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止められない想い
ネックレス
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ドアノブに手をかけた後、ふとチラリと先生を見ると、首元に何かがキラリと光る。
「あれ?そのネックレス…」
「ん?ああ、お前がくれたやつだ」
「どこか出かけるんですか?」
「どこか行きたいのか?」
「え?いえ…」
「そうか」
どこも出かける予定がないのにアクセサリーをつけるなんて珍しいな。そう思い見ていると、先生がこちらに歩いてくる。
「烏坂」
「はい?」
すると、先生は僕のちょうど胸の真ん中あたりに指を置く。それだけなのに、体が少し硬直する。
「俺の、ネックレスも付けてくれ」
「せ、先生の…?」
「ああ。俺があげた、あの金のネックレスだ」
「べ、別に良いですけど…」
それを聞いた先生は満足そうな笑顔をする。僕が付けている姿を見てみたいのだろうか。
僕は部屋に戻ってそのネックレスをつけようとするが、ネックレスなんて付けたことがない僕は、後ろで金具を止めることに苦戦する。
「ん、んんん、」
ガチガチと自分の爪だけが引っかかる。先生は僕よりも大きく太い指でこれをやっていたのか。素直に感心したところで、僕は先生の部屋にまた向かう。先生はちょうど服を着るところだった。
「あっ、先生。服着終わったら良いですか?」
「ん?何だ?」
「いえ、その、先生から貰ったネックレスを付けようとしたんですけど、難しくて…」
「ああ。付けてやるから来い」
「えっ、いえ、服を…」
僕が断り終わる前に、先生は僕の腕を引っ張りベッドに座らせる。先生は僕の後ろでネックレスの金具を弄る。
時々、先生の手が首に当たってくすぐったい。
「んっ、ふっ、」
「どうした?」
「いっ、いえ、」
先生はネックレスをつけようとしてくれているため、その邪魔は出来ない。必死に声を押さえていると、先生が唸り声を上げる。
「何だこれ、難しいな…」
先生でも難しいのか。それなら僕に出来なくて当然だ。しかし、だからと言ってつけるのをやめたくない。せっかく貰ったのだから一回くらいはつけてみたい。
「少し髪持っててくれるか」
僕の髪は中途半端に長い。僕は髪を分け、前に下ろす。今は頸が完璧に出ている状態だ。少しスースーして落ち着かないが、この方がやりやすいだろう。
「いつもはすぐ付けられるんだがな。特に金具は問題ないんだが…」
先生は何か原因を探すようにネックレスを弄る。
先生のザラリとした手が触れたとき、僕の肩が跳ねる。
「ひっ!」
「烏坂?」
「やっ、あの、くっ、くすぐったくて…」
「お前首弱いもんな」
そう言って先生は躊躇なく僕の頸を触る。僕は肩を上げて抵抗する。
「ひあっ、ふっ、先、生、」
「ほら、動くとネックレスつけられねぇぞ」
チャリッと胸元のネックレスが揺れる。僕は先生につけてもらいに来てるのだ。つけられなかったら意味がない。
僕はその場に何とかとどまろうとする。しかし、くすぐったいものはくすぐったいのだ。
「ほら、出来たぞ」
よくやく終わった。僕はお礼を言おうと先生の方を向く。
「先生、ありがとうございます」
「……ああ、似合ってる」
そう言って先生は僕の頸の方からネックレスを指でなぞる。
「んっ、」
「なあ、このネックレス今日一日中つけといてくれよ」
「か、構いませんけど…」
「学校は…アクセ類は駄目だったか」
「はい」
「チッ、髪染めるのも駄目だしツーブロも駄目だし、固っ苦しいな」
「……僕が、つけてるの見て楽しいですか?」
「ああ、最高に気分が良い」
先生はネックレスをつけている僕を見て満足そうに言う。ニヤリと口角を上げ、いかにも気分が良さそうだ。
「そのネックレス、気が向いたらつけてくれ」
「良いですけど、そんなに見たいんですか?」
「ああ。いつだって見たい」
そんなことを言って、ただこの姿が新鮮だからだろう。すぐに飽きる。
でも、つけること自体は別に苦ではないし。
「烏坂」
「何でしょう?」
「そのネックレス、俺以外に触らせるなよ」
「?、外に持ち出すなってことですか?」
「違う。ただ、触らせないで欲しいだけだ」
よく分からないが、触らせて欲しくないらしい。元はと言えば、これは先生のだから見ず知らずの人に触られるのは確かに嫌かもしれない。
「わかりました」
「………まあ、いいか」
そう言って先生はようやく上を着る。服を着ても僕があげたネックレスは見えている。キラリと付いている指輪が光る。
いつか、そこにある指輪は先生の結婚指輪になるのだろうか。
きっと、先生が選ぶくらいなんだからとても良い人なんだろうな。
僕は少しの胸の痛みを感じながら、先生の部屋を後にした。
「あれ?そのネックレス…」
「ん?ああ、お前がくれたやつだ」
「どこか出かけるんですか?」
「どこか行きたいのか?」
「え?いえ…」
「そうか」
どこも出かける予定がないのにアクセサリーをつけるなんて珍しいな。そう思い見ていると、先生がこちらに歩いてくる。
「烏坂」
「はい?」
すると、先生は僕のちょうど胸の真ん中あたりに指を置く。それだけなのに、体が少し硬直する。
「俺の、ネックレスも付けてくれ」
「せ、先生の…?」
「ああ。俺があげた、あの金のネックレスだ」
「べ、別に良いですけど…」
それを聞いた先生は満足そうな笑顔をする。僕が付けている姿を見てみたいのだろうか。
僕は部屋に戻ってそのネックレスをつけようとするが、ネックレスなんて付けたことがない僕は、後ろで金具を止めることに苦戦する。
「ん、んんん、」
ガチガチと自分の爪だけが引っかかる。先生は僕よりも大きく太い指でこれをやっていたのか。素直に感心したところで、僕は先生の部屋にまた向かう。先生はちょうど服を着るところだった。
「あっ、先生。服着終わったら良いですか?」
「ん?何だ?」
「いえ、その、先生から貰ったネックレスを付けようとしたんですけど、難しくて…」
「ああ。付けてやるから来い」
「えっ、いえ、服を…」
僕が断り終わる前に、先生は僕の腕を引っ張りベッドに座らせる。先生は僕の後ろでネックレスの金具を弄る。
時々、先生の手が首に当たってくすぐったい。
「んっ、ふっ、」
「どうした?」
「いっ、いえ、」
先生はネックレスをつけようとしてくれているため、その邪魔は出来ない。必死に声を押さえていると、先生が唸り声を上げる。
「何だこれ、難しいな…」
先生でも難しいのか。それなら僕に出来なくて当然だ。しかし、だからと言ってつけるのをやめたくない。せっかく貰ったのだから一回くらいはつけてみたい。
「少し髪持っててくれるか」
僕の髪は中途半端に長い。僕は髪を分け、前に下ろす。今は頸が完璧に出ている状態だ。少しスースーして落ち着かないが、この方がやりやすいだろう。
「いつもはすぐ付けられるんだがな。特に金具は問題ないんだが…」
先生は何か原因を探すようにネックレスを弄る。
先生のザラリとした手が触れたとき、僕の肩が跳ねる。
「ひっ!」
「烏坂?」
「やっ、あの、くっ、くすぐったくて…」
「お前首弱いもんな」
そう言って先生は躊躇なく僕の頸を触る。僕は肩を上げて抵抗する。
「ひあっ、ふっ、先、生、」
「ほら、動くとネックレスつけられねぇぞ」
チャリッと胸元のネックレスが揺れる。僕は先生につけてもらいに来てるのだ。つけられなかったら意味がない。
僕はその場に何とかとどまろうとする。しかし、くすぐったいものはくすぐったいのだ。
「ほら、出来たぞ」
よくやく終わった。僕はお礼を言おうと先生の方を向く。
「先生、ありがとうございます」
「……ああ、似合ってる」
そう言って先生は僕の頸の方からネックレスを指でなぞる。
「んっ、」
「なあ、このネックレス今日一日中つけといてくれよ」
「か、構いませんけど…」
「学校は…アクセ類は駄目だったか」
「はい」
「チッ、髪染めるのも駄目だしツーブロも駄目だし、固っ苦しいな」
「……僕が、つけてるの見て楽しいですか?」
「ああ、最高に気分が良い」
先生はネックレスをつけている僕を見て満足そうに言う。ニヤリと口角を上げ、いかにも気分が良さそうだ。
「そのネックレス、気が向いたらつけてくれ」
「良いですけど、そんなに見たいんですか?」
「ああ。いつだって見たい」
そんなことを言って、ただこの姿が新鮮だからだろう。すぐに飽きる。
でも、つけること自体は別に苦ではないし。
「烏坂」
「何でしょう?」
「そのネックレス、俺以外に触らせるなよ」
「?、外に持ち出すなってことですか?」
「違う。ただ、触らせないで欲しいだけだ」
よく分からないが、触らせて欲しくないらしい。元はと言えば、これは先生のだから見ず知らずの人に触られるのは確かに嫌かもしれない。
「わかりました」
「………まあ、いいか」
そう言って先生はようやく上を着る。服を着ても僕があげたネックレスは見えている。キラリと付いている指輪が光る。
いつか、そこにある指輪は先生の結婚指輪になるのだろうか。
きっと、先生が選ぶくらいなんだからとても良い人なんだろうな。
僕は少しの胸の痛みを感じながら、先生の部屋を後にした。
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