5 / 35
憧れの君は遠くから見つめてたいの
変態妄想1ヶ月後
しおりを挟む
前方にアレンくんがいる、回れ右駆け足!
不要な接触回避!
私は1ヶ月前に、憧れの人とのとんでもない行為を"妄想"してしまってから避けている。
私は設定としても、本心としてもアレンくんのことを崇拝している。基本的には、挨拶しないなんて許されない。
アレンくんの自尊心を上げ続けると決めた以上、例えどんなに想定外の出来事が起こり困惑していたとしても挨拶する。
そう私はアレンくんのプロのファンだから。別の言い方をすれば危なくないストーカー。
ただ最近はちょっと避けている。
もちろん避けきれないこともあるが。
「やっほー」
アレンくんに小さく手を振る。
例えば、この様に。
駆け足をして避け、かなり惑った末に逃げ込んだ自習室にアレンくんが居たのだ。しかも入ってすぐの席に座っていたせいですぐに気付かれた。
これではファンクラブ失格だ。アレンくんの行動パターンを読めてないなんてダメダメだ。
前まではかなり予想できていたはずなのに…。
多分、否、確実に1ヶ月前の密室に閉じ込められて、エロ漫画級に感じながら致してしまう妄想してしまってからこうなってる。
小さい声で挨拶すると席から立ち、私の所へと向かって来た。スタスタという足音だけが聞こえる。
テスト期間中ではない昼休みの自習室には人があまり居ない。
「自習しに来たの?」
近くで聞こえてきた美しいテノールボイスに一瞬蕩けそうになる。
反射的にアレンくんの顔を見上げる。
輝く様な琥珀色の瞳に癖知らずなキャラメル色の髪、縁取った様な睫毛、薄桃色の形の良い艶やかな唇、血色は良いが透き通る様なきめ細やかな肌、身体182cmなのに程よく鍛えられた肉体に長くしなやかな足、そして細く美しい指の美青年がいる。
「アレンくん、改めてやっほー、今日も世界一素敵だね」
まさに神の最高傑作だと思う。
苦笑いされてしまった…が、その顔も素敵
…じゃなくて質問に答えないと!
「そ、そう自習!」
アレンくんのことを見たら緊張して、しばらく彷徨った末に落ち着くために、とりあえず自習室に入ってしまったなんて言えない。咄嗟に嘘をついてしまったが、私の手に勉強道具は無い。
「へー、そうなんだ」
アレンくんの視線が、前で左手で右手首を掴んでる私の手元に注がれる。何も持ってないのバレちゃった。
「嘘、本当は友達探してた!」
嘘を重ねて、落ち着かないのを誤魔化すようにキョロキョロと見回した。アレンくんの前ではいつでも挙動不審だ、だからきっと大丈夫と気持ちを落ち着かせた。
「いた?」
当たり前だが、探してる人なんていない。
そしてこのテスト期間でも無い時期に自習室に籠る友人もいない。
「ううん、いない!じゃ探しに戻るね」
これ以上一緒に居たらさらに不審な行動をする気がした早めに切り上げる。
「待って」
止められた。
「どうしたのアレンくん?」
振り向いた時の、いつもと同じだけど、いつもの様に真剣な顔にものすごくドキドキしてしまう。
美の化身のアレンくんは、色っぽいから1月前の"妄想"がすぐにフラッシュバックしてしまう。
私は服の上からでもわかる、程よい筋肉がついた彼の胸板に手を当てて…。
「俺から見た右の目の下に睫毛」
なんというか、甘美なことを想像してしまっていたから、とても安心してしまった。
睫毛が落ちてるなんて別にたいして仲良くない間柄でも言う。
パッパッパと顔をはたいた。
「これで大丈夫?」
「大丈夫」
うなづくアレンくんにいつも通りウットリしたが、気をしっかりしないといけない。今度こそ私はアレンくんから離れることができた。
ホッと胸をなでおろす。
「バイバイ、頑張ってねアレンくん」
そういうと彼は私に手を振って勉強の続きを始めた。
手を振っただけなのに美しい。
その手すら彫刻として後世に残したい。
不要な接触回避!
私は1ヶ月前に、憧れの人とのとんでもない行為を"妄想"してしまってから避けている。
私は設定としても、本心としてもアレンくんのことを崇拝している。基本的には、挨拶しないなんて許されない。
アレンくんの自尊心を上げ続けると決めた以上、例えどんなに想定外の出来事が起こり困惑していたとしても挨拶する。
そう私はアレンくんのプロのファンだから。別の言い方をすれば危なくないストーカー。
ただ最近はちょっと避けている。
もちろん避けきれないこともあるが。
「やっほー」
アレンくんに小さく手を振る。
例えば、この様に。
駆け足をして避け、かなり惑った末に逃げ込んだ自習室にアレンくんが居たのだ。しかも入ってすぐの席に座っていたせいですぐに気付かれた。
これではファンクラブ失格だ。アレンくんの行動パターンを読めてないなんてダメダメだ。
前まではかなり予想できていたはずなのに…。
多分、否、確実に1ヶ月前の密室に閉じ込められて、エロ漫画級に感じながら致してしまう妄想してしまってからこうなってる。
小さい声で挨拶すると席から立ち、私の所へと向かって来た。スタスタという足音だけが聞こえる。
テスト期間中ではない昼休みの自習室には人があまり居ない。
「自習しに来たの?」
近くで聞こえてきた美しいテノールボイスに一瞬蕩けそうになる。
反射的にアレンくんの顔を見上げる。
輝く様な琥珀色の瞳に癖知らずなキャラメル色の髪、縁取った様な睫毛、薄桃色の形の良い艶やかな唇、血色は良いが透き通る様なきめ細やかな肌、身体182cmなのに程よく鍛えられた肉体に長くしなやかな足、そして細く美しい指の美青年がいる。
「アレンくん、改めてやっほー、今日も世界一素敵だね」
まさに神の最高傑作だと思う。
苦笑いされてしまった…が、その顔も素敵
…じゃなくて質問に答えないと!
「そ、そう自習!」
アレンくんのことを見たら緊張して、しばらく彷徨った末に落ち着くために、とりあえず自習室に入ってしまったなんて言えない。咄嗟に嘘をついてしまったが、私の手に勉強道具は無い。
「へー、そうなんだ」
アレンくんの視線が、前で左手で右手首を掴んでる私の手元に注がれる。何も持ってないのバレちゃった。
「嘘、本当は友達探してた!」
嘘を重ねて、落ち着かないのを誤魔化すようにキョロキョロと見回した。アレンくんの前ではいつでも挙動不審だ、だからきっと大丈夫と気持ちを落ち着かせた。
「いた?」
当たり前だが、探してる人なんていない。
そしてこのテスト期間でも無い時期に自習室に籠る友人もいない。
「ううん、いない!じゃ探しに戻るね」
これ以上一緒に居たらさらに不審な行動をする気がした早めに切り上げる。
「待って」
止められた。
「どうしたのアレンくん?」
振り向いた時の、いつもと同じだけど、いつもの様に真剣な顔にものすごくドキドキしてしまう。
美の化身のアレンくんは、色っぽいから1月前の"妄想"がすぐにフラッシュバックしてしまう。
私は服の上からでもわかる、程よい筋肉がついた彼の胸板に手を当てて…。
「俺から見た右の目の下に睫毛」
なんというか、甘美なことを想像してしまっていたから、とても安心してしまった。
睫毛が落ちてるなんて別にたいして仲良くない間柄でも言う。
パッパッパと顔をはたいた。
「これで大丈夫?」
「大丈夫」
うなづくアレンくんにいつも通りウットリしたが、気をしっかりしないといけない。今度こそ私はアレンくんから離れることができた。
ホッと胸をなでおろす。
「バイバイ、頑張ってねアレンくん」
そういうと彼は私に手を振って勉強の続きを始めた。
手を振っただけなのに美しい。
その手すら彫刻として後世に残したい。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる