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止められない想い
激昂
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「どういうことです?」
「バイトもしないでただ居るだけなんて、あの人にとってなんも利益無いだろ。それとも、自分の身体をその人に売ってるとか?」
「そんな関係じゃ無いです」
「随分と静かに返すね。本当はそうなんじゃないの?」
「違います」
「やっぱそうなんだ」
「違う!!」
僕は持っていたバッグを殴り捨てる。
「ほら、必死だ」
「それは貴方がそんなこと言い続けるから!」
相手も先生の話題を出せば、僕がボロを出すと踏んだのだろう。先生のことばかり言ってくる。
遊んでいた時期はあったが、他人にそんなことを要求する人では無い。それなのに、コイツは、
「あの人も、結局は君を裏切るよ」
僕はカッと頭に血が昇る。
「そんな人じゃ無い!!!!」
相手も焦ったいのだろう。僕の胸ぐらを掴んで叫ぶ。
「いいや、そうだね!きっとあの人だって最低な野郎さ!!」
「お前と一緒にするな!!!」
僕も彼の胸ぐらを掴む。ギリギリと取っ組み合いになり、クラスメイトは目を見張る。
「同じ!?どこがだよ!!俺はそんなやつじゃない!!お前が悪いんだ、お前が!!あの人だってお前に愛想つかしてすぐに捨てるさ!!」
「僕のことも、先生のことも、何も、何も知らないくせに!!知ったようなこと言って!!馬鹿にして!!」
「施設育ちがうるせぇんだよ!!」
「施設育ちの何が悪いんだよ!!僕は!愛されてた!!お母さんに!きっと、愛されてた!!何が違う、何が違うんだよ、お前たちと!!」
「生まれた時からお前は、俺らと違うんだよ!お前みたいな底辺とはな!!あの人だってお前と同類だ!!底辺の屑野郎だ!!!」
「違う!!!!」
僕は体制を崩して、相手は僕に馬乗りの状態になる。
「何が、何が違うんだよ、誰も、教えてくれなかったじゃん、」
僕は悔しくて瞳が揺れる。視界がぼやけて、生暖かい水が目からこぼれ落ちて頬を伝う。
「お母さんが死んだ時、あいつらがお母さんが一生懸命稼いだお金を一瞬で使い切った時、その噂が流れた時、みんなが僕を無視した時、悪口を言われた時、何を、どうすれば良かったの?誰も、教えてくれなかったじゃん、誰も、誰も!!」
馬乗りになってる男の子は僕を見たまま動かない。口が開けっぱなしだ。
「先生だけだった、僕をあんな目で見ないで接してくれたのは。僕のことを受け止めて、いろんなことを教えてくれた。ご飯は1日3食が基本だとか、辛いことがあったら話して良いとか、風邪を引いたら無理せず休めとか、頭を撫でられると嬉しいとか、全部、先生だった、」
僕は涙声で訴える。
「僕とみんな、何が違うの…?教えてよ、違うなら、教えてよ……」
嗚咽を漏らしながら僕は言う。
男の子は僕を見下ろしているだけだ。
すると、物陰から動画を撮っていた男の子たちが出てきた。
「は!?お前ら…、」
「そんなこと言ってる場合じゃねえよ!お前もやったんだからチャラだ!ほら、お前の方もいるんだろ、出てこい!バレてんぞ、そこの草むら!!」
クラスメイトの男の子が僕を起き上がらせる。そして、僕の前に立って彼と言い合っている。
「おい、言い過ぎだぞ!烏坂の言う通りだ、俺らはなんも知らないだろ!」
「ハッ、底辺の言葉に感化されちゃった?」
「お前っ…!」
その子が殴りかかろうとするのを、他の子が必死に抑える。
「やめろ馬鹿!ここで殴り合っても意味がない!」
「でも!一発くらい殴らせろ!こんなに、こんなに言われて、何もしないなんて…!!」
「証拠の動画はあるし、これ、ばら撒いたら烏坂さん、どうなるかな?」
「もしかして、俺らがただそこにいるだけだと思ってたのか?俺らも撮ってるぞ。俺らはお前らみたいな小癪な真似はしない。切り取りも何もしないでそのままの動画をばら撒いてやる!」
男の子は拳を下さないまま宣言する。ばら撒きはしないが、証拠としてクラスメイト複数人に送るつもりだとは言っていた。
それを聞いた彼は顔を顰める。自分だけが有利だと思ったら大間違いだ。詰めが甘いな。
少しの間睨み合っていると、教室からこの現場を見ていたクラスの女の子数人がこちらに来る。
「夕ちゃん!」
彼は驚いた目で彼女たちを見る。彼は言わば、女子たちのアイドルなのだ。男子はともかく、こんな現場を見られたら彼は焦るだろう。
「なんで、ここに…」
「………全部、見てたよ。声は聞こえなかったけど、夕ちゃんを馬鹿にしてたのは分かった。最低だね」
彼女が冷たく言い放つと、彼は一気に顔が青ざめる。彼は声を出そうとするが、それは掠れた呼吸にしかならない。
「教師に言うなり好きにしろ。これ以上烏坂に何かするなら、俺らも黙ってないからな。みんな、行こーぜ」
その言葉を合図に、みんなはこの場から立ち去った。僕も同じく立ち去り、彼は1人突っ立っていた。
「バイトもしないでただ居るだけなんて、あの人にとってなんも利益無いだろ。それとも、自分の身体をその人に売ってるとか?」
「そんな関係じゃ無いです」
「随分と静かに返すね。本当はそうなんじゃないの?」
「違います」
「やっぱそうなんだ」
「違う!!」
僕は持っていたバッグを殴り捨てる。
「ほら、必死だ」
「それは貴方がそんなこと言い続けるから!」
相手も先生の話題を出せば、僕がボロを出すと踏んだのだろう。先生のことばかり言ってくる。
遊んでいた時期はあったが、他人にそんなことを要求する人では無い。それなのに、コイツは、
「あの人も、結局は君を裏切るよ」
僕はカッと頭に血が昇る。
「そんな人じゃ無い!!!!」
相手も焦ったいのだろう。僕の胸ぐらを掴んで叫ぶ。
「いいや、そうだね!きっとあの人だって最低な野郎さ!!」
「お前と一緒にするな!!!」
僕も彼の胸ぐらを掴む。ギリギリと取っ組み合いになり、クラスメイトは目を見張る。
「同じ!?どこがだよ!!俺はそんなやつじゃない!!お前が悪いんだ、お前が!!あの人だってお前に愛想つかしてすぐに捨てるさ!!」
「僕のことも、先生のことも、何も、何も知らないくせに!!知ったようなこと言って!!馬鹿にして!!」
「施設育ちがうるせぇんだよ!!」
「施設育ちの何が悪いんだよ!!僕は!愛されてた!!お母さんに!きっと、愛されてた!!何が違う、何が違うんだよ、お前たちと!!」
「生まれた時からお前は、俺らと違うんだよ!お前みたいな底辺とはな!!あの人だってお前と同類だ!!底辺の屑野郎だ!!!」
「違う!!!!」
僕は体制を崩して、相手は僕に馬乗りの状態になる。
「何が、何が違うんだよ、誰も、教えてくれなかったじゃん、」
僕は悔しくて瞳が揺れる。視界がぼやけて、生暖かい水が目からこぼれ落ちて頬を伝う。
「お母さんが死んだ時、あいつらがお母さんが一生懸命稼いだお金を一瞬で使い切った時、その噂が流れた時、みんなが僕を無視した時、悪口を言われた時、何を、どうすれば良かったの?誰も、教えてくれなかったじゃん、誰も、誰も!!」
馬乗りになってる男の子は僕を見たまま動かない。口が開けっぱなしだ。
「先生だけだった、僕をあんな目で見ないで接してくれたのは。僕のことを受け止めて、いろんなことを教えてくれた。ご飯は1日3食が基本だとか、辛いことがあったら話して良いとか、風邪を引いたら無理せず休めとか、頭を撫でられると嬉しいとか、全部、先生だった、」
僕は涙声で訴える。
「僕とみんな、何が違うの…?教えてよ、違うなら、教えてよ……」
嗚咽を漏らしながら僕は言う。
男の子は僕を見下ろしているだけだ。
すると、物陰から動画を撮っていた男の子たちが出てきた。
「は!?お前ら…、」
「そんなこと言ってる場合じゃねえよ!お前もやったんだからチャラだ!ほら、お前の方もいるんだろ、出てこい!バレてんぞ、そこの草むら!!」
クラスメイトの男の子が僕を起き上がらせる。そして、僕の前に立って彼と言い合っている。
「おい、言い過ぎだぞ!烏坂の言う通りだ、俺らはなんも知らないだろ!」
「ハッ、底辺の言葉に感化されちゃった?」
「お前っ…!」
その子が殴りかかろうとするのを、他の子が必死に抑える。
「やめろ馬鹿!ここで殴り合っても意味がない!」
「でも!一発くらい殴らせろ!こんなに、こんなに言われて、何もしないなんて…!!」
「証拠の動画はあるし、これ、ばら撒いたら烏坂さん、どうなるかな?」
「もしかして、俺らがただそこにいるだけだと思ってたのか?俺らも撮ってるぞ。俺らはお前らみたいな小癪な真似はしない。切り取りも何もしないでそのままの動画をばら撒いてやる!」
男の子は拳を下さないまま宣言する。ばら撒きはしないが、証拠としてクラスメイト複数人に送るつもりだとは言っていた。
それを聞いた彼は顔を顰める。自分だけが有利だと思ったら大間違いだ。詰めが甘いな。
少しの間睨み合っていると、教室からこの現場を見ていたクラスの女の子数人がこちらに来る。
「夕ちゃん!」
彼は驚いた目で彼女たちを見る。彼は言わば、女子たちのアイドルなのだ。男子はともかく、こんな現場を見られたら彼は焦るだろう。
「なんで、ここに…」
「………全部、見てたよ。声は聞こえなかったけど、夕ちゃんを馬鹿にしてたのは分かった。最低だね」
彼女が冷たく言い放つと、彼は一気に顔が青ざめる。彼は声を出そうとするが、それは掠れた呼吸にしかならない。
「教師に言うなり好きにしろ。これ以上烏坂に何かするなら、俺らも黙ってないからな。みんな、行こーぜ」
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