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第五章「木漏れ日の欠片」
⑧ ★
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オズは息をつくと再びスカーレットの乳房に触れる。諦めたというよりは隙をさがしているような素振りだ。
「あ、っん」
視界を塞いだせいで感覚がより鋭敏になる。だからといって、腕を解いたらオズに顔を覗き込まれるのだろう。
悩んでいるとツンと張った頂をつまみあげられた。
「ひあ」
片方を指でこねられ、もう片方は舌で転がされて吸われる。どうにか耐えていると今度は指と舌先が入れ替わった。ちゅぽ、と音を立てて開放される。ほっとため息をつくとわざとらしく息が吹きかけられた。
「んんん~~~~~」
腕を解かないのは半分意地になっていた。
だが、オズもオズだ。その気になればスカーレットの顔をみることなんて簡単なはずなのに、その素振りは無い。
脇に近いところを擽るように愛撫される。
「胸ばっかり、もう……!」
触れられる度に腰が跳ねる。陰部が疼いていることなどスカーレット自身がよく分かっていた。
オズの手首を掴んで瞳で懇願する。
ようやく垣間見えたスカーレットの顔にオズはうっそりと目を細めた。
「こっちも寂しかったね」
だが、オズが撫でているのはスカーレットの太腿だ。時々ショーツの縁をなぞられ、秘部が期待に疼く。
「足、開いて?」
やや迷ったあと、そろそろとスカーレットは足を開いた。呼び込まれた外気が滴る愛液を冷まして自覚させる。
恥ずかしさについ足を閉じそうだ。しばらく我慢しているとオズに頭を撫でられた。
「いい子」
「あっ」
ショーツ越しに割れ目をなぞられる。愛液がしみたショーツの上からクリトリスを弄られた。
「ひぁ、あ」
オズはスカーレットの反応を楽しむように焦らして核心に触れない。たっぷりとろかされてようやくショーツを脱がされた。
「はぁ……っ」
くちゅ、と直にオズの指が触れる。確かめるように動く指がもどかしくて仕方がない。
不意に太ももに手がかけられた。視線を下ろすと愛液の滴る秘部をオズが愛おしそうに見つめている。
「そんなとこ、っ」
見ないでと唇が動く。恥ずかしいと思う心と裏腹に淫唇が物欲しさにひくついた。足を閉じようと力を込めた瞬間、
「~~~~~~っ!?」
クリトリスに熱いものが触れた。オズの舌だと気付くのと同時に指が中に侵入してくる。
クリトリスはざらつく舌でねぶられ、リズミカルに吸い上げられる。ナカに入ってきた二本の指はぐちゅぐちゅと大きな水音を立てながら抽挿を繰り返した。
「だめ、だめです、おずひゃま」
心の準備なんか出来ていないのに。
敏感になった二箇所を同時に責められ視界に火花が散る。逃げたいのに腰に上手く力が入らない。それどころか閉じた足まで硬直してしまい、自分から逃げ場を無くしてしまった。
「イく、イっちゃ…………!」
声にならない悲鳴を上げてスカーレットの腰が浮き上がる。ビクビクと痙攣して力無くベッドに落ちた。
視界が安定しない視界の中で、顔の横に腕が見えた。もう片方の手が汗ばんだ頬から髪を払い除ける。
上気した頬と潤んだ瞳。果てた後特有の熱っぽい吐息をこぼすスカーレットの顔がされけ出された。
「可愛い」
軽く啄むようなキスをしながら、スカーレットの自身の愛液で濡れた指でにゅるにゅると胸の飾りを弄ぶ。
「ん、っふあ」
体のあちこちに赤い花びらを散らされる。もどかしい所には全然触ってくれないままに。
「もう、っ」
はしたないと分かっている。だが、オズの熱っぽい視線を受けた体が火照って仕方ない。早く繋がりたいのに。
「いいの?」
恥ずかしさを誤魔化すようにスカーレットは何度も首を縦に降った。
オズは小さく笑うとベッド脇の引き出しから正方形に畳まれた油紙を取り出す。
「それ、なんですか」
紙の中から姿を見せたのは丸い円盤だった。周囲はリング状になっており、その中に薄い膜が張っている。
「避妊具だよ」
曰く、オズの記憶の中にあるものらしい。耳年増な姉から存在と使い方は聞いていたのだそうだ。
男根に装着し、精液が女性の子宮に入るのを防ぐ役割を持つ。
「あ、っん」
視界を塞いだせいで感覚がより鋭敏になる。だからといって、腕を解いたらオズに顔を覗き込まれるのだろう。
悩んでいるとツンと張った頂をつまみあげられた。
「ひあ」
片方を指でこねられ、もう片方は舌で転がされて吸われる。どうにか耐えていると今度は指と舌先が入れ替わった。ちゅぽ、と音を立てて開放される。ほっとため息をつくとわざとらしく息が吹きかけられた。
「んんん~~~~~」
腕を解かないのは半分意地になっていた。
だが、オズもオズだ。その気になればスカーレットの顔をみることなんて簡単なはずなのに、その素振りは無い。
脇に近いところを擽るように愛撫される。
「胸ばっかり、もう……!」
触れられる度に腰が跳ねる。陰部が疼いていることなどスカーレット自身がよく分かっていた。
オズの手首を掴んで瞳で懇願する。
ようやく垣間見えたスカーレットの顔にオズはうっそりと目を細めた。
「こっちも寂しかったね」
だが、オズが撫でているのはスカーレットの太腿だ。時々ショーツの縁をなぞられ、秘部が期待に疼く。
「足、開いて?」
やや迷ったあと、そろそろとスカーレットは足を開いた。呼び込まれた外気が滴る愛液を冷まして自覚させる。
恥ずかしさについ足を閉じそうだ。しばらく我慢しているとオズに頭を撫でられた。
「いい子」
「あっ」
ショーツ越しに割れ目をなぞられる。愛液がしみたショーツの上からクリトリスを弄られた。
「ひぁ、あ」
オズはスカーレットの反応を楽しむように焦らして核心に触れない。たっぷりとろかされてようやくショーツを脱がされた。
「はぁ……っ」
くちゅ、と直にオズの指が触れる。確かめるように動く指がもどかしくて仕方がない。
不意に太ももに手がかけられた。視線を下ろすと愛液の滴る秘部をオズが愛おしそうに見つめている。
「そんなとこ、っ」
見ないでと唇が動く。恥ずかしいと思う心と裏腹に淫唇が物欲しさにひくついた。足を閉じようと力を込めた瞬間、
「~~~~~~っ!?」
クリトリスに熱いものが触れた。オズの舌だと気付くのと同時に指が中に侵入してくる。
クリトリスはざらつく舌でねぶられ、リズミカルに吸い上げられる。ナカに入ってきた二本の指はぐちゅぐちゅと大きな水音を立てながら抽挿を繰り返した。
「だめ、だめです、おずひゃま」
心の準備なんか出来ていないのに。
敏感になった二箇所を同時に責められ視界に火花が散る。逃げたいのに腰に上手く力が入らない。それどころか閉じた足まで硬直してしまい、自分から逃げ場を無くしてしまった。
「イく、イっちゃ…………!」
声にならない悲鳴を上げてスカーレットの腰が浮き上がる。ビクビクと痙攣して力無くベッドに落ちた。
視界が安定しない視界の中で、顔の横に腕が見えた。もう片方の手が汗ばんだ頬から髪を払い除ける。
上気した頬と潤んだ瞳。果てた後特有の熱っぽい吐息をこぼすスカーレットの顔がされけ出された。
「可愛い」
軽く啄むようなキスをしながら、スカーレットの自身の愛液で濡れた指でにゅるにゅると胸の飾りを弄ぶ。
「ん、っふあ」
体のあちこちに赤い花びらを散らされる。もどかしい所には全然触ってくれないままに。
「もう、っ」
はしたないと分かっている。だが、オズの熱っぽい視線を受けた体が火照って仕方ない。早く繋がりたいのに。
「いいの?」
恥ずかしさを誤魔化すようにスカーレットは何度も首を縦に降った。
オズは小さく笑うとベッド脇の引き出しから正方形に畳まれた油紙を取り出す。
「それ、なんですか」
紙の中から姿を見せたのは丸い円盤だった。周囲はリング状になっており、その中に薄い膜が張っている。
「避妊具だよ」
曰く、オズの記憶の中にあるものらしい。耳年増な姉から存在と使い方は聞いていたのだそうだ。
男根に装着し、精液が女性の子宮に入るのを防ぐ役割を持つ。
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