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13.あの泣き声は
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夫人を私達がいた部屋に閉じ込めて上階に上がると、教会騎士団の制服を着た男性たちがばたばたと走ってきた。
「聖女様! お怪我をされたのですか⁉」
ぐったりとジュストに抱かかえられ、真っ赤に染まった夜着を着ている私を見て顔色を変える。
「違うの、えっと、私の血じゃないの……」
本当は私の血だけれど、そんなことを言ったら「怪我は?」となるし、傷がないのだから「どうしてないの?」となる。
サーマを聖女候補にしないのだから、サーマに治してもらったことが言えず、つまり怪我を負ったことも言えないのだ。
地下で死んでいる男のものだと思ってもらった方がいい。
「地下で男が死んでいる。それから、女が倒れているが男爵夫人だ。これまでこの辺りで起きていた失踪事件の加害者だ。聖女を攫い、害そうとした犯罪者でもある。すぐに副団長と確認しに行ってくれ。俺は聖女様を休ませる。カルロにも来てくれるように言ってくれ」
そう言うと、騎士達は顔を見合わせて頷き合うと地下へ降りて行く者と、副団長へ報告に行く者と別れた。
「副団長が来てたのね」
私はジュストに抱えられながら夫人の部屋に移動してきた。
血まみれの服から着替えるためだ。
今まで着ていた僧服が良いけれど、洗濯をすると言われて持っていかれてからどこにあるのかわからない。とりあえず夫人の服を借りることにする。
サーマも頭に巻く布が欲しいとついてきていた。
「ああ。そりゃ、腕の立つ人が来てるに決まってるだろ」
「来てるってどこから?」
「初めから。小隊の隊長が副団長だった」
「えぇっ!」
騎士団の副団長は聖都一の剣の使い手だとも言われている。
そんな人がついてきてくれていたとは、ありがたいけど申し訳ない。
「そのおかげで今も無事に対処できた。俺やカルロじゃこの街の騎士たちを簡単に動かせなかったから」
やけに城にいる騎士の数が目立つと思ったら、小隊だけじゃなくてこの街の騎士団からも人を借りたのね。
私は心の中で疲れを言い訳にすると、ジュストの胸にすり寄った。
上目遣いで見つめると、ジュストが少しだけ狼狽えていて面白い。
夫人の部屋が分からなかったので、サーマがそれらしき部屋を片っ端から開けて確認していく。
ほどなくして夫人の部屋を見つけると、サーマは衣装部屋に躊躇なく入っていった。
私もジュストに抱えられたまま衣装部屋へ入り、降ろしてもらう。
着替えもしたいので、ジュストには夫人の部屋で待っていてもらうことにした。
「これは色が派手すぎるし、こっちは金の刺繍がされていてやっぱり派手だし……」
大量の衣装の中から一枚一枚選ぶのは骨が折れる。
せっかくのドレスを着られる機会なのに、着られるドレスが限られているのでつまらない。もっとドレスを楽しく選びたかった。
悩んでいると、サーマが一枚のドレスを持ってやってきた。
「これはどう?」
「うーん。デコルテあきすぎじゃない?」
ウエストの位置が高く、袖もスカートもたっぷりと膨らんだシルエットになっている。
色は地味だけれど開放的なデザインすぎる。
渋面を作る私に、彼女はさっさと小物が入っていそうなチェストの方へ移動してしまった。
「夫人が着ていたものと似たデザインは今の流行りなのね」
使用人の服の方が良かったかも。でもそれもどこにあるのかわからないし。
胸元があきすぎているのは上着で隠そう。
どうせ、教会で僧服を貰うまでの間だしね。
血だらけの夜着を脱ぎ捨て、夫人の新しそうな肌着をいただくことにする。ドレスに袖を通し、背中のリボンを結ぼうと四苦八苦しているとサーマが後ろのリボンを結んでくれた。
「ありがとう」
「いいえ」
背中のリボンをきつめに結んでもらったのに、ぶかぶかして不格好になっている。
服に着られているとはこのことか。
私は諦めてその上からローブを羽織った。
これでようやく落ち着ける。
私は大量のドレスの影になって、ここからは見えなくなっているサーマに声をかけた。
「サーマ、もう出ましょう」
「ちょっと待って」
髪の毛を覆う布を探してるだけよね?
それなのにやけに時間がかかっていない?
私はサーマがいる衣装棚を覗き込んだ。
「あ」
サーマは首や、手首に見慣れないアクセサリーをじゃらじゃらと巻き付けていた。
以前見たサーマが身に着けていたアクセサリーと全然違う。
それって夫人のよね?
そうだ、そうだった。
サーマは手癖が悪いのだった。
「こっちは無理やり連れてこられて殺されそうになったんだから、これくらい貰って当然でしょ」
私は乾いた笑いを浮かべると「家紋が入ってるのはやめときなさいよ」と言うのが精いっぱいだった。
死ぬような目にあったのに、その後何もなかったようにコソ泥のようなこともできるなんて、サーマの神経はきっと図太いに違いない。
そんな人が地下ではしくしく泣いていただなんて信じられない。
「そういえば、サーマ地下で泣いてた?」
私はほんのちょっとからかうつもりでそう言った。
サーマは私を振り返ると、にやりと笑う。
「まさか。どうやってあいつらを殺して出て行ってやろうか考えてたわ」
「え? 泣いてないの?」
「そう言ってるでしょ」
それを聞いて私は急速に血の気が引いていくのを感じた。
でも確かに、地下室で会ったとき武器を持ってこちらを睨み付けている姿は、とても気弱に泣いていた人と結び付かない。
けれど、泣き声は私だけじゃない。ジュストやカルロも聞いていた。
でもさっき半地下から出てくる時、私たちの他に誰も地下にはいなかった。
それってつまり。
本物の幽霊ー⁉
私は自身を抱きしめるように両手で二の腕を掴むと、悲鳴を上げないように唇をぎゅっとかみしめたのだった。
* * *
聖都に戻り、旅に出る前と同じような生活を繰り返しているうちに季節は夏になった。
私は写本をしていた手を止めると、自室の窓を開けた。
活版印刷もあるけれど、まだ教会の本は修道士修道女達が写本して作られている。
敷地内にある大きな木は鬱蒼と茂り、牧草地から青々とした草の匂いも届く。
「いい風ですね」
窓から入り込む風に、一緒に作業をしていたカーラが目を細める。
本当はこの作業の時間、沈黙を守らなければいけないのだけれど私は厳格には守ってない。
まぁ、写本をしながらお喋りしてたら間違っちゃうからぺちゃくちゃお喋りなんてできないんだけどね。
「ええ、本当に」
私はさわさわと木の枝が揺れる音を聞きながら、男爵夫人のことを思い出していた。
あの後正式な調査をすることになり、聖都から人が派遣された。
執事や従僕の取り調べの後、証言を元に城の裏を掘り起こしたところ、人骨が何体も出てきたそうだ。正確な数はわからないらしいけれど、少なくとも30体はあったそうだ。
城の周りには崖もあったから、もしかしてそこにも捨てていたとしたら、その数はもっと多いものになるだろうと聞いている。
その他、住人たちに聞き取りや被害者の家族からの訴えがあるかを調べてりしているそう。
そろそろ調査が終わりに近づき、城の自室に軟禁されていた夫人を最近聖都に移送したそうだ。
私が知っているのはそこまで。
相手が貴族だから時間をかけて慎重に調べていたそうだ。
「男爵夫人の刑はどうなったのかしら?」
あの時カーラは城にはいなかったけれど、隠しておくことはできないのでほとんど正確に話した。
もちろん、私が肌を切り裂かれ出血多量で死ぬかもしれなかったことは、ぼんやりとしか伝えていない。
けれど、私やジュストの様子や姿といろいろな事から察したようで、しっかりと泣かれてしまった。
カーラは羽ペンをペン立てに戻すと眉をひそめた。
「どうなのでしょう。私も特に聞いていません。難航してるんでしょうか?」
「カーラもわからないのね」
殺されかけた時、私は自分の内側にごうごうと燃え盛る炎のような憤りを感じ、夫人に向かって「断頭台送りにしてやる」と言い放った。
騙されて連れてこられた彼女達。自分勝手に奪われた命。
人を人とも思わない所業。
決して許されることじゃないと思う。
城で聞いた泣き声も、彼女達の無念が形となって私の元に届いたのだと私は思ってる。
けれど、こうして安全ないつもの生活に戻った時、私は夫人の刑を聞くことが少しだけ怖くなっていた。
「大司教様ならご存じかしら。後で行ってみるわ」
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サーマも頭に巻く布が欲しいとついてきていた。
「ああ。そりゃ、腕の立つ人が来てるに決まってるだろ」
「来てるってどこから?」
「初めから。小隊の隊長が副団長だった」
「えぇっ!」
騎士団の副団長は聖都一の剣の使い手だとも言われている。
そんな人がついてきてくれていたとは、ありがたいけど申し訳ない。
「そのおかげで今も無事に対処できた。俺やカルロじゃこの街の騎士たちを簡単に動かせなかったから」
やけに城にいる騎士の数が目立つと思ったら、小隊だけじゃなくてこの街の騎士団からも人を借りたのね。
私は心の中で疲れを言い訳にすると、ジュストの胸にすり寄った。
上目遣いで見つめると、ジュストが少しだけ狼狽えていて面白い。
夫人の部屋が分からなかったので、サーマがそれらしき部屋を片っ端から開けて確認していく。
ほどなくして夫人の部屋を見つけると、サーマは衣装部屋に躊躇なく入っていった。
私もジュストに抱えられたまま衣装部屋へ入り、降ろしてもらう。
着替えもしたいので、ジュストには夫人の部屋で待っていてもらうことにした。
「これは色が派手すぎるし、こっちは金の刺繍がされていてやっぱり派手だし……」
大量の衣装の中から一枚一枚選ぶのは骨が折れる。
せっかくのドレスを着られる機会なのに、着られるドレスが限られているのでつまらない。もっとドレスを楽しく選びたかった。
悩んでいると、サーマが一枚のドレスを持ってやってきた。
「これはどう?」
「うーん。デコルテあきすぎじゃない?」
ウエストの位置が高く、袖もスカートもたっぷりと膨らんだシルエットになっている。
色は地味だけれど開放的なデザインすぎる。
渋面を作る私に、彼女はさっさと小物が入っていそうなチェストの方へ移動してしまった。
「夫人が着ていたものと似たデザインは今の流行りなのね」
使用人の服の方が良かったかも。でもそれもどこにあるのかわからないし。
胸元があきすぎているのは上着で隠そう。
どうせ、教会で僧服を貰うまでの間だしね。
血だらけの夜着を脱ぎ捨て、夫人の新しそうな肌着をいただくことにする。ドレスに袖を通し、背中のリボンを結ぼうと四苦八苦しているとサーマが後ろのリボンを結んでくれた。
「ありがとう」
「いいえ」
背中のリボンをきつめに結んでもらったのに、ぶかぶかして不格好になっている。
服に着られているとはこのことか。
私は諦めてその上からローブを羽織った。
これでようやく落ち着ける。
私は大量のドレスの影になって、ここからは見えなくなっているサーマに声をかけた。
「サーマ、もう出ましょう」
「ちょっと待って」
髪の毛を覆う布を探してるだけよね?
それなのにやけに時間がかかっていない?
私はサーマがいる衣装棚を覗き込んだ。
「あ」
サーマは首や、手首に見慣れないアクセサリーをじゃらじゃらと巻き付けていた。
以前見たサーマが身に着けていたアクセサリーと全然違う。
それって夫人のよね?
そうだ、そうだった。
サーマは手癖が悪いのだった。
「こっちは無理やり連れてこられて殺されそうになったんだから、これくらい貰って当然でしょ」
私は乾いた笑いを浮かべると「家紋が入ってるのはやめときなさいよ」と言うのが精いっぱいだった。
死ぬような目にあったのに、その後何もなかったようにコソ泥のようなこともできるなんて、サーマの神経はきっと図太いに違いない。
そんな人が地下ではしくしく泣いていただなんて信じられない。
「そういえば、サーマ地下で泣いてた?」
私はほんのちょっとからかうつもりでそう言った。
サーマは私を振り返ると、にやりと笑う。
「まさか。どうやってあいつらを殺して出て行ってやろうか考えてたわ」
「え? 泣いてないの?」
「そう言ってるでしょ」
それを聞いて私は急速に血の気が引いていくのを感じた。
でも確かに、地下室で会ったとき武器を持ってこちらを睨み付けている姿は、とても気弱に泣いていた人と結び付かない。
けれど、泣き声は私だけじゃない。ジュストやカルロも聞いていた。
でもさっき半地下から出てくる時、私たちの他に誰も地下にはいなかった。
それってつまり。
本物の幽霊ー⁉
私は自身を抱きしめるように両手で二の腕を掴むと、悲鳴を上げないように唇をぎゅっとかみしめたのだった。
* * *
聖都に戻り、旅に出る前と同じような生活を繰り返しているうちに季節は夏になった。
私は写本をしていた手を止めると、自室の窓を開けた。
活版印刷もあるけれど、まだ教会の本は修道士修道女達が写本して作られている。
敷地内にある大きな木は鬱蒼と茂り、牧草地から青々とした草の匂いも届く。
「いい風ですね」
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まぁ、写本をしながらお喋りしてたら間違っちゃうからぺちゃくちゃお喋りなんてできないんだけどね。
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その他、住人たちに聞き取りや被害者の家族からの訴えがあるかを調べてりしているそう。
そろそろ調査が終わりに近づき、城の自室に軟禁されていた夫人を最近聖都に移送したそうだ。
私が知っているのはそこまで。
相手が貴族だから時間をかけて慎重に調べていたそうだ。
「男爵夫人の刑はどうなったのかしら?」
あの時カーラは城にはいなかったけれど、隠しておくことはできないのでほとんど正確に話した。
もちろん、私が肌を切り裂かれ出血多量で死ぬかもしれなかったことは、ぼんやりとしか伝えていない。
けれど、私やジュストの様子や姿といろいろな事から察したようで、しっかりと泣かれてしまった。
カーラは羽ペンをペン立てに戻すと眉をひそめた。
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