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くすぐり
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それを聞いた時、二人はポカンとした顔になる。エリーはキャアと頬を染め、使用人達はパァッと顔が明るくなり小さく拍手をしている。私は居た堪れなくてずっと下を向いていた。
この沈黙を破ったのは、御当主様の奥様だった。
「あら!エヴェレット貴方…、え!?あらっ!?」
奥様はガタリと立ち上がって御当主様の肩をバシバシと叩く。
「貴方聞きました!?あのエヴェレットが!まあまぁまあ!!」
奥様は少し勝気な顔を限界まで綻ばせながら私の方に来くると、私の両手をガシッと掴む。
「あらあら!本当に!?レイアさんみたいな女性がエヴェレットの婚約者なら良いわねって夫と話していたの!きゃあ~!本当!?嬉しいわ!!」
「えっえっ、あっ、、え?」
私がワタワタとしていると、エリーも席から立って軽い足取りで私の方に来る。
「うふふ!レイ!わたくしも嬉しいですわ!レイの恋バナ、沢山聞かせてくださると嬉しいです!」
「え?いや…え?」
私がエヴェレットにヘルプの視線を送ると、エヴェレットは溜息一つ吐いて私と奥様の間に割って入る。
「母上、レイアが困っております」
「あら!ごめんなさいレイアさん」
「いっいえ!そ、その…」
ノア家は敵視してなかったとはいえ、仲が悪かったリリー家の者との婚約なんて反対されるとばかり思っていたから少し驚いた。その考えが伝わったのか、御当主様が口を開く。
「エヴェレット自身が決めたことなんです、部外者である我々が口を出す権利なんてありません。レイアさん、どうぞエヴェレットをよろしくお願いします」
「は、はい!」
裏返った声で返事をすると、御当主様は柔らかく笑う。
「そうですね、お部屋をご用意しますので今日はそこでゆっくり肩の力を抜いてください」
「あ、ありがとうございます……」
とにかく、話が終わった私は用意して貰った部屋に行き一息つくと、すぐにコンコンとドアをノックさせる。
「はい」
「レイア、俺だ」
「エヴェレット様、どうぞ」
エヴェレットはドアを開けるとそのままベッドに座る。
「先程はエリーと母上がすまなかったな」
「いえ、あんなに明るく迎えてくれるとこちらも嬉しいです」
「そうか、そう言ってもらえるとこちらも助かる。そうだ、何か足りないものはないか?」
「いえ、お気遣いありがとうございます」
そこからエヴェレットと他愛の無い話をするが、それもすぐに尽きてしまった。当たり前だ、最近は事件が沢山あり過ぎたからそれに手一杯だったのだ。
「まぁ良かった。犯人も無事捕まり、お前も生きている」
「ええ。本当にありがとうございました」
「気にするな。それが、俺たち騎士団の仕事だ」
「フフッ」
「何がおかしい」
私が思わず笑うと、エヴェレットは少し不貞腐れた顔になる。
「いえ、いつもカッコいいと思っていましたが、エヴェレット様には騎士としてのかっこよさもあるのだと、再自覚しましたので」
幸せを噛み締めていると、エヴェレットはバツが悪そうに目を逸らす。その耳は少し赤くなっていて、やはり褒められるのに慣れていないことが分かる。
それをいい事に、私はエヴェレットを褒めまくる。いつも私にイタズラを仕掛ける罰だ、そこれくらい許させるだろう。
「エヴェレット様は人気なんですよ。皆白馬の王子様とか、本物の騎士だから守ってくれそうとか。その勝気なつり目も、流している前髪と刈り上げている髪型も、剣を握り鍛えているその大きな手も抱き締められると安心するその体も、全てが男らしくて。少し冷たく無愛想でも、それは優しさから来ていることを私は知っています」
「も、もうやめろ……」
エヴェレットは顔を手で覆ってか細い声を出す。
「エヴェレット様、照れてます?」
「みっ、見るなっ、」
「ん、」
悪戯心で見た顔は耳だけでなく頬が赤く染まってた。その顔を見られてしまったエヴェレットはギッと私を睨みつけるが、私は攻めの手を止めない。
「いつもカッコいいけど悪戯好きで、そんな所も可愛いって思ってますよ、エヴェレット様」
「貴様……」
エヴェレットはそう言った後、私のウエストをガシリと掴む。エヴェレットの手は大きくて、エヴェレットの両手で掴むと完全に鷲掴みにされてしまう。
「ひゃん!?」
「なぁ、お前はくすぐりは効くか?」
「へっ?しっ、知らないっ、ひゃあ!」
「効くようだな」
「ひっやっやめっ、あっひゃああ!あはは!やめっ、やめぇ、あは!あははははは!やだぁ!ひっ、あはははは!」
エヴェレットは仕返しだと言わんばかりに私の体をくすぐる。私の体はボフリとベッドに倒れ込み、エヴェレットは上から私の体をくすぐっていく。私は体を捻るがエヴェレットは私の体をガッチリと捉えて放さず、私の力ではエヴェレットの手を退けることは不可能だ。私は声を上げることしかできず、どんどん息を上げる。
「やっやめっ、はぁ、やめてっ、エ、エヴェッレット、さま、ひゃあん!あはは!」
「ん、」
パッとエヴェレットの手が離された時、私はゼイゼイと息を上げ、ハアハアと大きく肩を上下させる。
「はっ、はっ、はぁ、はぁ…、はぁ、え、えゔぇ、れっと、さま、」
「…………す、すまん、」
くすぐられた反動で私はベッドに体を沈ませ、そのまま動けない。そんな姿を見たエヴェレットはゴクリと喉を鳴らし、乱れて顔にかかった髪をサラリと退ける。
「ひっ、」
「怖がるな。流石にもうしない」
「はぁ、な、、なら、良かった………」
「………そういうところが、疎いし危ないんだぞ」
「へ?ま、まだ?」
「だからもうしない。すまなかった」
エヴェレットは謝ると、私の髪をクルクルとした遊び始める。こういうところが子供っぽいのだ。私もそれを許し、そのままゆっくり呼吸を整えているとバンと大きな音を立て、乱暴にドアが開く。
「レイ!?大声が聞こえました!何かあって……」
エリーはベッドの上の私たちを見る。顔を赤らめ呼吸を荒くし、ベッドに沈み込んでいる私とその隣にいるエヴェレット。その光景を見て、エリーはカッと顔を赤くした後大股でエヴェレットに近づいてバチンと頬を叩く。
「お兄様のハレンチー!!!」
その声は大きく響き、よからぬ誤解を生み出した。
この沈黙を破ったのは、御当主様の奥様だった。
「あら!エヴェレット貴方…、え!?あらっ!?」
奥様はガタリと立ち上がって御当主様の肩をバシバシと叩く。
「貴方聞きました!?あのエヴェレットが!まあまぁまあ!!」
奥様は少し勝気な顔を限界まで綻ばせながら私の方に来くると、私の両手をガシッと掴む。
「あらあら!本当に!?レイアさんみたいな女性がエヴェレットの婚約者なら良いわねって夫と話していたの!きゃあ~!本当!?嬉しいわ!!」
「えっえっ、あっ、、え?」
私がワタワタとしていると、エリーも席から立って軽い足取りで私の方に来る。
「うふふ!レイ!わたくしも嬉しいですわ!レイの恋バナ、沢山聞かせてくださると嬉しいです!」
「え?いや…え?」
私がエヴェレットにヘルプの視線を送ると、エヴェレットは溜息一つ吐いて私と奥様の間に割って入る。
「母上、レイアが困っております」
「あら!ごめんなさいレイアさん」
「いっいえ!そ、その…」
ノア家は敵視してなかったとはいえ、仲が悪かったリリー家の者との婚約なんて反対されるとばかり思っていたから少し驚いた。その考えが伝わったのか、御当主様が口を開く。
「エヴェレット自身が決めたことなんです、部外者である我々が口を出す権利なんてありません。レイアさん、どうぞエヴェレットをよろしくお願いします」
「は、はい!」
裏返った声で返事をすると、御当主様は柔らかく笑う。
「そうですね、お部屋をご用意しますので今日はそこでゆっくり肩の力を抜いてください」
「あ、ありがとうございます……」
とにかく、話が終わった私は用意して貰った部屋に行き一息つくと、すぐにコンコンとドアをノックさせる。
「はい」
「レイア、俺だ」
「エヴェレット様、どうぞ」
エヴェレットはドアを開けるとそのままベッドに座る。
「先程はエリーと母上がすまなかったな」
「いえ、あんなに明るく迎えてくれるとこちらも嬉しいです」
「そうか、そう言ってもらえるとこちらも助かる。そうだ、何か足りないものはないか?」
「いえ、お気遣いありがとうございます」
そこからエヴェレットと他愛の無い話をするが、それもすぐに尽きてしまった。当たり前だ、最近は事件が沢山あり過ぎたからそれに手一杯だったのだ。
「まぁ良かった。犯人も無事捕まり、お前も生きている」
「ええ。本当にありがとうございました」
「気にするな。それが、俺たち騎士団の仕事だ」
「フフッ」
「何がおかしい」
私が思わず笑うと、エヴェレットは少し不貞腐れた顔になる。
「いえ、いつもカッコいいと思っていましたが、エヴェレット様には騎士としてのかっこよさもあるのだと、再自覚しましたので」
幸せを噛み締めていると、エヴェレットはバツが悪そうに目を逸らす。その耳は少し赤くなっていて、やはり褒められるのに慣れていないことが分かる。
それをいい事に、私はエヴェレットを褒めまくる。いつも私にイタズラを仕掛ける罰だ、そこれくらい許させるだろう。
「エヴェレット様は人気なんですよ。皆白馬の王子様とか、本物の騎士だから守ってくれそうとか。その勝気なつり目も、流している前髪と刈り上げている髪型も、剣を握り鍛えているその大きな手も抱き締められると安心するその体も、全てが男らしくて。少し冷たく無愛想でも、それは優しさから来ていることを私は知っています」
「も、もうやめろ……」
エヴェレットは顔を手で覆ってか細い声を出す。
「エヴェレット様、照れてます?」
「みっ、見るなっ、」
「ん、」
悪戯心で見た顔は耳だけでなく頬が赤く染まってた。その顔を見られてしまったエヴェレットはギッと私を睨みつけるが、私は攻めの手を止めない。
「いつもカッコいいけど悪戯好きで、そんな所も可愛いって思ってますよ、エヴェレット様」
「貴様……」
エヴェレットはそう言った後、私のウエストをガシリと掴む。エヴェレットの手は大きくて、エヴェレットの両手で掴むと完全に鷲掴みにされてしまう。
「ひゃん!?」
「なぁ、お前はくすぐりは効くか?」
「へっ?しっ、知らないっ、ひゃあ!」
「効くようだな」
「ひっやっやめっ、あっひゃああ!あはは!やめっ、やめぇ、あは!あははははは!やだぁ!ひっ、あはははは!」
エヴェレットは仕返しだと言わんばかりに私の体をくすぐる。私の体はボフリとベッドに倒れ込み、エヴェレットは上から私の体をくすぐっていく。私は体を捻るがエヴェレットは私の体をガッチリと捉えて放さず、私の力ではエヴェレットの手を退けることは不可能だ。私は声を上げることしかできず、どんどん息を上げる。
「やっやめっ、はぁ、やめてっ、エ、エヴェッレット、さま、ひゃあん!あはは!」
「ん、」
パッとエヴェレットの手が離された時、私はゼイゼイと息を上げ、ハアハアと大きく肩を上下させる。
「はっ、はっ、はぁ、はぁ…、はぁ、え、えゔぇ、れっと、さま、」
「…………す、すまん、」
くすぐられた反動で私はベッドに体を沈ませ、そのまま動けない。そんな姿を見たエヴェレットはゴクリと喉を鳴らし、乱れて顔にかかった髪をサラリと退ける。
「ひっ、」
「怖がるな。流石にもうしない」
「はぁ、な、、なら、良かった………」
「………そういうところが、疎いし危ないんだぞ」
「へ?ま、まだ?」
「だからもうしない。すまなかった」
エヴェレットは謝ると、私の髪をクルクルとした遊び始める。こういうところが子供っぽいのだ。私もそれを許し、そのままゆっくり呼吸を整えているとバンと大きな音を立て、乱暴にドアが開く。
「レイ!?大声が聞こえました!何かあって……」
エリーはベッドの上の私たちを見る。顔を赤らめ呼吸を荒くし、ベッドに沈み込んでいる私とその隣にいるエヴェレット。その光景を見て、エリーはカッと顔を赤くした後大股でエヴェレットに近づいてバチンと頬を叩く。
「お兄様のハレンチー!!!」
その声は大きく響き、よからぬ誤解を生み出した。
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