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一、かの日かの場所へ
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子供に戻りたいと願ったことは、誰しもあるだろう。
そこに種族の違いは無い。猫族であれ、羆族であれ、ヒト族であれ、俺のような犬族であれ。子供時代は誰にでもあり、記憶は年月によって磨き上げられ、ときに美化され、本来以上の価値を帯びるかもしれない。そして、更に願いは強まっていく。
だけど。願って、万が一叶って、戻れたとして、俺はそこで何がしたいのだろう、何ができるだろうと考えていた。考えることで道中の時間を潰し、気まずさをやり過ごすしかなかった。
男三人で肩を並べて歩きながら、誰も沈黙を解こうとしなかった。こういうときに気を回すのが得意だった猫族のタビでさえ、つま先を見たまま口を閉ざしていた。羆族のユウは当時から寡黙で、不機嫌に見える表情も相変わらずだった。
十五年。長いようにも短いようにも感じられる空白は、思っていたより俺達の間に大きな隔たりを作っていたのかもしれない。
もう夕刻だというのに、八月の太陽はその往生際の悪さで依然としてアスファルトを灼き、大気を蒸し続けている。ほんの十分歩いただけで、額から首筋まで汗が伝った。修行僧よろしく暑さに耐えながら練り歩くことになったきっかけは、タビだった。
四つ上の姉の結婚式が終わり、式場を後にしようとしたところだった。
「ケンくん、秘密基地に行きましょう。三人で」とタビは言った。
式が始まる前にタビとユウの姿は目に入っていた。姉の晴れの日に招待されて駆けつけないわけがない。姉は、俺だけでなく二人のことも弟のように面倒を見ていたのだから。殊に、あの事件の後は過剰とも言えるほど気を遣って。
秘密基地といっても正確には跡地だった。跡地を訪れて思い出に浸れるほどの情緒は持ち合わせていないし、事件のことも思い出したくない、と言ったら薄情だろうか。もう十五年も経っているというのに。でも、丸眼鏡の奥で見開かれたタビの目は真剣そのもので、すがるような色さえうかがえて、気付けば曖昧に頷いていた。
ユウにはもう話を付けてあるとタビが言ったとおり、式場の出入口には腕を組んで仁王立ちしている大男がいた。ユウを境に人の流れが二手に分かれ、皆がすれ違いざまにちらと顔を盗み見るも、表情一つ変えず視線も動かさない。威圧的なまでに大きな体躯は、式場に突如根を下ろした巨木か、無思慮に設置されたはた迷惑な電信柱を思わせた。さり気なく人々の動線から外れるよう誘導すると、ようやく「見つけやすいようにと思ったんだが」と低い声で言った。そう、悪気は無いのだ。その鷹揚さと堂々たる振る舞いは羆族の父親譲りだった。
タビが「寄ってもいいでしょうか」とコンビニを指差したきり、一言も交わさないまま秘密基地跡地に着いた。
砂利を敷いてトラロープで区切っただけの有料駐車場。車止めも、料金表示の看板も、精算機も無い。駐車場の裏に立つ管理人宅の戸を叩き、直接料金を手渡すのだ。
ただの空き地に見える駐車場の隅っこに、ぽつんと祠が居座っている。十五年前、この近くに神社があった。区画整理事業で道路拡張の折に取り壊され、場所を変えて祠だけ残している(名目上は移転とされている)。
「懐かしいな」とユウが溜息混じりに漏らし、「そうですね」とタビは同意する。何の跡形も無い跡地、戻れはしない子供時代、容易く取り除かれた秘密基地(秘密といっても大人には全てお見通しで、大人が知っていながら干渉しないことで子供の秘密は保たれている)。それに、サキは帰って来ていないというのに。
タビが祠に歩み寄り、コンビニ袋から何やら取り出して供えた。油揚げだった。二枚入り税込み百十円。
小さな祠。中には狐の石像が収められている。この狐は「いなり様」と呼ばれている。神社で目にする狐像は稲荷神の使いであって神そのものではないらしいが、街の発展のために引っ越しさせられる神が、狐なのか不定形の存在なのか誰も気に留めないだろう。
「せっかくですから、何か願い事しておきましょうよ」
こんな寂れた祠に願い事とは。わざわざ供え物まで用意して。タビは「無理にではないですが」と縮こまる。せっかくの提案を無下にするのもばつが悪い。とりあえずは考える素振りを見せておく。
交通安全、無病息災、商売繁盛、家内安全の前に良縁成就か……硬貨二枚で願うにはどれも図々しいし、そんなコスパの良い神様がいるはずはない。どうせ叶わないのなら大願成就といこう。
大人の男が三人揃って、有料駐車場の隅で、目を閉じて両手を合わせる様はあまりに奇妙で滑稽だと思った。タビは、ユウは、何を願うだろう。雑念入り混じりながら、自分の願いも念じておく。
「その願い、叶える機会をやろう」
凛とした女声が聞こえた。
瞬間、紙芝居を引き抜いたみたいに周囲の景色がまるごとごっそり変わった。
薄暗い。正面には木々が立ち並び、足元は砂利ではなく暗褐色の土。あたりは蒸し暑さと共に草木の匂いに満ちている。見上げれば、大きなブルーシートが三角屋根を作り、壁のように周囲を覆っていた。長い枝同士が紐で結わえ付けられ、ブルーシートの支柱になっていた。直射日光と雨をしのぐには申し分ないほどよくできたテントだった。
全て見覚えのある光景。ここはまさか、
「秘密基地、だな」
落ち着き払った子供の声に代弁される。声の在り処を見やればユウだった。巨木でも電信柱でもない、子供姿のユウ。
タビの姿も子供の頃のそれだった。鏡があれば自分の姿も確かめられたが、二人と目線の近い俺もまた、子供の姿であるに違いない。
「我は稲荷神。供物を持参するとは殊勝であるぞ、人の子よ」
振り向くと、ビールケース(イス代わりに持ち込まれたものだ)の上に両手で持てるくらいのぬいぐるみが載っていた。さるぼぼみたいに、大きな頭に対して手足は短く、吊り上がった糸目(文字通り黒い糸が縫い付けられている)、つんと上を向いた鼻。
「ここは十五年前の今日じゃ。用があればこの愛らしい人形に話し掛けよ。手が空いていれば相手してやる。供物の分は働いてやろう」
間が置かれる。質問の時間を与えられているのだと思ったが、何が何やらだった。結局誰も口を開かないまま(ものの数秒しかなかったが)、
「では、願いを叶えるがいい。お前達次第だが三日もあれば十分じゃろう。やよ励めよ」
人形が静かになると、ささやかな風で葉の擦れる音がよく聞こえた。
「せっかちな神様だな」と、両腕を組んだユウがこぼす。姿かたちは子供なのに、佇まいには子供らしさの欠片もない。俺達の中身は二十五歳なのだから当たり前だけれど、それを差し引いてもユウの悠然さは、この不可思議な状況において俺を安心させた。
子供のときも頼りになった。秘密基地はユウの指揮のもと作られたのだった。カブスカウト隊に入っていたユウは、デン作りの経験を活かして設計図の作成やら材料の調達やら手際が良かった。「デン」は獣の巣を意味するそうで、カブスカウトでは秘密基地を指すらしい。珍しくユウが口数多く説明していたのでよく覚えている。ついでに「カブ」が動物の子供を意味していることも。
「本当に、これは現実なんでしょうか」
タビは独り言のように言いながら、手を何度も表裏させてみたり、耳をぐしぐしやってみたり、眼鏡をかけたり外したり、尻尾を追いかけるようにその場でぐるぐる回ったりしている。取り乱しているわけではなく、興味深く観察しているようだった。
幸い銃弾飛び交う町に丸腰で放り出されたわけではない。頭を整理して、これから何をすべきなのかを考える猶予はありそうだ。
「おお、みんなもう来てたんだ」
間延びした声と共に女の子が現れた。猫族でも羆族でも犬族でもない。ヒト族の女の子。
心臓に氷で触れられたような心地がした。体は無意識に固まり、その姿に釘付けになった。秘密基地で一緒に遊んでいたのは、この子も含めて四人だった。
見間違えるはずがない。忘れようはずもない。十五年前の事件、世間を一時的に騒がせ(すぐ忘れ去られ)、記憶の奥底に取り除けない棘のようにいつまでも残り続ける『ヒト族女児神隠し事件』の被害者、サキだった。
そこに種族の違いは無い。猫族であれ、羆族であれ、ヒト族であれ、俺のような犬族であれ。子供時代は誰にでもあり、記憶は年月によって磨き上げられ、ときに美化され、本来以上の価値を帯びるかもしれない。そして、更に願いは強まっていく。
だけど。願って、万が一叶って、戻れたとして、俺はそこで何がしたいのだろう、何ができるだろうと考えていた。考えることで道中の時間を潰し、気まずさをやり過ごすしかなかった。
男三人で肩を並べて歩きながら、誰も沈黙を解こうとしなかった。こういうときに気を回すのが得意だった猫族のタビでさえ、つま先を見たまま口を閉ざしていた。羆族のユウは当時から寡黙で、不機嫌に見える表情も相変わらずだった。
十五年。長いようにも短いようにも感じられる空白は、思っていたより俺達の間に大きな隔たりを作っていたのかもしれない。
もう夕刻だというのに、八月の太陽はその往生際の悪さで依然としてアスファルトを灼き、大気を蒸し続けている。ほんの十分歩いただけで、額から首筋まで汗が伝った。修行僧よろしく暑さに耐えながら練り歩くことになったきっかけは、タビだった。
四つ上の姉の結婚式が終わり、式場を後にしようとしたところだった。
「ケンくん、秘密基地に行きましょう。三人で」とタビは言った。
式が始まる前にタビとユウの姿は目に入っていた。姉の晴れの日に招待されて駆けつけないわけがない。姉は、俺だけでなく二人のことも弟のように面倒を見ていたのだから。殊に、あの事件の後は過剰とも言えるほど気を遣って。
秘密基地といっても正確には跡地だった。跡地を訪れて思い出に浸れるほどの情緒は持ち合わせていないし、事件のことも思い出したくない、と言ったら薄情だろうか。もう十五年も経っているというのに。でも、丸眼鏡の奥で見開かれたタビの目は真剣そのもので、すがるような色さえうかがえて、気付けば曖昧に頷いていた。
ユウにはもう話を付けてあるとタビが言ったとおり、式場の出入口には腕を組んで仁王立ちしている大男がいた。ユウを境に人の流れが二手に分かれ、皆がすれ違いざまにちらと顔を盗み見るも、表情一つ変えず視線も動かさない。威圧的なまでに大きな体躯は、式場に突如根を下ろした巨木か、無思慮に設置されたはた迷惑な電信柱を思わせた。さり気なく人々の動線から外れるよう誘導すると、ようやく「見つけやすいようにと思ったんだが」と低い声で言った。そう、悪気は無いのだ。その鷹揚さと堂々たる振る舞いは羆族の父親譲りだった。
タビが「寄ってもいいでしょうか」とコンビニを指差したきり、一言も交わさないまま秘密基地跡地に着いた。
砂利を敷いてトラロープで区切っただけの有料駐車場。車止めも、料金表示の看板も、精算機も無い。駐車場の裏に立つ管理人宅の戸を叩き、直接料金を手渡すのだ。
ただの空き地に見える駐車場の隅っこに、ぽつんと祠が居座っている。十五年前、この近くに神社があった。区画整理事業で道路拡張の折に取り壊され、場所を変えて祠だけ残している(名目上は移転とされている)。
「懐かしいな」とユウが溜息混じりに漏らし、「そうですね」とタビは同意する。何の跡形も無い跡地、戻れはしない子供時代、容易く取り除かれた秘密基地(秘密といっても大人には全てお見通しで、大人が知っていながら干渉しないことで子供の秘密は保たれている)。それに、サキは帰って来ていないというのに。
タビが祠に歩み寄り、コンビニ袋から何やら取り出して供えた。油揚げだった。二枚入り税込み百十円。
小さな祠。中には狐の石像が収められている。この狐は「いなり様」と呼ばれている。神社で目にする狐像は稲荷神の使いであって神そのものではないらしいが、街の発展のために引っ越しさせられる神が、狐なのか不定形の存在なのか誰も気に留めないだろう。
「せっかくですから、何か願い事しておきましょうよ」
こんな寂れた祠に願い事とは。わざわざ供え物まで用意して。タビは「無理にではないですが」と縮こまる。せっかくの提案を無下にするのもばつが悪い。とりあえずは考える素振りを見せておく。
交通安全、無病息災、商売繁盛、家内安全の前に良縁成就か……硬貨二枚で願うにはどれも図々しいし、そんなコスパの良い神様がいるはずはない。どうせ叶わないのなら大願成就といこう。
大人の男が三人揃って、有料駐車場の隅で、目を閉じて両手を合わせる様はあまりに奇妙で滑稽だと思った。タビは、ユウは、何を願うだろう。雑念入り混じりながら、自分の願いも念じておく。
「その願い、叶える機会をやろう」
凛とした女声が聞こえた。
瞬間、紙芝居を引き抜いたみたいに周囲の景色がまるごとごっそり変わった。
薄暗い。正面には木々が立ち並び、足元は砂利ではなく暗褐色の土。あたりは蒸し暑さと共に草木の匂いに満ちている。見上げれば、大きなブルーシートが三角屋根を作り、壁のように周囲を覆っていた。長い枝同士が紐で結わえ付けられ、ブルーシートの支柱になっていた。直射日光と雨をしのぐには申し分ないほどよくできたテントだった。
全て見覚えのある光景。ここはまさか、
「秘密基地、だな」
落ち着き払った子供の声に代弁される。声の在り処を見やればユウだった。巨木でも電信柱でもない、子供姿のユウ。
タビの姿も子供の頃のそれだった。鏡があれば自分の姿も確かめられたが、二人と目線の近い俺もまた、子供の姿であるに違いない。
「我は稲荷神。供物を持参するとは殊勝であるぞ、人の子よ」
振り向くと、ビールケース(イス代わりに持ち込まれたものだ)の上に両手で持てるくらいのぬいぐるみが載っていた。さるぼぼみたいに、大きな頭に対して手足は短く、吊り上がった糸目(文字通り黒い糸が縫い付けられている)、つんと上を向いた鼻。
「ここは十五年前の今日じゃ。用があればこの愛らしい人形に話し掛けよ。手が空いていれば相手してやる。供物の分は働いてやろう」
間が置かれる。質問の時間を与えられているのだと思ったが、何が何やらだった。結局誰も口を開かないまま(ものの数秒しかなかったが)、
「では、願いを叶えるがいい。お前達次第だが三日もあれば十分じゃろう。やよ励めよ」
人形が静かになると、ささやかな風で葉の擦れる音がよく聞こえた。
「せっかちな神様だな」と、両腕を組んだユウがこぼす。姿かたちは子供なのに、佇まいには子供らしさの欠片もない。俺達の中身は二十五歳なのだから当たり前だけれど、それを差し引いてもユウの悠然さは、この不可思議な状況において俺を安心させた。
子供のときも頼りになった。秘密基地はユウの指揮のもと作られたのだった。カブスカウト隊に入っていたユウは、デン作りの経験を活かして設計図の作成やら材料の調達やら手際が良かった。「デン」は獣の巣を意味するそうで、カブスカウトでは秘密基地を指すらしい。珍しくユウが口数多く説明していたのでよく覚えている。ついでに「カブ」が動物の子供を意味していることも。
「本当に、これは現実なんでしょうか」
タビは独り言のように言いながら、手を何度も表裏させてみたり、耳をぐしぐしやってみたり、眼鏡をかけたり外したり、尻尾を追いかけるようにその場でぐるぐる回ったりしている。取り乱しているわけではなく、興味深く観察しているようだった。
幸い銃弾飛び交う町に丸腰で放り出されたわけではない。頭を整理して、これから何をすべきなのかを考える猶予はありそうだ。
「おお、みんなもう来てたんだ」
間延びした声と共に女の子が現れた。猫族でも羆族でも犬族でもない。ヒト族の女の子。
心臓に氷で触れられたような心地がした。体は無意識に固まり、その姿に釘付けになった。秘密基地で一緒に遊んでいたのは、この子も含めて四人だった。
見間違えるはずがない。忘れようはずもない。十五年前の事件、世間を一時的に騒がせ(すぐ忘れ去られ)、記憶の奥底に取り除けない棘のようにいつまでも残り続ける『ヒト族女児神隠し事件』の被害者、サキだった。
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