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Ⅲ、二人の皇子
35、第一皇子の正体
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普通の家屋三階分ほど登ったところで、ようやく屋敷の二階に着いた。生気のない男は俺たちを、精緻な木彫りがほどこされた大きな扉の前まで連れてゆく。金属製のドアノッカーを鳴らすと、中から人が現れる前に、
「ここでお待ちください」
ぼんやりしたまなざしのまま言い残して去っていった。
「え、おい、行っちゃうのかよ……」
廊下の向こうに消えて行く背中に俺が声をかけたとき、
ギギィ……
きしんだ音を立てて扉がひらいた。
「誰もいない――」
目の前には細い階段。
「上れってことでしょうね」
レモの言葉を合図に階段に足をかける。
「念のため結界を張っておこう」
俺はレモとユリアに、精霊力をこめた水の膜をまとわせると、先頭に立って進んだ。
階段を上りきるとまた扉――と思ったら、
「待っていたぞ、ジュキエーレ・アルジェント」
今度は人間が扉を開けた。エドモン殿下を陰鬱にして、少し老けさせたようなこの男こそ――
「僕がこのアカデミーの外部理事を務めるオレリアン・レジェンダリアだ」
「帝都にお招きいただき光栄です、オレリアン殿下」
騎士の礼をする俺の視界のはしで、レモとユリアは令嬢らしく挨拶している。
扉の先は広間。午前中にエドモン第二皇子と謁見した応接間と似たような作りだが、壁に張られた布クロスからか、豪華なソファからか、かすかにかび臭いにおいがする。
「誇り高き僕の帝国に、聖剣使いが現れるとは大変めでたい」
なんとなく、僕の帝国という言葉に嫌な感じがする。
「たとえその聖剣使いが亜人族だとしてもな」
さりげなく差別発言するし。
「きみたちを歓迎しよう。さあ、かけたまえ」
俺たちは古びたソファに並んで腰かけた。
「飲み物を」
皇子が次の間に声をかけると、一人の女が紅茶を運んできた。先ほどの男と同じく、意思のない目をしている。
カチャッと小さな音を立てて俺の前にティーカップが置かれると、湯気とともに強い茶葉の匂いが上ってきて鼻腔をくすぐった。
「クンクンクン」
「やめなさい、ユリア」
犬のように鼻をヒクヒクさせるユリアの腕を、レモが慌てて引いた。
「わたし、眠り薬なくても眠れるよ?」
「は?」
ユリアが突然、意味不明な発言をして、一同目が点になる。
「このお茶、眠り薬入りでしょ?」
「…………」
俺は反射的に皇子の表情をうかがった。一瞬頬を引きつらせたオレリアンは、
「ハッハッハ!」
線の細い雰囲気に似合わぬ大声で笑い出した。
「何を言うかと思えば。獣人にはきつすぎますかな、このかぐわしい茶葉の香りは」
ユリアが獣人族であることは事実なのだが、この男の口から出る獣人という言葉には、聞く者の心をえぐるような響きがある。
「この紅茶はレジェンダリア皇室御用達でしてな、辺境に住む異端の宗教国家や亜人の土地には、決して出回らないものなのさ」
おーっと、レモの故郷である聖ラピースラ王国もおとしめやがったな。こいつが次期皇帝になったら、明らかに俺たちは生きづらくなるだろう。
「あのね、わたしのじいじ、この頃よく途中覚醒するの」
「中途覚醒でしょ。ユリアなんの話よ」
オレリアンの嫌味が通じないユリアが自分のペースで話し始める。
「一度目が覚めると朝まで寝られなくなっちゃうから、睡眠幸福罪? になるの」
「睡眠導入剤っていう魔法薬を飲むんでしょ」
よく分かるな、レモのやつ。
「そうそう! このお茶、それがいっぱい入ってるから、なんでかなって」
ユリアは不思議そうな顔でオレリアンを見た。
「ば、馬鹿な」
オレリアンは引きつった笑いを浮かべながら、
「獣人族というのは、知能も獣並みなのか?」
レモがギリリと歯を食いしばった。ここで怒るのは得策ではないと判断したのだろう。いら立ちをしずめるように深呼吸すると、
「ユリア、こっちも眠り薬入ってる?」
自分のカップを差し出した。
「うん。いっぱい!」
「俺のは?」
「これも!」
「ふぅん」
俺は皇子に目をやると、なるべく丁寧に尋ねた。
「殿下のカップもお借りしてよろしいでしょうか?」
「だ、だめだ!」
必死の形相で自分のカップを持ち上げる皇子に、レモが愉快そうに尋ねた。
「なぜかしら?」
「獣人族に匂いをかがれたら、けがれるからだ!」
謎理論を持ち出したかと思うと、あつあつの紅茶を一気に飲み干した。
「ゲホッ、ゲホッ」
よほど熱かったのか、むせる殿下に、
「皇子様、お茶好きなの? わたしのもあげるねー」
ユリアが笑顔で、自分のカップを皇子のほうへ押し出した。
「い、いらん! それは貴様が飲むのだ!」
「わたし眠り薬入りのお茶なんて、いらないもん」
プンスカするユリアに、皇子ははっきりと舌打ちした。
「チッ、愚か者めが! せっかく苦しませずに終わらせてやろうと思ったのに。残念だったな!」
悪役然としたセリフを吐いたかと思うと、パチンと指を鳴らした。
あまりに存在感がなくて気付かなかったが、紅茶を持ってきた女がまだ壁ぎわに立っていた。彼女がおもむろに、壁にかかった肖像画をはずすと、そこには太いロープが下がっている。
「レモ、ユリア!」
俺が反射的に二人を抱きしめたのと、女がロープを引いたのは同時だった。俺たちの座るソファが置いてあった部分の床が、パカッと左右に割れた!
「お、落ちる!」
両腕に二人を抱いて落下する俺の背から、白い翼が広がる。
「きゃーっ」
「うわーっ」
頭上でバタンと音がして、俺たちの落ちてきた入り口の床が元どおりに閉まった。
「光明」
レモが明かりを灯すと、俺の翼が左右のレンガ壁に当たるくらい細長い空間が照らし出された。
「なんだ、ここは。煙突の中みたいにせまいぞ?」
「ずっと下まで続いてるわね」
恐る恐る見下ろすレモに、ユリアは頭の上についた黄色い耳をぴくっと立てて、
「下からうなり声が聞こえるよ」
嗅覚だけじゃなく聴覚も発達しているようだ。さすが犬。
「まさか魔獣……?」
薄明りの中、俺とレモは目を合わせてうなずきあった。
─ * ─
うなずきあった二人は何を思うのか?
暗闇に隠れるモノは何?
3人は無事、この空間から抜け出せるのか!? 次話に続く!
「ここでお待ちください」
ぼんやりしたまなざしのまま言い残して去っていった。
「え、おい、行っちゃうのかよ……」
廊下の向こうに消えて行く背中に俺が声をかけたとき、
ギギィ……
きしんだ音を立てて扉がひらいた。
「誰もいない――」
目の前には細い階段。
「上れってことでしょうね」
レモの言葉を合図に階段に足をかける。
「念のため結界を張っておこう」
俺はレモとユリアに、精霊力をこめた水の膜をまとわせると、先頭に立って進んだ。
階段を上りきるとまた扉――と思ったら、
「待っていたぞ、ジュキエーレ・アルジェント」
今度は人間が扉を開けた。エドモン殿下を陰鬱にして、少し老けさせたようなこの男こそ――
「僕がこのアカデミーの外部理事を務めるオレリアン・レジェンダリアだ」
「帝都にお招きいただき光栄です、オレリアン殿下」
騎士の礼をする俺の視界のはしで、レモとユリアは令嬢らしく挨拶している。
扉の先は広間。午前中にエドモン第二皇子と謁見した応接間と似たような作りだが、壁に張られた布クロスからか、豪華なソファからか、かすかにかび臭いにおいがする。
「誇り高き僕の帝国に、聖剣使いが現れるとは大変めでたい」
なんとなく、僕の帝国という言葉に嫌な感じがする。
「たとえその聖剣使いが亜人族だとしてもな」
さりげなく差別発言するし。
「きみたちを歓迎しよう。さあ、かけたまえ」
俺たちは古びたソファに並んで腰かけた。
「飲み物を」
皇子が次の間に声をかけると、一人の女が紅茶を運んできた。先ほどの男と同じく、意思のない目をしている。
カチャッと小さな音を立てて俺の前にティーカップが置かれると、湯気とともに強い茶葉の匂いが上ってきて鼻腔をくすぐった。
「クンクンクン」
「やめなさい、ユリア」
犬のように鼻をヒクヒクさせるユリアの腕を、レモが慌てて引いた。
「わたし、眠り薬なくても眠れるよ?」
「は?」
ユリアが突然、意味不明な発言をして、一同目が点になる。
「このお茶、眠り薬入りでしょ?」
「…………」
俺は反射的に皇子の表情をうかがった。一瞬頬を引きつらせたオレリアンは、
「ハッハッハ!」
線の細い雰囲気に似合わぬ大声で笑い出した。
「何を言うかと思えば。獣人にはきつすぎますかな、このかぐわしい茶葉の香りは」
ユリアが獣人族であることは事実なのだが、この男の口から出る獣人という言葉には、聞く者の心をえぐるような響きがある。
「この紅茶はレジェンダリア皇室御用達でしてな、辺境に住む異端の宗教国家や亜人の土地には、決して出回らないものなのさ」
おーっと、レモの故郷である聖ラピースラ王国もおとしめやがったな。こいつが次期皇帝になったら、明らかに俺たちは生きづらくなるだろう。
「あのね、わたしのじいじ、この頃よく途中覚醒するの」
「中途覚醒でしょ。ユリアなんの話よ」
オレリアンの嫌味が通じないユリアが自分のペースで話し始める。
「一度目が覚めると朝まで寝られなくなっちゃうから、睡眠幸福罪? になるの」
「睡眠導入剤っていう魔法薬を飲むんでしょ」
よく分かるな、レモのやつ。
「そうそう! このお茶、それがいっぱい入ってるから、なんでかなって」
ユリアは不思議そうな顔でオレリアンを見た。
「ば、馬鹿な」
オレリアンは引きつった笑いを浮かべながら、
「獣人族というのは、知能も獣並みなのか?」
レモがギリリと歯を食いしばった。ここで怒るのは得策ではないと判断したのだろう。いら立ちをしずめるように深呼吸すると、
「ユリア、こっちも眠り薬入ってる?」
自分のカップを差し出した。
「うん。いっぱい!」
「俺のは?」
「これも!」
「ふぅん」
俺は皇子に目をやると、なるべく丁寧に尋ねた。
「殿下のカップもお借りしてよろしいでしょうか?」
「だ、だめだ!」
必死の形相で自分のカップを持ち上げる皇子に、レモが愉快そうに尋ねた。
「なぜかしら?」
「獣人族に匂いをかがれたら、けがれるからだ!」
謎理論を持ち出したかと思うと、あつあつの紅茶を一気に飲み干した。
「ゲホッ、ゲホッ」
よほど熱かったのか、むせる殿下に、
「皇子様、お茶好きなの? わたしのもあげるねー」
ユリアが笑顔で、自分のカップを皇子のほうへ押し出した。
「い、いらん! それは貴様が飲むのだ!」
「わたし眠り薬入りのお茶なんて、いらないもん」
プンスカするユリアに、皇子ははっきりと舌打ちした。
「チッ、愚か者めが! せっかく苦しませずに終わらせてやろうと思ったのに。残念だったな!」
悪役然としたセリフを吐いたかと思うと、パチンと指を鳴らした。
あまりに存在感がなくて気付かなかったが、紅茶を持ってきた女がまだ壁ぎわに立っていた。彼女がおもむろに、壁にかかった肖像画をはずすと、そこには太いロープが下がっている。
「レモ、ユリア!」
俺が反射的に二人を抱きしめたのと、女がロープを引いたのは同時だった。俺たちの座るソファが置いてあった部分の床が、パカッと左右に割れた!
「お、落ちる!」
両腕に二人を抱いて落下する俺の背から、白い翼が広がる。
「きゃーっ」
「うわーっ」
頭上でバタンと音がして、俺たちの落ちてきた入り口の床が元どおりに閉まった。
「光明」
レモが明かりを灯すと、俺の翼が左右のレンガ壁に当たるくらい細長い空間が照らし出された。
「なんだ、ここは。煙突の中みたいにせまいぞ?」
「ずっと下まで続いてるわね」
恐る恐る見下ろすレモに、ユリアは頭の上についた黄色い耳をぴくっと立てて、
「下からうなり声が聞こえるよ」
嗅覚だけじゃなく聴覚も発達しているようだ。さすが犬。
「まさか魔獣……?」
薄明りの中、俺とレモは目を合わせてうなずきあった。
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