつける。
「俺は今グイードといて毎日が楽しいの! グイードは違うのかよ!」
「オ、オレは……っ」
目を泳がせるグイードの鼻面を、腕を回して抱き締めた。
「さっき俺といるだけで救われるって言ってただろ! それって俺が好きってことじゃん!」
「好……っ」
「俺もグイードが大好き、だから一緒にいる! それの何がいけないんだよ!」
怒鳴っている間に悔しくなってきて、涙が溢れてくる。
「はぐれ者だかなんだか知らないけど、それって誰の評価だよ! ここにいない誰かの評価で自分の価値を決めるんじゃねえ! 少なくとも俺は、会ったこともない獣王だとかいう奴よりもグイードの方が圧倒的に好きだからな!」
グイードが、オロオロし始めた。
「ヨ、ヨウタ……、泣くな、悪い、言い方が悪かった」
「グイードの言い方がズバッとしてんのはいつものことだろ!」
「うっ」
グイードが口ごもった隙に、更に続ける。
「俺は長生きしろって言われただけ! そんでグイードといるとストレスもなくて毎日楽しいし安眠もばっちり! 長生きまっしぐらじゃないか! なんか文句あるか!」
俺の剣幕に、グイードはタジタジだ。
「も、文句は別に……」
「ならもう二度と俺を突き放すようなことを言うんじゃねえよ! 分かったな!」
大分腹が立ったので、涙をグイードの顔に擦り付けて拭ってからグイードを睨む。
「グイード、俺のこと嫌い?」
「き、嫌いな訳ないだろう……」
再び目を逸らそうとするグイードの目を、顔を近付けて逸らせないようにした。
「じゃあ一緒にいてよ。俺、グイードに捨てられたくない」
「別に捨てるつもりは……」
モゴモゴするグイード。
「だが、何も話していなかったのは事実だ……」
「だったら、これから説明していけばいいじゃん」
グイードの目を覗き込みながら、懸命に伝える。
「全部聞かせてもらって、それで俺がその獣王って奴に会った方がいいって思ったら行く」
「ヨ、」
「だけどその時は、グイードも一緒じゃないとやだよ」
「だが、」
「俺、もう大好きな相手と会えなくなるのは嫌なんだ」
グイードが黙り込んでしまった。
でも、これは本心からの言葉だ。
両親と太郎を一度に失って、親戚は十八歳になったばかりだった俺を「もう大人だから」といって突き放した。
借家暮らしだったから速やかに出ていくことになって困っていても、残されたお金が大したことがないのが判明すると、みんな蜘蛛の子を散らすように去っていった。せびられるとでも思われたのかもしれない。
明るい両親が日頃親戚付き合いを積極的に行っていなかった理由を、この時初めて理解した。
遺品整理が全然終わらなくて、だけど親戚に頼ったら何か盗られるんじゃないかって思ってしまい、潔く業者を頼んで事務的に作業してもらった。
連日の仕分け作業でフラフラな状態で引っ越して、行く予定だった大学進学は諦めて。高校卒業後にうまいこと就職できなかったから、バイトを掛け持ちして何とかやりくりし始めた。
両親が残した数百万のお金には、手を付けたくなかった。あのお金は、一生取っておこうと決めていたから。
友達は、俺と時間帯が合わなくなると段々疎遠になっていった。俺も楽しそうなキャンパスライフの話を聞かされるのは面白くなかったから、それでよかった。
話すのは、バイト先の同僚だけ。俺は付き合いやすそうに見えるみたいで、割とすぐに仲良くなれた。
だけど、金を貸してと頼まれて貸したらとんずらされたり、友達と思っていた奴がした失敗がいつの間にか俺のせいになってることもあって、仕方ないなって笑いながらも、心はどんどん疲弊していっていた。
だから――もしかしたら、俺はどこかで「もういいや」って思っていたのかもしれない。だから車が近付いてきてる音がしても、身体が反応しなかったんじゃないか。
もう人間の相手なんて疲れた。なあ太郎、俺のことも迎えに来てくれないかな――。
そう思った時、目の前に現れたのがグイードだったんだ。
人間のいない世界で、俺を助けてくれたグイード。優しくて温かくて、もう離れたくないって思った。グイードなら大丈夫だって、最初に金色の目を見た時に直感で感じたんだ。グイードは俺を騙そうとなんてしないって。
だから。
「グイード」
「ああ……」
「俺、二十歳。グイードは?」
グイードが「は」と息を止めるのが分かった。だけど俺は待った。お願い、答えて、俺を突き離さないで、と祈りながら。
やがて、グイードがゆっくりと息を吐き――苦笑と共に答えた。
「……驚きだな。お前はもっと子供かと思っていたが、まさかの同い年とは」
「え、グイードも二十歳なの? 奇遇だね!」
顔をパッと上げてグイードの目を探すと、今度は優しい眼差しがちゃんと俺を見る。
「――ヨウタ」
「うん」
「ちゃんと話す。だからお前が本当に必要だと感じたら、遠慮なく俺を置いていけ」
「断る」
「ヨウタ……困ったな」
本当に困ったような声を出すもんだから、段々おかしくなってきてプッと吹いた。
「大好きだよ、グイード。俺と一緒にいて」
暫くの間、グイードからは返事がなかったけど。
「――ヨウタが望む限りは、ずっとお前を守り続けよう」
体感的に一分くらい経ってから、グイードは答えてくれたのだった。
「なるほど、納得した。もしかしてと疑ってはいたが、やはりヨウタは神話にある百年に一度降臨する『宝珠の神子』だったんだな。道理で変種の猿みたいな姿だった訳だ」
「変種の猿って言葉、実は結構気に入ってない?」
今度は両手を使ってグイードの頬を引っ張ると、変な顔になったのでブフッと吹いた。かーわいい。
だけど、それでもグイードの目は真剣なままだ。
「ヨウタ。オレは一族から追い出されたはぐれ者で、決して神子の立場であるお前と共に過ごしていいような存在じゃない」
「……グイード?」
一体何を言い出したんだろう、グイードってば。さっきまであんなに楽しく一緒に過ごしてたのに、どうして急に突き放すようなことを言い出すんだよ。
「荒れていた気候が急に穏やかなものに変わったのも、考えてみればお前と出会ってからだ」
「グイード、聞いて」
グイードは目を逸らしてしまう。ちょっと待て、急にそんな態度を取るなよ。
「ヨウタに説明をしなかったオレの手落ちだ。ヨウタがいるべき場所はこんな場所じゃなくて、獣王の住まう中央だったんだ」
「グイードってば!」
グイードが全然こちらを見てくれないので、グイードの頬を引っ張ったまま、俺に向かせた。一瞬俺を見てくれたけど、すぐに伏せられてしまう金色の瞳。
「……すまなかったヨウタ。自分の我儘を優先しないで、お前に全てを話しておくべきだった」
「グイード! ひとりで勝手に納得するなよ! 俺の話も聞けってば!」
グイードは苦しそうな表情をしたまま、何も答えてくれない。
俺の中で、ぶちっと何かが切れた音がした。
「――あのなあっ! 俺はあの神様みたいな奴に、頑張って長生きしろってしか言われてないんだよ! 神話がどうとか宝珠の神子がどうとか、そんなの言われたって知るか!」
「ヨウタ……?」
驚いた顔になったグイードに、畳み掛けるように怒鳴りつける。
「俺は今グイードといて毎日が楽しいの! グイードは違うのかよ!」
「オ、オレは……っ」
目を泳がせるグイードの鼻面を、腕を回して抱き締めた。
「さっき俺といるだけで救われるって言ってただろ! それって俺が好きってことじゃん!」
「好……っ」
「俺もグイードが大好き、だから一緒にいる! それの何がいけないんだよ!」
怒鳴っている間に悔しくなってきて、涙が溢れてくる。
「はぐれ者だかなんだか知らないけど、それって誰の評価だよ! ここにいない誰かの評価で自分の価値を決めるんじゃねえ! 少なくとも俺は、会ったこともない獣王だとかいう奴よりもグイードの方が圧倒的に好きだからな!」
グイードが、オロオロし始めた。
「ヨ、ヨウタ……、泣くな、悪い、言い方が悪かった」
「グイードの言い方がズバッとしてんのはいつものことだろ!」
「うっ」
グイードが口ごもった隙に、更に続ける。
「俺は長生きしろって言われただけ! そんでグイードといるとストレスもなくて毎日楽しいし安眠もばっちり! 長生きまっしぐらじゃないか! なんか文句あるか!」
俺の剣幕に、グイードはタジタジだ。
「も、文句は別に……」
「ならもう二度と俺を突き放すようなことを言うんじゃねえよ! 分かったな!」
大分腹が立ったので、涙をグイードの顔に擦り付けて拭ってからグイードを睨む。
「グイード、俺のこと嫌い?」
「き、嫌いな訳ないだろう……」
再び目を逸らそうとするグイードの目を、顔を近付けて逸らせないようにした。
「じゃあ一緒にいてよ。俺、グイードに捨てられたくない」
「別に捨てるつもりは……」
モゴモゴするグイード。
「だが、何も話していなかったのは事実だ……」
「だったら、これから説明していけばいいじゃん」
グイードの目を覗き込みながら、懸命に伝える。
「全部聞かせてもらって、それで俺がその獣王って奴に会った方がいいって思ったら行く」
「ヨ、」
「だけどその時は、グイードも一緒じゃないとやだよ」
「だが、」
「俺、もう大好きな相手と会えなくなるのは嫌なんだ」
グイードが黙り込んでしまった。
でも、これは本心からの言葉だ。
両親と太郎を一度に失って、親戚は十八歳になったばかりだった俺を「もう大人だから」といって突き放した。
借家暮らしだったから速やかに出ていくことになって困っていても、残されたお金が大したことがないのが判明すると、みんな蜘蛛の子を散らすように去っていった。せびられるとでも思われたのかもしれない。
明るい両親が日頃親戚付き合いを積極的に行っていなかった理由を、この時初めて理解した。
遺品整理が全然終わらなくて、だけど親戚に頼ったら何か盗られるんじゃないかって思ってしまい、潔く業者を頼んで事務的に作業してもらった。
連日の仕分け作業でフラフラな状態で引っ越して、行く予定だった大学進学は諦めて。高校卒業後にうまいこと就職できなかったから、バイトを掛け持ちして何とかやりくりし始めた。
両親が残した数百万のお金には、手を付けたくなかった。あのお金は、一生取っておこうと決めていたから。
友達は、俺と時間帯が合わなくなると段々疎遠になっていった。俺も楽しそうなキャンパスライフの話を聞かされるのは面白くなかったから、それでよかった。
話すのは、バイト先の同僚だけ。俺は付き合いやすそうに見えるみたいで、割とすぐに仲良くなれた。
だけど、金を貸してと頼まれて貸したらとんずらされたり、友達と思っていた奴がした失敗がいつの間にか俺のせいになってることもあって、仕方ないなって笑いながらも、心はどんどん疲弊していっていた。
だから――もしかしたら、俺はどこかで「もういいや」って思っていたのかもしれない。だから車が近付いてきてる音がしても、身体が反応しなかったんじゃないか。
もう人間の相手なんて疲れた。なあ太郎、俺のことも迎えに来てくれないかな――。
そう思った時、目の前に現れたのがグイードだったんだ。
人間のいない世界で、俺を助けてくれたグイード。優しくて温かくて、もう離れたくないって思った。グイードなら大丈夫だって、最初に金色の目を見た時に直感で感じたんだ。グイードは俺を騙そうとなんてしないって。
だから。
「グイード」
「ああ……」
「俺、二十歳。グイードは?」
グイードが「は」と息を止めるのが分かった。だけど俺は待った。お願い、答えて、俺を突き離さないで、と祈りながら。
やがて、グイードがゆっくりと息を吐き――苦笑と共に答えた。
「……驚きだな。お前はもっと子供かと思っていたが、まさかの同い年とは」
「え、グイードも二十歳なの? 奇遇だね!」
顔をパッと上げてグイードの目を探すと、今度は優しい眼差しがちゃんと俺を見る。
「――ヨウタ」
「うん」
「ちゃんと話す。だからお前が本当に必要だと感じたら、遠慮なく俺を置いていけ」
「断る」
「ヨウタ……困ったな」
本当に困ったような声を出すもんだから、段々おかしくなってきてプッと吹いた。
「大好きだよ、グイード。俺と一緒にいて」
暫くの間、グイードからは返事がなかったけど。
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