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027 五目並べも作る
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「さて、リバーシはできたので次は五目並べですね」
リバーシだけでもいいかもしれないが、五目並べの方が低年齢でも楽しめるから、こちらも作っておこう。
材料は先ほどと同じ板で作ることにする。本当は碁盤と碁石を使う遊びなので、もっと大きな木や石を使ったほうが良いのだが、今のギルドにはそんなものはないからね。
「素材分解……再構成」
ボードの升目は先ほどとは違って19×19にして、その分、駒の大きさも小さめにする。
もちろん駒は両面式ではなく、片方が完全に黒、片方は木の色そのものにしてあるよ。
「先ほどのリバーシ? とは違うのですね」
「ええ、ルールも違いますよ……交互に駒を置くのは一緒ですが、縦・横・斜めに5つ連続で置いた方が勝ちです。挟んでもひっくり返したりはしません」
「あら? 空き地で子供たちに教えていた遊びに似ていますわね」
「ええ、あちらはやり方を知っていたら簡単に引き分けにできるんですけど、こちらはボードが広いので気づかないうちに負けているということもあるんですよ」
子供たちに教えた三目並べは、本当に子供の遊びという感じで、少しでも考えてやっていれば簡単に引き分けになる。
「最初は何も置きませんの?」
「ええ、オリアーニ嬢の好きなところに置いてください」
「では、ここで」
さっきのリバーシと同じように、テクニックや勝ち筋を教えながら、またオリアーニ嬢と五目並べをやっていく。
こちらはリバーシよりも勝ち筋がわかりやすいから、やり方を学んだあとはオリアーニ嬢とは半々くらいの勝率になる。
「あら、こんなところにいたのね」
五目並べをやっていると、師匠が帰ってきたのか錬金室の扉から覗いて声をかける。
第一王子の婚約者、それも貴族のお嬢様と密室で二人きりになるのはマズいので、扉を開けっぱなしにしていたから、師匠も気づいたらしい。
「お姉さま! アズマさんが新しい遊びを作ってくださいましたの!」
「カズ、私は考えておいてって言っただけで、作ってとは言ってないけど?」
師匠がこちらを睨みつける。そりゃ、協会と交渉して帰ってきたら、新しいモノが出来ていたら不機嫌にもなるだろう。
「師匠、安心してください。こちらは錬金術で手っ取り早く作りましたけど、錬金術師でしか作れないものではありませんので」
正直、スライムボールを作ったのは失敗だったと思う。既に錬金術師はポーションや魔導具という錬金術師でしか作れないものがあるのに、さらに錬金術師でしか作れないものとなってしまったからだ。
向上心が強い、あるいはお金を稼ぐのが大好きな人なら、独占できるものと喜ぶかもしれないが、向上心が弱い僕にとっては仕事が増えたとしか感じない。
というわけで、新しく作ったのは木や石で作れる物に限って考えてみた。
「ふーん、板で出来てるんだ」
「ええ、こちらのリバーシはボードが木の板に溝を掘ったもの、駒は色を付けた板を二枚張り合わせたものです」
「こっちは似ているけど、大きさが違うし、駒の色が一色なのね」
「こちらは五目並べです。ボードはもう少し厚みのある木の方が安定しますね。駒は染色できるなら、石を楕円形に加工したものの方が使いやすいですね」
「……なるほど、木工師や石細工師なんかの天職持ちだったら、簡単に作れるってわけね」
「簡単かどうかは、その天職持ちに会ったことがない僕では判断できませんが、天職がなくても手先が器用な人なら作れると思いますよ」
特にリバーシは駒を貼り合わせる接着剤さえあれば、木を切ってやすりをかけるだけで駒ができるし、ボードも彫刻刀みたいなものがあれば、簡単にできる。
本来であれば、体を動かすビリヤードやダーツ、それに頭を使う麻雀なんかも考えたが、統一規格のモノを作るとなると錬金術師でないと難しいと考えて諦めた。
ビリヤードの玉や麻雀の牌は統一規格でないとズルができるし、ダーツは矢の耐久性を考えると鉄を接着する必要があるからね。
「でかしたっ!」
師匠に褒められてしまった。まあ、協会のお茶に続いてスライムボールまで持ち込んだから、錬金術師協会の方から何か言われたのかもしれない。
「お姉さまっ! では、これを広めても!?」
「ソフィア、いいわよ。ソフィアはこれを帝城に持って行って、陛下に見せなさい。カズ、もう一組作れる?」
「材料はありますし、魔力もまだあるので、二組くらいなら作れますよ」
「じゃあ、二組作って。錬金術師協会と細工師協会に、それぞれ置いてくるから」
そんなこんなで、師匠の妹であるオリアーニ嬢がやってきた一日は、騒がしくも忙しい日となった。
でもまあ、師匠もオリアーニ嬢もなんだかんだで楽しんでくれたようで良かった。
リバーシだけでもいいかもしれないが、五目並べの方が低年齢でも楽しめるから、こちらも作っておこう。
材料は先ほどと同じ板で作ることにする。本当は碁盤と碁石を使う遊びなので、もっと大きな木や石を使ったほうが良いのだが、今のギルドにはそんなものはないからね。
「素材分解……再構成」
ボードの升目は先ほどとは違って19×19にして、その分、駒の大きさも小さめにする。
もちろん駒は両面式ではなく、片方が完全に黒、片方は木の色そのものにしてあるよ。
「先ほどのリバーシ? とは違うのですね」
「ええ、ルールも違いますよ……交互に駒を置くのは一緒ですが、縦・横・斜めに5つ連続で置いた方が勝ちです。挟んでもひっくり返したりはしません」
「あら? 空き地で子供たちに教えていた遊びに似ていますわね」
「ええ、あちらはやり方を知っていたら簡単に引き分けにできるんですけど、こちらはボードが広いので気づかないうちに負けているということもあるんですよ」
子供たちに教えた三目並べは、本当に子供の遊びという感じで、少しでも考えてやっていれば簡単に引き分けになる。
「最初は何も置きませんの?」
「ええ、オリアーニ嬢の好きなところに置いてください」
「では、ここで」
さっきのリバーシと同じように、テクニックや勝ち筋を教えながら、またオリアーニ嬢と五目並べをやっていく。
こちらはリバーシよりも勝ち筋がわかりやすいから、やり方を学んだあとはオリアーニ嬢とは半々くらいの勝率になる。
「あら、こんなところにいたのね」
五目並べをやっていると、師匠が帰ってきたのか錬金室の扉から覗いて声をかける。
第一王子の婚約者、それも貴族のお嬢様と密室で二人きりになるのはマズいので、扉を開けっぱなしにしていたから、師匠も気づいたらしい。
「お姉さま! アズマさんが新しい遊びを作ってくださいましたの!」
「カズ、私は考えておいてって言っただけで、作ってとは言ってないけど?」
師匠がこちらを睨みつける。そりゃ、協会と交渉して帰ってきたら、新しいモノが出来ていたら不機嫌にもなるだろう。
「師匠、安心してください。こちらは錬金術で手っ取り早く作りましたけど、錬金術師でしか作れないものではありませんので」
正直、スライムボールを作ったのは失敗だったと思う。既に錬金術師はポーションや魔導具という錬金術師でしか作れないものがあるのに、さらに錬金術師でしか作れないものとなってしまったからだ。
向上心が強い、あるいはお金を稼ぐのが大好きな人なら、独占できるものと喜ぶかもしれないが、向上心が弱い僕にとっては仕事が増えたとしか感じない。
というわけで、新しく作ったのは木や石で作れる物に限って考えてみた。
「ふーん、板で出来てるんだ」
「ええ、こちらのリバーシはボードが木の板に溝を掘ったもの、駒は色を付けた板を二枚張り合わせたものです」
「こっちは似ているけど、大きさが違うし、駒の色が一色なのね」
「こちらは五目並べです。ボードはもう少し厚みのある木の方が安定しますね。駒は染色できるなら、石を楕円形に加工したものの方が使いやすいですね」
「……なるほど、木工師や石細工師なんかの天職持ちだったら、簡単に作れるってわけね」
「簡単かどうかは、その天職持ちに会ったことがない僕では判断できませんが、天職がなくても手先が器用な人なら作れると思いますよ」
特にリバーシは駒を貼り合わせる接着剤さえあれば、木を切ってやすりをかけるだけで駒ができるし、ボードも彫刻刀みたいなものがあれば、簡単にできる。
本来であれば、体を動かすビリヤードやダーツ、それに頭を使う麻雀なんかも考えたが、統一規格のモノを作るとなると錬金術師でないと難しいと考えて諦めた。
ビリヤードの玉や麻雀の牌は統一規格でないとズルができるし、ダーツは矢の耐久性を考えると鉄を接着する必要があるからね。
「でかしたっ!」
師匠に褒められてしまった。まあ、協会のお茶に続いてスライムボールまで持ち込んだから、錬金術師協会の方から何か言われたのかもしれない。
「お姉さまっ! では、これを広めても!?」
「ソフィア、いいわよ。ソフィアはこれを帝城に持って行って、陛下に見せなさい。カズ、もう一組作れる?」
「材料はありますし、魔力もまだあるので、二組くらいなら作れますよ」
「じゃあ、二組作って。錬金術師協会と細工師協会に、それぞれ置いてくるから」
そんなこんなで、師匠の妹であるオリアーニ嬢がやってきた一日は、騒がしくも忙しい日となった。
でもまあ、師匠もオリアーニ嬢もなんだかんだで楽しんでくれたようで良かった。
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