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間宮瞳は昭和47年、堅実なサラリーマン家庭の一人娘として産まれた。専業主婦の母親も、中堅企業のサラリーマンである父親も、当時としては遅くできた彼女を溺愛した。
両親は彼女がやりたいと言えばどんな習い事でもさせた。彼女は飲み込みが早く要領も良く、何をやってもすぐに上達した。さして努力しなくても、テストの点数も良かった。そんな彼女を、両親も周りの大人も褒めちぎり、容姿の良さもあって彼女は小学校や中学校ではいつも一目置かれた存在だった。
しかし、彼女は努力する事や持続する事ができなかった。習い事はいつも、ある程度上達したらやめてしまう。勉強も、さして努力せずある程度良い点数は取れたが、それで満足してしまう。
それでも、器用さが吉と出て、地元の県立の高校の美術科に合格した。その県で公立の美術科はそこしかなかった為それなりに難関な高校で、国公立の美大への進学を目指す生徒が多かった。得意だった絵も、そんな中に入ると凡庸で、いつしか高校では彼女はあまり目立たない生徒になっていた。容姿の良さよりも、圧倒的な才能が注目を集める校風だったのだ。彼女は国公立の美大を目指す事はせず、私立の短大のデザインコースに進学した。そして、卒業後は就職をせず、アルバイトをしながら描きたい絵を描いては小さなギャラリーで個展やグループ展をして過ごした。芸術家を気取ってはいるがそれほど才能はない数多の絵描きの端くれ達の中で、彼女は再びチヤホヤされ、賞賛される地位を得た。
佐原田俊哉も自意識過剰な芸術家気取りの男だった。彼は親の金でスタジオを借りて作曲活動をする自称アーティストで、UKロックの二番煎じのようなバンドをやっていた。似たもの同士の2人は出会い、欲望に任せるまま身体を重ね、彼女は妊娠した。彼女は子供を育てたいなどとは1ミリも思わなかったが、社長夫人という立場は魅力的だった。芸術家ごっこもそろそろ飽きてきた。金持ちの妻は、乗り換えるには魅力的だ。そう思って、彼女は妊娠を継続した。
男の両親は烈火の如く怒った。若いうちしか遊べないだろうと自由に甘やかしたが、いずれ会社を継ぐのなら、それなりの結婚相手でないと許さない。そんな女とは今すぐ縁を切れ、さもなくば会社は継がせないし、援助は打ち切る、と父親に言い切られ、親の庇護下でもう少し良い思いをしたい男は、彼女に別れを告げた。しかし、彼女も引き下がるわけにはいかない。別れるのなら、子供を認知し養育費を払えと迫った。男はそれは受け入れられなかった。金なら払う。しかし、立場上自分に子供がいるのはまずい。子供をおろしてくれれば金を払う、と男は言った。
彼の命は、胎児の頃から脅かされていた。
女は堕胎に了承して大金を受け取ったが、堕胎はしなかった。堕ろせばこの一回きりだが、子供がいれば、後々あの男の両親からさらに金が引き出せると踏んだのだ。
そうして彼は産み出された。
金のために。
そんな中、盲目的に彼女を溺愛していた両親が、交通事故で同時に亡くなった。いざとなったら両親に子育てを任せようという彼女の目論見は不可能になった。彼女はもう何もかも面倒になり、産まれてきた子の出生届も出さないまま、親のいなくなったマンションで、両親の遺産で生活した。
両親の堅実で平凡な暮らしを見下し嫌悪していた彼女だったが、そのおかげで数年は働かなくても金には困らなかった。彼女は最初のうち、初めての乳児の世話に興味を示した。産まれた男児は、ハーフの父親からくるヨーロッパの血が、産まれたばかりの時は特に色濃く、輝くような金髪と灰青色の瞳の、美しい赤子だった。大人しく、よく乳を飲み、よく眠る子だった。赤子に乳を含ませる間宮瞳を、彼女の取り巻きの芸術家気取りの売れない絵描きや自称写真家達は聖母マリアのようだと誉めそやし、絵や写真のモデルにした。それは彼女の注目を浴びる快感と承認欲求を大いに満たした。しかし、2年もすると彼女はそんな生活にも飽きた。いくら大人しくて手が掛からないと言っても、乳幼児の世話はそれなりに面倒だ。数年はチヤホヤしてくれた取り巻き達も、他人の赤子の世話をさせられるの面倒になり1人、また1人と去って行った。最後まで幼児だった彼の面倒を見たのは間宮瞳が飲み屋で知り合った冴えないサラリーマンの男で、時折彼女が気まぐれにするSEXの対価として幼児の世話をしたが、彼が5歳になる頃にはその男も彼女の元を去った。母親は再び芸術家ごっこをする生活に戻り、器用なだけで中身のない絵を描いては金を払えば借りられるギャラリーで個展をした。何日も彼の存在を忘れる事は日常茶飯事で、彼は母親に気まぐれに渡される食べ物を少しずつ食べて飢えを凌いだ。成長するに従ってブロンドだった髪の色は濃い茶色になり、青みがかっていた瞳はグレーに近い薄い茶色になり、抜けるような肌の白さは変わらないがアジアの血が出てきたその子供は、ミステリアスでエキゾチックな美しさを帯びた。相変わらず大人しく、従順で、5歳にして洗濯や簡単な掃除をし、飲み潰れた母親に水を飲ませたり吐瀉物を片付けたりした。金がなくなると彼女は息子の父親の家に手紙を書いたり押しかけたりして小金をせびり、飲み屋で働いたりSEXの可能性をちらつかせては絵を売りつけたりして金を稼ぎもした。芸術と称して幼い息子の裸の写真を売り始めたのもその頃からだった。息子をダシにして彼の父親の実家から金をせびる事も難しくなってきた頃、たまたまやっていた個展に来た客が裸の息子を描いた絵を買おうと言ってきた。それが、後に息子を売る事になる男との出会いだった。
数年に渡って男は彼女の家に通い、その少年を手懐け、支配し、洗脳した。一度も家から出たことのないその少年はそもそも当初から従順だったが、知識とコミュニケーションに飢えていて、手懐ける事は容易かった。勉強を教え、本を読ませ、そして性的な訓練も施した。泣いて痛がる彼の尻にディルドを挿れ始めたのは、彼が8つになる頃だった。その頃には、彼は服を脱ぐよう命令されるとすぐに全裸になるよう躾けられ、その小さな口いっぱいに男の性器を咥えて奉仕する事も教え込まれていた。心も体も完全に支配し、小さな尻の穴に男の性器より少し細いディルドが入るようになってから、男は母親に300万円を支払い彼を完全に買い受けた。男は根っからの小児性愛者で、かなりのサディストだった。
尻の穴の拡張も、男の性器を初めて受け入れる時痛みを感じるよう敢えて完全には拡げず、初めての時は裂けて血が流れ、男はそれを破瓜だと喜んだ。彼は痛みに泣き叫び、男はその後のSEXでも一度も少年に快感を与えなかった。
怯え、苦痛を必死に耐えて奉仕する姿に興奮する。
涙を流し、震え、痛みにもがき苦しみ、それでも恐怖と支配から逃れられず懸命に縋り付く。それを時に褒め、時には残忍に折檻し、さらに支配を強める。そこに悦びを見出す、根っからの嗜虐嗜好に、その少年はうってつけの存在だったのだ。
「あの子の美しい顔が、恐怖と苦痛に歪むのを見るのは堪らない快感だった。あの、ぬめるような白い肌を鞭や蝋燭で紅く染めるのもね。」
男はそう言うと醜く笑った。
警察はすぐに件のギャラリーを捜査し、間宮瞳を逮捕した。彼女は東京で結婚して子供もいた。結婚相手は金のある個人投資家で、10歳になる子供もいて、都内のマンションで何不自由ない暮らしをしていた。最初、彼女は容疑を否認した。自分には息子は1人しかいない、そんな子供は知らないと言い張った。しかし、入院中の彼の毛髪とDNA型が一致した事と、彼の生物学上の父親の両親に宛てた手紙を証拠として突きつけられると、彼女は一転して育てられなくなってその男に引き取ってもらったのだと涙ながらに語り出した。自分は若く貧しく、両親を亡くして頼るものもなく、育てる事ができなかった。その男が息子を引き取って、幸せにしてくれると信じたのだ、と。自分は騙されたと泣いて見せた。
間宮瞳の逮捕で、彼の正確な年齢が分かったが、彼女は彼を産んだ正確な日にちは覚えていなかった。
彼は今年の10月に23歳になる。分かったのはそれだけだ。名前は?と問う刑事に、彼女は関心も無さそうに忘れた、と答えた。
「なんて呼んでたっけ。思い出せないわ、そんな昔のこと。」
引き取られた息子の幸せを願う気持ちなど、カケラも持ち合わせていないのは一目瞭然だった。
両親は彼女がやりたいと言えばどんな習い事でもさせた。彼女は飲み込みが早く要領も良く、何をやってもすぐに上達した。さして努力しなくても、テストの点数も良かった。そんな彼女を、両親も周りの大人も褒めちぎり、容姿の良さもあって彼女は小学校や中学校ではいつも一目置かれた存在だった。
しかし、彼女は努力する事や持続する事ができなかった。習い事はいつも、ある程度上達したらやめてしまう。勉強も、さして努力せずある程度良い点数は取れたが、それで満足してしまう。
それでも、器用さが吉と出て、地元の県立の高校の美術科に合格した。その県で公立の美術科はそこしかなかった為それなりに難関な高校で、国公立の美大への進学を目指す生徒が多かった。得意だった絵も、そんな中に入ると凡庸で、いつしか高校では彼女はあまり目立たない生徒になっていた。容姿の良さよりも、圧倒的な才能が注目を集める校風だったのだ。彼女は国公立の美大を目指す事はせず、私立の短大のデザインコースに進学した。そして、卒業後は就職をせず、アルバイトをしながら描きたい絵を描いては小さなギャラリーで個展やグループ展をして過ごした。芸術家を気取ってはいるがそれほど才能はない数多の絵描きの端くれ達の中で、彼女は再びチヤホヤされ、賞賛される地位を得た。
佐原田俊哉も自意識過剰な芸術家気取りの男だった。彼は親の金でスタジオを借りて作曲活動をする自称アーティストで、UKロックの二番煎じのようなバンドをやっていた。似たもの同士の2人は出会い、欲望に任せるまま身体を重ね、彼女は妊娠した。彼女は子供を育てたいなどとは1ミリも思わなかったが、社長夫人という立場は魅力的だった。芸術家ごっこもそろそろ飽きてきた。金持ちの妻は、乗り換えるには魅力的だ。そう思って、彼女は妊娠を継続した。
男の両親は烈火の如く怒った。若いうちしか遊べないだろうと自由に甘やかしたが、いずれ会社を継ぐのなら、それなりの結婚相手でないと許さない。そんな女とは今すぐ縁を切れ、さもなくば会社は継がせないし、援助は打ち切る、と父親に言い切られ、親の庇護下でもう少し良い思いをしたい男は、彼女に別れを告げた。しかし、彼女も引き下がるわけにはいかない。別れるのなら、子供を認知し養育費を払えと迫った。男はそれは受け入れられなかった。金なら払う。しかし、立場上自分に子供がいるのはまずい。子供をおろしてくれれば金を払う、と男は言った。
彼の命は、胎児の頃から脅かされていた。
女は堕胎に了承して大金を受け取ったが、堕胎はしなかった。堕ろせばこの一回きりだが、子供がいれば、後々あの男の両親からさらに金が引き出せると踏んだのだ。
そうして彼は産み出された。
金のために。
そんな中、盲目的に彼女を溺愛していた両親が、交通事故で同時に亡くなった。いざとなったら両親に子育てを任せようという彼女の目論見は不可能になった。彼女はもう何もかも面倒になり、産まれてきた子の出生届も出さないまま、親のいなくなったマンションで、両親の遺産で生活した。
両親の堅実で平凡な暮らしを見下し嫌悪していた彼女だったが、そのおかげで数年は働かなくても金には困らなかった。彼女は最初のうち、初めての乳児の世話に興味を示した。産まれた男児は、ハーフの父親からくるヨーロッパの血が、産まれたばかりの時は特に色濃く、輝くような金髪と灰青色の瞳の、美しい赤子だった。大人しく、よく乳を飲み、よく眠る子だった。赤子に乳を含ませる間宮瞳を、彼女の取り巻きの芸術家気取りの売れない絵描きや自称写真家達は聖母マリアのようだと誉めそやし、絵や写真のモデルにした。それは彼女の注目を浴びる快感と承認欲求を大いに満たした。しかし、2年もすると彼女はそんな生活にも飽きた。いくら大人しくて手が掛からないと言っても、乳幼児の世話はそれなりに面倒だ。数年はチヤホヤしてくれた取り巻き達も、他人の赤子の世話をさせられるの面倒になり1人、また1人と去って行った。最後まで幼児だった彼の面倒を見たのは間宮瞳が飲み屋で知り合った冴えないサラリーマンの男で、時折彼女が気まぐれにするSEXの対価として幼児の世話をしたが、彼が5歳になる頃にはその男も彼女の元を去った。母親は再び芸術家ごっこをする生活に戻り、器用なだけで中身のない絵を描いては金を払えば借りられるギャラリーで個展をした。何日も彼の存在を忘れる事は日常茶飯事で、彼は母親に気まぐれに渡される食べ物を少しずつ食べて飢えを凌いだ。成長するに従ってブロンドだった髪の色は濃い茶色になり、青みがかっていた瞳はグレーに近い薄い茶色になり、抜けるような肌の白さは変わらないがアジアの血が出てきたその子供は、ミステリアスでエキゾチックな美しさを帯びた。相変わらず大人しく、従順で、5歳にして洗濯や簡単な掃除をし、飲み潰れた母親に水を飲ませたり吐瀉物を片付けたりした。金がなくなると彼女は息子の父親の家に手紙を書いたり押しかけたりして小金をせびり、飲み屋で働いたりSEXの可能性をちらつかせては絵を売りつけたりして金を稼ぎもした。芸術と称して幼い息子の裸の写真を売り始めたのもその頃からだった。息子をダシにして彼の父親の実家から金をせびる事も難しくなってきた頃、たまたまやっていた個展に来た客が裸の息子を描いた絵を買おうと言ってきた。それが、後に息子を売る事になる男との出会いだった。
数年に渡って男は彼女の家に通い、その少年を手懐け、支配し、洗脳した。一度も家から出たことのないその少年はそもそも当初から従順だったが、知識とコミュニケーションに飢えていて、手懐ける事は容易かった。勉強を教え、本を読ませ、そして性的な訓練も施した。泣いて痛がる彼の尻にディルドを挿れ始めたのは、彼が8つになる頃だった。その頃には、彼は服を脱ぐよう命令されるとすぐに全裸になるよう躾けられ、その小さな口いっぱいに男の性器を咥えて奉仕する事も教え込まれていた。心も体も完全に支配し、小さな尻の穴に男の性器より少し細いディルドが入るようになってから、男は母親に300万円を支払い彼を完全に買い受けた。男は根っからの小児性愛者で、かなりのサディストだった。
尻の穴の拡張も、男の性器を初めて受け入れる時痛みを感じるよう敢えて完全には拡げず、初めての時は裂けて血が流れ、男はそれを破瓜だと喜んだ。彼は痛みに泣き叫び、男はその後のSEXでも一度も少年に快感を与えなかった。
怯え、苦痛を必死に耐えて奉仕する姿に興奮する。
涙を流し、震え、痛みにもがき苦しみ、それでも恐怖と支配から逃れられず懸命に縋り付く。それを時に褒め、時には残忍に折檻し、さらに支配を強める。そこに悦びを見出す、根っからの嗜虐嗜好に、その少年はうってつけの存在だったのだ。
「あの子の美しい顔が、恐怖と苦痛に歪むのを見るのは堪らない快感だった。あの、ぬめるような白い肌を鞭や蝋燭で紅く染めるのもね。」
男はそう言うと醜く笑った。
警察はすぐに件のギャラリーを捜査し、間宮瞳を逮捕した。彼女は東京で結婚して子供もいた。結婚相手は金のある個人投資家で、10歳になる子供もいて、都内のマンションで何不自由ない暮らしをしていた。最初、彼女は容疑を否認した。自分には息子は1人しかいない、そんな子供は知らないと言い張った。しかし、入院中の彼の毛髪とDNA型が一致した事と、彼の生物学上の父親の両親に宛てた手紙を証拠として突きつけられると、彼女は一転して育てられなくなってその男に引き取ってもらったのだと涙ながらに語り出した。自分は若く貧しく、両親を亡くして頼るものもなく、育てる事ができなかった。その男が息子を引き取って、幸せにしてくれると信じたのだ、と。自分は騙されたと泣いて見せた。
間宮瞳の逮捕で、彼の正確な年齢が分かったが、彼女は彼を産んだ正確な日にちは覚えていなかった。
彼は今年の10月に23歳になる。分かったのはそれだけだ。名前は?と問う刑事に、彼女は関心も無さそうに忘れた、と答えた。
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