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ミッション1:母ちゃんを生き返らせろ
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とりあえず、部屋の照明を点ける。窓から入る月光だけでは母ちゃんの表情まで見えない。ブブ、と電気音を鳴らし、点いた照明が照らし出したのは、不機嫌そうな表情の母ちゃん。俺は幽霊の母ちゃんに、何を言えばいいのか分からなかった。今度こそ、ごめんって言うか?それとも、久し振り!とか?俺が無言で立っていると、母ちゃんは言った。
「あんたも悠介も遺しても大丈夫そうだけど、父ちゃんは心配だわ」
俺の布団を勝手に敷いて寝転がりつつ、大きな袋の中身を広げるという謎の行動をしながらそう言った母ちゃんの手には、1つの機関銃。大きな袋の中身は全て大型の銃火器だった。もう何が何やら。化けて出るわ、勝手に人の布団を敷いて寝転がるわ、その上に銃火器を広げるわ、しまいにゃ俺を撃つ気か。
「……父ちゃん、大好物の特上寿司、ほとんど食べなかったぜ。茶ばっかり」
「やっぱりね。あたしがいないと駄目なんだよ、あの人は。奥さん1人亡くしたくらいで何をガタガタ言うことがあるのか……」
……いや、普通は奥さんは1人だし、その奥さんを亡くしたらガタガタもギャアギャアも言うだろう。母ちゃんのざっくりとした性格は死んでも変わらないらしい。で、母ちゃんは何故に俺のところへ化けて出た?それを聞く前に、母ちゃんが俺に機関銃を向けた。やっぱり俺を撃つ気だったのか、と、勘違いしそうになったが、母ちゃんは言った。
「さっきも言ったけど、あんた、あたしを生き返らせて親孝行しなさいよ」
「……どうやって?」
俺の問いを、母ちゃんが鼻で笑う。その昔からの母ちゃんの癖に腹が立つ。しかし、そんなことはお構い無し、予想を裏切り、母ちゃんはあっさりと機関銃を俺に向けてぶっぱなした。が、何が飛び出すわけでもなく、俺を撃ってすぐ、機関銃は母ちゃんの手から消えた。それだけで終わりかと思った。
しかし、母ちゃんに謎の機関銃で撃たれた俺の身体に変化があった。俺の身体に不思議な力が宿ったのだ。自分じゃよく分からないが、不思議な力がみなぎっている。
──その力を使って、あたしを生き返らせなさい。母ちゃんはそう言って、当然のようにとんでもない長話を始めた。
「あんたも悠介も遺しても大丈夫そうだけど、父ちゃんは心配だわ」
俺の布団を勝手に敷いて寝転がりつつ、大きな袋の中身を広げるという謎の行動をしながらそう言った母ちゃんの手には、1つの機関銃。大きな袋の中身は全て大型の銃火器だった。もう何が何やら。化けて出るわ、勝手に人の布団を敷いて寝転がるわ、その上に銃火器を広げるわ、しまいにゃ俺を撃つ気か。
「……父ちゃん、大好物の特上寿司、ほとんど食べなかったぜ。茶ばっかり」
「やっぱりね。あたしがいないと駄目なんだよ、あの人は。奥さん1人亡くしたくらいで何をガタガタ言うことがあるのか……」
……いや、普通は奥さんは1人だし、その奥さんを亡くしたらガタガタもギャアギャアも言うだろう。母ちゃんのざっくりとした性格は死んでも変わらないらしい。で、母ちゃんは何故に俺のところへ化けて出た?それを聞く前に、母ちゃんが俺に機関銃を向けた。やっぱり俺を撃つ気だったのか、と、勘違いしそうになったが、母ちゃんは言った。
「さっきも言ったけど、あんた、あたしを生き返らせて親孝行しなさいよ」
「……どうやって?」
俺の問いを、母ちゃんが鼻で笑う。その昔からの母ちゃんの癖に腹が立つ。しかし、そんなことはお構い無し、予想を裏切り、母ちゃんはあっさりと機関銃を俺に向けてぶっぱなした。が、何が飛び出すわけでもなく、俺を撃ってすぐ、機関銃は母ちゃんの手から消えた。それだけで終わりかと思った。
しかし、母ちゃんに謎の機関銃で撃たれた俺の身体に変化があった。俺の身体に不思議な力が宿ったのだ。自分じゃよく分からないが、不思議な力がみなぎっている。
──その力を使って、あたしを生き返らせなさい。母ちゃんはそう言って、当然のようにとんでもない長話を始めた。
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