灰色に夕焼けを

柊 来飛

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止められない想い

あなたの1日を

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「あーもう!もう12月後半だよ!?」

 12月後半、クラスの女の子が嘆く。

「今年はクリスマスも無いねー」

「やーだー!!」

 僕たちには受験がある。そんなにのうのうのしてられないのだ。冬休みだって例外ではなく、毎日勉強漬けだろう。
 僕は私立の大学を受けることにした。そこに向けて今は勉強中だ。

「はああ、今日くらいは勉強やりたくないなぁ」

 今日は12月24日。クリスマスイブだ。クリスマスは25日だが、24日にパーティーをする家庭も多い。

「夕ちゃんはさ、先生とかにプレゼント貰ったりするの?」

「うん。貰ってるよ」

 僕もプレゼントを貰うたび返しているつもりだ。先生には一昨年はネックレスで、去年はネクタイをプレゼントした。今年も何かプレゼントしたいけど、何をプレゼントしたらいいのだろうか。

「今年も何か貰えるかもよー?」

「ど、どうかな…?」

 先生、僕にすごい散財している気がする。大丈夫なのだろうか。僕は、先生と今一緒にいられるだけでいいのにな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「烏坂」

「はい?」

「クリスマスプレゼント、何が欲しい?」

「えっ」

 夕飯の時、先生に話しかけられる。

「今日がイブで、明日がクリスマスだろ?何がいい?」

「えっと…」
 
 別に何もいらない。でも、叶うなら

「先生、先生は明日お休みですか?」

「?、休みを取ってるが」

「じゃあ、先生の1日をください」

「俺の?」

「はい。僕は、先生と一緒に過ごしたいです」

 僕は言う。流石に引かれただろうか。

「………なあ、烏坂」

「はい?」

「俺からも、プレゼントをねだっていいか?」

「も、勿論です!」

「俺は、お前の明日が欲しい」

「…え?」

「お前の明日1日、俺にくれないか」

「それって…」

 それは、僕と同じ要求だ。

「はい!勿論です!!」

 僕は勢いよく返事をする。先生と、一緒にいられるのだ。それだけで、どんなプレゼントよりも価値がある。

「明日、楽しみにしといてくれ」

「はい!」

 勢いよく返事をしたが、明日楽しみにしといてくれ?何かあるのだろうか。
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