クローン人間が異世界転生して魔王に愛された

宝者来価

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31話 幼い

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城に魔王と王妃は戻って来た

「クソッ、何がどうなっているんだ」
「今までどこにいたのか知らねえが今はそれより、こっち来てくれ!!」

魔王と6024が急いでその場所へ行くと、縛り上げられたゼルディンがいて

「様子がおかしいんだです!」
「ハナ!?良かった無事で、ハナが言うのなら本当におかしいんだろうが……どこ、が」

しっかり生きているのが分かり安堵するも、彼はとてつもない事を口走った

「ここは何処なんです!?日本ではないんですか!?」

状況を理解したのは『勇者』と『魔族』だけで、あとは『ニホン』が何なのかという話が聞こえて来た。


「ねぇミナト……日本って確か旧世界の国よね?」

頷く事も出来ない魔王に変わって6024が応えた

「うん、僕らの故郷だ」
「待ってください!まさか」
「今は何も喋らないでほしい、君は今『罪人』だ。仲間がいれば連隊責任をとらされるよ」
「……」


案外被害者は少なかったものの、兵士長と王妃の護衛ヘリウズは互いに重症
更には兵士数名が敵に魔法でやられていた。

「俺を信じて付いて来てくれた者たちに、俺は……」
「むしろ助けたいって思ってここに来てるのよ皆、アンタは堂々としなさい」
「ですわです」

――――――――――――――――――
魔王の部屋


魔王、王妃、ミミ、ハナ、715、イチの6人だけで確認を始めた

「お兄様、何も覚えていないのですね?」
「……はい、いえ正確にはミナトやお父様の名前がバースな事など覚えている事はあるのですが」
「バースって、あのバース・ディンですか?」
「……ああ」

715からすれば、クローンの『教育プログラム』を作った科学者であり有名人だった
彼は『国の為に家族を捨てた』人間であり嫁や子供の扱いが酷いというのはクローンですらある程度知っている常識である

「そうだ自己紹介しましょう、私はナイゴといいます、クローンナンバー715と言った方が分かりやすいですかね」
「私の記憶ではまだクローン量産は実験段階だったはずなんですが」
「年齢はおいくつで?」
「11歳です」
「子供じゃないの!」
「ええと」
「アタシ?アタシはミミでこっちがハナ」
「……どうもですわです」

そして

「僕は6024、ミナトの妻です」
「妻!?あんなものが欲しかったのですか!?」
「アタシからしたら妻を迎えるって良い事なんだけど、本当不思議だわ」
「それにミナトはどうしてそんな姿に?」
「元々人間だった魔族は皆姿が変わっているのです、お兄様も変わっていますし」
「わっ自分の髪が白いですね」

記憶が無いのが演技、という線もあるにはあったのだが
皆が不思議と本当の事を言っていると確信していた





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