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俺は今、鶴里と2人で夕日が沈む海の近くをスーパーの袋を持ちながら歩いている。
なぜ鶴里と2人なのかというと、神沢が買い忘れた食材を買い出しに行くのにあみだくじを行った結果、俺と鶴里が当たってしまったからである。
「・・・・・。」
元々無口な鶴里と2人なので今のところ行きも帰りもほとんど会話をしていない。
さすがに気まずさもあるし、何かしら話しかけないとな・・・。
「夕日・・・綺麗だな。」
「・・・そういう台詞・・・似合わないね・・・。」
・・・いや、そうだけど!!これは台詞のチョイスが悪かったのか・・・!もっと普通の会話をしなければ・・・っていうかこいつ水着にTシャツしか着てないのか・・・真夏ではあるが、今日は割と涼しいし、さすがに夕方は寒くないか・・・?
「なあ・・・その格好、寒くねーか?」
「・・・少し・・・。」
「・・・やっぱり寒いんじゃねーかよ・・・ったく・・・仕方ねーな。」
俺は自分が着ていたパーカーを鶴里に渡した。
「・・・い、いや・・・これは車道君が・・・寒くなるでしょう・・・。」
「俺は元々暑がりだから少しくらいは大丈夫だ。それより、お前が風邪ひく方が気悪くするから着ておけよ。」
「・・・ありがとう。」
しばらく歩いたところで急に鶴里がうずくまった。
俺は鶴里に急いでかけよった。
「おい!どうした鶴里?・・・あ、お前・・・指の間ケガしてんじゃねーか。」
「・・・サンダル・・・履き慣れてなくて・・・。」
「それじゃ、さすがに歩くのしんどいだろ。・・・乗れよ。」
「・・・えっ・・・?」
「別荘までおぶってやるから乗れって言ってんだよ。・・・そんな状態で歩かせるわけにはいかねーから断るの禁止な。」
「あ・・・えっ・・・と・・・その・・・ごめん・・・あ、ありがとう・・・。」
俺は鶴里をおんぶして別荘まで歩いた。
別荘に着くと桜山と森下と神沢が心配して鶴里に駆け寄る。
「どうしたの!?楓ちゃん・・・あ!足、ケガしてる!」
「私、すぐ救急箱持ってくるね!」
「・・・夕ご飯はとりあえず鶴里さんの手当てしてからだね!鶴里さん、痛み引くまで無理しちゃダメだよ!」
「・・・了解・・・。」
鶴里の傷は対したものでは無かったので手当てをして、バーベキューをはじめた。
食べ終わって片付けた後、男女にわかれてお風呂に入ることになった。
「・・・いやー、それにしても露天風呂まであんのかここは・・・すげーな本当・・・っていうかお前はさっきから何をしてるんだ?」
神沢は風呂の塀に足をかけようとしている。
「しーっ!コーちゃん・・・声が大きいよ。露天風呂でやることっていったらひとつしかないだろ?」
「いや、だとしたらダメだろ。やめとけよ・・・バレたら命失うぞ?」
「何言ってんだよ。これがお泊り会の醍醐味でしょ?」
「それが醍醐味であってたまるかよ。」
塀の向こうからは女子達の声が聞こえる。
「いいなー・・・私も2人みたいにスタイル良くなりたい・・・。」
「咲音ちゃんだってくびれすごいじゃん!すごい綺麗な体してるし、羨ましいから!」
「琴子ちゃんに言われるとなんか嫌味に聞こえるんだけどー!」
「違うよー!本音だからー!」
・・・まあ、確かに思春期の男からしたら塀の向こうには楽園が広がってるんだろうな・・・確かに気にはなるよな・・・いや、でも俺は危険をおかしてまで覗きなんて真似はしないけどな・・・ん・・・?・・・なんかボーっとしてきたな・・・あ・・・れ・・・?
「・・・コーちゃん!大丈夫かー!?」
「車道君?意識ある?大丈夫?」
ふと気がつくと俺は浴衣を着て布団の上で横になっていた。
どうやらのぼせて倒れたらしい。
「いい歳してお風呂でのぼせるとか情けないわねー・・・。」
「・・・でも・・・気がついて・・・良かった・・・。」
「じゃあ、コーちゃんも目が覚めたことだし・・・今日は部屋に戻って就寝としますか!」
女子達が部屋を出ていき、部屋には神沢と2人になった。
「悪いな・・・俺もまさか倒れるとは思わなかった。」
「本当だよー!ビックリしたんだから!体拭いて浴衣着せておんぶしてここまで連れてくるのなんかお母さんの気分だったよ!」
「性別的にお母さんではないけどな。・・・まだ少し暑いし、涼みに海でも行ってこようかな・・・神沢も来るか?」
「んー・・・俺は外出てまた汗かきたくないし・・・あ、森下さん連れてったら?」
「なんで森下なんだよ?」
「いいから、いいから!連絡しちゃいなさいよコーちゃん!」
「なんで母親口調なんだよ!まあ、とりあえず誘ってみるよ。」
森下を誘ったら結構ノリノリでついてきてくれたので2人で浜辺を歩く。
「車道君が倒れたから皆すごい心配してたんだよ!・・・もう大丈夫なの?」
「まだ少しボーっとはするけど歩けるぐらいにはなったよ。心配かけてごめんな。ありがとう。」
「えっ・・・い、いや・・・私は・・・し、心配する・・・のが仕事みたいな・・・ところあるから!」
「いや、そんな仕事はねーよ。」
「あはは!そりゃそうだね!」
森下は少し笑って、そのあと海を見つめた。
「・・・夜の海ってはじめて見たけど・・・綺麗だね・・・。」
俺には似合わない台詞も森下なら似合うんだな。
「俺もそういえば生ではじめて見るなー・・・。」
「カップルがロマンを求めて夜の海を見にくるのもわからなくないねー!」
「ロマンを求めてって言い方なんだよ・・・まあ、でも・・・確かにな・・・。」
「こうやって2人きりで夜の海を並んで見て・・・私達がカップルだったら・・・キスとかするのかな・・・?」
「・・・・・えっ?お前・・・今・・・なんて・・・」
「あ!い、いや・・・あ、あれだよ!もし、カップルだったらっていう例え話だよ!!」
「あ!例え話か!ビックリさせんなよ!」
「べ、別に・・・本当にキスしたいとか・・・そ、そんなことは・・・思ってないでござる・・・思ってないでござるよー!!」
森下は走り去っていった。
なんだったんだ・・・あー・・・それにしてもさすがに今のはドキッとした・・・。
なぜ鶴里と2人なのかというと、神沢が買い忘れた食材を買い出しに行くのにあみだくじを行った結果、俺と鶴里が当たってしまったからである。
「・・・・・。」
元々無口な鶴里と2人なので今のところ行きも帰りもほとんど会話をしていない。
さすがに気まずさもあるし、何かしら話しかけないとな・・・。
「夕日・・・綺麗だな。」
「・・・そういう台詞・・・似合わないね・・・。」
・・・いや、そうだけど!!これは台詞のチョイスが悪かったのか・・・!もっと普通の会話をしなければ・・・っていうかこいつ水着にTシャツしか着てないのか・・・真夏ではあるが、今日は割と涼しいし、さすがに夕方は寒くないか・・・?
「なあ・・・その格好、寒くねーか?」
「・・・少し・・・。」
「・・・やっぱり寒いんじゃねーかよ・・・ったく・・・仕方ねーな。」
俺は自分が着ていたパーカーを鶴里に渡した。
「・・・い、いや・・・これは車道君が・・・寒くなるでしょう・・・。」
「俺は元々暑がりだから少しくらいは大丈夫だ。それより、お前が風邪ひく方が気悪くするから着ておけよ。」
「・・・ありがとう。」
しばらく歩いたところで急に鶴里がうずくまった。
俺は鶴里に急いでかけよった。
「おい!どうした鶴里?・・・あ、お前・・・指の間ケガしてんじゃねーか。」
「・・・サンダル・・・履き慣れてなくて・・・。」
「それじゃ、さすがに歩くのしんどいだろ。・・・乗れよ。」
「・・・えっ・・・?」
「別荘までおぶってやるから乗れって言ってんだよ。・・・そんな状態で歩かせるわけにはいかねーから断るの禁止な。」
「あ・・・えっ・・・と・・・その・・・ごめん・・・あ、ありがとう・・・。」
俺は鶴里をおんぶして別荘まで歩いた。
別荘に着くと桜山と森下と神沢が心配して鶴里に駆け寄る。
「どうしたの!?楓ちゃん・・・あ!足、ケガしてる!」
「私、すぐ救急箱持ってくるね!」
「・・・夕ご飯はとりあえず鶴里さんの手当てしてからだね!鶴里さん、痛み引くまで無理しちゃダメだよ!」
「・・・了解・・・。」
鶴里の傷は対したものでは無かったので手当てをして、バーベキューをはじめた。
食べ終わって片付けた後、男女にわかれてお風呂に入ることになった。
「・・・いやー、それにしても露天風呂まであんのかここは・・・すげーな本当・・・っていうかお前はさっきから何をしてるんだ?」
神沢は風呂の塀に足をかけようとしている。
「しーっ!コーちゃん・・・声が大きいよ。露天風呂でやることっていったらひとつしかないだろ?」
「いや、だとしたらダメだろ。やめとけよ・・・バレたら命失うぞ?」
「何言ってんだよ。これがお泊り会の醍醐味でしょ?」
「それが醍醐味であってたまるかよ。」
塀の向こうからは女子達の声が聞こえる。
「いいなー・・・私も2人みたいにスタイル良くなりたい・・・。」
「咲音ちゃんだってくびれすごいじゃん!すごい綺麗な体してるし、羨ましいから!」
「琴子ちゃんに言われるとなんか嫌味に聞こえるんだけどー!」
「違うよー!本音だからー!」
・・・まあ、確かに思春期の男からしたら塀の向こうには楽園が広がってるんだろうな・・・確かに気にはなるよな・・・いや、でも俺は危険をおかしてまで覗きなんて真似はしないけどな・・・ん・・・?・・・なんかボーっとしてきたな・・・あ・・・れ・・・?
「・・・コーちゃん!大丈夫かー!?」
「車道君?意識ある?大丈夫?」
ふと気がつくと俺は浴衣を着て布団の上で横になっていた。
どうやらのぼせて倒れたらしい。
「いい歳してお風呂でのぼせるとか情けないわねー・・・。」
「・・・でも・・・気がついて・・・良かった・・・。」
「じゃあ、コーちゃんも目が覚めたことだし・・・今日は部屋に戻って就寝としますか!」
女子達が部屋を出ていき、部屋には神沢と2人になった。
「悪いな・・・俺もまさか倒れるとは思わなかった。」
「本当だよー!ビックリしたんだから!体拭いて浴衣着せておんぶしてここまで連れてくるのなんかお母さんの気分だったよ!」
「性別的にお母さんではないけどな。・・・まだ少し暑いし、涼みに海でも行ってこようかな・・・神沢も来るか?」
「んー・・・俺は外出てまた汗かきたくないし・・・あ、森下さん連れてったら?」
「なんで森下なんだよ?」
「いいから、いいから!連絡しちゃいなさいよコーちゃん!」
「なんで母親口調なんだよ!まあ、とりあえず誘ってみるよ。」
森下を誘ったら結構ノリノリでついてきてくれたので2人で浜辺を歩く。
「車道君が倒れたから皆すごい心配してたんだよ!・・・もう大丈夫なの?」
「まだ少しボーっとはするけど歩けるぐらいにはなったよ。心配かけてごめんな。ありがとう。」
「えっ・・・い、いや・・・私は・・・し、心配する・・・のが仕事みたいな・・・ところあるから!」
「いや、そんな仕事はねーよ。」
「あはは!そりゃそうだね!」
森下は少し笑って、そのあと海を見つめた。
「・・・夜の海ってはじめて見たけど・・・綺麗だね・・・。」
俺には似合わない台詞も森下なら似合うんだな。
「俺もそういえば生ではじめて見るなー・・・。」
「カップルがロマンを求めて夜の海を見にくるのもわからなくないねー!」
「ロマンを求めてって言い方なんだよ・・・まあ、でも・・・確かにな・・・。」
「こうやって2人きりで夜の海を並んで見て・・・私達がカップルだったら・・・キスとかするのかな・・・?」
「・・・・・えっ?お前・・・今・・・なんて・・・」
「あ!い、いや・・・あ、あれだよ!もし、カップルだったらっていう例え話だよ!!」
「あ!例え話か!ビックリさせんなよ!」
「べ、別に・・・本当にキスしたいとか・・・そ、そんなことは・・・思ってないでござる・・・思ってないでござるよー!!」
森下は走り去っていった。
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