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007 歓迎会と異世界の食事
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「さ、カズ。ここだよ」
師匠に錬金術を教えてもらった後は、2階にあるという私室に案内してもらった。
部屋には備え付けのベッドやテーブルなどが既にあり、細かい日用品は必要なものの商店なども締まっている時間帯だったので、こうして食事にやってきた。
師匠に聞くと食事は外食がメインで、忙しくて外に食べに出られないときも近所でサッと食べられるものを買って食べているらしい。
……あんなに立派なキッチンがあるのに、めちゃくちゃ綺麗だったのは片づけ上手だからじゃなくて、使ってなかったからだったのかと納得したよね。
んで、今日は僕の歓迎会ということで、師匠が通っている食堂? 酒場? に来たってわけ。
「さあさあ、好きなもの頼んじゃって! ここは特にお肉が美味しいから! あ、カズはお酒は飲める?」
「お酒ですか? そこそこですかね?」
大学時代もそうだけど、社会人になったら、お酒を飲めませんってわけにもいかない場面が出てくる。
もちろん、先輩たちが語る飲みにケーション全盛の時代に比べたら、なんてことはないんだろうけどさ。
というわけで、僕もビールやチューハイなら少しは飲める程度には、お酒に慣れ親しんでいる。
「んじゃ、とりあえずビール2杯と、適当におつまみ持ってきて~」
師匠がそばに居た店員に軽く注文をする……明らかに手馴れている雰囲気に、本当に師匠はこの店で食事をすることが多いんだな、と思った。
しかし、心配なのは味だ。そこまでマンガ好きというわけではないけれど、この手の転生ものでは元の世界の食事に比べて洗練されていないものが出てくるというのが王道だろう。
「お待たせしましたー。とりあえず、ビールとおつまみですね!」
店員さんが持ってきたのは透明なジョッキに注がれた黄金色のビール、それに鶏の唐揚げらしきものと、軽くつまめる野菜スティック。
異世界だから木の樽を小さくしたようなジョッキで出てくるかと思ったけれど、元の世界と比べてもそん色がない程度の透明なガラス製のジョッキで出てきてびっくりだ。
「んじゃ、かんぱーい」
「はい、乾杯」
ジョッキを合わせると、キンッと硬質的な音がして、きちんとガラスで創られていることがわかる。
腹に何も入れずに酒を飲むのは体には悪いが、この世界に来てからは屋台のおばちゃんから買った果物くらいしか口にしてなかったので、ごくごくと一息で飲んでしまう。
「すごい……ちゃんとビールだ」
「その感想はなに?」
「いやいや、故郷で飲んでいたのと遜色ないレベルのモノだったので」
異世界でのビールといえばエールというイメージがあったし、元の世界で飲んでいたピルスナー……ラガーと比べて、味が薄くぼんやりとした印象だと思っていた。
しかし、異世界で初めて飲んだビールはまさにピルスナー。よく冷やされていて、のど越しもよい逸品になっている。
「あ~、食事関係はね。昔々に神様がこの世界に遣わしてくれた稀人様のおかげで、高レベルらしいよ? 他の国にやってきた稀人様の手記で知ったけどさ」
「そうなんですね。ありがたいことです」
大学時代から一人暮らしをしていたので、寮リスキルはそこそこはあるけれど、それでも家庭料理、男飯の範疇からは出ないから、外で美味しく食事ができるというのはありがたい。
笑顔のまま唐揚げを口にすると、臭み消しの生姜の香りと味付けに使われたであろう醤油の風味が口中にあふれ、噛みしめると柔らかな鶏肉から上質な肉汁があふれ出る。
よく見れば野菜スティックには味噌マヨネーズと、バーニャカウダソースが付属してあるし、調味料関係も充実しているようだ。
「うん、美味しいですね」
「ホント? 気に入っているお店をそう言ってもらえるのはうれしいね~。好きなもの頼んでいいからね~」
師匠はニコニコとしつつ、こちらにメニュー表を渡してくる。よく考えたら、メニュー表にも紙が使われているし、この世界は異世界としてもレベルが高いのかも。
メニューに書かれているのは、基本的にはお酒のつまみが多いが、ご飯やパンとのセットもあり、お酒目当てじゃなく普通に食事として来ても大丈夫なようだ。
「メニューも充実していますね……とりあえず、フライドポテトと焼き鳥の盛り合わせをもらいましょうか」
「そうだね……あとは、私はビールもおかわりしようかな」
師匠はお酒に強いのか、おかわりを何回もし、僕の方は最初に頼んだビールをチビチビやりつつ、異世界のおつまみを楽しんだ。
しかし、肉関係や野菜はかなり充実しているが、魚介などのメニューはかなり制限されていた。
師匠に聞くと今いる場所は海からは遠く、新鮮な魚介を食べる場合は海の近くまで行かないとならないとか……こういう話を聞くと異世界なんだなぁと実感するな。
師匠に錬金術を教えてもらった後は、2階にあるという私室に案内してもらった。
部屋には備え付けのベッドやテーブルなどが既にあり、細かい日用品は必要なものの商店なども締まっている時間帯だったので、こうして食事にやってきた。
師匠に聞くと食事は外食がメインで、忙しくて外に食べに出られないときも近所でサッと食べられるものを買って食べているらしい。
……あんなに立派なキッチンがあるのに、めちゃくちゃ綺麗だったのは片づけ上手だからじゃなくて、使ってなかったからだったのかと納得したよね。
んで、今日は僕の歓迎会ということで、師匠が通っている食堂? 酒場? に来たってわけ。
「さあさあ、好きなもの頼んじゃって! ここは特にお肉が美味しいから! あ、カズはお酒は飲める?」
「お酒ですか? そこそこですかね?」
大学時代もそうだけど、社会人になったら、お酒を飲めませんってわけにもいかない場面が出てくる。
もちろん、先輩たちが語る飲みにケーション全盛の時代に比べたら、なんてことはないんだろうけどさ。
というわけで、僕もビールやチューハイなら少しは飲める程度には、お酒に慣れ親しんでいる。
「んじゃ、とりあえずビール2杯と、適当におつまみ持ってきて~」
師匠がそばに居た店員に軽く注文をする……明らかに手馴れている雰囲気に、本当に師匠はこの店で食事をすることが多いんだな、と思った。
しかし、心配なのは味だ。そこまでマンガ好きというわけではないけれど、この手の転生ものでは元の世界の食事に比べて洗練されていないものが出てくるというのが王道だろう。
「お待たせしましたー。とりあえず、ビールとおつまみですね!」
店員さんが持ってきたのは透明なジョッキに注がれた黄金色のビール、それに鶏の唐揚げらしきものと、軽くつまめる野菜スティック。
異世界だから木の樽を小さくしたようなジョッキで出てくるかと思ったけれど、元の世界と比べてもそん色がない程度の透明なガラス製のジョッキで出てきてびっくりだ。
「んじゃ、かんぱーい」
「はい、乾杯」
ジョッキを合わせると、キンッと硬質的な音がして、きちんとガラスで創られていることがわかる。
腹に何も入れずに酒を飲むのは体には悪いが、この世界に来てからは屋台のおばちゃんから買った果物くらいしか口にしてなかったので、ごくごくと一息で飲んでしまう。
「すごい……ちゃんとビールだ」
「その感想はなに?」
「いやいや、故郷で飲んでいたのと遜色ないレベルのモノだったので」
異世界でのビールといえばエールというイメージがあったし、元の世界で飲んでいたピルスナー……ラガーと比べて、味が薄くぼんやりとした印象だと思っていた。
しかし、異世界で初めて飲んだビールはまさにピルスナー。よく冷やされていて、のど越しもよい逸品になっている。
「あ~、食事関係はね。昔々に神様がこの世界に遣わしてくれた稀人様のおかげで、高レベルらしいよ? 他の国にやってきた稀人様の手記で知ったけどさ」
「そうなんですね。ありがたいことです」
大学時代から一人暮らしをしていたので、寮リスキルはそこそこはあるけれど、それでも家庭料理、男飯の範疇からは出ないから、外で美味しく食事ができるというのはありがたい。
笑顔のまま唐揚げを口にすると、臭み消しの生姜の香りと味付けに使われたであろう醤油の風味が口中にあふれ、噛みしめると柔らかな鶏肉から上質な肉汁があふれ出る。
よく見れば野菜スティックには味噌マヨネーズと、バーニャカウダソースが付属してあるし、調味料関係も充実しているようだ。
「うん、美味しいですね」
「ホント? 気に入っているお店をそう言ってもらえるのはうれしいね~。好きなもの頼んでいいからね~」
師匠はニコニコとしつつ、こちらにメニュー表を渡してくる。よく考えたら、メニュー表にも紙が使われているし、この世界は異世界としてもレベルが高いのかも。
メニューに書かれているのは、基本的にはお酒のつまみが多いが、ご飯やパンとのセットもあり、お酒目当てじゃなく普通に食事として来ても大丈夫なようだ。
「メニューも充実していますね……とりあえず、フライドポテトと焼き鳥の盛り合わせをもらいましょうか」
「そうだね……あとは、私はビールもおかわりしようかな」
師匠はお酒に強いのか、おかわりを何回もし、僕の方は最初に頼んだビールをチビチビやりつつ、異世界のおつまみを楽しんだ。
しかし、肉関係や野菜はかなり充実しているが、魚介などのメニューはかなり制限されていた。
師匠に聞くと今いる場所は海からは遠く、新鮮な魚介を食べる場合は海の近くまで行かないとならないとか……こういう話を聞くと異世界なんだなぁと実感するな。
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