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20話 魔帝の魔力
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何一つ共通点がないと思われる。
いや正確には魔帝の子孫には当たる、だがヒュウガで魔帝の存在を、聞いた事もない。
色々な書籍とかを読んだ事があるが、魔帝の存在もなかった。
まずユーグリアに伝説的な魔法師、それもボクは初耳だった。
執事長から渡された魔道具の時も、理解ができていなかった。
だけどユウナさんの説明で、魔帝については理解した。
ただ関係性は血筋以外ない筈。
「ボクとその魔帝の関係性なくないですか?」
「一見するとない。どちらかっていうとリステリにある」
そうだ、一番の魔帝の関係性としてはユウナさん。
代々と魔帝について伝わっているし、魔帝に愛された魔道具。
それだって実際にある、今はボクの手元にある。
『それでもクロ、君が昇格戦で出した魔法の威力。それに異常な程に魔力を放出している魔道具。その二つが魔帝の秘められた力と推測している」
理事長の言っている事は的を得ている。
ボクの突然として現れた魔法に、化け物みたいな魔道具それに血筋。
もしボクに魔帝の力があれば、ユウナさんの実績になれるだろうか。
それならばこのまま魔帝の力を、胸がこれで何度目か分からない程、ドクン、ドクンと打つ。
何かに体が支配される感覚。表現するとしたら強大な、力が体を覆い支配下に置こうとしている。
ダメだ、このままだと何かに支配される。
「クロ君大丈夫? 顔色悪いけど?」
「ゆ、ユウナさん?」
ユウナさんの声でボクの体は、まるで解放されるように軽くなった。
今の一体何だった? 魔帝の力を欲しった瞬間だった。
体が強大で手に負えない力に、支配されそうになったのは。
魔帝の力は本当に存在し、普通の人は制御できない気がする。
いや……一人だけできると思う人物がいる。
ヒュウガの長男、シン。
ヒュウガの歴史の中で史上最高傑作。
並外れた魔力量に五大元素のを持っている。
彼奴ならば魔帝の力を所有しても、逆に支配をしそうだ。
でも、もし彼奴が魔帝の力を持った場合、独裁が始まる。
「あの魔帝の固有魔法と魔力って、何ですか?」
ボクがずっと頭に残っていた事、それを疑問を解くように言葉にだした。
「固有魔法は未だに不明。魔力は判明している」
「それは何ですか?」
「無限さ」
魔力が無限? 五大元素ではなく無限? 一体どういう事だ。
理事長は追加で情報を語った。
「五大元素と違う魔帝だけの魔力。五大元素の全てが使え……」
何となく理解はできた。五大元素より優れ、相手の魔法や魔力を消せる。
対特化魔法師の魔力ともいえる。
だからこそ伝説の魔法師かもしれない。
「結局ボクはどうすればいいんですか?」
理事長はボクの言葉に考えるように、表情を曇らせる一方。
魔帝の力を秘めているとすれば、ソロモンはボクをどうする気だ? 考えられる可能性。
それは魔帝の力を無理矢理にでも引き出し、利用しユーグリアに貢献。
ボクは生きる兵器にされるだろう。
そんな事はごめんだ、もし使うとしてもユウナさんの為。それ以外は考えられない。
理事長が考えられる可能性を語ったら、ボクは多分利用される。
意志を関係なしだろうな、今の実力では理事長には勝てない。
戦闘での経験値、魔力の流れを考えれば、余計に勝てる可能性はゼロに等しい。
「結論から何ともいえない。とにかくクラス発表待ってくれ」
そういい理事長は医療室から出て行き、ボクとユウナさんの二人が残される。
結局何だったんだ? ただ魔帝の説明をされたに過ぎない。
「取り敢えず家に帰ろうか」
「はい」
ユウナさんが成すままに、ボクらは学園を後にする。
リステリ家に着くと、執事長が出迎えてくれた。
ユウナさんは自分の部屋に行ったが、ボクは執事長に止められる。
「クロさんはちょっとこっちに来て下さい」
「了解です」
執事長と共にある場所に向かう。執事長室ではなく、特訓部屋に入る。
きっと執事長は呼んだって事は、何か理由があるのだろう。
この部屋に来るのは昨日ぶりってか、最近毎日来ている。
この部屋から魔力を充満しているのは、始めて来た時から感じていた。
だけど魔力の流れを感じ、見えるようになり、この部屋の流れが目に入る。
決して綺麗に回っている訳ではない。
だけど、様々な乱れで保っている。不思議なくらいに。
「執事長ボクに何か用ですか?」
「クロさん魔法を使ったらしいですね。リフドルから聞いてます」
執事長の言葉の中にボクは、聞きなれない名前が合った。
「リフドルとは?」
「あっ? なんだ彼奴名前を語らなかったのか」
執事長はブツブツと一人で、何かを呟いてる。
「ソロモンの理事長の名前ですよ」
「そう何ですね、全く名前ってか自己紹介なかったですね」
ユウナさんも理事長本人も、名前には触れなかった。
魔帝に関しては触れたのに、あの人自分の名前は一切語らなかった。
「あのバカ名前を言ってねぇのかよ、いい歳して」
「執事長は理事長と知り合い何ですか?」
「ワタシと彼奴はソロモンの同期ですよ。古い仲で腐れ縁」
執事長は呆れながらも少し楽しそうだ。
でも意外だなぁ執事長と理事長が、ソロモンで同期……ちょっと待て? 今ボクが魔法を使ったのを知っていた。
しかもそれを理事長から聞いた。
実は理事長がボクに魔帝を、見出したのは執事長と話したからか? それだと点と点が通る。
いや正確には魔帝の子孫には当たる、だがヒュウガで魔帝の存在を、聞いた事もない。
色々な書籍とかを読んだ事があるが、魔帝の存在もなかった。
まずユーグリアに伝説的な魔法師、それもボクは初耳だった。
執事長から渡された魔道具の時も、理解ができていなかった。
だけどユウナさんの説明で、魔帝については理解した。
ただ関係性は血筋以外ない筈。
「ボクとその魔帝の関係性なくないですか?」
「一見するとない。どちらかっていうとリステリにある」
そうだ、一番の魔帝の関係性としてはユウナさん。
代々と魔帝について伝わっているし、魔帝に愛された魔道具。
それだって実際にある、今はボクの手元にある。
『それでもクロ、君が昇格戦で出した魔法の威力。それに異常な程に魔力を放出している魔道具。その二つが魔帝の秘められた力と推測している」
理事長の言っている事は的を得ている。
ボクの突然として現れた魔法に、化け物みたいな魔道具それに血筋。
もしボクに魔帝の力があれば、ユウナさんの実績になれるだろうか。
それならばこのまま魔帝の力を、胸がこれで何度目か分からない程、ドクン、ドクンと打つ。
何かに体が支配される感覚。表現するとしたら強大な、力が体を覆い支配下に置こうとしている。
ダメだ、このままだと何かに支配される。
「クロ君大丈夫? 顔色悪いけど?」
「ゆ、ユウナさん?」
ユウナさんの声でボクの体は、まるで解放されるように軽くなった。
今の一体何だった? 魔帝の力を欲しった瞬間だった。
体が強大で手に負えない力に、支配されそうになったのは。
魔帝の力は本当に存在し、普通の人は制御できない気がする。
いや……一人だけできると思う人物がいる。
ヒュウガの長男、シン。
ヒュウガの歴史の中で史上最高傑作。
並外れた魔力量に五大元素のを持っている。
彼奴ならば魔帝の力を所有しても、逆に支配をしそうだ。
でも、もし彼奴が魔帝の力を持った場合、独裁が始まる。
「あの魔帝の固有魔法と魔力って、何ですか?」
ボクがずっと頭に残っていた事、それを疑問を解くように言葉にだした。
「固有魔法は未だに不明。魔力は判明している」
「それは何ですか?」
「無限さ」
魔力が無限? 五大元素ではなく無限? 一体どういう事だ。
理事長は追加で情報を語った。
「五大元素と違う魔帝だけの魔力。五大元素の全てが使え……」
何となく理解はできた。五大元素より優れ、相手の魔法や魔力を消せる。
対特化魔法師の魔力ともいえる。
だからこそ伝説の魔法師かもしれない。
「結局ボクはどうすればいいんですか?」
理事長はボクの言葉に考えるように、表情を曇らせる一方。
魔帝の力を秘めているとすれば、ソロモンはボクをどうする気だ? 考えられる可能性。
それは魔帝の力を無理矢理にでも引き出し、利用しユーグリアに貢献。
ボクは生きる兵器にされるだろう。
そんな事はごめんだ、もし使うとしてもユウナさんの為。それ以外は考えられない。
理事長が考えられる可能性を語ったら、ボクは多分利用される。
意志を関係なしだろうな、今の実力では理事長には勝てない。
戦闘での経験値、魔力の流れを考えれば、余計に勝てる可能性はゼロに等しい。
「結論から何ともいえない。とにかくクラス発表待ってくれ」
そういい理事長は医療室から出て行き、ボクとユウナさんの二人が残される。
結局何だったんだ? ただ魔帝の説明をされたに過ぎない。
「取り敢えず家に帰ろうか」
「はい」
ユウナさんが成すままに、ボクらは学園を後にする。
リステリ家に着くと、執事長が出迎えてくれた。
ユウナさんは自分の部屋に行ったが、ボクは執事長に止められる。
「クロさんはちょっとこっちに来て下さい」
「了解です」
執事長と共にある場所に向かう。執事長室ではなく、特訓部屋に入る。
きっと執事長は呼んだって事は、何か理由があるのだろう。
この部屋に来るのは昨日ぶりってか、最近毎日来ている。
この部屋から魔力を充満しているのは、始めて来た時から感じていた。
だけど魔力の流れを感じ、見えるようになり、この部屋の流れが目に入る。
決して綺麗に回っている訳ではない。
だけど、様々な乱れで保っている。不思議なくらいに。
「執事長ボクに何か用ですか?」
「クロさん魔法を使ったらしいですね。リフドルから聞いてます」
執事長の言葉の中にボクは、聞きなれない名前が合った。
「リフドルとは?」
「あっ? なんだ彼奴名前を語らなかったのか」
執事長はブツブツと一人で、何かを呟いてる。
「ソロモンの理事長の名前ですよ」
「そう何ですね、全く名前ってか自己紹介なかったですね」
ユウナさんも理事長本人も、名前には触れなかった。
魔帝に関しては触れたのに、あの人自分の名前は一切語らなかった。
「あのバカ名前を言ってねぇのかよ、いい歳して」
「執事長は理事長と知り合い何ですか?」
「ワタシと彼奴はソロモンの同期ですよ。古い仲で腐れ縁」
執事長は呆れながらも少し楽しそうだ。
でも意外だなぁ執事長と理事長が、ソロモンで同期……ちょっと待て? 今ボクが魔法を使ったのを知っていた。
しかもそれを理事長から聞いた。
実は理事長がボクに魔帝を、見出したのは執事長と話したからか? それだと点と点が通る。
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