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恋は盲目なんて言葉を聞くが、私の場合は視界が開けたよ。道がしっかり見えるんだ。
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結婚1ヶ月目、家事と大学の両立にも慣れた頃、児江さんがライブツアーに出てしまった。北海道まで行くようだから3週間ほど家を開ける。正直寂しかったが、自宅に遊びに行ったり、椿と電話したりでなんとか過ごせた。
洗濯をしていると、椿から電話がかかってきた。
「ねーえ。もう会っちゃおうよ。」
「うんね。全然解除されないし。」
「旦那さんは?どうしてるの?」
「今ライブツアーで、北海道まで行ってる。」
「ええ?ツアーするの?」
「なんか、無観客?でライブ映像撮るみたいなこと言ってたかな。」
「へえ~。それでも行かなきゃなんだねえ。寂しくないのお?」
「寂しいよそりゃ。でも、お仕事だし。」
「1ヶ月経ちましたが、その後あっちはどうですか?」
1週間前も電話で聞いてきた事をまた聞かれる。
「椿そればっかじゃない?まだしてないよ。あ、でも、行く前にキスはしてくれた。」
「なにそれ、高校生カップルじゃないんだからさ。てか、華みたいな巨乳美女が隣で寝てて襲わないでいれるの?私だって襲うわあ。」
「もう椿と旅行行ったら不倫になっちゃうじゃん。」
「若奥様を寝取りたい。」
「あはっ!普通に引くから。」
「えーでも普通に考えておかしいよ。EDなんじゃない?」
「でも、ハグする時とか、固くなってる時はあるんだよ?」
「え、めっちゃ謎。結婚してるのに。彼を止めているものは一体、、。」
「ナレーター風。なんか、私魅力無いのかなとか思っちゃう。そう言うことした事ないから、色気みたいなのがないのかも。」
「いや、華が色気ないわけないじゃん。クラスの男子皆、付き合いたいのは早川さん。ヤりたいのは赤松さんって言ってたんだから。」
「うわあ、複雑。」
「早川媚び媚びだったしね。そんだけ華は一目置かれてたんだから大丈夫だよ。」
「おじさまには通用しないのかも。」
「いつまでも処女してると拗らせるよ。あっ、下着!下着買ってるの?」
「買ってないよ、、。ブラトップしか着てない。」
「はあ?もう明日迎え行くわっ。下着買いに行こ!」
「おおう。」
そう言って椿は電話を切った。
夜になると、寂しさが増す。いつも抱きしめながら寝てくれるので、少し肌寒い気もする。
児江は、22時に毎晩電話をかけてくれる。15分前からスマホの前で待機してしまう。22時きっかり、かかってきた。一息置いてから出る。
「もしもし?」
「華。元気?」
「はい。児江さんは?」
「うん、順調。ちょっと疲れたかな。」
「お疲れ様です。ご飯ちゃんと食べてますか?」
そんな会話を毎晩30分ほど続ける。いつも電話を切るのは名残惜しいが、私から切るようにしている。気を遣って待っていてくれるのだ。
「おやすみなさい。」
電話を切ると、また異変に気づく。濡れている。声を聞くだけで反応してしまうのだ。
自分で触ると言う体験自体、最近だった。疼くとこを徐に触り、少し息が荒くなると恥ずかしくてやめてしまう。彼を思い出すと、また疼いてしまう。
「ん、、。児江、、さん、、、。」
声に出すとますます恥ずかしくなる。それでも今日はやめないでみる。だんだんと指が早くなる。
「好きっ、、、。んっ!」
ビクビクッと体が跳ねる。その後恥ずかしくなり、水を飲みに行く。ふうっと一息つくと、また恥ずかしくなる。
「ううぅ~。」
自分が自分でなくなっていくような感覚。こんな風に人を思うのが初めてで、戸惑う。触って欲しい。触ってみたい。布団に入り、児江さんの枕を抱き眠った。
洗濯をしていると、椿から電話がかかってきた。
「ねーえ。もう会っちゃおうよ。」
「うんね。全然解除されないし。」
「旦那さんは?どうしてるの?」
「今ライブツアーで、北海道まで行ってる。」
「ええ?ツアーするの?」
「なんか、無観客?でライブ映像撮るみたいなこと言ってたかな。」
「へえ~。それでも行かなきゃなんだねえ。寂しくないのお?」
「寂しいよそりゃ。でも、お仕事だし。」
「1ヶ月経ちましたが、その後あっちはどうですか?」
1週間前も電話で聞いてきた事をまた聞かれる。
「椿そればっかじゃない?まだしてないよ。あ、でも、行く前にキスはしてくれた。」
「なにそれ、高校生カップルじゃないんだからさ。てか、華みたいな巨乳美女が隣で寝てて襲わないでいれるの?私だって襲うわあ。」
「もう椿と旅行行ったら不倫になっちゃうじゃん。」
「若奥様を寝取りたい。」
「あはっ!普通に引くから。」
「えーでも普通に考えておかしいよ。EDなんじゃない?」
「でも、ハグする時とか、固くなってる時はあるんだよ?」
「え、めっちゃ謎。結婚してるのに。彼を止めているものは一体、、。」
「ナレーター風。なんか、私魅力無いのかなとか思っちゃう。そう言うことした事ないから、色気みたいなのがないのかも。」
「いや、華が色気ないわけないじゃん。クラスの男子皆、付き合いたいのは早川さん。ヤりたいのは赤松さんって言ってたんだから。」
「うわあ、複雑。」
「早川媚び媚びだったしね。そんだけ華は一目置かれてたんだから大丈夫だよ。」
「おじさまには通用しないのかも。」
「いつまでも処女してると拗らせるよ。あっ、下着!下着買ってるの?」
「買ってないよ、、。ブラトップしか着てない。」
「はあ?もう明日迎え行くわっ。下着買いに行こ!」
「おおう。」
そう言って椿は電話を切った。
夜になると、寂しさが増す。いつも抱きしめながら寝てくれるので、少し肌寒い気もする。
児江は、22時に毎晩電話をかけてくれる。15分前からスマホの前で待機してしまう。22時きっかり、かかってきた。一息置いてから出る。
「もしもし?」
「華。元気?」
「はい。児江さんは?」
「うん、順調。ちょっと疲れたかな。」
「お疲れ様です。ご飯ちゃんと食べてますか?」
そんな会話を毎晩30分ほど続ける。いつも電話を切るのは名残惜しいが、私から切るようにしている。気を遣って待っていてくれるのだ。
「おやすみなさい。」
電話を切ると、また異変に気づく。濡れている。声を聞くだけで反応してしまうのだ。
自分で触ると言う体験自体、最近だった。疼くとこを徐に触り、少し息が荒くなると恥ずかしくてやめてしまう。彼を思い出すと、また疼いてしまう。
「ん、、。児江、、さん、、、。」
声に出すとますます恥ずかしくなる。それでも今日はやめないでみる。だんだんと指が早くなる。
「好きっ、、、。んっ!」
ビクビクッと体が跳ねる。その後恥ずかしくなり、水を飲みに行く。ふうっと一息つくと、また恥ずかしくなる。
「ううぅ~。」
自分が自分でなくなっていくような感覚。こんな風に人を思うのが初めてで、戸惑う。触って欲しい。触ってみたい。布団に入り、児江さんの枕を抱き眠った。
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