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16・2人の女性との対話
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「ミーシャ。 申し訳ないのだけれど、ローリエが貴女と話したいと言っているの。」
目の前に座る院長先生に、私は2つ、瞬きをした。
それから答える。
「……それは……ローリエからの要望、という事でしょうか? それとも院長先生からですか?」
「ローリエからとも言えますし、私から、とも言えますね。」
至極曖昧な返答に、私は思案した。
(これは、多分お受けするしかないけれど、どうしたものかしら。)
自分でいい話なのか、そもそも彼女は何を求めて私と話をしたがっているのか。
ローリエことマーガレッタ嬢も、私がこの修道院送りとなっていることは、あの日、あの夜会に出席をしていたと記憶してるため、承知の上だろう。
私に嫌味を言ったり、哀れんだりするタイプの令嬢ではないが、学園の催しや茶会、夜会などで挨拶をし、仲が良かったのか、と言われれば、王太子の婚約者という立場上、誰とも少し話したりする程度で、特段親しかったわけではない。
そんな彼女が何のために私と話をしたいと言ってきたのか……?
「戸惑っていますか。」
見透かしたように言われ、私は頷く。
「……そうですね。 今この状況で、私に一体何の御用がおありなのかとは、気になります。」
隠してもしょうがないだろう、と、気持ちを素直に伝えてみると、院長先生は困ったように微笑まれた。
「ですので、事前にどういった要件か、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
「……そうね。」
ふぅ、と一つため息をついた院長先生は困ったように頬に手を当てた。
「詳しい話は本人が話すでしょう。 なので私からはすこしだけ。 ……ローリエは、部屋の窓から貴方を見かけた時、こんなところに入れられたのに、なぜそのように笑っていられるか、と、とても不思議に思ったらしいの。 そして、自分の今の状況と比べてみた、というところかしら。」
随分と簡略的な話で、本質がつかめない。
「それは……院長先生。 私とローリエでは、ここに来た事情が違いすぎますわ。」
「そうかしら?」
院長先生は私の方を見た。
「令嬢の鑑、社交界の花と言われ、王太子殿下との婚姻も間近だったのに一方的に婚約解消され修道院に送り込まれた公爵令嬢と、幼い頃からの婚約者と婚姻間近でありながら、領地で花嫁修業という事にされてここに連れてこられたローリエ。 事情を知らない他人から見た時に、そんなに違っているかしら?」
「……ローリエは、ここに入っていることは社交界には話も出ていないのではないのですか?」
この修道院の特性を知っているためにそう聞けば、院長先生は頷いてから、行った。
「貴方の事が、正しく社交界には広まっていないのと同じね。」
(……なるほど。 王家か、我が家か……情報操作が入っているのね。)
それがどんなものか気になるが、私は静かに頭を下げた。
「かしこまりました。 私でどれほどお役に立つかわかりませんが、ローリエとすこし、お話してみますわ。」
「ありがとう、ミーシャ。 貴方の仕事はとりあえずシスター・サリアにお願いしておきます。 ベビーサークルと玩具が来て、少し皆の手にも余裕が出来ましたからね。 公爵令息様には、とても良いものを寄進していただけて良かったわ。」
柔らかく微笑んだ院長先生に、私も微笑む。
「ありがとうございます、弟も喜びますわ。 では、このままローリエの部屋に行っても?」
「えぇ、お願いしますね。」
「はい、院長先生。」
ソファから立ち上がった私は、院長先生に一つ頭を下げ、部屋を出ると、一度、養護棟の厨房へと私は向かった。
コンコン、と扉をノックして。
「ローリエ。 ミーシャですわ。」
と声をかける。
すると静かにドアノブが動き、少しだけ開いた扉の隙間から、そっとシモンが顔をのぞかせた。
「……ミーシャ、さん。」
「院長先生からお話を伺って、ホットミルクを持ってきましたの。 中に入れていただいても良いかしら?」
にこっと笑って言うと、シモンはすこし驚いた様な表情を覗かせながらも頷いて、私を部屋の中に入れてくれた。
空気の淀んだ部屋に、私と同じ狭い部屋、人の丸まったベッド、机、いす。 それがカーテンの隙間からわずかに漏れる日の光で浮かび上がる。
一歩中に入った私は、ベッドに向かって声をかけた。
「ローリエ、おはようございます。 朝ごはん、また少ししか食べていらっしゃらないのでしょう? ホットミルクを持ってきましたわ。」
そう言うと、少し、ベッドの上に丸まったシーツの下の人が動く。
「シモンは朝ご飯がまだでしょう? 食べていらしたらどうかしら。 それと、私が戻るまでの間、養護棟の厨房のお手伝いをしていただきたいのだけどお願いできる? ……それともここに、一緒にいらっしゃる?」
「お嬢様……。」
不安げにシモンがそう問えば、もぞりと動いたシーツから、わずかに白い手が現れ、乱れた髪のままの頭が見えた。
「……リア……食事に行って来て……お願い。 二人に……して頂戴……。」
「かしこまりました。 ミーシャさん、お嬢様を、よろしくお願いいたします。」
ローリエの言葉に、心配げな表情のシモンは頷き、静かに私に向かってそう言うと、頭を下げて出て行った。
(伯爵家の侍女……本当に彼女が大事なのね。 それでも引き下がった、よく教育されているわ。)
感心しながら、机の上にホットミルクの入ったカップとお茶の入ったカップを置いた私は、まだ顔の見えないローリエに声をかけた。
「少し、空気を入れ替えてもいいかしら? カーテンは開けないわ。 よろしくて?」
こくんと、頭が動いたのを確認して、私はそっとカーテンの隙間から半分ほど窓を開けた。
「あぁ、気持ちいいわ。」
朝つゆを含んだ風が、揺れたカーテンの隙間から陽の光と一緒に入り込んでくる。
「さ、ローリエ。 もし起き上がれるようならミルクを飲みましょう? 私も一緒にお茶をいただくわ。 椅子をお借りするわね。」
椅子をベッドの前に動かし、座った私は、そっと問いかける。
「……お話をするなら起きましょう? それともまだ悪阻があるのかしら?」
「……いいえ。 ……申し訳、ありません……。」
ゆっくりとシーツが動き、起き上がったローリエは、うつむいたまま、少し時間をかけてベッドの端から足を下ろし、静かに頭を下げた。
ぼさぼさの髪はそのまま。
質素な夜着からは、痩せた白い手と足が少し覗く。
そして、その細い体に不釣り合いの、大きくせり出したお腹。
静かに一回、瞬きをしてから、私はベッドの端に置いてあった薄手のショールを彼女の肩にかけ、それから、机の上に置いたホットミルクのカップを力なく膝の上に置かれた痩せた両の手に渡した。
「はい、どうぞ。 気を付けてお持ちになって。 ……マーガレッタ様。」
そう声をかけると、ゆるゆると顔が上がり、髪の分け目から綺麗な形の鼻がのぞき、やや落ちくぼんだ緑色の瞳が現れた。
そこでようやく、私と目が合った。
「……ミズリーシャ様。」
4か月ぶりにその名を呼ばれ、私は微笑む。
「まぁ、懐かしい。 誰かにその名前で呼んでいただいたのは4か月ぶりよ。 この修道院に来てからはミーシャと呼ばれているの。 なので貴女も、私の事はミーシャと呼んでくださらない? 見習い修道女だから、様もいらないわ。 貴女はどちらで呼ばれたいかしら?」
ゆらっと揺れた緑色の瞳には、様々な迷いが見て取れた。
「……」
「迷っていらっしゃるのね。 では、マーガレッタ様とお呼びするわ。 それでいいかしら?」
こくん、と彼女が小さく頷いたのを確認して、私は彼女から手をはなすと椅子に座った。
入り込む風でゆらりと揺れるカーテンと、それに合わせ時折大きく差し込む陽の光。
風に交じって聞こえてくるのは、養育棟から庭にお散歩に出ているらしい、みんなの笑い声だ。
(可愛い声。 ご機嫌ね。)
そう思いながらお茶の入ったカップを手にした私は一口、それを飲んで、目の前の、ベッドの端に座ったままの彼女を見ると、わずかに窓のほうに顔を向け、目を細めている。
その瞳に嫌悪や憎悪の色は見えない。
カップを置いた私は、静かに彼女に声をかけた。
「今日はいいお天気ですからね。 養育棟にいるみんなで、お庭にお散歩に出ているのですわ。」
外の方に目をやったまま答えない彼女に、私は続ける。
「もう夏。 日中は木陰でもないと暑くなってしまうので、まだ涼しいこの時間と、夕方にだけ、皆でお散歩するんです。 子供が健康に育つために、少しの日光浴は大事な事なのですって。 かといって当てすぎもダメ。 不思議でしょう? 私もここにきてまだ4か月ほどですが、知らないこと、難しい事が大変に多くて、日々勉強中なんですの。」
ふふっと、赤ちゃん皆の笑顔を思い出してつい、笑みが漏れる。
「ミズリーシャ様は……いえ」
ふと、小さな声が私の耳に届いた。
「ミーシャさん、は、お強いのですね。」
私は首をかしげて、彼女を見た。
「私が強い、ですか?」
「……はい。」
窓から目を離し、床に視線を移した彼女は、カップを握った両手を震わせて言う。
「私はそのように強くはなれません……私は……」
小さく頭を振った彼女はポツリ、ポツリと話を始めた。
目の前に座る院長先生に、私は2つ、瞬きをした。
それから答える。
「……それは……ローリエからの要望、という事でしょうか? それとも院長先生からですか?」
「ローリエからとも言えますし、私から、とも言えますね。」
至極曖昧な返答に、私は思案した。
(これは、多分お受けするしかないけれど、どうしたものかしら。)
自分でいい話なのか、そもそも彼女は何を求めて私と話をしたがっているのか。
ローリエことマーガレッタ嬢も、私がこの修道院送りとなっていることは、あの日、あの夜会に出席をしていたと記憶してるため、承知の上だろう。
私に嫌味を言ったり、哀れんだりするタイプの令嬢ではないが、学園の催しや茶会、夜会などで挨拶をし、仲が良かったのか、と言われれば、王太子の婚約者という立場上、誰とも少し話したりする程度で、特段親しかったわけではない。
そんな彼女が何のために私と話をしたいと言ってきたのか……?
「戸惑っていますか。」
見透かしたように言われ、私は頷く。
「……そうですね。 今この状況で、私に一体何の御用がおありなのかとは、気になります。」
隠してもしょうがないだろう、と、気持ちを素直に伝えてみると、院長先生は困ったように微笑まれた。
「ですので、事前にどういった要件か、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
「……そうね。」
ふぅ、と一つため息をついた院長先生は困ったように頬に手を当てた。
「詳しい話は本人が話すでしょう。 なので私からはすこしだけ。 ……ローリエは、部屋の窓から貴方を見かけた時、こんなところに入れられたのに、なぜそのように笑っていられるか、と、とても不思議に思ったらしいの。 そして、自分の今の状況と比べてみた、というところかしら。」
随分と簡略的な話で、本質がつかめない。
「それは……院長先生。 私とローリエでは、ここに来た事情が違いすぎますわ。」
「そうかしら?」
院長先生は私の方を見た。
「令嬢の鑑、社交界の花と言われ、王太子殿下との婚姻も間近だったのに一方的に婚約解消され修道院に送り込まれた公爵令嬢と、幼い頃からの婚約者と婚姻間近でありながら、領地で花嫁修業という事にされてここに連れてこられたローリエ。 事情を知らない他人から見た時に、そんなに違っているかしら?」
「……ローリエは、ここに入っていることは社交界には話も出ていないのではないのですか?」
この修道院の特性を知っているためにそう聞けば、院長先生は頷いてから、行った。
「貴方の事が、正しく社交界には広まっていないのと同じね。」
(……なるほど。 王家か、我が家か……情報操作が入っているのね。)
それがどんなものか気になるが、私は静かに頭を下げた。
「かしこまりました。 私でどれほどお役に立つかわかりませんが、ローリエとすこし、お話してみますわ。」
「ありがとう、ミーシャ。 貴方の仕事はとりあえずシスター・サリアにお願いしておきます。 ベビーサークルと玩具が来て、少し皆の手にも余裕が出来ましたからね。 公爵令息様には、とても良いものを寄進していただけて良かったわ。」
柔らかく微笑んだ院長先生に、私も微笑む。
「ありがとうございます、弟も喜びますわ。 では、このままローリエの部屋に行っても?」
「えぇ、お願いしますね。」
「はい、院長先生。」
ソファから立ち上がった私は、院長先生に一つ頭を下げ、部屋を出ると、一度、養護棟の厨房へと私は向かった。
コンコン、と扉をノックして。
「ローリエ。 ミーシャですわ。」
と声をかける。
すると静かにドアノブが動き、少しだけ開いた扉の隙間から、そっとシモンが顔をのぞかせた。
「……ミーシャ、さん。」
「院長先生からお話を伺って、ホットミルクを持ってきましたの。 中に入れていただいても良いかしら?」
にこっと笑って言うと、シモンはすこし驚いた様な表情を覗かせながらも頷いて、私を部屋の中に入れてくれた。
空気の淀んだ部屋に、私と同じ狭い部屋、人の丸まったベッド、机、いす。 それがカーテンの隙間からわずかに漏れる日の光で浮かび上がる。
一歩中に入った私は、ベッドに向かって声をかけた。
「ローリエ、おはようございます。 朝ごはん、また少ししか食べていらっしゃらないのでしょう? ホットミルクを持ってきましたわ。」
そう言うと、少し、ベッドの上に丸まったシーツの下の人が動く。
「シモンは朝ご飯がまだでしょう? 食べていらしたらどうかしら。 それと、私が戻るまでの間、養護棟の厨房のお手伝いをしていただきたいのだけどお願いできる? ……それともここに、一緒にいらっしゃる?」
「お嬢様……。」
不安げにシモンがそう問えば、もぞりと動いたシーツから、わずかに白い手が現れ、乱れた髪のままの頭が見えた。
「……リア……食事に行って来て……お願い。 二人に……して頂戴……。」
「かしこまりました。 ミーシャさん、お嬢様を、よろしくお願いいたします。」
ローリエの言葉に、心配げな表情のシモンは頷き、静かに私に向かってそう言うと、頭を下げて出て行った。
(伯爵家の侍女……本当に彼女が大事なのね。 それでも引き下がった、よく教育されているわ。)
感心しながら、机の上にホットミルクの入ったカップとお茶の入ったカップを置いた私は、まだ顔の見えないローリエに声をかけた。
「少し、空気を入れ替えてもいいかしら? カーテンは開けないわ。 よろしくて?」
こくんと、頭が動いたのを確認して、私はそっとカーテンの隙間から半分ほど窓を開けた。
「あぁ、気持ちいいわ。」
朝つゆを含んだ風が、揺れたカーテンの隙間から陽の光と一緒に入り込んでくる。
「さ、ローリエ。 もし起き上がれるようならミルクを飲みましょう? 私も一緒にお茶をいただくわ。 椅子をお借りするわね。」
椅子をベッドの前に動かし、座った私は、そっと問いかける。
「……お話をするなら起きましょう? それともまだ悪阻があるのかしら?」
「……いいえ。 ……申し訳、ありません……。」
ゆっくりとシーツが動き、起き上がったローリエは、うつむいたまま、少し時間をかけてベッドの端から足を下ろし、静かに頭を下げた。
ぼさぼさの髪はそのまま。
質素な夜着からは、痩せた白い手と足が少し覗く。
そして、その細い体に不釣り合いの、大きくせり出したお腹。
静かに一回、瞬きをしてから、私はベッドの端に置いてあった薄手のショールを彼女の肩にかけ、それから、机の上に置いたホットミルクのカップを力なく膝の上に置かれた痩せた両の手に渡した。
「はい、どうぞ。 気を付けてお持ちになって。 ……マーガレッタ様。」
そう声をかけると、ゆるゆると顔が上がり、髪の分け目から綺麗な形の鼻がのぞき、やや落ちくぼんだ緑色の瞳が現れた。
そこでようやく、私と目が合った。
「……ミズリーシャ様。」
4か月ぶりにその名を呼ばれ、私は微笑む。
「まぁ、懐かしい。 誰かにその名前で呼んでいただいたのは4か月ぶりよ。 この修道院に来てからはミーシャと呼ばれているの。 なので貴女も、私の事はミーシャと呼んでくださらない? 見習い修道女だから、様もいらないわ。 貴女はどちらで呼ばれたいかしら?」
ゆらっと揺れた緑色の瞳には、様々な迷いが見て取れた。
「……」
「迷っていらっしゃるのね。 では、マーガレッタ様とお呼びするわ。 それでいいかしら?」
こくん、と彼女が小さく頷いたのを確認して、私は彼女から手をはなすと椅子に座った。
入り込む風でゆらりと揺れるカーテンと、それに合わせ時折大きく差し込む陽の光。
風に交じって聞こえてくるのは、養育棟から庭にお散歩に出ているらしい、みんなの笑い声だ。
(可愛い声。 ご機嫌ね。)
そう思いながらお茶の入ったカップを手にした私は一口、それを飲んで、目の前の、ベッドの端に座ったままの彼女を見ると、わずかに窓のほうに顔を向け、目を細めている。
その瞳に嫌悪や憎悪の色は見えない。
カップを置いた私は、静かに彼女に声をかけた。
「今日はいいお天気ですからね。 養育棟にいるみんなで、お庭にお散歩に出ているのですわ。」
外の方に目をやったまま答えない彼女に、私は続ける。
「もう夏。 日中は木陰でもないと暑くなってしまうので、まだ涼しいこの時間と、夕方にだけ、皆でお散歩するんです。 子供が健康に育つために、少しの日光浴は大事な事なのですって。 かといって当てすぎもダメ。 不思議でしょう? 私もここにきてまだ4か月ほどですが、知らないこと、難しい事が大変に多くて、日々勉強中なんですの。」
ふふっと、赤ちゃん皆の笑顔を思い出してつい、笑みが漏れる。
「ミズリーシャ様は……いえ」
ふと、小さな声が私の耳に届いた。
「ミーシャさん、は、お強いのですね。」
私は首をかしげて、彼女を見た。
「私が強い、ですか?」
「……はい。」
窓から目を離し、床に視線を移した彼女は、カップを握った両手を震わせて言う。
「私はそのように強くはなれません……私は……」
小さく頭を振った彼女はポツリ、ポツリと話を始めた。
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