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珠合わせ、その後〖第57話〗──①
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蒼は、優しく空を抱き寄せ、髪を撫でた。
「ゆっくり息を吸って、吐いて。繰り返して。落ち着くから。大丈夫だ。謝ることなんて一つもない。まあ、俺も全く考えていなかったと言ったら嘘になる。空に似た可愛い子だったかな。狛犬の系統だったら、白くあって欲しい。黒が嫌な訳じゃない。困難は初めから少ない方がいいからな。それでも、俺は良い父親になれる自信がないよ。血は鎖と良く言うから。でも、もしそんな未来があれば幸せに、家族で幸せに、なりたかったかな………今は空に対しても誠実でありたい。空を幸せにしたい。それで充分なんだ。空がいれば、俺は他には何も望まない」
拙い気持ちを繋いで、やっと三回の出会いだ。不甲斐ない俺を、空は許してくれた。あいしてる。大切にするよ。ずっと。小さくそう呟くように言い、
「手を」
そう言い蒼は、空の手を取る。
「この手を離さないでくれ、俺に、誰かを愛してみよう、永遠を信じてみようと思わせたのは、空だ」
そう、言い終わると蒼は俄に懐が熱いことに気づく。火のような何か。懐の黒く蒼い自分の施した不器用な狛犬の刺繍の袋を取り出す。中を開けると、どんぐりとトチの実で出来た腕飾りが宝珠のように変わって光っている。
宙を漂う金色の珠が、宝珠のように変わった腕飾りの光を吸い取って輝きを増す。
「空、腕飾りが……」
「腕飾り、大切にしてくれてたんだね。光から解るよ。切ない光だけど、綺麗な光だね」
金色の珠は急に輝きが増していく。宝珠のように変わった腕飾りの光を全て奪うと、太陽が破裂したような明るさが二人を包んだ。あまりの明るさに意識が薄れる。空と向かい合い、手を繋ぎ指を絡めたまま意識は遠のいていった。
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「ゆっくり息を吸って、吐いて。繰り返して。落ち着くから。大丈夫だ。謝ることなんて一つもない。まあ、俺も全く考えていなかったと言ったら嘘になる。空に似た可愛い子だったかな。狛犬の系統だったら、白くあって欲しい。黒が嫌な訳じゃない。困難は初めから少ない方がいいからな。それでも、俺は良い父親になれる自信がないよ。血は鎖と良く言うから。でも、もしそんな未来があれば幸せに、家族で幸せに、なりたかったかな………今は空に対しても誠実でありたい。空を幸せにしたい。それで充分なんだ。空がいれば、俺は他には何も望まない」
拙い気持ちを繋いで、やっと三回の出会いだ。不甲斐ない俺を、空は許してくれた。あいしてる。大切にするよ。ずっと。小さくそう呟くように言い、
「手を」
そう言い蒼は、空の手を取る。
「この手を離さないでくれ、俺に、誰かを愛してみよう、永遠を信じてみようと思わせたのは、空だ」
そう、言い終わると蒼は俄に懐が熱いことに気づく。火のような何か。懐の黒く蒼い自分の施した不器用な狛犬の刺繍の袋を取り出す。中を開けると、どんぐりとトチの実で出来た腕飾りが宝珠のように変わって光っている。
宙を漂う金色の珠が、宝珠のように変わった腕飾りの光を吸い取って輝きを増す。
「空、腕飾りが……」
「腕飾り、大切にしてくれてたんだね。光から解るよ。切ない光だけど、綺麗な光だね」
金色の珠は急に輝きが増していく。宝珠のように変わった腕飾りの光を全て奪うと、太陽が破裂したような明るさが二人を包んだ。あまりの明るさに意識が薄れる。空と向かい合い、手を繋ぎ指を絡めたまま意識は遠のいていった。
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