主従恋愛

桜屋敷 櫻子

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執事のプレゼント

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 アルと共に自宅に辿り着き、寝惚けて恥ずかしいことを言ってしまい、家の中に駆け込み、それから暫くして。私は薄暗い私室のベッドの中、溜め息を吐いていた。その理由は色々あるが、1番大きな理由は……何だろう。どんなに夢に見ても、アルとはそういった関係になれない現実、だろうか。アルは執事で私は主人、それ以上にはなれない。



 どんなにアルが私を大切にしてくれても、それはきっと、私がお嬢様だから、だろう。もし、アルが私情を挟んで私の傍に居てくれているのだとしたら、私を大切にしてくれているのだとしたら、どんなに嬉しいか。でも、そんなこと、アルに聞けるはずもない。頭の中にアルを思い浮かべる。そして、触れられる想像をしてみる。



 いつもの裏の無いスキンシップではない、性的なスキンシップをされるところを。すぐに私の身体は熱くなった。





 「……ん、ある、」





 囁くようにアルの名前を呼ぶ。先刻、ジンス兄様に習った1人えっちの仕方を思い返し、私は布団の中でショーツを脱いだ。そして、少しの躊躇いの後、そこに触れる。脚を少し開き、指でそこをなぞると、水音がするほど濡れていた。大丈夫だよね?アルに気付かれないよね?私は指を動かし、アルにそうされている想像をした。



 アルの指が、入口をなぞり、中へ入って来る。そんな想像をしながら指を中に入れる。快楽の火が灯った身体は、胸まで敏感になる。初等学生だった頃、ジンス兄様に触れられたことのある、自分の胸。私は空いている片手で胸にも触れてみた。ブラジャーの上からでも分かる。先端が固くなっていた。





 「ぁ、……ある、ある、」





 自分の中の指を、先刻よりも深い場所まで差し込む。しかし、疼く場所まで届かない。そんなもどかしさに身を捩ると、カタン、と音がした。何の音……?私の熱で潤む視界が捉えたのは、幻のようなアルの姿だった。手にはランタン、随分とはっきり視える幻もあったものだ、そう思っていたら、幻のはずのアルが喋った。



 「お嬢様はジンス様に何をプレゼントして頂いたのでしょうねぇ?」。どうやら……本物のアルのようだった。え、シているところ……見られた!?顔に熱が集中する。慌てて中から指を引き抜き、乱れたネグリジェを直す。どうしよう、どうしよう、頭の中でどうしよう、を繰り返すが、答えは出そうにない。
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