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第一章 乱世到来
取引
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タリファという少年が口にした「王子」という呼び名に、少なからず覚えた動揺を、ファーリアはやっとのことで押し殺した。
(まさか)
だが、扉を開けた先にいた男は、ファーリアの思いもよらぬ人物だった。
瞬間、彼と最初に出会った時のことが記憶に蘇る。同時に怒りがファーリアを包んだ。
隠す気もないのだろう、無造作に開けられた扉の間から、カーを焚く甘ったるい香りが漏れてくる。それに混じって、かつて嗅ぎ慣れた、体液の混じり合う淫靡な匂い。ちらりと見えた寝台の上には、あられもない姿の少年が横たわっていた。
「子供を放せ、ダレイ王子」
ファーリアは怒りをあらわにして言った。
「俺を知っているのか?」
ダレイ王子は驚いて眉を上げた。
「……そうか、あなたがこの砦の長か」
ファーリアはうっすらと思い出した。内戦の折、アルヴィラ軍にいたユーリが捕らえられ、国軍の傭兵隊長のウラジーミル・ザハロフが命を落とした戦いがあった。最終的に勝利して21ポイントを手に入れたのが、隣国から亡命してアルヴィラ側に付いていたダレイ王子の軍だった。
「いかにも」
「砂漠の遊牧民は子供を大切にする。あなたがここでしていることをジェイクが知ったら、たとえ王子といえどただでは済まないのではないの?それともあなたはアルヴィラも裏切るのか?反逆者のダレイ王子」
「女……貴様、アルヴィラの者か?捕虜のくせに随分な口のききようだな。俺はすぐにでもお前を殺してやれるぞ?」
「好きにしたらいい。でもまず子供を放して。話はそれからだ」
ダレイ王子は、ふん、と鼻を鳴らして、横たわった少年をちらりと振り返った。
「三人で愉しむのも一興かと思ったんだが――そんなに大人しい女ではなさそうだ」
ダレイ王子はファーリアの顎をくいと持ち上げた。
「タリファ、連れて行け」
ダレイ王子が顎で室内を指したので、タリファはアディに駆け寄って自分の上着を被せると、彼を支えるように部屋から出た。
「さて……と。女」
ダレイ王子が、ファーリアに詰め寄った。
「何が目的で潜り込んだ?」
ファーリアは殴られるかと一瞬身構えたが、ダレイ王子はそれ以上手を出してはこなかった。息がかかるほどの距離に立たれると、ほのかに麝香が香った。香水をつけている男に、久しぶりに会った――と、ファーリアはふと思った。それはこの場にそぐわないほど上品で、王子の身分の高さをあらためて想像させた。
「目的も何も、あなたの兵に捕まって連れてこられた」
言いながら(そもそもシンはいったいどこへ向かっていたのだろう?)とファーリアは思った。
「ふん。信じられるか」
ダレイ王子はグラスをふたつ卓上に並べ、ワインを注いだ。それからファーリアの手足の拘束を解いて、座るように促した。
「……わたしが逃げると思わないのか」
「言っただろう、俺はすぐにでもお前を殺せると。それに、逃げるつもりなら、もう逃げているだろう。あんな小僧一人、どうにでもなるという目をしている。それをしなかったのは、連れの男の安全のためか」
ファーリアが答えあぐねていると、ダレイ王子はワインを一口飲んで続けた。
「まあ飲め。退屈していたのだ、砂漠には話し相手になるような女はいないからな。それとも酒は飲めぬのか?」
言われてファーリアはワインに口をつけた。これもまた、砂漠ではなかなか手に入らない上等なものだった。酸や渋みが舌に刺さるような粗雑な葡萄酒ではなく、かつて王宮で飲んだことのある、まろやかに澄んだ味がした。
ファーリアがワインを味わい、続けて二口目を飲んだのを見て、ダレイ王子は満足げにグラスを回した。
「連れの男はお前の恋人か何かか?」
「違う」
「ではどういう関係だ?もし他人の空似でなければ、あれはイシュラヴァール王家ゆかりの者だな?」
「彼の顔を見たの?」
思わずファーリアは声を上げた。そしてそのファーリアの反応は、ダレイ王子にある確信を与えた。
「やはりか。奴は何者だ?」
「……知らない。たまたま知り合った」
ファーリアは注意深く答えた。この男にどこまで話すべきだろうか。
おそらくシンは、国軍の将軍クラスの息子だったに違いない。が、確認したわけではないし、はたしてそれをこの男に話すことがどういう結果になるのか読めなかった。
(カイヤーンがダレイ王子と繋がっているとしたら、カイヤーンを敵視しているシンはどうなる?)
ファーリアの心中は複雑だった。シンはファーリアを人質にすると言っていたが、シンに助けられたのも事実だ。
「言うつもりはないということか。まあいい。アルナハブ語はどこで習った?」
「……アルナハブにいた友人から教えてもらった」
「ふん。大方脱走兵か何かだろう。王妃が実権を握ってから恥知らずが増えた」
王妃――と聞いて、ファーリアはアルナハブ王国の王妃――この男の母后――の姿を思い起こした。年老いて一線を退いた国王に代わって国政を動かしていたニケ王妃は、慎重派ではあったが、聡明で堅実な性質だったように思う。マルスは当時、この好戦的でやや向こう見ずな第六王子よりもニケ王妃を評価していた。
「あなたこそ……こんな砂漠で、子供たちを集めて何をしているの?アルナハブのクーデターに失敗して、アルヴィラに亡命していたはずでしょう」
「よく知っているな、女」
ダレイ王子は愉快そうな笑みを浮かべた。やはり只者ではない――と、本能が警鐘を鳴らしてくる。王子にはそれが心地よかった。彼の顔色を窺う兵士たちと、ろくにアルナハブ語も放せない田舎女ばかりで、心底退屈していたのだ。
「女、俺と組まないか?」
ダレイ王子が何を言っているのかすぐには理解できず、ファーリアは首を傾げた。
「アルヴィラはすっかり新政府の出先機関に成り下がっているしな。いざとなればあのアトラスという男は、俺を対アルナハブの人質にしかねん。それをしないのは、奴がこの砂漠地帯をいまだ平定しきれていないせいだ。正直アルナハブまで手が回らんのだろう。インドラの戦士はじめ、砂漠はいまや群雄割拠の戦国時代だ。いかに新政府とうそぶいたところで、所詮はアルサーシャ周辺を支配しているにすぎんのだよ。打って出るなら、今のうちだ」
「打って出る……?」
「俺と組んで、この砂漠を手に入れるのだ。どうだ?」
ダレイはワインの入ったグラスを掲げたが、ファーリアはとてもそれに応じる余裕はなかった。
自分がアルナハブの王子と組む。それはどういう意味を持つのだろう。戦場から離れ、砂漠で穏やかに暮らそうと思っていた。だがその願いは叶わず、家族も失った。今の話を信じるならば、ダレイはいずれ新政府とは袂を分かつだろう。そしてアルヴィラとも。そうしてダレイはどこへ行こうとしているのか。
(群雄割拠――)
ダレイの言葉が、あらためて胸を締め付けた。数多の勢力が覇権を狙って虎視眈々と好機を窺っている。ユーリの愛する砂漠は、戦場になってしまったのだ。
「女、お前が何者なのか知らんが、腕は立ちそうだ。頭も悪くない。王族の青二才と身分違いの恋に落ちて逃避行でもしているのかとも思ったが、どうやら違うようだしな」
「――断ったら?」
ダレイ王子の顔から笑みが消えた。
「言っただろう。俺はお前をいつでも殺せる」
王子はごくなめらかな動作で腰の拳銃を抜き、卓ごしにファーリアに狙いを定めた。
ダレイの言ったとおり、ファーリアにとって少年兵ごとき敵ではなかったが、ダレイは違った。
さすがに一国の王子だけあって、かなり腕は立つようだ。何より気迫が凄まじい。(カイヤーンと互角くらいか)と、ファーリアは見立てた。ファーリアに勝てる男ではない。おそらくシンも苦戦するだろう。
「……ひとつ、頼みがある。わたしの連れを、牢から出してほしい」
「それは聞けんな。お前が裏切らないための保険だ」
ファーリアはため息をついた。
「ではせめて、安全を保証してくれないか」
「よかろう。大事な人質だからな」
ダレイ王子は拳銃をしまって言った。
「ときに、名は何という?」
「……ファーリア」
(まさか)
だが、扉を開けた先にいた男は、ファーリアの思いもよらぬ人物だった。
瞬間、彼と最初に出会った時のことが記憶に蘇る。同時に怒りがファーリアを包んだ。
隠す気もないのだろう、無造作に開けられた扉の間から、カーを焚く甘ったるい香りが漏れてくる。それに混じって、かつて嗅ぎ慣れた、体液の混じり合う淫靡な匂い。ちらりと見えた寝台の上には、あられもない姿の少年が横たわっていた。
「子供を放せ、ダレイ王子」
ファーリアは怒りをあらわにして言った。
「俺を知っているのか?」
ダレイ王子は驚いて眉を上げた。
「……そうか、あなたがこの砦の長か」
ファーリアはうっすらと思い出した。内戦の折、アルヴィラ軍にいたユーリが捕らえられ、国軍の傭兵隊長のウラジーミル・ザハロフが命を落とした戦いがあった。最終的に勝利して21ポイントを手に入れたのが、隣国から亡命してアルヴィラ側に付いていたダレイ王子の軍だった。
「いかにも」
「砂漠の遊牧民は子供を大切にする。あなたがここでしていることをジェイクが知ったら、たとえ王子といえどただでは済まないのではないの?それともあなたはアルヴィラも裏切るのか?反逆者のダレイ王子」
「女……貴様、アルヴィラの者か?捕虜のくせに随分な口のききようだな。俺はすぐにでもお前を殺してやれるぞ?」
「好きにしたらいい。でもまず子供を放して。話はそれからだ」
ダレイ王子は、ふん、と鼻を鳴らして、横たわった少年をちらりと振り返った。
「三人で愉しむのも一興かと思ったんだが――そんなに大人しい女ではなさそうだ」
ダレイ王子はファーリアの顎をくいと持ち上げた。
「タリファ、連れて行け」
ダレイ王子が顎で室内を指したので、タリファはアディに駆け寄って自分の上着を被せると、彼を支えるように部屋から出た。
「さて……と。女」
ダレイ王子が、ファーリアに詰め寄った。
「何が目的で潜り込んだ?」
ファーリアは殴られるかと一瞬身構えたが、ダレイ王子はそれ以上手を出してはこなかった。息がかかるほどの距離に立たれると、ほのかに麝香が香った。香水をつけている男に、久しぶりに会った――と、ファーリアはふと思った。それはこの場にそぐわないほど上品で、王子の身分の高さをあらためて想像させた。
「目的も何も、あなたの兵に捕まって連れてこられた」
言いながら(そもそもシンはいったいどこへ向かっていたのだろう?)とファーリアは思った。
「ふん。信じられるか」
ダレイ王子はグラスをふたつ卓上に並べ、ワインを注いだ。それからファーリアの手足の拘束を解いて、座るように促した。
「……わたしが逃げると思わないのか」
「言っただろう、俺はすぐにでもお前を殺せると。それに、逃げるつもりなら、もう逃げているだろう。あんな小僧一人、どうにでもなるという目をしている。それをしなかったのは、連れの男の安全のためか」
ファーリアが答えあぐねていると、ダレイ王子はワインを一口飲んで続けた。
「まあ飲め。退屈していたのだ、砂漠には話し相手になるような女はいないからな。それとも酒は飲めぬのか?」
言われてファーリアはワインに口をつけた。これもまた、砂漠ではなかなか手に入らない上等なものだった。酸や渋みが舌に刺さるような粗雑な葡萄酒ではなく、かつて王宮で飲んだことのある、まろやかに澄んだ味がした。
ファーリアがワインを味わい、続けて二口目を飲んだのを見て、ダレイ王子は満足げにグラスを回した。
「連れの男はお前の恋人か何かか?」
「違う」
「ではどういう関係だ?もし他人の空似でなければ、あれはイシュラヴァール王家ゆかりの者だな?」
「彼の顔を見たの?」
思わずファーリアは声を上げた。そしてそのファーリアの反応は、ダレイ王子にある確信を与えた。
「やはりか。奴は何者だ?」
「……知らない。たまたま知り合った」
ファーリアは注意深く答えた。この男にどこまで話すべきだろうか。
おそらくシンは、国軍の将軍クラスの息子だったに違いない。が、確認したわけではないし、はたしてそれをこの男に話すことがどういう結果になるのか読めなかった。
(カイヤーンがダレイ王子と繋がっているとしたら、カイヤーンを敵視しているシンはどうなる?)
ファーリアの心中は複雑だった。シンはファーリアを人質にすると言っていたが、シンに助けられたのも事実だ。
「言うつもりはないということか。まあいい。アルナハブ語はどこで習った?」
「……アルナハブにいた友人から教えてもらった」
「ふん。大方脱走兵か何かだろう。王妃が実権を握ってから恥知らずが増えた」
王妃――と聞いて、ファーリアはアルナハブ王国の王妃――この男の母后――の姿を思い起こした。年老いて一線を退いた国王に代わって国政を動かしていたニケ王妃は、慎重派ではあったが、聡明で堅実な性質だったように思う。マルスは当時、この好戦的でやや向こう見ずな第六王子よりもニケ王妃を評価していた。
「あなたこそ……こんな砂漠で、子供たちを集めて何をしているの?アルナハブのクーデターに失敗して、アルヴィラに亡命していたはずでしょう」
「よく知っているな、女」
ダレイ王子は愉快そうな笑みを浮かべた。やはり只者ではない――と、本能が警鐘を鳴らしてくる。王子にはそれが心地よかった。彼の顔色を窺う兵士たちと、ろくにアルナハブ語も放せない田舎女ばかりで、心底退屈していたのだ。
「女、俺と組まないか?」
ダレイ王子が何を言っているのかすぐには理解できず、ファーリアは首を傾げた。
「アルヴィラはすっかり新政府の出先機関に成り下がっているしな。いざとなればあのアトラスという男は、俺を対アルナハブの人質にしかねん。それをしないのは、奴がこの砂漠地帯をいまだ平定しきれていないせいだ。正直アルナハブまで手が回らんのだろう。インドラの戦士はじめ、砂漠はいまや群雄割拠の戦国時代だ。いかに新政府とうそぶいたところで、所詮はアルサーシャ周辺を支配しているにすぎんのだよ。打って出るなら、今のうちだ」
「打って出る……?」
「俺と組んで、この砂漠を手に入れるのだ。どうだ?」
ダレイはワインの入ったグラスを掲げたが、ファーリアはとてもそれに応じる余裕はなかった。
自分がアルナハブの王子と組む。それはどういう意味を持つのだろう。戦場から離れ、砂漠で穏やかに暮らそうと思っていた。だがその願いは叶わず、家族も失った。今の話を信じるならば、ダレイはいずれ新政府とは袂を分かつだろう。そしてアルヴィラとも。そうしてダレイはどこへ行こうとしているのか。
(群雄割拠――)
ダレイの言葉が、あらためて胸を締め付けた。数多の勢力が覇権を狙って虎視眈々と好機を窺っている。ユーリの愛する砂漠は、戦場になってしまったのだ。
「女、お前が何者なのか知らんが、腕は立ちそうだ。頭も悪くない。王族の青二才と身分違いの恋に落ちて逃避行でもしているのかとも思ったが、どうやら違うようだしな」
「――断ったら?」
ダレイ王子の顔から笑みが消えた。
「言っただろう。俺はお前をいつでも殺せる」
王子はごくなめらかな動作で腰の拳銃を抜き、卓ごしにファーリアに狙いを定めた。
ダレイの言ったとおり、ファーリアにとって少年兵ごとき敵ではなかったが、ダレイは違った。
さすがに一国の王子だけあって、かなり腕は立つようだ。何より気迫が凄まじい。(カイヤーンと互角くらいか)と、ファーリアは見立てた。ファーリアに勝てる男ではない。おそらくシンも苦戦するだろう。
「……ひとつ、頼みがある。わたしの連れを、牢から出してほしい」
「それは聞けんな。お前が裏切らないための保険だ」
ファーリアはため息をついた。
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