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第一章 乱世到来
塩売りの男
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王国の政情不安が続く中で、砂漠を行くキャラバンは激減していた。いつどこで戦闘に遭遇するかわからず、盗賊も増えていた。
それでも商人たちは必要に迫られて、キャラバン隊を組んで旅をした。そういう時、彼らはなけなしの金をはたいて護衛を雇った。護衛には元々軍人だった者もいたが、定評があるのは遊牧民の戦闘民族だ。彼らは砂漠に土地勘があり、危険を察知するのも早かったし、万一戦闘に遭遇した際の迂回路にも詳しかった。だが戦闘民族を雇うのは紙一重で、いつ盗賊に豹変するかもわからなかった。実際、盗賊の中には元々遊牧民だった者もいたからだ。
その小さなキャラバン隊もまた、数人の護衛を連れて旅をしていた。
昼の休憩を取っていると、一頭の駱駝が砂丘の彼方から近付いてきた。
駱駝から降りてきたのは、黒い遊牧民の服を纏った男だった。
「塩はいらないか」
「あんた、塩売りか。いくらだ」
商人の一人が応対した。
「……いくらでもいい。食べ物と交換したい」
商人は首を傾げた。金と交換すれば、市場で好きなものが買える。
「もう少し行けば市場があるぞ。金じゃなくていいのか?」
「ああ」
男は商人と目を合わせずに言った。ターバンを巻き、顔には無精髭が伸びていて、相貌が判然としない。
「……ふうん。ワケアリかい?ま、いいさ。ブツを見せてくれ」
商人は男が望んだ通り、食べ物と交換で塩を買った。ふと駱駝の背を見ると、荷物の上にちょこんと幼子が乗っていた。
「あんたの子か?」
「ああ」
「俺にもあれっくらいの娘がいたんだがなぁ……去年、熱病でやられっちまった。兄さんも気をつけなよ。子供の病気は、あっという間だからな」
そう言って、商人は思いついたようにがさごそと荷を探ると、砂糖菓子を三つばかり取り出して代金がわりの食糧の上に乗せてやった。
「ああ、そうだな……ありがとう」
塩売りの男が立ち去りかける。そこへ、丁度顔を出した護衛の女が、声を上げた。
「……あんた……!」
男はちらりと女を見たが、すぐにくるりと背を向けて足早に駱駝の方へ向かった。
「ちょっと……!」
女は慌てて追いかけて、駱駝に荷を乗せている男に駆け寄った。
「あんた、アトゥイーだろ?あたしだよ!ファティマ!覚えてる?今このキャラバンの護衛に雇われてるんだ」
男はファティマに向き直った。
「ああ……覚えてる」
ファティマは破顔した。
「懐かしいねえ!あ、あの子は?えっと、『国軍のアトゥイー』……名前、なんだっけ?」
びく、と男の手が硬直した。荷を縛る綱をきつく握りしめる。
「ファーリアは……」
「あ!そうそう、ファーリア!一緒じゃないの?」
「……ファーリアとは……別れた」
低い声でそれだけ言い残して、男は駱駝に飛び乗った。
「別れたって……何があったの!?ちょっと!ねえ!」
ユーリは逃げるように駱駝を走らせた。
ファティマの声が遠のいていく。
ユーリ・アトゥイーがねぐらにしていた岩屋をカイヤーンが訪れたのは、次の日の夜のことだった。
「よう、ユーリ・アトゥイー」
砂漠の日に妬かれて白茶けた髪に、族長の印の赤いターバン。好戦的な顔つき。腰には曲刀を提げ、上半身むき出しの浅黒い肌が逞しい筋肉を包んでいる。
夕食の片付けをしていたユーリは、カイヤーンを一瞥すると、下を向いてため息を落とした。
「……ファティマから聞いたのか」
「あいつは俺の嫁だからな。すぐ報せてきた」
「ファティマと結婚したのか」
「ああ。押し切られたよ」
馬を降りたカイヤーンの手には、手土産のつもりか酒瓶が握られている。どうやらあっさり帰る気はないらしい。ユーリはしぶしぶカイヤーンを岩屋の中へ招き入れた。
中では、幼い子どもが突然の客に目を丸くしていた。
「おお?また生まれたのか!」
「ファジュルだ。二歳になる」
ファジュルは恥ずかしそうにユーリの脚の陰に隠れ、それから顔を半分だけ出して、にっこりとはにかんだ。
「女の子か!ファーリアによく似てるぜ」
カイヤーンはどっかりと腰を下ろし、椀に酒を注いだ。勧められるまま、ユーリは酒をひと口流し込んだ。
「……」
「で、ファーリアは今、どこなんだ?」
ユーリは力なく首を振った。
「知らん」
「ファティマからお前たちが別れたと聞いたときは、まさかと思ったが……それで、ファーリアは上の子と一緒にいるのか?ええと――ヌールだったか」
「……いや」
ここまで終始、ユーリの表情は硬い。
「まさか……王、いや、前王のところか?」
「いや」
ユーリは唇を噛んで俯いた。そして絞り出すような声で言った。
「…………ヌールは…………死んだ…………」
「なん……だって?」
さすがのカイヤーンも、驚きを隠せなかった。
「まさか、そんな」
「死んだ……この目で、確かに……っ」
ユーリはそこまで話すと、両手で頭を抱えてしまった。
「なんてこった……父親は――前王はそれを知っているのか?」
カイヤーンが訊いた。ユーリはまた首を振った。
「……いったい、何があったってんだ!?」
*****
「俺は……ジェイクに殺された……」
ユーリはぽつりぽつりと語りだした。
ファジュルは岩屋の奥で、毛布にくるまって眠っている。
「アルサーシャの郊外の砂漠でヌールが生まれて、前王はそのまま国を逃れた」
「ああ、覚えてるぜ。国軍の兵隊に囲まれてたところを、俺が助けてやったんだ」
「そうだったな」
ユーリはふふっと口だけで笑った。
「俺はあの後、ジェイクに会いに行った。どうしても話をしなければと思ったんだ。あいつは俺の……親友だから」
ジェイクとは、数年前に遊牧民たちを集めてアルヴィラ解放戦線を結成し、当時の国王マルスに対して反乱を起こした首謀者である。そしてジェイクは、ユーリの親友でもあった。
ユーリはアルヴィラ解放戦線の戦士として、ジェイクと共に幾多の戦場で戦い、アルヴィラ軍を勝利に導いた。ユーリが敵弾に倒れ、王都の牢獄に囚われた時は、ジェイクはあらゆる手を尽くしてユーリを救い出した。結果、王都ララ=アルサーシャでは暴動が起き、時の国王マルスは失脚したのだ。
「俺は内戦を終わらせたかった。俺は遊牧民の生きる場所を取り戻せれば、それで良かった。だけどジェイクは王を追放して、新政府と繋がった。よりによって、新王の後見のアトラスと……俺にはそれが、理解できなかった。戦いに勝ったはずなのに、平和は訪れない。戦火は拡がるばかりだ。俺は……こんな世界のために戦ってきたわけじゃない」
身籠っていたファーリアと共に王都を離れたユーリは、ヌールが産まれた後、単身アルヴィラへ乗り込んだ。反乱の真意を問い質すユーリを、ジェイクは唇を歪めて嘲笑った。
『……お前は戦っているだけでいい、勝っても敗けても。お前を責める者はいない。そういう役回りに、俺が仕立て上げたんだからな――』
そう言い放って、ジェイクはユーリに銃口を向けた。親友だと信じていた男は、ユーリを利用していたに過ぎなかった。
「――俺は銃で撃たれて、アルヴィラの塔から落ちた。ハッサがいなかったら……俺は死んでいた。ハッサは俺を闇医者のところへ運んで、手当させ、生かして、こっそり逃した。俺はもう、アルヴィラには戻れん。俺は死んだことになっている。俺が生きていることが知れたら、俺を助けたハッサも……子供たちも、危険に晒すことになってしまう」
ユーリはファジュルのあどけない寝顔を眺めて言った。
「俺たち――俺とファーリアは、砂漠で遊牧しながら、ひっそりと暮らしていた。だが、この辺境の砂漠ですら、この有様だ。もうこの国で、戦場ではない場所なんかない」
「ああ、それは同感だな。俺は今、元気のいいやつを集めてまとめちゃいるが、正直、どこへ行っても血腥い話しか聞かねぇ」
「『インドラの戦士』の噂は聞いてるよ。カイヤーン、お前は全く衰えてないな」
「護衛やったり盗賊団潰したり、地道なもんよ」
「あれは……もうふた月ほど前のことだ……小さな村で、盗賊団の襲撃を受けた」
ユーリは、まるでそこにない景色を見ているかのような目で、焚き火を見つめながら、話を続けた。
「――奴らのことは噂で聞いていた。略奪するだけでなく、女や子供を攫って奴隷として売り飛ばしていると。……俺は迷った。ファーリアや子供たちを危険に晒してまで、村人を助けるべきかと。だけど、ファーリアは迷わなかった」
そう語るユーリの顔に、後悔とも焦燥ともつかない色が浮かんだ。
それでも商人たちは必要に迫られて、キャラバン隊を組んで旅をした。そういう時、彼らはなけなしの金をはたいて護衛を雇った。護衛には元々軍人だった者もいたが、定評があるのは遊牧民の戦闘民族だ。彼らは砂漠に土地勘があり、危険を察知するのも早かったし、万一戦闘に遭遇した際の迂回路にも詳しかった。だが戦闘民族を雇うのは紙一重で、いつ盗賊に豹変するかもわからなかった。実際、盗賊の中には元々遊牧民だった者もいたからだ。
その小さなキャラバン隊もまた、数人の護衛を連れて旅をしていた。
昼の休憩を取っていると、一頭の駱駝が砂丘の彼方から近付いてきた。
駱駝から降りてきたのは、黒い遊牧民の服を纏った男だった。
「塩はいらないか」
「あんた、塩売りか。いくらだ」
商人の一人が応対した。
「……いくらでもいい。食べ物と交換したい」
商人は首を傾げた。金と交換すれば、市場で好きなものが買える。
「もう少し行けば市場があるぞ。金じゃなくていいのか?」
「ああ」
男は商人と目を合わせずに言った。ターバンを巻き、顔には無精髭が伸びていて、相貌が判然としない。
「……ふうん。ワケアリかい?ま、いいさ。ブツを見せてくれ」
商人は男が望んだ通り、食べ物と交換で塩を買った。ふと駱駝の背を見ると、荷物の上にちょこんと幼子が乗っていた。
「あんたの子か?」
「ああ」
「俺にもあれっくらいの娘がいたんだがなぁ……去年、熱病でやられっちまった。兄さんも気をつけなよ。子供の病気は、あっという間だからな」
そう言って、商人は思いついたようにがさごそと荷を探ると、砂糖菓子を三つばかり取り出して代金がわりの食糧の上に乗せてやった。
「ああ、そうだな……ありがとう」
塩売りの男が立ち去りかける。そこへ、丁度顔を出した護衛の女が、声を上げた。
「……あんた……!」
男はちらりと女を見たが、すぐにくるりと背を向けて足早に駱駝の方へ向かった。
「ちょっと……!」
女は慌てて追いかけて、駱駝に荷を乗せている男に駆け寄った。
「あんた、アトゥイーだろ?あたしだよ!ファティマ!覚えてる?今このキャラバンの護衛に雇われてるんだ」
男はファティマに向き直った。
「ああ……覚えてる」
ファティマは破顔した。
「懐かしいねえ!あ、あの子は?えっと、『国軍のアトゥイー』……名前、なんだっけ?」
びく、と男の手が硬直した。荷を縛る綱をきつく握りしめる。
「ファーリアは……」
「あ!そうそう、ファーリア!一緒じゃないの?」
「……ファーリアとは……別れた」
低い声でそれだけ言い残して、男は駱駝に飛び乗った。
「別れたって……何があったの!?ちょっと!ねえ!」
ユーリは逃げるように駱駝を走らせた。
ファティマの声が遠のいていく。
ユーリ・アトゥイーがねぐらにしていた岩屋をカイヤーンが訪れたのは、次の日の夜のことだった。
「よう、ユーリ・アトゥイー」
砂漠の日に妬かれて白茶けた髪に、族長の印の赤いターバン。好戦的な顔つき。腰には曲刀を提げ、上半身むき出しの浅黒い肌が逞しい筋肉を包んでいる。
夕食の片付けをしていたユーリは、カイヤーンを一瞥すると、下を向いてため息を落とした。
「……ファティマから聞いたのか」
「あいつは俺の嫁だからな。すぐ報せてきた」
「ファティマと結婚したのか」
「ああ。押し切られたよ」
馬を降りたカイヤーンの手には、手土産のつもりか酒瓶が握られている。どうやらあっさり帰る気はないらしい。ユーリはしぶしぶカイヤーンを岩屋の中へ招き入れた。
中では、幼い子どもが突然の客に目を丸くしていた。
「おお?また生まれたのか!」
「ファジュルだ。二歳になる」
ファジュルは恥ずかしそうにユーリの脚の陰に隠れ、それから顔を半分だけ出して、にっこりとはにかんだ。
「女の子か!ファーリアによく似てるぜ」
カイヤーンはどっかりと腰を下ろし、椀に酒を注いだ。勧められるまま、ユーリは酒をひと口流し込んだ。
「……」
「で、ファーリアは今、どこなんだ?」
ユーリは力なく首を振った。
「知らん」
「ファティマからお前たちが別れたと聞いたときは、まさかと思ったが……それで、ファーリアは上の子と一緒にいるのか?ええと――ヌールだったか」
「……いや」
ここまで終始、ユーリの表情は硬い。
「まさか……王、いや、前王のところか?」
「いや」
ユーリは唇を噛んで俯いた。そして絞り出すような声で言った。
「…………ヌールは…………死んだ…………」
「なん……だって?」
さすがのカイヤーンも、驚きを隠せなかった。
「まさか、そんな」
「死んだ……この目で、確かに……っ」
ユーリはそこまで話すと、両手で頭を抱えてしまった。
「なんてこった……父親は――前王はそれを知っているのか?」
カイヤーンが訊いた。ユーリはまた首を振った。
「……いったい、何があったってんだ!?」
*****
「俺は……ジェイクに殺された……」
ユーリはぽつりぽつりと語りだした。
ファジュルは岩屋の奥で、毛布にくるまって眠っている。
「アルサーシャの郊外の砂漠でヌールが生まれて、前王はそのまま国を逃れた」
「ああ、覚えてるぜ。国軍の兵隊に囲まれてたところを、俺が助けてやったんだ」
「そうだったな」
ユーリはふふっと口だけで笑った。
「俺はあの後、ジェイクに会いに行った。どうしても話をしなければと思ったんだ。あいつは俺の……親友だから」
ジェイクとは、数年前に遊牧民たちを集めてアルヴィラ解放戦線を結成し、当時の国王マルスに対して反乱を起こした首謀者である。そしてジェイクは、ユーリの親友でもあった。
ユーリはアルヴィラ解放戦線の戦士として、ジェイクと共に幾多の戦場で戦い、アルヴィラ軍を勝利に導いた。ユーリが敵弾に倒れ、王都の牢獄に囚われた時は、ジェイクはあらゆる手を尽くしてユーリを救い出した。結果、王都ララ=アルサーシャでは暴動が起き、時の国王マルスは失脚したのだ。
「俺は内戦を終わらせたかった。俺は遊牧民の生きる場所を取り戻せれば、それで良かった。だけどジェイクは王を追放して、新政府と繋がった。よりによって、新王の後見のアトラスと……俺にはそれが、理解できなかった。戦いに勝ったはずなのに、平和は訪れない。戦火は拡がるばかりだ。俺は……こんな世界のために戦ってきたわけじゃない」
身籠っていたファーリアと共に王都を離れたユーリは、ヌールが産まれた後、単身アルヴィラへ乗り込んだ。反乱の真意を問い質すユーリを、ジェイクは唇を歪めて嘲笑った。
『……お前は戦っているだけでいい、勝っても敗けても。お前を責める者はいない。そういう役回りに、俺が仕立て上げたんだからな――』
そう言い放って、ジェイクはユーリに銃口を向けた。親友だと信じていた男は、ユーリを利用していたに過ぎなかった。
「――俺は銃で撃たれて、アルヴィラの塔から落ちた。ハッサがいなかったら……俺は死んでいた。ハッサは俺を闇医者のところへ運んで、手当させ、生かして、こっそり逃した。俺はもう、アルヴィラには戻れん。俺は死んだことになっている。俺が生きていることが知れたら、俺を助けたハッサも……子供たちも、危険に晒すことになってしまう」
ユーリはファジュルのあどけない寝顔を眺めて言った。
「俺たち――俺とファーリアは、砂漠で遊牧しながら、ひっそりと暮らしていた。だが、この辺境の砂漠ですら、この有様だ。もうこの国で、戦場ではない場所なんかない」
「ああ、それは同感だな。俺は今、元気のいいやつを集めてまとめちゃいるが、正直、どこへ行っても血腥い話しか聞かねぇ」
「『インドラの戦士』の噂は聞いてるよ。カイヤーン、お前は全く衰えてないな」
「護衛やったり盗賊団潰したり、地道なもんよ」
「あれは……もうふた月ほど前のことだ……小さな村で、盗賊団の襲撃を受けた」
ユーリは、まるでそこにない景色を見ているかのような目で、焚き火を見つめながら、話を続けた。
「――奴らのことは噂で聞いていた。略奪するだけでなく、女や子供を攫って奴隷として売り飛ばしていると。……俺は迷った。ファーリアや子供たちを危険に晒してまで、村人を助けるべきかと。だけど、ファーリアは迷わなかった」
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