【超不定期更新】アラフォー女は異世界転生したのでのんびりスローライフしたい!

猫石

文字の大きさ
158 / 163
2部 2章花と歌の都の影

3)甘いお菓子とイヤリングと転移門

しおりを挟む
「ふあぁぁ~、やっと落ち着いたぁ。」

 少し休憩させてくれ、とラージュさんが頼むと、迎えに来てくれた騎士様は、騎士団の休憩室のさらに奥にある、貴賓用の応接室に通してくれた。

 お茶とお茶菓子を用意した騎士様に、ラージュさんが何かを離して人払いをしたのをみた私は、鎧姿の騎士様たちが座るためなのか、普通の物よりも大きめにつくられた一人用のソファに座り、緊張の糸をぶち切って、大きく息をついた。

「おつかれさん。 よく頑張ったな。」

 そう言って笑ったラージュさん。

 その雰囲気も、顔つきも、さっきまでの滅茶苦茶怖い姿ではなく、いつものラージュさんに戻っていて私は安心する。

「本当! めちゃくちゃ緊張しましたよ。 ぼろ出すわけにもいかないし、久しぶりにアラフォーな私が出しましたよ!」

 ものすっごい頑張って思い出したよね、真面目に後輩に話をしなきゃいけないときの自分を! と力説する。

 が。

「あれが全力のアラフォーなら、お前はかなり幼いアラフォーだったんだな。」

 と笑い、余裕表情で騎士様の用意していってくれたお茶に口を付けるラージュさん。

「うーわ! あんなに頑張ったのにその反応ですか? 大変に遺憾っ!」

 遺憾! とても遺憾! と、頑張って反論してみたけれど、200年以上、何ならその大半をこの世界で生きてる人間には、地球の日本で生きた団塊世代でも子ども扱いされるんじゃなかろうか。 じゃあ反論は無駄だな。

 そんな考えながら、お茶と共に出していただいた、この地方の伝統菓子だという、親指の先くらいの揚げパンみたいなものを、糖蜜で付け込んだというお菓子を口に運んだ。

 ぱくん、と口に入れて一噛み。

 すると……。

「おっ……う。」

 甘い! 鼻に突き抜ける甘さっ! 歯に突き刺さる強烈な甘味の暴力!

 あまりの甘さに悶絶しながら、お砂糖の入っていない濃い目の紅茶をいただく。

 一気に口の中の甘さが洗い流される。 は~、すっきり!

「それ、甘いだろう?」

「はい! びっくりするくらい甘かった!」

 笑いながら、ひとつくれ、と手を伸ばしてきたので、お皿ごとそっと差し出すと、一個でいいんだが? と受け取ったラージュさん。

 小さなお菓子を行儀悪く指でつまみ、笑う。

「この地方はこれを、とても頑張った日や、お祝いの日に食べる習わしがあるそうだ。 俺が即位して5年ほどたった頃、視察のためにこの地にルナークと来たことがある。 そのとき立ち寄った修道院併設の孤児院で出されたのと同じ菓子だ。 とっておきの時しか食べられない菓子なんだと、キラキラした目で子供たちが教えてくれた。 ……甘さもだが、そのを、自分たちよりも身なりの良い俺たちのために用意してくれた。 子供たちのその気持ちが骨身に染みた。」

 懐かしそうに目を細めそう教えてくれたラージュさんは、ぽいっとそれを口に入れ「相変わらずとんでもない甘さだ。」と笑う。

「天災、魔物の強襲、戦争、犯罪。 己には非のない事で、親の元で育つという当たり前のこと奪われた子供が、こんなにもいるのだわが身をもって知った。 もちろん、あちらでもこんなことはある。 だがせめてこちらでは、あの子達のために出来る事はないかと皆で話し合た。 その後、国内の孤児院に対しての教育、医療、就労支援……あちらを思い出してさまざな場支援策を作った。 ……これは、その初心を思い出させる大事な菓子だ。 お前にも食わせてやれてよかった。」

「……大事な思い出のお菓子ですね。」

 ラージュさんの話を聞きながら、手にあるお菓子を見る。

 考えるきっかけになった、大切な、子供のお菓子。

 そんな思い出のお菓子、絶対残しちゃいけないね、と、私はもう一つ口に入れる。

 じゅわ! っと飛び出してくる糖蜜を、今度はちゃんと味わって、へらっと笑った。

「うん、美味しい! ……それにしても、ちゃんと王様らしいこともしてたんですね、ラージュさん。」

「お前はいちいち失礼だな。」

 そんな私を鼻で笑ったラージュさんは、ゆっくり紅茶を飲んでいる。

 私も、お皿の上のお菓子を味わって食べ終えてから、紅茶を飲み干す。

「御馳走様でした。」

 手を合わせ、感謝の意を示すように頭を下げれば、ラージュさんは微笑んで……それから、改めて私を見た。

「何を見た。」

 手を組んで、真剣な目で聞いてきた人に、首をかしげる。

「見た前提での話ですね。 見てないとか、眩暈がしただけとか、思わないんですか?」

 なんでこの人はいつも正確に物を言ってくる上に偉そうなんだ、と口を尖らせる。

 まぁ、偉いんだけど。

「なんだ? 違うのか?」

「いや、あってますよ。 なんか悔しかっただけです。 あのときは、多分ですけど、彼女の前の記憶を見たんでだと思います。」

「前の記憶?」

 反芻された言葉に頷き、覚えている限り正確に見た光景を伝えれば、面白そうに笑いながら、ラージュさんは私を見た。

「なるほど。 で、フィランはそれが本当の事だと?」

 聞かれ、とりあえずは頷いた。

「まぁ、実際にあった事なのかな? とは思いますけど……」

 違和感がぬぐえないので、首をひねる。

「歯切れが悪いな。 けど、なんだ?」

「いや、違和感? ……どういえばいいのかわからないんですよ。」

「いい。 言ってみろ。」

「む~……。」

 ムカつくけれど、こういう時のラージュさんは、茶化さずにちゃんと聞いてくれるのを知っている。

 私は自分の頭の中を整理するためにも、と、とりあえずその違和感を口にする。

「なんか、綺麗すぎるんです。 綺麗すぎ気持ち悪いんです。 神の木で見た映像みたいに、あぁ、本当にあったんだなって、思えないんです。」

「どんなところがだ?」

 どんなところ? う~ん。

「映画みたい、っていえばわかります? 細部まで整いすぎなんです。 なのに、最後に笑ってた彼女の顔が、かわったんですよ。 男の人がなんか呟いた後に……何でですかねぇ。」

 最後の一息に込めて、かすかに動いた唇。

「落ちたあと、あの人はなんて言ったんだろ?」

 う~ん、と腕を組んで首を反対に捻って考えるが、解らない。 読唇術とか習っとけばよかったんだろうか……。

 そんな事を考えながら目の前のラージュさんを見れば、やれやれ、と言った顔をして紅茶を飲んでいる。

「ラージュさん、なんか変な顔してません?」

「このご尊顔のどこが変なんだ。」

 うっわっ!

「自分の事、自分でご尊顔って言った! 確かにイケメンですけど! 自分で言います? あ、言っときますけど、私の好みじゃないですよ! 私的なご尊顔と言えば、ブレイブ・ボルハン様にアーネスト・ボルハン様! そ・れ・とっ! 眼鏡な兄さまと、戦闘服のヒュパムさん! 本当に最高でした!」

 手で大きくバツを作ってい~! っとした後、力いっぱい力説すれば、きょとんとした顔をした後、吹き出し、大笑いしたラージュさん。

「お前、それを今言うか? 本当にお前ってやつは面白いやつだ。」

 ゲラゲラと、ひとしきり笑うと、あ~、すっきりした! と、背中をソファに預け、足を組んだラージュさん。

「さて。 それも含め、あの女の証言は微塵もアテにはならないだろう。」

「ん? なんでですか?」

 微塵も? と聞き返すと、ラージュさんは笑う。

「あの女は、第一王子に会ってから『イセカイテンセイ』を発症し、スキルにも目覚めたそうだが、そもそも病である『イセカイテンセイ』の定義は、『生死の境を乗り越えて思い出す』だ。 あの女のどこに、生死の境を彷徨う暇があったか?」

 あぁ、そう言えばそうだ。 フェリアちゃんこと、ビオラネッタ様も噴水に落ちて生死の境をさまよって発症したんだった。

「ないですね、これっぽっちも。」

「そうだ。 それからもう一つ。 顔がわからないのに目に色を覚えているとは何だ? 普通は顔の雰囲気は覚えていても、目の色なんぞ覚えていないだろう。」

「一目でびっくりするくらい、綺麗だった、とか?」

 それに、ほぅ、と笑ったラージュさんは、いたずら小僧の顔をした。

「お前は、ここに案内した騎士の目の色を覚えているか?」

「え?」

 あの、スライディング最敬礼した騎士様? 素敵なイケオジだったけど……茶色い髪で、同じような鎧で……ん? 目の色?

「たぶん、青かったような気が……」

「おしいな。 あいつは確かに青い瞳だが、それこそあの女の言っていた『色の変わる』青だ。」

「え!? そうでした?」

 びっくりしている私に、ラージュさんは頷く。

「あぁ。 あいつはカワセミ族とトビ族の血を引く鳥人だ。 お前、カササギを知ってるくらいだからわかるだろうが、カワセミの羽の特徴を知っているか? 構造色と言って、光の反射と見る角度によって色合いが変わるだろう。 あいつの瞳も実は構造色だ。」

「CDの裏面ですよね。 しかし、かっこいいですね、構造色の瞳!」

「まぁ、そうだな。 で、話を戻すが、つまり、人の記憶、それも一回しか会ったことのない人間に対する記憶なんてそんなもんだ。 あの女は人生を左右するようなことを言われ、気が動転してたとしても、顔は忘れているのに目の色だけ覚えているなんておかしな話だろう。 そう思うよう『上塗り』された、と考える方が正しいだろう。」

「『鑑定スキル』で記憶まで塗り替えられるんですか?」

 なんじゃそりゃ、鑑定スキルは万能スキルか? 見るだけじゃないんか?

「それが『鑑定』かはわからん。 が、神本人から、この世界で最高の鑑定スキルを押し付けられた俺や、ステータス異常無効化をぶん取ったお前には無理でも、魔術耐性のない相手にはそれも可能だろうな。」

「は~、とんでもないですね。 スキル怖い。 この世界スキル次第でどうとでもなるじゃないですか。」

 正直な気持ちを口にすれば、ラージュさんは全くだ、と頷く。

「天与の物、人知を超えた力。 人が持っていない物を持つ事はすべての欲を満たしてくれる一石となる。 だから、珍しいスキルを持つ人間は、それを血脈に残そうと、貴族に養子に取られたり、愛人にさせられたりするだろう? ……さて、ここまでわかれば、あの時、お前獲得争奪戦になるのもわかっただろう?」

「わぉ、藪蛇。」

 やな事思い出しちゃったなぁ、と、げんなりしながらラージュさんを見ると、面白そうに笑っている。

 やだ、この人、くそほど性格悪い。

 話しの流れを戻そう。

「それで、ラージュさん、犯人の目星はついているんですよね? 誰なんですか?」

「は? そんなもの、あるわけないだろう。 何を言っているんだ?」

 ……は?

「いや、あれだけ思わせぶりに言っといて、結局はそれですか?」

「思わせぶりとは何だ。 役に立たない情報を役立てるように使っただけだぞ?」

「……いい方ぁ……。 あのやり取りは意味なかったってことですか? あんなに頑張ったのに? まじで? ただの魔力と時間の無駄遣いなだけだったじゃないですか! リーリの件とか片付けたかったのに! え~、これで終わると思ったのにぃ!」

 と言う私の叫びに、ニヤッといたずらっ子の笑顔を浮かべた、ラージュさん。

「すぐに解決しても面白くないだろう? ぜんせでよくあった謎解きゲームみたいで面白いじゃないか。」

「……いや、人の命とか人生かかってるんで、冗談でもそういう言い方辞めてもらっていいですか?」

 げんなりして反論すると、ストン、と表情が抜け落ちたラージュさん。

 え? なに? 顔がいい分滅茶苦茶怖いんですけど。

「なんか言いすぎました? ごめんなさい。」

「いや、それに関しては、俺もおまえも、同じだがな。」

 感情のこもらない声は本当に、腹の底に響いた。 ぞわっと背すじが冷たくなる。

「……急に何ですか? マジ怖いんですけど。」

「いや、俺たちも、あのじじいのゲームの駒なんだがな、と言っただけだ。」

「……まぁ、はい。 それはもう……反論できないかな~。 神様に好き勝手されてますしね。」

 空気を換えたい、とへらっと笑うと、ようやく笑顔が戻ったラージュさん。

「あぁ、まったくだ。」

 と、それだけ言うと、ラージュさんは立ち上がった。

「ひとまず休憩もしたことで帰還分の魔力も回復した。 さっさと帰るぞ。」

「え?」

 その言葉に、私は慌てて立ち上がってラージュさんの腕をつかんだ。

「もしかして、魔力が枯渇してたんですか? その回復のためにここにいたんですか?」

「当たり前だ。 ここでしていた話しなんぞ、里でもできる話だろう?」

 おかしい、おかしい。

 ラージュさんの魔力、とんでもない量だって聞いてたのに、それがきれるって何ごと?

「え? なんで? 転送にそんなに魔力使いませんよね? 『咆哮』ですか? それよりももっと魔力使うことがあったんですか? まって、ポーション! ポーション一本あったはず……。」

「いや、いい。 原因はわかっている。」

「なんですか?」

 慌てて腰の鞄から特級魔力回復ポーションを取りだしながら聞くと、ニヤッと笑ったラージュさん。

「これだ、これ。」

 そう言って、ラージュさんは自分の耳から何かを引き千切るようにとると、ポーションの代わりにそれを置いた


 ポーションの代わりに手のひらに置かれた物を見てみると、手の中に会ったのは、最初にわたした試作品のイヤリングだ。

「え? これ?」

 あぁ、と笑ったラージュさんは、ポーションを一気飲みすると、ドリアードさんを呼び出し、足元に大きな転移用の魔法陣を展開した。

「とりあえず、街の外に転移するぞ。 それからな、そのイヤリング、有能ではあるが、魔術回路のリテイクだ。 魔術回路の起動と展開の仕方が複雑すぎて、装着時の魔力使用量が多すぎる。 アケロス、セディ辺りは2時間限定なら使えるだろうが、ロギィやルナーク、ヒュパム辺りはもって5分だ。 よって作り直しを命じる。 精進しろよ、未熟者。」

 ニヤッと笑いながら、私の手を掴んで転移用魔法陣を発動されたラージュさんに、私は力いっぱい腹の底から声を出した。





「待て、このチート野郎! 転移門をなんで発動できるんですか?! お前、規格外すぎるだろっ!! っていうか、これ仕えるなら来るときの転移門のめんどくさい回数移動、必要なかったじゃんよーーー!」





 あはは、気にするな。 妹と旅行して見たかったんだ、と、笑ったラージュさん。

 私の大泣きに、一発みぞおちにパンチを入れてくれたルナークさん、まじありがとう!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。  〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜

トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!? 婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。 気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。 美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。 けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。 食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉! 「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」 港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。 気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。 ――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談) *AIと一緒に書いています*

処刑回避のために「空気」になったら、なぜか冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで。

チャビューヘ
ファンタジー
「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。 「……お前の声だけが、うるさくない」 心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の、すれ違い溺愛物語!

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

異世界アウトレンジ ーワイルドハンター、ギデ世界を狩るー

心絵マシテ
ファンタジー
聖王国家ゼレスティアに彼の英雄あり! 貴族の嫡男、ギデオン・グラッセは礼節を重んじ、文武に励む若者として周囲から聖騎士として将来を有望視されていた。 彼自身もまた、その期待に応え英雄として活躍する日を心待ちにしていた。 十五歳になったその日、ギデオンは自身の適性職を授かる天啓の儀を受けることとなる。 しかし、それは彼にとっての最初で最後の晴れ舞台となってしまう。 ギデオン・グラッセの適性職はマタギです!! 謎の啓示を受けた若き信徒に対し、周囲は騒然となった。 そればかりか、禁忌を犯したとありもしない罪を押し付けられ、ついには捕らえられてしまう。 彼を慕う者、妬む者。 ギデオンの処遇を巡り、信徒たちは互いに対立する。 その最中、天啓の儀を執り行った司教が何者かによって暗殺されるという最悪の出来事が起きてしまう。 疑惑と疑念、軽蔑の眼差しが激怒ギデオンに注がれる中、容疑者として逮捕されてしまったのは父アラドだった。 活路も見出せないまま、己が無力に打ちひしがれるギデオン。 何もかも嫌なり自暴自棄となった彼の中で、突如として天性スキル・ハンティングが発動する。 神々の気まぐれか? はたまた悪魔の誘惑か? それは人類に終焉をもたらすほどの力を秘めていた。 ・天啓の儀「一話~十六話」 ・冒険の幕開け「十七話~三十九話」 ・エルフの郷、防衛戦「四十話~五十六話」 ・大陸横断列車編「五十七話~七十話」

この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜

具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです 転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!? 肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!? その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。 そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。 前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、 「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。 「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」 己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、 結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──! 「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」 でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……! アホの子が無自覚に世界を救う、 価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

処理中です...