いつか帰ってくるよと君は泣いた

カシューナッツ

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いつもの君に恋してる《白亜編》

みんな、大嫌いだ!《29》

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「え………?」





思わずとりだしたのは、琥太郎に持たせるのに使っていた大きなお弁当箱、それから僕用の小さなお弁当箱。

「のり弁の海苔はしなしなに限るよね。美味しいな。だし巻きは中々。ハンバーグ美味しい。あ、えのきカリカリ炒めだ。美味しい」  

三人は呆然としてみつめる。







「白亜、やめろ。もう食うな。腹壊すって」


「好きな人のために作ったのに、意味のない弁当になるなんて、三角コーナーの生ゴミと一緒にされるなんて可哀相すぎるだろ、あんまりだろっ!」






唯彦がニコニコして、


「あれ?白亜先輩、琥太郎先輩のこと、まだ好きなんですか?」

僕は涙目で無言でのり弁を食べる。








「好きじゃない。本当の琥太郎なら抱きしめてくれた」


「白亜、ごめん」


「真ちゃん?」


「カウンターやったの俺なんだ。あと唯彦と………付き合ってる」


「何それ………さい、てい。琥太郎と唯彦の話訊いてくれて、外見だけいい人やってて。情報つつぬけだったんだ。真ちゃんなんて大嫌い!一番汚いよ。影でこいつとよろしくやってたんだ。真ちゃんなんかいらない!二度と僕に話しかけないで!言い訳なんてしないでいいから。ここにいる奴ら、皆死ねばいい!僕のこと、馬鹿にしてんだろ!未練がましく弁当抱えて泣いてる馬鹿がいるって!」




僕は怒りで手が震える。優しい声音で琥太郎に言った。

「琥太郎?お腹空いてる?」

「あ、うん」





僕は、お弁当の中の唐揚げを床に投げた。


「お腹へってるんだよな。食えよ。這いつくばってくえよ!庶民の弁当は食えないか?母さんと僕が毎日あんたのこと考えて作ってたんだよ。昔お前が言ったから。『共働きでお弁当が羨ましい』って言ったから!僕はやられたらやり返す。傷つけられたら傷つけ返す。泣き寝入りなんてしない!明日生徒指導部に全部話す。ザマアミロだよ。あー頬っぺたじゃなくて首も痛い。手首も上手く動かないや、なんてね」

「白亜……」

琥太郎より切なそうな顔をしてるのは真ちゃんだった。
それでも唯彦を庇うの?付き合ってるから?ごたいそうなことだよ!本当に!

みんなみんな、大嫌いだ。許せない、許さない!絶対に!



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