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止められない想い
アトラクション
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僕が朝の家事を終わらせたとき、声がかかる。
「烏坂、出かけるぞ」
「はい!……え?」
「長い間出かけるから、用意はちゃんとしておけ。夜までいるつもりだから、防寒対策はしっかりとな」
それだけ言うと、もう外に出て行ってしまう。僕はニットワンピースの上に厚めのジャケットを羽織って外に出る。先生から貰ったネックレスと口紅を付けてだ。
「先生、準備できました」
「ん、ああ。ネックレスと口紅、似合ってる」
「ありがとうございます」
車に乗り込むと、先生はすぐにナビを設定して走り出す。
「今日はどこ行くんですか?」
「さあな、お楽しみだ。でも、時間かかるから寝ちまえ」
「いえ、起きてます!」
「そうか」
先生は優しく笑うだけだ。
そのまま僕は外の景色を楽しんでいた。たまに、コンビニに寄って飲み物を買ったりした。
長い間車を走らせた後、随分と道が混んできた。
「すごい渋滞ですね」
「もうそろそろだからな」
「へー!」
長い渋滞を抜けて駐車場に入る。
「ここって、」
先生が車を停めた駐車場は、今人気のアトラクション施設だった。確か、今はウィンターイベントでかなり混雑していて、チケットを取るのにも一苦労だったはず。
「先生!?」
「たまたま、チケットが二人分取れてな」
先生が涼しい顔をして言う。嘘だ、絶対嘘だ。ここの競争率は凄い。
でも、先生は取れるまで頑張ってくれたのだ。
「えへへ、嬉しいです先生!!」
「なら良かった」
施設に足を踏み入れると、そこは別世界だった。僕自身、アトラクション施設は初めてだ。遠足とかでもこのようなところは来たことがない。
「先生!凄いですね!何処行きましょう!」
「好きなところに行けばいい。ほら、マップ」
マップを見ると、本当に色んなところがある。
「先生、僕ジェットコースターに乗ったことないんですよ、乗ってもいいですか?」
「何処のジェットコースターに乗るんだ?」
僕は初めてだ。まずは緩めのやつがいいだろう。僕と先生はとりあえず巡る順番を決め、最初にジェットコースターに乗った。
「う、わあああ、ああ」
「ははは!」
まだ緩めのジェットコースターだったのだが、あまり声が出せない。声を出した方がいいとは聞くが、声を封じてしまうのだ。
一方、隣に座っている先生は僕を見て笑っている。
「っ、わ、ああ」
「おい、大丈夫か?」
ジェットコースターから降り、まだ足がガクガクしている僕を先生が支える。
「つ、次はコーヒーカップがいいです」
コーヒーカップはジェットコースターほど混んではなくて、すぐに乗れた。コーヒーカップは中心にある円盤を回せば回すほどグルグルと回るらしい。それは楽しかった。が、
「ぎゃあああ!!!まっ、むり、無理です!回しすぎ!」
「そうか?」
先生がとてつもなく速く回すため僕は先生にしがみつくのが精一杯だ。
「むりいいいい!!!止めて、止めて!僕飛んじゃう!!」
「しっかり掴まってろ、よ!」
ギュルンとまた速く回す。先生が僕の肩を抱いて飛ばないようにしてくれている。他のカップを見ても、こんなに回している人たちなんていない。
「そこのカップ凄ーい!」
待機列からそんな声が聞こえる。絶対僕たちのことだ。
コーヒーカップから降りた僕は、目を回していた。
「あう…」
「で、次はメリーゴーランドだっけか」
先生は僕の手を引いて向かう。何だか先生の方が楽しんでる気がするが、先生が楽しいなら僕もそれでいい。
メリーゴーランドは2人一緒に乗れる馬車のやつを選んだ。
「馬じゃなくて良いのか?」
「はい!先生と一緒がいいです!」
くるくると、さっきのは比べ物にならないくらいに緩やかに回る。僕にはこれくらいが丁度いい。
「烏坂、こっち向いてくれ」
「はい?」
すると、パシャリと写真を撮られる。
「ずるい!僕も撮ります!」
僕もカメラを構えるが、先生に肩を抱かれる。
「ほら、一緒だ」
パシャリと写真を撮る。今度は2人の自撮りだ。僕自身、先生の1人の写真も撮りたいが、今はこれで良いだろう。
メリーゴーランドが終わったら少し休憩をした。食べ歩きをしたりして、フォトスポットで写真も撮った。先生は背が大きいから乗れるアトラクションも限られてくる。
「お前だけでも行けば良いものを」
「やです。先生と一緒だから、良いんですよ」
先生はため息をつくが、満更でもなさそうな顔をしている。
「次はジェットコースター第二弾です!」
「いや、お前さっき足ガクガクだったじゃねえか」
「さっきので大体どんな感じかは覚えました!任せて下さい!」
「さて、その威勢は何処まで続くやら」
人気のジェットコースターに乗り込むと、さっきのとはかなり雰囲気が違う。近未来?的なやつで、凄い作り込まれている。
「怖かったら俺にしがみつけよ」
「大丈夫です!」
その言葉も虚しく、
「いやあああああ!!!!」
「っだははは!!!」
僕は大きな悲鳴をあげている。いや、悲鳴を上げられるようになっただけ成長しているが。
さっきとは比べ物にならないくらいグルグルと回ったりするから勢いが凄い。たまにフェイントもあるから余計にタチが悪い。
「っはぁ、む、無理……」
ジェットコースターから降りて、僕はフラフラの足でベンチに座る。
「大丈夫か?」
「な、何で先生はそんなに平気なんですか」
「俺、色々体験してるからな」
話を聞くと、先生はバンジージャンプやスカイダイビングもやったことがあるそうだ。僕なら絶対できないし、やりたくない。
その後も色んな施設を巡っているうちに、日が暮れてきた。
「夕日だ」
「そうだな」
僕と先生は湖があるアトラクション近くで写真を撮る。これも綺麗だが、やはりあの海には勝てない。
「烏坂」
「はい?」
「ここは、夜も凄いんだ」
「へー!」
「まだまだ、楽しむぞ」
「烏坂、出かけるぞ」
「はい!……え?」
「長い間出かけるから、用意はちゃんとしておけ。夜までいるつもりだから、防寒対策はしっかりとな」
それだけ言うと、もう外に出て行ってしまう。僕はニットワンピースの上に厚めのジャケットを羽織って外に出る。先生から貰ったネックレスと口紅を付けてだ。
「先生、準備できました」
「ん、ああ。ネックレスと口紅、似合ってる」
「ありがとうございます」
車に乗り込むと、先生はすぐにナビを設定して走り出す。
「今日はどこ行くんですか?」
「さあな、お楽しみだ。でも、時間かかるから寝ちまえ」
「いえ、起きてます!」
「そうか」
先生は優しく笑うだけだ。
そのまま僕は外の景色を楽しんでいた。たまに、コンビニに寄って飲み物を買ったりした。
長い間車を走らせた後、随分と道が混んできた。
「すごい渋滞ですね」
「もうそろそろだからな」
「へー!」
長い渋滞を抜けて駐車場に入る。
「ここって、」
先生が車を停めた駐車場は、今人気のアトラクション施設だった。確か、今はウィンターイベントでかなり混雑していて、チケットを取るのにも一苦労だったはず。
「先生!?」
「たまたま、チケットが二人分取れてな」
先生が涼しい顔をして言う。嘘だ、絶対嘘だ。ここの競争率は凄い。
でも、先生は取れるまで頑張ってくれたのだ。
「えへへ、嬉しいです先生!!」
「なら良かった」
施設に足を踏み入れると、そこは別世界だった。僕自身、アトラクション施設は初めてだ。遠足とかでもこのようなところは来たことがない。
「先生!凄いですね!何処行きましょう!」
「好きなところに行けばいい。ほら、マップ」
マップを見ると、本当に色んなところがある。
「先生、僕ジェットコースターに乗ったことないんですよ、乗ってもいいですか?」
「何処のジェットコースターに乗るんだ?」
僕は初めてだ。まずは緩めのやつがいいだろう。僕と先生はとりあえず巡る順番を決め、最初にジェットコースターに乗った。
「う、わあああ、ああ」
「ははは!」
まだ緩めのジェットコースターだったのだが、あまり声が出せない。声を出した方がいいとは聞くが、声を封じてしまうのだ。
一方、隣に座っている先生は僕を見て笑っている。
「っ、わ、ああ」
「おい、大丈夫か?」
ジェットコースターから降り、まだ足がガクガクしている僕を先生が支える。
「つ、次はコーヒーカップがいいです」
コーヒーカップはジェットコースターほど混んではなくて、すぐに乗れた。コーヒーカップは中心にある円盤を回せば回すほどグルグルと回るらしい。それは楽しかった。が、
「ぎゃあああ!!!まっ、むり、無理です!回しすぎ!」
「そうか?」
先生がとてつもなく速く回すため僕は先生にしがみつくのが精一杯だ。
「むりいいいい!!!止めて、止めて!僕飛んじゃう!!」
「しっかり掴まってろ、よ!」
ギュルンとまた速く回す。先生が僕の肩を抱いて飛ばないようにしてくれている。他のカップを見ても、こんなに回している人たちなんていない。
「そこのカップ凄ーい!」
待機列からそんな声が聞こえる。絶対僕たちのことだ。
コーヒーカップから降りた僕は、目を回していた。
「あう…」
「で、次はメリーゴーランドだっけか」
先生は僕の手を引いて向かう。何だか先生の方が楽しんでる気がするが、先生が楽しいなら僕もそれでいい。
メリーゴーランドは2人一緒に乗れる馬車のやつを選んだ。
「馬じゃなくて良いのか?」
「はい!先生と一緒がいいです!」
くるくると、さっきのは比べ物にならないくらいに緩やかに回る。僕にはこれくらいが丁度いい。
「烏坂、こっち向いてくれ」
「はい?」
すると、パシャリと写真を撮られる。
「ずるい!僕も撮ります!」
僕もカメラを構えるが、先生に肩を抱かれる。
「ほら、一緒だ」
パシャリと写真を撮る。今度は2人の自撮りだ。僕自身、先生の1人の写真も撮りたいが、今はこれで良いだろう。
メリーゴーランドが終わったら少し休憩をした。食べ歩きをしたりして、フォトスポットで写真も撮った。先生は背が大きいから乗れるアトラクションも限られてくる。
「お前だけでも行けば良いものを」
「やです。先生と一緒だから、良いんですよ」
先生はため息をつくが、満更でもなさそうな顔をしている。
「次はジェットコースター第二弾です!」
「いや、お前さっき足ガクガクだったじゃねえか」
「さっきので大体どんな感じかは覚えました!任せて下さい!」
「さて、その威勢は何処まで続くやら」
人気のジェットコースターに乗り込むと、さっきのとはかなり雰囲気が違う。近未来?的なやつで、凄い作り込まれている。
「怖かったら俺にしがみつけよ」
「大丈夫です!」
その言葉も虚しく、
「いやあああああ!!!!」
「っだははは!!!」
僕は大きな悲鳴をあげている。いや、悲鳴を上げられるようになっただけ成長しているが。
さっきとは比べ物にならないくらいグルグルと回ったりするから勢いが凄い。たまにフェイントもあるから余計にタチが悪い。
「っはぁ、む、無理……」
ジェットコースターから降りて、僕はフラフラの足でベンチに座る。
「大丈夫か?」
「な、何で先生はそんなに平気なんですか」
「俺、色々体験してるからな」
話を聞くと、先生はバンジージャンプやスカイダイビングもやったことがあるそうだ。僕なら絶対できないし、やりたくない。
その後も色んな施設を巡っているうちに、日が暮れてきた。
「夕日だ」
「そうだな」
僕と先生は湖があるアトラクション近くで写真を撮る。これも綺麗だが、やはりあの海には勝てない。
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アルファポリスでの公開日*2020.02.16
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