この学園には図書委員がいない!

空飛ぶ桂川

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私、車道行介は季節の変わり目なこともあってかどうやら風邪をひいてしまったらしい。
なので学校に欠席の連絡を入れ、病院でただの風邪と診断され、家に帰って布団の中で大人しくしている。
処方された薬のおかげか昼頃にはかなり楽になり夕方には熱もある程度は下がり微熱程度になった。
とはいっても体はそれなりに重いので引き続き布団の中にいるのであった。

「薬はちゃんと飲んだの?」
「飲んだよ。もうかなりよくなった。」
「それでも完全に熱が下がるまでは横になってなさいよ。」
夕方には妹が帰ってきて看病をしてくれている。
なんだかんだで良い妹だな・・・としみじみ思う。

布団の中にいるとチャイムの音が聞こえて誰かが部屋に入ってきた。
「よっ!コーちゃん元気ー?」
「・・・神沢か・・・元気だったら休んでねーよ。」
「まあ、それもそうだねー。・・・よし!じゃあリンゴを剥いてあげよう!」
「いや、唐突だな!っていうか風邪のやつにそんな固いもん食わせんなよ。」
「あー・・・言われてみればそうだね。じゃあ、リンゴは剥いてあげるけど食べなくていいよ?」
「なんの意味があるんだよ!あと、皮剥かれりゃ食べざるをえないだろ!」
「コーちゃんは律儀だねー・・・。」
そして神沢は宣言通りリンゴの皮を剥きはじめた。
そして俺は律儀にそれを食べた。
それから少しすると神沢は窓の外を見て何かを思い出したように用事があると帰っていった。

そのあと数秒後にまたチャイムが鳴り、誰かが部屋に入ってきた。
「あ・・・お、お見舞いに来たでござる!」
「も、森下!?お前こんな遠い場所までわざわざ来てくれたのか?」
「め、迷惑だった?」
「いや、嬉しいけど・・・なんか悪いな・・・風邪でわざわざ来させちゃって・・・。」
「いや・・・そ、それは・・・私が来たかっただけだから・・・あ!そうだ!リンゴを剥きます!」
「え!?リンゴ!?」
「め、迷惑・・・だった?」
「いや、迷惑じゃない!全然迷惑じゃないから俺の部屋で涙目になるのはやめてくれ!」
「良かったー!」
と言って森下はリンゴを剥いて帰っていった。

それから数時間後にまたチャイムが鳴り、誰かが部屋に入ってきた。
「なんだ・・・思ってたより元気そうね・・・。」
「桜山・・・その紙袋・・・お前もリンゴか・・・。」
「は?リンゴ?・・・何言ってんの?これはうちの店の和菓子を持ってきてあげたのよ。」
「桜山・・・お前、いいやつだな。」
「・・・は?」

次の日俺は風邪も治り、学校へ向かった。
3人は風邪で欠席だった。
・・・うん・・・3人が治ったら謝ろう。
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