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part.4
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僕と玲が初めて出会ったのは、中学二年生のときだった。
きっかけはなんてことはない、国語の授業で感想文を書くために渡された課題図書だった。
最初は読書なんて面倒くさくて仕方がなかったのだけど、読んでみてから考えは変わった。課題図書で渡された小説は気軽に読める長さなのに、存外に面白かった。
気付けば、僕の足はそれまでろくに入ったこともない図書室に向かっていた。同じ作者の小説が読んでみたくなったのだ。
「あれ、内藤くん……だよね?」
「あ、えーと……角田?」
そのとき当番を務めていたのが、同じクラスの図書委員で、まだ名字すら曖昧にしか覚えていなかった角田玲だった。
「どうしたの? 内藤くんが来るなんて珍しいね? 調べもの?」
「あー、いや、そうじゃなくて……その」
「……あっ、それ課題図書だよね?」
「うん……これと同じ作者の小説が読みたいんだけど……作者名が読めなくて」
「それなら任せて! 案内してあげるから!」
玲は言うなり僕の手首を掴んで、同じ作者の本棚まで連れていってくれた。このときの僕は玲が思っていたよりもよく喋るし、スキンシップにも積極的なことに驚いていた。
「はい、ここだよ」
「……ありがとう」
「ちなみにおすすめはね、これ! 短編集だから読みやすいと思う!」
意外な一面を見て僕が呆けているうちに、玲は一冊の本を手渡してくれた。
「よかったら読んでみて! 感想聞かせてくれたら嬉しいな!」
それで満足したのか、玲は意気揚々とカウンターへと戻っていった。あとにはまだ状況を飲み込み切れていない、小説で両手の塞がった僕だけが残された。
ちなみに、玲がおすすめしてくれた本は確かに面白かった。それを伝えたときの玲の喜びようと、まるで花が咲いたような笑顔をいまでも覚えている。
こうして、僕と玲の交流は始まった。玲はおすすめの小説を聞いたり、読んだ小説の感想を話すと、まるで初めてそれを経験したかのように毎回喜んでくれた。
「みんなあんまり図書室に来ないし、本も読まないから、内藤くんみたいに本の話ができるお友達がずっと欲しかったの」
理由を尋ねると、玲は少し恥ずかしそうにそう答えてくれた。その答えが嬉しくもあったし、同時に友達だと言われたことに照れくささも覚えていた。
本人は気付いていなさそうだったけど、玲のことを悪からず想っている男子はわりといた。かくいう僕もそのひとりだった。清純さを体現したかのような顔立ちと、誰にでも分け隔てなく接する優しさを持ち合わせていたのだから、当たり前かもしれない。
そういう事情もあって、玲に友達だと思われているのはとても嬉しかったし、このころの僕は正直に言えば玲の反応が楽しみで小説を読んでいる節があった。
「内藤くんって小説のこと話すとき、目が輝いてるよね」
「そう……かな」
「そうだよー。なんていうか、ずっと眺めていたくなる」
「……何それ」
だけどいつの間にか、玲にこんなことを言われるようになる程度には、僕は小説の楽しさに目覚めてしまっていた。
本を開いて文字をたどれば、自分とは違う世界の違う人たちの在り方を覗き見ることができる。それは他の何にも代えがたい、小説だけが持つ魅力だった。
そして高校受験に向けて本腰を入れるようになるころ、僕の中にはあるひとつの想いが芽生えていた。
小説を書いてみたい。自分の手で誰も知らない世界を作り上げてみたい。
「だったら、文芸部がある高校とかいいんじゃないかな?」
「文芸部……なんか、ハードル高そう……」
「そんなことないと思うよ。体育会系みたいに大会に出たりするわけでもないし」
「そうなの? 甲子園みたいなコンクールとかあるのかと思った」
「コンクールはあるけど、みんなでそこを目指して頑張ろうって感じでもないかな?」
「ふーん……」
玲に相談してみるとこんな答えが返ってきたので、僕は目指せる範囲で文芸部のある高校を探してみることにした。そして見つけたのが、いま通っている高校だった。
「内藤くんが行くなら私もそこにしようかな」
ちなみに玲に志望校を伝えたら、そう言ってあっさりと自分も進路を変更した。
本人いわく、せっかくできた本のことを話せる友達と離れるのが嫌だった、らしい。そう言われた僕が感じた責任の重さといったら、それはもう察してほしい。
何はともあれ、僕と玲は無事に同じ高校に進学できた。そうなれば、同じ趣味を持つ関係として玲も文学部に入らないか、と誘ったのだけど。
「私は……いいかな」
「ごめん、嫌だった?」
「そうじゃないの、単純に書くより読む方が好きなだけ」
「あれ、玲って小説書いたことあるの?」
「小学生のころだけどね」
「そうか……でもちょっと寂しくなるかな。玲以外に本のこと話せる人いないから……」
「あ、図書委員にはなるつもりだよ。だから、寂しくなったらいつでも図書室に来てね」
「……分かった。寂しくなったら、だけど」
「釣れないなあ……でも、寂しくならないのが一番だよね」
「友達できたら玲にも紹介するよ」
「ほんとに? 楽しみにしてるね!」
そう言って玲はあの花の咲いたような笑みを浮かべた。本が絡むと、僕のことでもまるで自分のことのように想ってくれる、本当に優しい子だった。
こんなに玲はいい子なのに、その姉はどうしてあんななんだ。
中学時代からいままで続く、玲と過ごした日々を思い出しながら、僕は強く思った。玲は部活関係なく友達だからというだけで、僕のことをとても応援してくれているというのに。
なんだか、だんだんと腹が立ってきた。別に僕のことをどうこう言うだけなら、僕が我慢すればいい。
だけど、僕を気にかけてくれる玲のことを思うと、その気遣いや優しさまで否定されているような、そんな気持ちになってくる。
「……角田め、いまに見てろ」
眉を吊り上げた角田の顔を脳裏に思い浮かべながら、僕は再びノートパソコンの画面と向き合う。断じてチラシの裏なんかとにらめっこはしない。断じて、だ。
「あの、本当にごめんね、お姉ちゃんが……」
「玲、安心して。むしろ燃えてきたから」
「えっ?」
「次の品評会、絶対角田に面白いって言わせてやる……」
不思議なことに、中断する前よりも筆が進む。図書室の静寂が遠のいていく。それはいい具合に集中できている証拠に違いなかった。
小説を書く、という最初の目的は達成した。じゃあ次は何をするのか。僕はどこを目指して小説を書くのか。それがはっきりとした輪郭を帯びて見えてきた。
面白い小説を書こう。具体的には、角田がぐうの音も出ないくらい面白い小説を。
角田だけには負けたくない。僕の中で静かに、そして確かに、そんな想いに火が灯っていた。
きっかけはなんてことはない、国語の授業で感想文を書くために渡された課題図書だった。
最初は読書なんて面倒くさくて仕方がなかったのだけど、読んでみてから考えは変わった。課題図書で渡された小説は気軽に読める長さなのに、存外に面白かった。
気付けば、僕の足はそれまでろくに入ったこともない図書室に向かっていた。同じ作者の小説が読んでみたくなったのだ。
「あれ、内藤くん……だよね?」
「あ、えーと……角田?」
そのとき当番を務めていたのが、同じクラスの図書委員で、まだ名字すら曖昧にしか覚えていなかった角田玲だった。
「どうしたの? 内藤くんが来るなんて珍しいね? 調べもの?」
「あー、いや、そうじゃなくて……その」
「……あっ、それ課題図書だよね?」
「うん……これと同じ作者の小説が読みたいんだけど……作者名が読めなくて」
「それなら任せて! 案内してあげるから!」
玲は言うなり僕の手首を掴んで、同じ作者の本棚まで連れていってくれた。このときの僕は玲が思っていたよりもよく喋るし、スキンシップにも積極的なことに驚いていた。
「はい、ここだよ」
「……ありがとう」
「ちなみにおすすめはね、これ! 短編集だから読みやすいと思う!」
意外な一面を見て僕が呆けているうちに、玲は一冊の本を手渡してくれた。
「よかったら読んでみて! 感想聞かせてくれたら嬉しいな!」
それで満足したのか、玲は意気揚々とカウンターへと戻っていった。あとにはまだ状況を飲み込み切れていない、小説で両手の塞がった僕だけが残された。
ちなみに、玲がおすすめしてくれた本は確かに面白かった。それを伝えたときの玲の喜びようと、まるで花が咲いたような笑顔をいまでも覚えている。
こうして、僕と玲の交流は始まった。玲はおすすめの小説を聞いたり、読んだ小説の感想を話すと、まるで初めてそれを経験したかのように毎回喜んでくれた。
「みんなあんまり図書室に来ないし、本も読まないから、内藤くんみたいに本の話ができるお友達がずっと欲しかったの」
理由を尋ねると、玲は少し恥ずかしそうにそう答えてくれた。その答えが嬉しくもあったし、同時に友達だと言われたことに照れくささも覚えていた。
本人は気付いていなさそうだったけど、玲のことを悪からず想っている男子はわりといた。かくいう僕もそのひとりだった。清純さを体現したかのような顔立ちと、誰にでも分け隔てなく接する優しさを持ち合わせていたのだから、当たり前かもしれない。
そういう事情もあって、玲に友達だと思われているのはとても嬉しかったし、このころの僕は正直に言えば玲の反応が楽しみで小説を読んでいる節があった。
「内藤くんって小説のこと話すとき、目が輝いてるよね」
「そう……かな」
「そうだよー。なんていうか、ずっと眺めていたくなる」
「……何それ」
だけどいつの間にか、玲にこんなことを言われるようになる程度には、僕は小説の楽しさに目覚めてしまっていた。
本を開いて文字をたどれば、自分とは違う世界の違う人たちの在り方を覗き見ることができる。それは他の何にも代えがたい、小説だけが持つ魅力だった。
そして高校受験に向けて本腰を入れるようになるころ、僕の中にはあるひとつの想いが芽生えていた。
小説を書いてみたい。自分の手で誰も知らない世界を作り上げてみたい。
「だったら、文芸部がある高校とかいいんじゃないかな?」
「文芸部……なんか、ハードル高そう……」
「そんなことないと思うよ。体育会系みたいに大会に出たりするわけでもないし」
「そうなの? 甲子園みたいなコンクールとかあるのかと思った」
「コンクールはあるけど、みんなでそこを目指して頑張ろうって感じでもないかな?」
「ふーん……」
玲に相談してみるとこんな答えが返ってきたので、僕は目指せる範囲で文芸部のある高校を探してみることにした。そして見つけたのが、いま通っている高校だった。
「内藤くんが行くなら私もそこにしようかな」
ちなみに玲に志望校を伝えたら、そう言ってあっさりと自分も進路を変更した。
本人いわく、せっかくできた本のことを話せる友達と離れるのが嫌だった、らしい。そう言われた僕が感じた責任の重さといったら、それはもう察してほしい。
何はともあれ、僕と玲は無事に同じ高校に進学できた。そうなれば、同じ趣味を持つ関係として玲も文学部に入らないか、と誘ったのだけど。
「私は……いいかな」
「ごめん、嫌だった?」
「そうじゃないの、単純に書くより読む方が好きなだけ」
「あれ、玲って小説書いたことあるの?」
「小学生のころだけどね」
「そうか……でもちょっと寂しくなるかな。玲以外に本のこと話せる人いないから……」
「あ、図書委員にはなるつもりだよ。だから、寂しくなったらいつでも図書室に来てね」
「……分かった。寂しくなったら、だけど」
「釣れないなあ……でも、寂しくならないのが一番だよね」
「友達できたら玲にも紹介するよ」
「ほんとに? 楽しみにしてるね!」
そう言って玲はあの花の咲いたような笑みを浮かべた。本が絡むと、僕のことでもまるで自分のことのように想ってくれる、本当に優しい子だった。
こんなに玲はいい子なのに、その姉はどうしてあんななんだ。
中学時代からいままで続く、玲と過ごした日々を思い出しながら、僕は強く思った。玲は部活関係なく友達だからというだけで、僕のことをとても応援してくれているというのに。
なんだか、だんだんと腹が立ってきた。別に僕のことをどうこう言うだけなら、僕が我慢すればいい。
だけど、僕を気にかけてくれる玲のことを思うと、その気遣いや優しさまで否定されているような、そんな気持ちになってくる。
「……角田め、いまに見てろ」
眉を吊り上げた角田の顔を脳裏に思い浮かべながら、僕は再びノートパソコンの画面と向き合う。断じてチラシの裏なんかとにらめっこはしない。断じて、だ。
「あの、本当にごめんね、お姉ちゃんが……」
「玲、安心して。むしろ燃えてきたから」
「えっ?」
「次の品評会、絶対角田に面白いって言わせてやる……」
不思議なことに、中断する前よりも筆が進む。図書室の静寂が遠のいていく。それはいい具合に集中できている証拠に違いなかった。
小説を書く、という最初の目的は達成した。じゃあ次は何をするのか。僕はどこを目指して小説を書くのか。それがはっきりとした輪郭を帯びて見えてきた。
面白い小説を書こう。具体的には、角田がぐうの音も出ないくらい面白い小説を。
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