君ハ龍ノ運命のヒト~ミズチ編・ウカノ編~【完結】

カシューナッツ

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君ハ龍ノ運命のヒト~ミズチ編~〖第1部・完〗

ミズチの本当②

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『助けてくれてありがとう。でも、何でおねえさんはオレの声が聞こえる?今まで誰もいなかった』

『私の家はね、喜多見の家なの。まあ《鬼》多見の家。見鬼の家なんだよ。簡単に言えばヒトじゃないものが見えたり聴こえたりするんだ。私は両方。白ヘビちゃんは……』


 ムッとしたように白ヘビちゃんは私を見つめる。



『……オレ、ミズチっていうよ。それにヘビ違う。もっと偉い。今は『力』がなくってこんな姿だけど、普段は人型だよ。人間の世界では人型の方が生きやすい。おねえさんはなんて呼べばいい?』

『美雨』

『美雨、助けてくれてありがとう。美雨いいひと』
 
 
それからミズチは嬉しそうな声で、沢山話をした。殆どが今までのミズチの冒険譚。

勿論『心の声』──心の中での会話──で色々なことを話した。取り敢えず、まず解ったことは、まずミズチは無音の『心の声』で話しても、小さく『キューッ』と声が出てしまうことだった。少し可愛らしい。


『あったかい。美雨の気もあったかい』

『カシミヤのマフラーだからフワフワでしょ』

『うん。これも暖かい。でも、美雨のマフラーだから暖かいんだよ』


ミズチは、今自分がここにいる理由を語り始めた。




オレ、一年くらい前、空から落とされた。
来年までに帰れないと、次に空の門が開くのは十二年後なの。シレンなんだって。

本物のタツになるには本当のアイと千切れるようなベツリを知らないと涙の雨を降らせられないって。

人間の世界で学んでこいって。お父さんが。それが代々受け継がれてきた《ことわり》だって。
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