9 / 10
part.9
しおりを挟む
いつの間にか、わたしが話し始めるのを待つだけ、といった空気になっていた。内藤は座り直すと少し前のめりになって、じっとわたしを見つめてくる。
怖い、と感じた。話すのが、聞かれるのが、怖い。恥ずかしい、とか場合が場合なら可愛らしい感情ではない。
「……内藤」
やたらと喉が渇いていた。喋るために口を開くと、口の中もみるみる渇き始める。こんなに体が言うことを聞かないのは、初めてだった。
思えば、他人にこのことを話すのも、初めてだった。きっとそのせいに違いない。
「内藤は、情けなくなんか、ないから」
これからわたしのことを話す前に、それだけは言っておきたかった。
なぜなら、わたしのほうが、内藤よりもずっと情けないのだから。
「……わたしも、いじめられていたの。小さい頃から、ずっと」
わたしのひと言目を聞くなり、内藤は大きく目を見開いた。その様子を見た瞬間、口に出しかけていた言葉が、直前で詰まる。相手の動きひとつひとつに、こんなに揺れ動かされるとは思っていなかった。
内藤はわたしの内心を察したのか、はっとして、顔を両手で覆い隠した。そのまま、顔全体を揉みほぐすような動きをする。
少しして、内藤は再び顔を上げた。その表情は真剣そのものだった。口元を隠すように、両手は顔の前で組まれている。
図らずとも間を置いたおかげか、わたしの思考は平静に戻っていた。同時に、正面からわたしを受け止めようとしてくれる内藤の行動を見て、安心感を覚えてもいた。
きっと内藤なら受け止めてくれる。大丈夫だ。大きく息を吸い込んだ。込み上げてくる安堵の気持ちで、胸を満たすように。
「……年の離れた兄がいるんだけど、あまり素行がよくなくて。そのせいなのか、物心ついた頃から、わたしの両親は喧嘩ばかりしてた」
思い出せる限りで、一番古い記憶を呼び起こす。その中で、わたしは激しく言い争う両親を見て、泣いていた。
喧嘩を止める人間も、わたしを慰める人間も出てこない。その役目を果たすべき兄自身が喧嘩の原因なのだから、当然かもしれない。
「そんな家庭だから、わたしも小さい頃から塞ぎ込みがちな性格になって、それに拍車をかけたのが……周りの反応」
内藤の眉が、わずかに吊り上がったのを、わたしは見逃さなかった。
「兄や両親のことは周囲の人たちには有名だったし、当然、大人を通じてわたしと同年代の子供にも伝わっていたの」
あの不良の妹。あの喧嘩ばかりしている夫婦の娘。
そういった先入観のせいで、いつも腫れ物でも触るかのように扱われてきた。暴力を振るわれることもあった。兄のことがあってか、それほど激しくはなかったけれど。
「周囲から冷たい目で見られて、理不尽な目に何度もあって。なんでわたしがこんな目に合わないとならないんだろう、って思ってた」
思い出すだけで、悔しさが込み上げてくる。
地元に住む人達は、いまもわたしの家族をよく思っていない。両親は、今度はわたしの教育の責任を押し付けあっているし、兄は刑務所暮らしだ。内藤と違って、わたしが詩を書き始めたきっかけは、過去の出来事ではないのだ。
「そんな気持ちがいよいよ爆発しそうなとき、たまたま新品のノートが目に入って……書き殴ったの。思い浮かんだ気持ちを、かたっぱしから」
誤字も文字の汚さも気にせず、一心不乱に書いていたことを思い出す。
芯がなくなったシャーペンを放り投げたり、少し破れたページを根元から引きちぎったりもした。家具を壊したり、家族に暴力をふるうのと、大差はないと思う。対象がノートで、方法が感情をありのままぶつけるというものだっただけだ。
「気が済むまでやったあと、少しだけ楽になった。少しだけ救われたような気がした。だからわたしは、いまも詩を書いているの。わたしがなんで、って思ったことをぶつけて、答えを見つけて、吐き出すために」
そこまで言い切ってから、わたしは息苦しさを覚えて何度も深呼吸をした。思い返して、自分が息をするのを忘れて、一気に最後まで話していたことに気付く。
内藤は、わたしが話し終わってからも無言だった。むやみに口を開けば、すべてが瓦解する。そんな、さっきまでのわたしと同じことを考えているのかもしれない。
「内藤。ひとつ、聞きたいことがあるの」
わたしは話を続けた。内藤と自分を比べて、どうしても分からない、聞きたいことがあった。
「内藤はどうして、いまも、詩を書いているの?」
内藤はとっくに救われているのだ。吐き出したい感情なんて、どこにもないのだ。
なのに、内藤はいまも詩を書き続けている。そこにどんな目的があるのか、わたしには想像もつかなかった。
「……詩を書き始めてから、いくつか賞をもらったりして、それでいじめていた相手も僕を見直して、いじめられることはなくなったんだ。友達も増えた。父さんも母さんも自分のことのように喜んでくれた。嬉しかった」
内藤は、自身の話の続きを語り始める。
結果が出ると、周囲の態度が変わる。わたしも体験したよくある話だ。違うのは、内藤の周囲の人間は、結果を生み出した内藤自身を見てくれたということ。結果だけを見る人間しかいなかったわたしとの、決定的な差だ。
「周りが褒めてくれることに気を良くして、ずっと書いてきたけど……正直、分からない。ただの惰性ではない、と思う。かといって、明確な目的があるわけでもない」
内藤がうつむき、表情が完全に見えなくなる。弱まり始めた夕日が目元に影を落としていた。
「……ごめん、こんなことしか言えなくて」
しばらくの間、沈黙が場を支配する。
「ほんとにこんなこと、ね。分からないままで悶々とするわ」
「……ごめん」
「だから、さっさと見つけて、教えてよね。いまも詩を書いている理由」
「……うんっ」
内藤は顔を上げると、大きく頷いた。返事は静かだったけれど、確かな決意と力強さが感じられた。
「そろそろ帰らないと。だいぶ暗くなってきたし」
内藤に言われて窓の外を見る。さっきまで淡い橙色が広がっていた空は、すでに藍色が大部分を占めていた。連なった住宅の向こう側から、わずかに太陽が顔をのぞかせている。
「……そうね」
自分の席に戻っていく内藤の背中に語りかけ、机の上のものを鞄にしまっていく。隣の席からも、机や椅子が動く音が聞こえる。ずいぶん荒っぽい帰り支度だと思った。
「じゃあ、帰ろう」
支度を終えて顔を上げると、内藤はとっくに準備を終えて、律儀にわたしを待っていた。内藤がわたしを見てから、教室の出口に向かう。わたしはその少し後ろをついていく。
「……内藤」
ふと思い立ったことがあって、内藤を呼ぶ。
「うん?」
内藤は歩きながら、顔だけ振り向いた。
すぐに言ってしまおうと用意しておいた長い言葉が、喉元で詰まる。動揺したせいか、やけに顔が熱くなるのを感じた。
「……ありがとう」
「……こちらこそ」
考えていたことのほんの一部分しか言えなかった言葉に、内藤は笑ってそう返した。
怖い、と感じた。話すのが、聞かれるのが、怖い。恥ずかしい、とか場合が場合なら可愛らしい感情ではない。
「……内藤」
やたらと喉が渇いていた。喋るために口を開くと、口の中もみるみる渇き始める。こんなに体が言うことを聞かないのは、初めてだった。
思えば、他人にこのことを話すのも、初めてだった。きっとそのせいに違いない。
「内藤は、情けなくなんか、ないから」
これからわたしのことを話す前に、それだけは言っておきたかった。
なぜなら、わたしのほうが、内藤よりもずっと情けないのだから。
「……わたしも、いじめられていたの。小さい頃から、ずっと」
わたしのひと言目を聞くなり、内藤は大きく目を見開いた。その様子を見た瞬間、口に出しかけていた言葉が、直前で詰まる。相手の動きひとつひとつに、こんなに揺れ動かされるとは思っていなかった。
内藤はわたしの内心を察したのか、はっとして、顔を両手で覆い隠した。そのまま、顔全体を揉みほぐすような動きをする。
少しして、内藤は再び顔を上げた。その表情は真剣そのものだった。口元を隠すように、両手は顔の前で組まれている。
図らずとも間を置いたおかげか、わたしの思考は平静に戻っていた。同時に、正面からわたしを受け止めようとしてくれる内藤の行動を見て、安心感を覚えてもいた。
きっと内藤なら受け止めてくれる。大丈夫だ。大きく息を吸い込んだ。込み上げてくる安堵の気持ちで、胸を満たすように。
「……年の離れた兄がいるんだけど、あまり素行がよくなくて。そのせいなのか、物心ついた頃から、わたしの両親は喧嘩ばかりしてた」
思い出せる限りで、一番古い記憶を呼び起こす。その中で、わたしは激しく言い争う両親を見て、泣いていた。
喧嘩を止める人間も、わたしを慰める人間も出てこない。その役目を果たすべき兄自身が喧嘩の原因なのだから、当然かもしれない。
「そんな家庭だから、わたしも小さい頃から塞ぎ込みがちな性格になって、それに拍車をかけたのが……周りの反応」
内藤の眉が、わずかに吊り上がったのを、わたしは見逃さなかった。
「兄や両親のことは周囲の人たちには有名だったし、当然、大人を通じてわたしと同年代の子供にも伝わっていたの」
あの不良の妹。あの喧嘩ばかりしている夫婦の娘。
そういった先入観のせいで、いつも腫れ物でも触るかのように扱われてきた。暴力を振るわれることもあった。兄のことがあってか、それほど激しくはなかったけれど。
「周囲から冷たい目で見られて、理不尽な目に何度もあって。なんでわたしがこんな目に合わないとならないんだろう、って思ってた」
思い出すだけで、悔しさが込み上げてくる。
地元に住む人達は、いまもわたしの家族をよく思っていない。両親は、今度はわたしの教育の責任を押し付けあっているし、兄は刑務所暮らしだ。内藤と違って、わたしが詩を書き始めたきっかけは、過去の出来事ではないのだ。
「そんな気持ちがいよいよ爆発しそうなとき、たまたま新品のノートが目に入って……書き殴ったの。思い浮かんだ気持ちを、かたっぱしから」
誤字も文字の汚さも気にせず、一心不乱に書いていたことを思い出す。
芯がなくなったシャーペンを放り投げたり、少し破れたページを根元から引きちぎったりもした。家具を壊したり、家族に暴力をふるうのと、大差はないと思う。対象がノートで、方法が感情をありのままぶつけるというものだっただけだ。
「気が済むまでやったあと、少しだけ楽になった。少しだけ救われたような気がした。だからわたしは、いまも詩を書いているの。わたしがなんで、って思ったことをぶつけて、答えを見つけて、吐き出すために」
そこまで言い切ってから、わたしは息苦しさを覚えて何度も深呼吸をした。思い返して、自分が息をするのを忘れて、一気に最後まで話していたことに気付く。
内藤は、わたしが話し終わってからも無言だった。むやみに口を開けば、すべてが瓦解する。そんな、さっきまでのわたしと同じことを考えているのかもしれない。
「内藤。ひとつ、聞きたいことがあるの」
わたしは話を続けた。内藤と自分を比べて、どうしても分からない、聞きたいことがあった。
「内藤はどうして、いまも、詩を書いているの?」
内藤はとっくに救われているのだ。吐き出したい感情なんて、どこにもないのだ。
なのに、内藤はいまも詩を書き続けている。そこにどんな目的があるのか、わたしには想像もつかなかった。
「……詩を書き始めてから、いくつか賞をもらったりして、それでいじめていた相手も僕を見直して、いじめられることはなくなったんだ。友達も増えた。父さんも母さんも自分のことのように喜んでくれた。嬉しかった」
内藤は、自身の話の続きを語り始める。
結果が出ると、周囲の態度が変わる。わたしも体験したよくある話だ。違うのは、内藤の周囲の人間は、結果を生み出した内藤自身を見てくれたということ。結果だけを見る人間しかいなかったわたしとの、決定的な差だ。
「周りが褒めてくれることに気を良くして、ずっと書いてきたけど……正直、分からない。ただの惰性ではない、と思う。かといって、明確な目的があるわけでもない」
内藤がうつむき、表情が完全に見えなくなる。弱まり始めた夕日が目元に影を落としていた。
「……ごめん、こんなことしか言えなくて」
しばらくの間、沈黙が場を支配する。
「ほんとにこんなこと、ね。分からないままで悶々とするわ」
「……ごめん」
「だから、さっさと見つけて、教えてよね。いまも詩を書いている理由」
「……うんっ」
内藤は顔を上げると、大きく頷いた。返事は静かだったけれど、確かな決意と力強さが感じられた。
「そろそろ帰らないと。だいぶ暗くなってきたし」
内藤に言われて窓の外を見る。さっきまで淡い橙色が広がっていた空は、すでに藍色が大部分を占めていた。連なった住宅の向こう側から、わずかに太陽が顔をのぞかせている。
「……そうね」
自分の席に戻っていく内藤の背中に語りかけ、机の上のものを鞄にしまっていく。隣の席からも、机や椅子が動く音が聞こえる。ずいぶん荒っぽい帰り支度だと思った。
「じゃあ、帰ろう」
支度を終えて顔を上げると、内藤はとっくに準備を終えて、律儀にわたしを待っていた。内藤がわたしを見てから、教室の出口に向かう。わたしはその少し後ろをついていく。
「……内藤」
ふと思い立ったことがあって、内藤を呼ぶ。
「うん?」
内藤は歩きながら、顔だけ振り向いた。
すぐに言ってしまおうと用意しておいた長い言葉が、喉元で詰まる。動揺したせいか、やけに顔が熱くなるのを感じた。
「……ありがとう」
「……こちらこそ」
考えていたことのほんの一部分しか言えなかった言葉に、内藤は笑ってそう返した。
0
あなたにおすすめの小説
Short stories
美希みなみ
恋愛
「咲き誇る花のように恋したい」幼馴染の光輝の事がずっと好きな麻衣だったが、光輝は麻衣の妹の結衣と付き合っている。その事実に、麻衣はいつも笑顔で自分の思いを封じ込めてきたけど……?
切なくて、泣ける短編です。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
『影の夫人とガラスの花嫁』
柴田はつみ
恋愛
公爵カルロスの後妻として嫁いだシャルロットは、
結婚初日から気づいていた。
夫は優しい。
礼儀正しく、決して冷たくはない。
けれど──どこか遠い。
夜会で向けられる微笑みの奥には、
亡き前妻エリザベラの影が静かに揺れていた。
社交界は囁く。
「公爵さまは、今も前妻を想っているのだわ」
「後妻は所詮、影の夫人よ」
その言葉に胸が痛む。
けれどシャルロットは自分に言い聞かせた。
──これは政略婚。
愛を求めてはいけない、と。
そんなある日、彼女はカルロスの書斎で
“あり得ない手紙”を見つけてしまう。
『愛しいカルロスへ。
私は必ずあなたのもとへ戻るわ。
エリザベラ』
……前妻は、本当に死んだのだろうか?
噂、沈黙、誤解、そして夫の隠す真実。
揺れ動く心のまま、シャルロットは
“ガラスの花嫁”のように繊細にひび割れていく。
しかし、前妻の影が完全に姿を現したとき、
カルロスの静かな愛がようやく溢れ出す。
「影なんて、最初からいない。
見ていたのは……ずっと君だけだった」
消えた指輪、隠された手紙、閉ざされた書庫──
すべての謎が解けたとき、
影に怯えていた花嫁は光を手に入れる。
切なく、美しく、そして必ず幸せになる後妻ロマンス。
愛に触れたとき、ガラスは光へと変わる
婚約破棄したら食べられました(物理)
かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。
婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。
そんな日々が日常と化していたある日
リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる
グロは無し
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
背徳の恋のあとで
ひかり芽衣
恋愛
『愛人を作ることは、家族を維持するために必要なことなのかもしれない』
恋愛小説が好きで純愛を夢見ていた男爵家の一人娘アリーナは、いつの間にかそう考えるようになっていた。
自分が子供を産むまでは……
物心ついた時から愛人に現を抜かす父にかわり、父の仕事までこなす母。母のことを尊敬し真っ直ぐに育ったアリーナは、完璧な母にも唯一弱音を吐ける人物がいることを知る。
母の恋に衝撃を受ける中、予期せぬ相手とのアリーナの初恋。
そして、ずっとアリーナのよき相談相手である図書館管理者との距離も次第に近づいていき……
不倫が身近な存在の今、結婚を、夫婦を、子どもの存在を……あなたはどう考えていますか?
※アリーナの幸せを一緒に見届けて下さると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる