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041 師匠への報告
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「というわけで、スクロールによる空間魔法の付与はできました」
本日分の魔力を使い切る前に、さっそく師匠に報告をする。もしも、量産してほしいという話しになった場合に魔力がゼロになっていたら困るからね。
ちなみに師匠も待っていたのか、手元にあった魔導具は作業が止まっていたりする。
「どうだった!?」
「物の出し入れは鞄の入り口に準拠するようですね。現物はこれです。中には、なくなっても困らないものを入れてあります」
「なくなっても困らないもの?」
「小さな鉄鉱石や、鉄を分解した後の石とかですね」
「そうじゃなくて、なんで? もっと自分の使うものを入れればいいじゃない?」
「実験段階ですよ? いつ空間魔法が切れるかもわかりませんし、魔石に新しく魔法付与した後に同じ空間魔法にアクセスできるかもわからないですから」
普通の魔導具なら使えなくなれば同じ属性の魔石を交換すれば同じ効果を発揮するが、今回は空間魔法を付与した新しい魔導具だ。
二度目の魔法付与が成功するかどうかもわからないし、中身を取り出そうとした瞬間に魔力が切れる可能性もある。
なにより、次に魔法付与をしたときに違う空間魔法と認識されて、中身がロストする可能性も考えなければならない。
「……確かにそうね。私が使う空間魔法は、いつも同じ空間として認識されているけど、魔導具の場合も同じとは限らないわよね」
「とりあえず、10分ごとに1時間分は試してみたので、6回は使用で可能ですが、それ以上のことは検証段階ですからね」
「ちなみに鞄をこの形にしたのは? 大きな入口にしたいのはわかるけど、背負うものの方が定番じゃない?」
「荷物の出し入れの際に、いちいち上げ下げするのは大変ですし、肩から降ろしたときに盗まれる可能性が高そうだな、と。ちなみに手提げタイプは手首や腕を切られて盗まれるのを警戒しました」
「まあ、もっともね。これから普及すれば、街中でそこまでの事件にはならないと思うけど、今は世界に1つしかないわけだし」
僕の言葉に師匠はドン引きだったけれど、それでも納得はしてくれたようだ。
おかしいな、武器を常に携帯しているような世界だから、近寄ってないけれど裏路地とかは殺傷事件や強盗がはびこっていると思ってたんだけど、違うのか?
「まあ、あとは容量があるように見える鞄なら一気に出し入れしない限りは、空間魔法がかかってるとは思わないですし」
「それもそうね。明らかに容量を超えていたら、おかしいと思われるかもしれないけど、今は空間魔法が付与されている鞄があると認識されてすらいないからね」
「というわけで、付与魔法は錬金術……というか、魔導具と相性が良いことがわかりました。空間魔法以外でも便利な魔法があれば、魔導具に付与していきたいですね」
未だにどんな魔法があるのかも知らないけれど、今後は魔法関連の勉強もしていかないとな。
師匠の空間魔法、それに自分がもっている付与魔法はわかるとして、その他の魔法に関しては街の書店で専門書を探すかな。
「はあ、これも協会に報告ね。スキル付与だけでも問題だけれど、魔法付与はこの世界の常識を変えるわ」
「でしょうね」
天職ではないスキルや魔法を覚えるのは大変な苦労があり、簡単なモノで数か月、高レベルのモノは一生を費やしても覚えられないと聞いている。
それが魔導具限定、回数制限ありとはいえ、誰でも簡単に利用できるんだからな。
空間魔法は便利なアイテムという感じだけど、素材鑑定や魔石鑑定は冒険に持っていけば錬金術師がパーティーに増えるようなもんだからな。
「ま、なんにしろ効果時間を確かめるのが先ね。スキル付与した魔導具は、まだ効果が続いてる?」
「昨日から数えつつ使ってますけど、両方とも50回は超えましたね。普通に魔石に付与した場合は1時間で切れるので、60回を超えるかどうかが重要ですかね」
「空間魔法の方は未知数ね。そもそも、スクロールで魔法付与ができるなんて噂程度でも聞いたことがないし」
「まあでも、どこかの誰かは既にやっていると思いますよ。スクロール自体は入手は簡単みたいですしね。ただ、錬金術師と付与魔術師の両方の天職を持ってないと、魔導具に付与しようとは思わないのが問題ですか」
「そうね。スクロールは手にできても、錬金術師は無属性の魔石だけを使った無意味な魔導具は作らないものね」
そうなのだ。スキル付与や魔法付与した魔導具は、普通なら何の意味もないものだから、魔導具に依頼したとしても作ってはもらえないだろう。
ただでさえ、錬金術師はポーションやら魔導具やらで需要が大きいから、こんな変な依頼を受けるような余裕はないだろうしな。
本日分の魔力を使い切る前に、さっそく師匠に報告をする。もしも、量産してほしいという話しになった場合に魔力がゼロになっていたら困るからね。
ちなみに師匠も待っていたのか、手元にあった魔導具は作業が止まっていたりする。
「どうだった!?」
「物の出し入れは鞄の入り口に準拠するようですね。現物はこれです。中には、なくなっても困らないものを入れてあります」
「なくなっても困らないもの?」
「小さな鉄鉱石や、鉄を分解した後の石とかですね」
「そうじゃなくて、なんで? もっと自分の使うものを入れればいいじゃない?」
「実験段階ですよ? いつ空間魔法が切れるかもわかりませんし、魔石に新しく魔法付与した後に同じ空間魔法にアクセスできるかもわからないですから」
普通の魔導具なら使えなくなれば同じ属性の魔石を交換すれば同じ効果を発揮するが、今回は空間魔法を付与した新しい魔導具だ。
二度目の魔法付与が成功するかどうかもわからないし、中身を取り出そうとした瞬間に魔力が切れる可能性もある。
なにより、次に魔法付与をしたときに違う空間魔法と認識されて、中身がロストする可能性も考えなければならない。
「……確かにそうね。私が使う空間魔法は、いつも同じ空間として認識されているけど、魔導具の場合も同じとは限らないわよね」
「とりあえず、10分ごとに1時間分は試してみたので、6回は使用で可能ですが、それ以上のことは検証段階ですからね」
「ちなみに鞄をこの形にしたのは? 大きな入口にしたいのはわかるけど、背負うものの方が定番じゃない?」
「荷物の出し入れの際に、いちいち上げ下げするのは大変ですし、肩から降ろしたときに盗まれる可能性が高そうだな、と。ちなみに手提げタイプは手首や腕を切られて盗まれるのを警戒しました」
「まあ、もっともね。これから普及すれば、街中でそこまでの事件にはならないと思うけど、今は世界に1つしかないわけだし」
僕の言葉に師匠はドン引きだったけれど、それでも納得はしてくれたようだ。
おかしいな、武器を常に携帯しているような世界だから、近寄ってないけれど裏路地とかは殺傷事件や強盗がはびこっていると思ってたんだけど、違うのか?
「まあ、あとは容量があるように見える鞄なら一気に出し入れしない限りは、空間魔法がかかってるとは思わないですし」
「それもそうね。明らかに容量を超えていたら、おかしいと思われるかもしれないけど、今は空間魔法が付与されている鞄があると認識されてすらいないからね」
「というわけで、付与魔法は錬金術……というか、魔導具と相性が良いことがわかりました。空間魔法以外でも便利な魔法があれば、魔導具に付与していきたいですね」
未だにどんな魔法があるのかも知らないけれど、今後は魔法関連の勉強もしていかないとな。
師匠の空間魔法、それに自分がもっている付与魔法はわかるとして、その他の魔法に関しては街の書店で専門書を探すかな。
「はあ、これも協会に報告ね。スキル付与だけでも問題だけれど、魔法付与はこの世界の常識を変えるわ」
「でしょうね」
天職ではないスキルや魔法を覚えるのは大変な苦労があり、簡単なモノで数か月、高レベルのモノは一生を費やしても覚えられないと聞いている。
それが魔導具限定、回数制限ありとはいえ、誰でも簡単に利用できるんだからな。
空間魔法は便利なアイテムという感じだけど、素材鑑定や魔石鑑定は冒険に持っていけば錬金術師がパーティーに増えるようなもんだからな。
「ま、なんにしろ効果時間を確かめるのが先ね。スキル付与した魔導具は、まだ効果が続いてる?」
「昨日から数えつつ使ってますけど、両方とも50回は超えましたね。普通に魔石に付与した場合は1時間で切れるので、60回を超えるかどうかが重要ですかね」
「空間魔法の方は未知数ね。そもそも、スクロールで魔法付与ができるなんて噂程度でも聞いたことがないし」
「まあでも、どこかの誰かは既にやっていると思いますよ。スクロール自体は入手は簡単みたいですしね。ただ、錬金術師と付与魔術師の両方の天職を持ってないと、魔導具に付与しようとは思わないのが問題ですか」
「そうね。スクロールは手にできても、錬金術師は無属性の魔石だけを使った無意味な魔導具は作らないものね」
そうなのだ。スキル付与や魔法付与した魔導具は、普通なら何の意味もないものだから、魔導具に依頼したとしても作ってはもらえないだろう。
ただでさえ、錬金術師はポーションやら魔導具やらで需要が大きいから、こんな変な依頼を受けるような余裕はないだろうしな。
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