この学園には図書委員がいない!

空飛ぶ桂川

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「・・・泊まってけば・・・いいじゃん・・・。」
「・・・は?」

「・・・あ、いや・・・別に変な意味じゃないから!な、なにいやらしいこと考えてんのよ!この変態!」
「いや、それお前が変なこと考えてなきゃ出てこないセリフだろ!だいたい、男が女の子が1人でいる家に泊まるなんて親御さんも怒るだろ!」
「じゃあ、お父さんとお母さんがいいって言ったら泊まってくのね・・・?」
「いや、ちょっと待て!お前はそれでいいのかよ!」
「だって・・・こわいもん・・・。」
「・・・わかったよ。その代わり、親御さんにOKもらったらな。」

桜山が電話をかける。
およそ30秒くらいで電話が切られる。
「OK出たわよ。」
いや、親御さーん!!二つ返事のスピードじゃないですかー!!
「・・・本当に大丈夫かよ。」
「変なことはしないでよね。」
「するか!」

そこからしばらく経ったが、雨は全く止まない。
俺はリビングで1人座っていた。
遠くからシャワーを浴びる音が聞こえる。
「・・・なんでこんなことに・・・。」
落ち着かない場所と状況にソワソワしていると部屋着の桜山がやってきた。
「お先ー。」
前も思ったけど、こいつ風呂上がりでもやっぱりメガネかけないんだな。
「お前、風呂から出たあともコンタクトしてんのか?」
「してないわよ。別にそこまで視力が悪いわけじゃないから寝る前はなにもしないのよ。」
「なんでそんなにメガネかけないんだよ。」
「・・・別になんだっていいでしょ。なに?私がお風呂に入ってる間に私のメガネ姿でも想像してたわけ?」
「いや、するか!」
「さすがに変態を私の部屋では寝かせられないからソファで寝てもらっていい?」
「お前から誘っておいてソファで寝かすってどんな神経してん・・・」

俺の言葉を遮ってまた雷がなる。
桜山が悲鳴をあげてうずくまる。
「お前、よっぽど雷嫌いなんだな・・・大丈夫かよ・・・ほら。」
俺は桜山の顔の前に手を差し出す。
桜山がその手を握り泣き顔でこちらを見る。
「やっぱりダメ・・・部屋で寝て・・・。」
二重人格かよお前は・・・。

そんなことがあり、部屋で2人就寝することになった。
桜山はベッドに、俺は床に寝転がる。
女の子の部屋で寝泊まりなんて初めてだし、いくらこいつとはいえ緊張して寝れやしない。
「ねえ・・・なんで今日手伝いに来てくれたの?」
「なんで・・・ってお前が誘ったんじゃねーか。」
「そうじゃなくて、断ることもできたじゃない。」
「別に・・・暇だったし、断る理由がねーだろ。困ってんなら手ぐらい貸すだろ。友達なんだから。」
「・・・友達・・・か・・・そうね・・・ありがとう。」
「・・・なんだよ。煮え切らねーな。・・・なんか俺、変なこと言ったか?」
「・・・・・。」
「・・・ん?・・・どうした?」

俺は起き上がり、ベッドで横になる桜山を見る。
「・・・なんだよ。寝てんのかよ。」
いつの間にか桜山は寝息をたてていた。
寝顔は可愛いんだな・・・まあ、元々可愛い顔はしてるもんな・・・。
なんてことを考えながら夜が明けていく。
俺は結局一睡もできなかった。

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