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終章 迷宮都市
08 迷宮料理
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「お、美味しい!!」
「父さんはこんなおいしいものを先に食べてたのね」
「お肉って、こんな味になるんですね」
レイジに助けられた冒険者の少女三人組はメイ、サラ、ミミというらしい。
メイはレイジより二歳年上の二十歳で槍使いの天職持ち、サラはレイジと同い年の弓使いの天職持ち、ミミはレイジの二歳年下でミーナと同い年の魔術師の天職持ちで火魔法が使えるらしい。
この三人でパーティーを組んでいるのなら、確かに前衛不足で急に突進してくるような魔獣の相手は難しいだろうな。
「マサト兄ちゃんが作ったんだから美味しいのは当然だよ!」
「なぜお兄ちゃんがそこまで自慢げなの?」
「というか、下処理したのはミーナだからミーナの腕のおかげでは?」
料理人の天職がレベルアップしているらしく、ミーナはめきめき腕を上げているから、もはや俺ごときの料理とは比べ物にならないぞ。
まあ、料理は下処理八割みたいなところがあるから、ミーナが下処理してくれていたら俺でもそれなりの料理にはなるのだが。
「少なくとも私たちではいくら下処理してあってもこうはならないので尊敬します」
「今まで生の野菜や果物ばかり食べてたのに、急に火を使って料理しろって言われてもね」
「というか、兄ちゃん? レイジさんの方が年上に見えるけど?」
「あー、もはやレイジのほうが年上に見えるよな。あんまり老けない体質らしくて見えないだろうけど、レイジより年上だよ」
神様の加護のおかげで老けないのか、それとも元の世界の体質というか民族的なもののせいか、一向に老けないんだよな。
「そうそう、マサト兄ちゃんに比べたら僕なんてまだまだだよ」
「レイジの言ってることはよくわからんが、ゆっくり食べていってくれ」
レイジも三人組と一緒に食べるらしく、同じテーブルについている。
サービスとして、人数分のお茶を出して俺とミーナは夜飯の下準備に入ることにした。
三人組の目的はレイジに礼を言うことだし、俺たちが居ても邪魔にしかならないからな。
「マサトさん、夜ご飯はどうしますか?」
「レイジが持ち帰ってくれたスパイスを使った料理を作ろうかな、と」
スパイス類はレイジ一人が持ち帰れる量しかないから、それほど大量にあるわけではないが、そもそもスパイスはそこまで大量に料理にぶち込むわけじゃないから、一品くらいなら何とかなるだろ。
「全部に使うんですか?」
「いや、鶏肉にスパイスをまぶして焼こうかなと。牛肉はミンチにしてコロッケに、豚肉はトマトソースで味付けしようかな」
いわゆるタンドリーチキン風にすればそこまで、大量にはスパイスが必要ないだろう。
コロッケに必要な芋類、トマトソースに使うトマト、玉ねぎ類も備蓄があるから問題ないだろう。
「じゃあ、わたしはトマトソースづくりですか?」
「そうだな、俺はレイジが持って帰ってきてくれたスパイスを混ぜ合わせておくよ」
レイジは食堂での食事に慣れているから、辛味にも強いが他の住人は胡椒の空さにも慣れていない人が大半だからな。
チリ系の辛さは抑え気味で混ぜないと食べきれないだろう。
「マサト兄ちゃん、ごちそうさまでした。使ったお皿は僕が洗うね」
「お、話し合いは終わったのか?」
「うん。なんかね、これから一緒に迷宮を攻略したいっていうからパーティーを組むことにしたんだ」
「そうかそうか。じゃあ、明日からは弁当は四人分用意した方がいいのか?」
「お願いできる?」
「朝の定食作りのついでだから、増えても大丈夫だぞ」
確かに三人の武器構成なら、長剣と短剣の二刀流を使うレイジが前衛を張ればバランスのいいパーティーになりそうだな。
まあ、レイジ一人でも迷宮探索には支障がないだろうけど、どっちにしろ荷物持ちを雇うつもりだったのなら、パーティーを組んだ方がいいと判断したんだろう。
「女の子三人とパーティー組むんだ?」
「なんだよ、ミーナ。冒険者なんだから性別なんて関係ないだろ?」
「まあまあ、レイジが気にならないんなら問題ないんじゃないか?」
まあ、レイジはこれからハーレムとか、女好きとか言われるかもしれないけど、レイジってあんまりそういうの気にしないっぽいからな。
帝国でも結構、貴族令嬢や帝国軍の女性に言い寄られていたけど、無視していたみたいだし。
「父さんはこんなおいしいものを先に食べてたのね」
「お肉って、こんな味になるんですね」
レイジに助けられた冒険者の少女三人組はメイ、サラ、ミミというらしい。
メイはレイジより二歳年上の二十歳で槍使いの天職持ち、サラはレイジと同い年の弓使いの天職持ち、ミミはレイジの二歳年下でミーナと同い年の魔術師の天職持ちで火魔法が使えるらしい。
この三人でパーティーを組んでいるのなら、確かに前衛不足で急に突進してくるような魔獣の相手は難しいだろうな。
「マサト兄ちゃんが作ったんだから美味しいのは当然だよ!」
「なぜお兄ちゃんがそこまで自慢げなの?」
「というか、下処理したのはミーナだからミーナの腕のおかげでは?」
料理人の天職がレベルアップしているらしく、ミーナはめきめき腕を上げているから、もはや俺ごときの料理とは比べ物にならないぞ。
まあ、料理は下処理八割みたいなところがあるから、ミーナが下処理してくれていたら俺でもそれなりの料理にはなるのだが。
「少なくとも私たちではいくら下処理してあってもこうはならないので尊敬します」
「今まで生の野菜や果物ばかり食べてたのに、急に火を使って料理しろって言われてもね」
「というか、兄ちゃん? レイジさんの方が年上に見えるけど?」
「あー、もはやレイジのほうが年上に見えるよな。あんまり老けない体質らしくて見えないだろうけど、レイジより年上だよ」
神様の加護のおかげで老けないのか、それとも元の世界の体質というか民族的なもののせいか、一向に老けないんだよな。
「そうそう、マサト兄ちゃんに比べたら僕なんてまだまだだよ」
「レイジの言ってることはよくわからんが、ゆっくり食べていってくれ」
レイジも三人組と一緒に食べるらしく、同じテーブルについている。
サービスとして、人数分のお茶を出して俺とミーナは夜飯の下準備に入ることにした。
三人組の目的はレイジに礼を言うことだし、俺たちが居ても邪魔にしかならないからな。
「マサトさん、夜ご飯はどうしますか?」
「レイジが持ち帰ってくれたスパイスを使った料理を作ろうかな、と」
スパイス類はレイジ一人が持ち帰れる量しかないから、それほど大量にあるわけではないが、そもそもスパイスはそこまで大量に料理にぶち込むわけじゃないから、一品くらいなら何とかなるだろ。
「全部に使うんですか?」
「いや、鶏肉にスパイスをまぶして焼こうかなと。牛肉はミンチにしてコロッケに、豚肉はトマトソースで味付けしようかな」
いわゆるタンドリーチキン風にすればそこまで、大量にはスパイスが必要ないだろう。
コロッケに必要な芋類、トマトソースに使うトマト、玉ねぎ類も備蓄があるから問題ないだろう。
「じゃあ、わたしはトマトソースづくりですか?」
「そうだな、俺はレイジが持って帰ってきてくれたスパイスを混ぜ合わせておくよ」
レイジは食堂での食事に慣れているから、辛味にも強いが他の住人は胡椒の空さにも慣れていない人が大半だからな。
チリ系の辛さは抑え気味で混ぜないと食べきれないだろう。
「マサト兄ちゃん、ごちそうさまでした。使ったお皿は僕が洗うね」
「お、話し合いは終わったのか?」
「うん。なんかね、これから一緒に迷宮を攻略したいっていうからパーティーを組むことにしたんだ」
「そうかそうか。じゃあ、明日からは弁当は四人分用意した方がいいのか?」
「お願いできる?」
「朝の定食作りのついでだから、増えても大丈夫だぞ」
確かに三人の武器構成なら、長剣と短剣の二刀流を使うレイジが前衛を張ればバランスのいいパーティーになりそうだな。
まあ、レイジ一人でも迷宮探索には支障がないだろうけど、どっちにしろ荷物持ちを雇うつもりだったのなら、パーティーを組んだ方がいいと判断したんだろう。
「女の子三人とパーティー組むんだ?」
「なんだよ、ミーナ。冒険者なんだから性別なんて関係ないだろ?」
「まあまあ、レイジが気にならないんなら問題ないんじゃないか?」
まあ、レイジはこれからハーレムとか、女好きとか言われるかもしれないけど、レイジってあんまりそういうの気にしないっぽいからな。
帝国でも結構、貴族令嬢や帝国軍の女性に言い寄られていたけど、無視していたみたいだし。
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