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第八章 流転編
懺悔
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サイードの工房は、「バラ」から十分ほどの場所にあった。
やはり入り組んだ建物の間の、一軒の家の屋上だった。外の通りから見ると、とてもそこに工房があるなどとはわからない。
サイードは黙々と作業をしている。少し離れて、ファーリアとイランが並んで座っていた。
「エクバターナであんたと別れてから、俺は仲間と一緒に国境を超えた。みんなお尋ね者か奴隷の身分だ……アルナハブでは受け入れてもらえんだろうし、俺達は皆、アルナハブに見切りをつけていた。エクバターナがあの様子じゃあ、あの国はしばらくは荒れるだろう――俺はね、子供時代、一時イシュラヴァールに住んでいたことがあるんだ。まだ一族が残っているかもしれないってんで、昔住んでた村を目指したんだ」
エクバターナ。
まだひと月も経っていないなんて思えないほど、遠い昔のような気がする。
「なぁんにもない、小さな村でなあ……痩せた土地で、痩せた牛を飼って暮らしてた思い出しかない。移民の村だったから、時折来る商人には足元を見られて安く買い叩かれた。誰もそれに文句は言わなかったよ。不満はたんまり持ってたくせにな……相手のいない場所で、身内だけでぐちぐちと言い募ってた。俺はそんな家族を見るのがたまらなく嫌だった。言いたいことがあるなら、面と向かって言えばいいじゃないか。卑屈で腰抜けで、惨めったらしい――だけどな、今ならそれが仕方ないってわかるよ。そうするしか生きていけないんだもんな。俺は村を出て旅をして、戦場にも行って手柄も立てたけど、結局無鉄砲が災いして奴隷に落とされて、挙句の果てにあの地下牢行きだ。どっちが阿呆だったんだか」
イランは自嘲まじりに語った。
「――村は、もうなかった。遊牧民狩りの終わり頃、移民狩りも横行していたらしい。男たちは殺されて、女子供は奴隷として売られたと……教えてくれたのは、ある商人だ。その商人に手引きしてもらって、ララ=アルサーシャに入った」
「では、ダーナたち、反乱軍……アルヴィラ解放戦線とは同盟していないのか?」
イランは首を振った。
「ああ。目的は近いかも知れないが、俺達は別にイシュラヴァール王家を倒したいわけではない――それはイシュラヴァール人の問題だ。それに、アルヴィラ解放戦線はダレイ王子と繋がっている」
「なんだって……!?」
ダレイ王子がニケ王妃に対抗し、月光宮にジェイクの手下たちを突入させたのは、ファーリアが地下に迷い込んだあとのことである。よってファーリアは、そのあたりの状況を詳しく知らなかった。
「一方、ヤーシャール王子は今、イシュラヴァール王家に身を寄せていると聞いた。この状況で我々は軽々にどこかに与することは得策ではないと考えた。が、情報はほしい――アルヴィラ解放戦線とは、今の所情報の売り買いをしている関係だな」
イランの話し方は、染み込むように心地よく耳に入ってきた。
(不思議な男だ……)
敵や、味方や、戦いや、そういったことの渦中に入ろうとせず、外側から用心深く観察しているような。
「では、あの槍で、誰と戦うの?」
ファーリアはサイードが鍛えている槍を顎で指して言った。
「あれか?あれは俺の相棒みたいなもんさ。誰と戦うかは、戦いたくなったらその時に決める。だが今は、その時じゃない……戦わずに済むなら、それに越したことはないしな」
(戦わなくていい――?)
ファーリアは、すっと頭が冷えたような気持ちがした。思えば今までずっと、どこで誰と戦うか――国軍で戦うべきか遊牧民につくべきか……そればかりにとらわれていた。
「……わたしは奴隷だったの」
ファーリアはぽつりと話しだした。
「ああ、知ってる」
「ある夜に、わたしは旦那様のキャラバンから逃げたの。逃げて、逃げて……でもわたしは馬鹿だったから、すぐに騙されて、捕まって、また逃げて――でも、王都に来て、幸運なことに兵士になれた。もう誰もわたしが奴隷だなんて知らない。だから思ったの。奴隷が嫌なら、逃げればいい、って。みんな、逃げないのは、満足してるからだ。奴隷であることを受け入れているからだ。そんな人は、一生奴隷でいたらいいって……自由になりたいなら、自分で逃げればいいのにって、戦えばいいのにって、心のどこかで」
逃げないひとを、戦わないひとを、どこかで見下していた。自分のように戦わないなら奴隷として蔑まれても文句は言えないだろう。だって自分は、戦ったから。そうできない人たちの、たくさんの事情も知らずに。考えもせずに。
「わたしはなんて醜いんだろう……」
生まれながらに気高く美しい人たちに囲まれて、浮かれていた。そんな日々が長く続けられるはずがなかったのだ。
「……王宮にも後宮にも、たくさん奴隷がいた。でも、わたしは見ないふりをした。わたしはもう奴隷じゃない。だけど奴隷に向き合ったら、正体がばれるような気がして怖かった。だから必死で兵士になろうとした。たくさん殺した」
振り返る過去は、懺悔ばかりが溢れ出る。ファーリアは膝を抱えて顔をうずめた。
「わたしは、誰と戦っていたんだろう――わたしは、国のためでも、誰のためでもなく戦ってた。敵だと言われて、殺してきた」
理想の未来も、守りたいものもなかった。戦う理由なんて、どうでもよかった。
ただ自分は兵士なんだと、奴隷じゃないと、自分に言い聞かせるためだけに。
「そして結局、また逃げてきてしまった――みんなを裏切って」
涙声になったファーリアの背を、イランがぽんと叩いた。
「あんたは強いよ」
ファーリアはうつむいたまま首を振った。
「ただの、人殺しよ――」
「それじゃあもう殺さなければいい」
イランの声は揺るがない。地下に囚われて尚、身体と精神を鍛え続けてきた男だ。ファーリアがどんな告白をしても、この男はたじろぐことなく受け止めてくれるような気がした。
「なあ、あんたは何がしたい?」
「……え?」
「逃げるのが嫌なら、やりたいことをしたらいい。殺したくないなら、殺さなければいい。行き場がないなら、作ればいい。その先で、もし違う道が見つかったら、その時にまた決めればいい」
「行き場を……作る……?」
「あんたは強い人間だ。度胸も人情もあるし、仲間からも信頼されていた。俺は知ってる。本当にやりたいことを見つければ、あんたはちゃんと生きていけるさ」
「やりたい……こと?」
「そうさ。俺なんかやりたいことしかやってないぞ。自分がしたいようにしていれば、誰にも言い訳できないもんだ」
「やりたいようにやった挙げ句が風来坊だろう、あんたは」
それまで黙っていたサイードが、初めて口を挟んだ。
「ほら、できたぞ」
サイードが槍を突き立てる。槍の先が指した空は、いつの間にかすっかり日が暮れて、星が瞬き始めていた。
「おお!さすが、いい仕上がりだ」
サイードは得意げに髭を撫でた。
ファーリアは槍の先に広がる星空を見上げた。
(もう殺さない――?)
そんなこと、できるのだろうか。
『もう殺さなくていい。俺が守るから』
そう言ってくれたひとの手は、みずから放してしまったのに。
やはり入り組んだ建物の間の、一軒の家の屋上だった。外の通りから見ると、とてもそこに工房があるなどとはわからない。
サイードは黙々と作業をしている。少し離れて、ファーリアとイランが並んで座っていた。
「エクバターナであんたと別れてから、俺は仲間と一緒に国境を超えた。みんなお尋ね者か奴隷の身分だ……アルナハブでは受け入れてもらえんだろうし、俺達は皆、アルナハブに見切りをつけていた。エクバターナがあの様子じゃあ、あの国はしばらくは荒れるだろう――俺はね、子供時代、一時イシュラヴァールに住んでいたことがあるんだ。まだ一族が残っているかもしれないってんで、昔住んでた村を目指したんだ」
エクバターナ。
まだひと月も経っていないなんて思えないほど、遠い昔のような気がする。
「なぁんにもない、小さな村でなあ……痩せた土地で、痩せた牛を飼って暮らしてた思い出しかない。移民の村だったから、時折来る商人には足元を見られて安く買い叩かれた。誰もそれに文句は言わなかったよ。不満はたんまり持ってたくせにな……相手のいない場所で、身内だけでぐちぐちと言い募ってた。俺はそんな家族を見るのがたまらなく嫌だった。言いたいことがあるなら、面と向かって言えばいいじゃないか。卑屈で腰抜けで、惨めったらしい――だけどな、今ならそれが仕方ないってわかるよ。そうするしか生きていけないんだもんな。俺は村を出て旅をして、戦場にも行って手柄も立てたけど、結局無鉄砲が災いして奴隷に落とされて、挙句の果てにあの地下牢行きだ。どっちが阿呆だったんだか」
イランは自嘲まじりに語った。
「――村は、もうなかった。遊牧民狩りの終わり頃、移民狩りも横行していたらしい。男たちは殺されて、女子供は奴隷として売られたと……教えてくれたのは、ある商人だ。その商人に手引きしてもらって、ララ=アルサーシャに入った」
「では、ダーナたち、反乱軍……アルヴィラ解放戦線とは同盟していないのか?」
イランは首を振った。
「ああ。目的は近いかも知れないが、俺達は別にイシュラヴァール王家を倒したいわけではない――それはイシュラヴァール人の問題だ。それに、アルヴィラ解放戦線はダレイ王子と繋がっている」
「なんだって……!?」
ダレイ王子がニケ王妃に対抗し、月光宮にジェイクの手下たちを突入させたのは、ファーリアが地下に迷い込んだあとのことである。よってファーリアは、そのあたりの状況を詳しく知らなかった。
「一方、ヤーシャール王子は今、イシュラヴァール王家に身を寄せていると聞いた。この状況で我々は軽々にどこかに与することは得策ではないと考えた。が、情報はほしい――アルヴィラ解放戦線とは、今の所情報の売り買いをしている関係だな」
イランの話し方は、染み込むように心地よく耳に入ってきた。
(不思議な男だ……)
敵や、味方や、戦いや、そういったことの渦中に入ろうとせず、外側から用心深く観察しているような。
「では、あの槍で、誰と戦うの?」
ファーリアはサイードが鍛えている槍を顎で指して言った。
「あれか?あれは俺の相棒みたいなもんさ。誰と戦うかは、戦いたくなったらその時に決める。だが今は、その時じゃない……戦わずに済むなら、それに越したことはないしな」
(戦わなくていい――?)
ファーリアは、すっと頭が冷えたような気持ちがした。思えば今までずっと、どこで誰と戦うか――国軍で戦うべきか遊牧民につくべきか……そればかりにとらわれていた。
「……わたしは奴隷だったの」
ファーリアはぽつりと話しだした。
「ああ、知ってる」
「ある夜に、わたしは旦那様のキャラバンから逃げたの。逃げて、逃げて……でもわたしは馬鹿だったから、すぐに騙されて、捕まって、また逃げて――でも、王都に来て、幸運なことに兵士になれた。もう誰もわたしが奴隷だなんて知らない。だから思ったの。奴隷が嫌なら、逃げればいい、って。みんな、逃げないのは、満足してるからだ。奴隷であることを受け入れているからだ。そんな人は、一生奴隷でいたらいいって……自由になりたいなら、自分で逃げればいいのにって、戦えばいいのにって、心のどこかで」
逃げないひとを、戦わないひとを、どこかで見下していた。自分のように戦わないなら奴隷として蔑まれても文句は言えないだろう。だって自分は、戦ったから。そうできない人たちの、たくさんの事情も知らずに。考えもせずに。
「わたしはなんて醜いんだろう……」
生まれながらに気高く美しい人たちに囲まれて、浮かれていた。そんな日々が長く続けられるはずがなかったのだ。
「……王宮にも後宮にも、たくさん奴隷がいた。でも、わたしは見ないふりをした。わたしはもう奴隷じゃない。だけど奴隷に向き合ったら、正体がばれるような気がして怖かった。だから必死で兵士になろうとした。たくさん殺した」
振り返る過去は、懺悔ばかりが溢れ出る。ファーリアは膝を抱えて顔をうずめた。
「わたしは、誰と戦っていたんだろう――わたしは、国のためでも、誰のためでもなく戦ってた。敵だと言われて、殺してきた」
理想の未来も、守りたいものもなかった。戦う理由なんて、どうでもよかった。
ただ自分は兵士なんだと、奴隷じゃないと、自分に言い聞かせるためだけに。
「そして結局、また逃げてきてしまった――みんなを裏切って」
涙声になったファーリアの背を、イランがぽんと叩いた。
「あんたは強いよ」
ファーリアはうつむいたまま首を振った。
「ただの、人殺しよ――」
「それじゃあもう殺さなければいい」
イランの声は揺るがない。地下に囚われて尚、身体と精神を鍛え続けてきた男だ。ファーリアがどんな告白をしても、この男はたじろぐことなく受け止めてくれるような気がした。
「なあ、あんたは何がしたい?」
「……え?」
「逃げるのが嫌なら、やりたいことをしたらいい。殺したくないなら、殺さなければいい。行き場がないなら、作ればいい。その先で、もし違う道が見つかったら、その時にまた決めればいい」
「行き場を……作る……?」
「あんたは強い人間だ。度胸も人情もあるし、仲間からも信頼されていた。俺は知ってる。本当にやりたいことを見つければ、あんたはちゃんと生きていけるさ」
「やりたい……こと?」
「そうさ。俺なんかやりたいことしかやってないぞ。自分がしたいようにしていれば、誰にも言い訳できないもんだ」
「やりたいようにやった挙げ句が風来坊だろう、あんたは」
それまで黙っていたサイードが、初めて口を挟んだ。
「ほら、できたぞ」
サイードが槍を突き立てる。槍の先が指した空は、いつの間にかすっかり日が暮れて、星が瞬き始めていた。
「おお!さすが、いい仕上がりだ」
サイードは得意げに髭を撫でた。
ファーリアは槍の先に広がる星空を見上げた。
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