超魔人C'NEミュージアン -CHOUJIN CODENAME MUSIAN-

黒鉄ライドウ

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第一話 魔法界から来た少年

超魔人覚醒!!

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それは、アルトと佐藤が、テントを張る場所を探していた時だった。

「アルト君!ここなんてどう!?」

佐藤が指差した方向は川の近くの場所であった。そこなら後でスウィミングフロッグで魚を釣ったら今晩の夕食になる。

「いいね、そこにしよ」「おい!」

そんなやり取りをしている最中であった。二人が後ろを向くとまた林田と取り巻き達がやってきたのだった。担任の教師も連れて。

「また懲りもせずに」

「こ……今度は何?…」

佐藤がそう林田に尋ねると、林田は笑いながら言った。

「安心しろよ佐藤、今はお前に用はない、俺達が用があるのは、そこのガキだからな」

そして、林田はアルトを忌々しそうな瞳で睨みつける。

「俺に何か用かい?」

「……けせ……」

「!?」

口を開いたのは担任だった。その手には包丁が握られており、包丁を両手で持ちながらアルトの前に突き立てる。

「あの動画を消せ!!」

「先生……貴方って人は…」

「あれが出回ったら私は終わりじゃないか!!だから消せ!!」

どこまでも醜い姿をさらす担任、この男、自身の保身のためなら幼い子供であろうと脅す、卑劣な男である。

「というわけだw大人しくスマホを渡しなwそうすりゃ大人しく引いてやるけどwそうでないなら、痛い目に遭ってもらうぞ?w」

林田が見下しているかのような視線をアルトに向ける。普通の子供ならここで泣いてしまうだろうが、アルトは、

「…….分かった……」

アルトはカバンを開けた、そして、

「みんな!!やっちゃえ!!」

そこからフライングバードをはじめとした5体のファミリアンキューブ達が一斉に飛び出していった。

そして林田と担任を含めた取り巻き達を攻撃していった。ちなみに担任の持っていた包丁はランニングタイガーの攻撃により振り落とされた。

「クソが!やっぱりあの時はテメェの仕業か!」「ウチの髪もボロボロにしやがって!!」「死ねやクソガキが!!」

取り巻きたちが毒つく中、林田は、

「クソが!……ガキの癖にたてつきやがって…もう許さねぇ……」

ポケットから黒いMDを取り出した。それを見た瞬間アルトは驚嘆した。

「ジャークレコードなんて持ってたのか!?」

それを見た瞬間、アルトは林田に言った。

「いいかい、それだけは使っちゃいけない、それを使ったら取り返しがつかないよ?」

そう言い聞かせるように言うが、

「関係ない、お前の言い分なんて聞かないね」

林田はMDの左のボタンを押した。

『ゴートノイズラァ!!』

禍々しいボイスと共にMDから触手のようなものが現れて林田を徐々に包んでいき、そして、

「ぐぁぁぁ!!」

林田の姿はまるでファンタジーに出てくる山羊の獣人のような醜い怪物の姿となっていた。

その姿に佐藤は腰を抜かして怯える。

「なっ、なんだアレ?……化け物?……」

「ノイズラァ……ジャークレコードを使った者の成れの果てだよ……」

アルトは険しい顔つきでゴートノイズラァを睨みつけながら佐藤に言った。

「お兄さん、立てる?」

「えっ? なっ….なんとか…」

「今すぐ一人で逃げるんだ」

「!? そんな!? 君を置いて逃げるなんてできるわけ」「クロマル!!」

アルトがそう呼ぶと魔法陣が出現していき、中からクロマルが飛び出してきた。

「お兄さんをお友達のところへ逃してやって!」

「ニャ!」

そしてクロマルは佐藤の襟元をくわえるとそのまま高く飛び去っていった。

「アルト君!!!」

佐藤の姿が見えなくなるとゴートノイズラァと化した林田は高らかに笑った。

「ギャハハ!さっきの猫と一緒に逃げりゃよかったのによ!!バカなガキだぜ!」

取り巻き達も笑って担任を含めた全員がジャークレコードを取り出してボタンを押した。

『ポーンノイズラァ!!』

再び触手が取り巻き達に伸びていき、皆同じ姿の骸骨のような怪人へと姿を変えていった。

「はぁ~、…….仕方ないなぁ~……」

そんな子供なら絶望的な状況でもおかしいが、アルトは冷静だった。そして、帽子に右手を添えて、魔力を送るイメージを頭で想像する。すると、

『バイザーON!!』

コミカルな音声と共にアルトの被っていた帽子がある物へと変換していった。それは、紫色の額に三日月の模様がついたバイザーであった。

「あっ?何するつもりだガキ?」

「別に、俺もになるだけだよ」

そう言ってポケットから取り出したのはジャークレコードと同じMD型のアイテム、でもどこかファンシーで可愛らしいものだ。

アルトはそのMD型のアイテム、マジョリーレコードのボタンを押した。

『ダンス!!』

そして、ミュージアンバイザーと呼ばれるバイザーの右部分にある四角いパーツにあるはめ込み口にマジョリーレコードをセットした。

『ローディング、ダンス!!』

その音声と共にメリーゴーラウンドで流れるようなファンシーな音が流れる。

すると、アルトの頭上に魔法陣が現れる。そして、アルトは上に上がっているバイザーを倒し、左手で人差し指を上にあげるポーズをとって叫んだ。

超魔人覚醒ちょうじんかくせい!!」

すると魔法陣からカーテンのような物が降りてきて、アルトな目の前を隠してしまう。ドラムの叩く音が鳴り響くと同時にカーテンの両端にあるスポットライトがカーテンの真ん中を照らし、シンバルの音と共にカーテンが開く。

「んな!?」

そこには先ほどまでのアルトの姿は無かった。そこにいたのはピエロのような二股帽子を被り、顔にバイザーをつけた得体の知れない小さな怪人の姿だった。

『ダンシングフォーム!!フィーバー!!』

その音声と共に歓声のような声が響き渡る。その姿をしたアルトにゴートノイズラァは言った。

「テメェ……なにもんだぁ!?…」

その答えにアルト……否…その怪人は答えた……。

「俺は……超魔人ミュージアン!!……」

「超魔人だと?……ふざけやがって…」

そして、変身したミュージアンはゴートノイズラァに指を上に指して決め台詞を放ったのだ。

「さぁ……音楽セッションを始めようか……」
 



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