楽園遊記

紅創花優雷

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前編

◆過ぎ去りし春の風

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 昔から変わらず、堅壁のお屋敷から放たれる雰囲気はその名の通りに堅い物であった。それはもう、ガッチガチに硬くて岩も砕けそうなほど。
「師匠、おはようございます」
「うむ、おはよう」
 数多くの朝の挨拶の声に答える彼もまた堅物である。ついでに石頭でこちらも堅い。
 歳は大体五十程であるが、今までの人生の中で、異性の体に指一本でも触れたのはおそらく授乳期の赤子の頃くらい、おかげで独身だ。これから先もそうであろう。しかしそれに文句はない。己の背には守るべき堅壁の名があり、多くの弟子がある。これもまた充実した人生である。
 しっかりと固まったその空気の中、ふと春風が吹く。
「師匠、おはようございます。昨晩はよくお眠りになられましたか?」
「春風、おはよう」
 長くきれいな白髪の、一目だけでは女人と思われても可笑しくはない程美人な弟子、春風。この堅い壁の中で唯一柔らかい風を持つ者だ。
「もう、師匠。そんな仏頂面じゃいつまで経っても女性に逃げられてしまいますよ? ほら、にっこりと」
「女人を求めてはいないのでな、これで問題はない」
「しかし、弟子に怖がられてしまいますよ? 師匠、子ども受けは悪いんですからね。あそこのお師匠は怖いからやだーって」
 そう言ってほこほこと笑う。師匠はそれに小さな苦笑いを浮かべ、「笑顔か」と呟く。確かに、仏頂面では弟子に怖がられてしまうだろう。
 試しに、硬くなった頬をぐにっと持ち上げてみる。
「師匠、おはようございます」
「あぁ、おはよう」
 無理に口角を上げてみる。それを見た弟子は咄嗟にこみ上げた笑いを呑み込むのに苦労した。
「師匠、朝から無理はなさらないでください」
「そうだな」
 弟子はぺこりと頭を下げると、再び廊下を渡っていく。春風を見ると、堪えるように笑っていた。
「やはり貴方は仏頂面でいるのが一番だ。さっきの笑顔、面白いほど下手くそでしたよ」
「お前は、師匠に対しての遠慮と言うものを覚えた方が良い」
「正直言えば、貴方は師匠と言うより第二の父親でして……ふっ、ちょっと、さっきのもう一回お願いしますよ」
 先ほどの不器用以外の何物でもないあれを思い出すと吹き出しそうになる。というか吹き出した。
「やらん」
「お願いしますよー! 愛弟子の頼みじゃないですか、ね?」
 わざとらしく可愛いふりをした頼み方は一蹴する。一瞬だけ可愛いと思ってしまったのは、春風が美人であるのが悪い。
 師匠は咳払いを一つし、気を取り直す。
「いいから、修行をしなさい。皆そろそろ始める頃合いであろう」
「それに、お前がここにいるのもあと少しなのだからな」
 師匠の目に映る大きな庭木には、桜がもうじき顔を出しそうだ。あの木は特殊なもので、春は桜が咲き、夏は緑の葉を付け、秋には葉は紅葉となり、紅く染まる。
 あの木の桜が満開になる頃だろう。愛弟子は結婚をする。美しい花の横に添えるのは、やはり美しい花だ。彼女はとても可愛らしく、桜のように可憐な女人である。
「それもそうですね」
「式には来てくださいよ、師匠」
 微笑んだ彼の長い髪が揺れる。その様は、妬けてしまう程に絵になるのだから困ったものだ。
 それから数日後、春風は屋敷を抜けていった。
 まとめた荷物を馬に乗せ、出発の準備が完了する。春風は見送るために門の前まで来ている師匠に微笑みかけた。
「ぼちぼち会いに来ますね」
「妻を持ったからにはそれ相応の責任を持つ。妻を放って遊びに来るなよ」
「では、妻も連れてくればいいのですね。分かりました」
 言葉に込めた意味を見事にくみ取ると、今度は春風が冗談めいた笑いで言った。
「師匠、私がいないからって悲しくならないでくださいよ?」
「ならん。弟子なら腐るほどおるわ」
 ふいっと視線をそらし、師匠は答える。その後ろには、冗談抜きに腐るほどいそうな弟子たちが見送りに集まっていた。
「では、お世話になりました」
「あぁ。精進しなさい」
 とある春の日の話。馬に乗って新たな道を進みだした弟子を見送る師匠は、少しだけ微笑んでいるように見えた。

 それから年は三回ほど周った。春風は時折妻の桜花を連れて堅壁の屋敷に訪れ、師匠に近状報告や他愛もない世間話をした。たまに他の弟子たちの訓練に混じって励んだり、指導したりもしていた。
 ある日屋敷に訪れた春風と桜花は、いつもと違う様子。そして、桜花のお腹は見てわかるほどに膨らんでいた。
「師匠、実は私たちに子どもが出来たのです」
 柔らかく微笑み、春風がそう告げる。桜花は照れながらも満更でもなさそうに笑っていた。彼女に促され、腹に触れてみる。そこには確かに、命の気配を感じた。
「性別はもう分かったのか?」
「はい。息子だそうです」
 春風が答える。とても嬉しそうで、師匠からしても微笑ましく思った。
「それで、名はもう決めたのか?」
「その事なのですが、師匠。貴方に決めて欲しいのです」
 春風のその申し出に、師匠は意外な顔をする。
 本当にいいのかと桜花に目をやると、彼女は可愛らしく笑う。
「はい、春風様のお名前もお師匠様がお決めになったと聞きました。ですから是非、私たちの子にも名を授けて欲しいのです」
 春風の名は、師匠がまだ弟子の立場であった時、同輩から頼まれつけた名。夫婦はその名を気に入った様子だった。
「分かった、考えよう」
 では、今回はどうしようか。そう思った時、ふと春風が持っている刀に目が行った。
 昔、幼い春風が母親から譲り受けた物で、「白龍の聖刃」という名を持っている。
 その刃は穢れの一点もない純白の刃であり、彼は大層気に入っていた様子だった。
「シラハ。白い刃と書いて白刃だ」
 これまた安直だったかと、そう思ったがやはり春風もあいつの子だ。その三文字の響きを気に入ったようだ。
「それは良いですね!」
「はい、私もいい名前だと思います。白刃……ふふ、お師匠様もお爺ちゃんですね」
「はは、妻もいないのにお爺ちゃんか」
「そう呼ばせる事にしましょうか? 大将お爺ちゃん。いいじゃないですか、私からしても第二の父なようなものですし」
「うむ……」
 一瞬だけ悪くないと思ってしまった自分を頭の中で叩き、咳払いをする。
「春風、子が出来れば更に責任は重くなるぞ。しかと受け止め、護れ。亭主になるからには強くなければならない。堅壁の教訓を忘れるでないぞ」
「『人の道外れず成す事を成す』ですよね、師匠。ご安心ください、こう見えて腕には自信があるので」
 お腹の子が生まれるまであと数か月。夫婦は勿論、師匠も密にそれを心待ちにしていた。弟子に子が産まれる、なんとも喜ばしい事ではないか。
 自室にて、飾った写真に目をやる。そこには若かりし頃の自分と、春風によく似た顔立ちの黒髪男と、それに見合う美しい女人が仲良さげに映っている。
「……お前の息子はよくやっている。私の、自慢の弟子だ」
「子の成長も見届けずに逝きおって。お前はどこまで自由人なのだ」
 その言葉に返事をする者はいない。ただ何となく「悪かったよ」と小さく笑いながら答えるその声が、耳の奥底で蘇った気がした。

 そして迎えたその日。産小屋の前でうろうろと落ち着きなく歩き回る春風は、今か今かとその時を待っていた。
 夫は子が生まれるまで小屋に入ってはいけない。生命が生まれる瞬間というのを目にしていいのは、その母体と世の超越者のみである。
 落ち着くことなくただ時間をつぶしていると、小屋の中から赤子の泣き声が聞こえる。
「桜花! 産まれたのか?」
「春風様、産まれましたよ。私たちの子です」
 その報告を聞き小屋の扉をあけると、妻は嬉しそうにその子を抱えている。
「ふふ、春風様似でしょうかね?」
「あぁ、しかしこの可愛さは桜花似でもあるだろう」
「まぁ、春風様ったら。口がうまいんですから」
 産まれたばかりの赤子は両親の仲睦まじい姿をじっと見て、きゃっきゃと笑う。母親となった桜花は、そんな我が子に微笑みかけた。
「白刃、今日から私がママよ。よろしくね」
 そうすると、驚くことに我が子はぱっちりとした瞳で母親を見つめ、それを呼んだ。
「まぁま?」
「おぉ! これは凄いな」
「えぇ! きっと超越者のお導きです」
「そうだな」
 この子は凄い子だ。小さな手を握ると、子はふにゃりと笑う。とても愛らしい子だ。小屋の中には、和やかな空気が流れている。
 ただ、どの時代にも幸せを妬むものはいるようで。
「お邪魔しますぜー旦那」
 上がりこんできたその声。入口の方を見れば、ジャガイモとゴボウのような二人の男が、下卑た笑いを浮かべて上がりこんで来ていた。
「誰だ」
「誰だか、へぇ高貴なお方はやはり世間知らずだことぉ」
 ゴボウ男が嗤う。そこで思い出した。今世間で騒ぎを起こしている、子攫い共だ。
「春風様……」
「大丈夫だ、桜花」
 怯える妻を背に隠し、刀を抜く。相手は刀も何も持っておらず、それを扱えるようにも思えない。産まれたばかりの子の前で人を斬るのは忍びないが、最悪それも致し方無いであろう。
「へぇ、こりゃ怖い。おい、ガキと女は金になる、傷付けるなよ」
「分かりやした親分!」
 ジャガイモ男がゴボウ男に返事をすると、懐とから何かを出してくる。刀やその類いのモノではなかった。見た事のない、黒い物体だ。
 見た事も聞いたこともない物だが、武器であることは間違いない。どうとでも出られるように構えるが、ジャガイモ男ははちきれんばかりに口角を上げて、黒い物体に指をかけた。
 その時、小屋の中に鋭い音が響く。それと同時に、春風の身が倒れた。
「春風様っ!」
「やりましたぜ親分!」
「こりゃぁいい! 異世界からの品だと言うから怪しんでいたが、間違いなさそうだ!」
 男たちは下品に笑う。そんな二人は意ともせずに、桜花は春風の手を取る。
 何やら小さな弾が撃ち込まれたようで、それは魂の宿り場所、心臓に入ったようだ。
「春風様、そんな……春風様!」
「おっと、黙りな嬢ちゃん。命が惜しければガキを渡しな、大人しくしてりゃ悪くはしねぇ」
 ゴボウ男が銃を向け、そこに意識が行った一瞬で子供を奪われてしまった。
 子どもは異変に気付いて、わんわんと泣きだす。そしてママとパパに助けを求めるように手を伸ばした。
 その子が普通の赤子と違う事は、流石の外道も理解したそうだ。ジャガイモ男は嬉々として笑い、ゴボウ男に告げる。
「親分、こいつ一段と高く売れますぜ!」
「こっちの女も中々上球だ! 今日は儲かったなぁ」
 下衆な笑い声に、桜花の中で沸々と怒りが沸き上がる。銃を向けられていたが、そんなものは今この怒りの前では透明と同じだった。
「返しなさい……」
「あ?」
「返しなさいと言っているの!!」
 今まで見せた事のない形相で、男共を睨み、叫ぶ。
「それは私と春風様の子供よ! お前たちのような下衆の外道共が触れていいものじゃないわ!」
「はっ、威勢のいい女だ事。女は女らしくしおらしくしてなぁ!」
「貴方のような人に女のありようを解かれる筋合いはないわ! 貴方こそ男の風上にも置けない獣未満の塵じゃない! 獣のほうがまだ慎ましいでしょうね、嘆かわしい。貴方のような人が生きているからこの世は穢れるのよ!」
「な、なんだとぉ……大人しくしていりゃよくしてやったのによっ!」
 頭に血が上ったジャガイモ男は、その引き金を桜花目掛けて引く。先程の同じ、鋭い音が響くと、部屋は一気に静寂が訪れる。
「おい、女は殺すなと言っているだろう」
「だって、親分」
「まぁいい。このガキであの女の分も稼げる。見ろ、この力。間違いなく超越者が選んだ魂だ」
 ジャガイモ男とゴボウ男の下卑た笑いが立ち込める。笑い切ったところでずらかろうと小屋の入り口に向かうと、そこに如何にもお堅そうな仏頂面の男が現れる。
「下衆共が」
 大きな怒りと圧を孕んだ声で、二人を牽制する。ゴボウ男がそれに怯み、後ずさった、
「げっ……堅壁のご当主じゃねぇか……」
「親分、どうしました? こんなジジイとっとと殺して逃げましょうよ!」
 何も知らないジャガイモ男がそう言って、武器を構える。
「ジジイか。まぁ、強ち間違ってはいないが」
 その瞬間、ジャガイモ男の顔が青ざめた。自分の構えたその武器がほんの一瞬、まさに瞬く間に、彼の年季の入った手によって握り潰されていたのだ。それを目にした瞬間に、ジャガイモ男もこのお方がどんなに恐れるべき存在であるかを思い知る。
「裁きの時だ。人の道から外れに外れたその行い、一度の死では償えぬぞ」
 その怒りは力を更に強大にし、二人の体に入り込む。
 力が体の中で暴れ、激痛と共に魂が散らされる。痛みに怯える二人の心臓に刀を刺せば、あとは死ぬのみであった。
「……白刃」
 子を抱え上げると、その子は分かってか分からずしてか、師匠に笑いかける。失った両親の事を見ないようにして。
「師匠! 春風殿と桜花殿は……」
 遅れてやって来た数人の弟子が小屋に乗り込む。二人の男の死体は蹴とばし、兄弟子である春風に駆け寄った。
「そんな、春風殿……あんな、あんな下衆の輩にやられたのですか。嘘ですよね……? ねぇ、春風殿!」
「……やめろ」
 必死に声をかける弟子を止める。
 もう、手遅れなのだ。
「だって、春風殿は……お強かったのに」
「卑怯を前に、強さの歯が立たない事は珍しい事ではない」
「その子は屋敷で育てる、至急乳母を手配しなさい」
「今護れるものが優先だ。分かっているな」
「……承知しました」
 弟子は俯いたまま、赤子を受け取り先を急ぐ。
 小屋の中には師匠だけが残った。他の弟子は外で待機しているのだろう。少しの沈黙の後、彼は春風の横にひざを折る。
「護れとは言ったが、お前の命があってこそだったのだぞ、馬鹿者が」
「お前らの子は私がしかと育てる。だから、安心して眠ってくれ」
 告げると、師匠と呼ばれた彼は小屋の外に出て、弟子たちに指示を送る。二人の供養と、今度の話であった。
 師匠がその場を後にした後、残っていた弟子達は話した。
「師匠も、泣くのだな」
「当たり前だろ。春風さんの事、すごく可愛がっていたじゃないか」
 互いに顔を合わせる。その顔は師匠の事を言えずに同じであり、苦笑いを浮かべた。
 もう直ぐ、春が終わる。
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