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発覚
しおりを挟む「俺がお前に無茶をさせたせいで体調を崩したんじゃないかと、ずっと反省していた」
「そんな……」
押し倒した先で、ノアは困ったように眉を垂らした。
「病み上がりを抱く趣味はない。もう寝よう、ノア」
額にキスを落として体を横に転がそうとしたけど、ノアは俺を掴んで離さない。
変わらず、潤んだ瞳が俺を見つめ続けていた。
「1ヶ月ぶりにこうしているのに、抱かないんですか」
「また体調を壊すかもしれないだろう」
「でも……」
無理をしてほしくない。
そんな気持ちで髪を梳いたけど、ノアは引かなかった。
「さみしかったです。自分の役目をできなくて、申し訳なかったです。……もう、大丈夫ですから。だから、エリクス……」
ノア自身が溜まっていたのかと思うほど、ノアは分かりやすく俺を求めた。
必要価値がどうのと言っていたこいつは、ここにいる証が今ほしいのかもしれない。
頬を撫でれば、その赤い唇がゆるい弧を描いた。
「優しくすると誓おう」
「いいんですよ、気にしなくて」
そうはいっても、無理をさせたくないし、本当は今だって、ぶり返さないようにもう寝かせたかった。
ただ、こうも甘えられては、断りきれない。見たところ、体調は本当に悪くないようだし。
首筋にキスを落として、吸い付きながら鎖骨へと移動していく。
片手は下へ伸ばして、服の下から手を入れて素肌を撫でた。
「ん……」
「くすぐったいか」
聞けば、赤く染めた顔を横へ逸らす。
分かりやすいやつだ。
横腹からそのまま下腹部を撫でて、違和感に、眉が寄った。手が、ぴくりと止まる。
僅かに、腹が出ている気がしなくもない。
何度か撫でて、触って、いつかのこいつの体を思い出す。
太った……にしては、肉のようには思えない。
張っているのか?
「エリクス……?」
名前を呼ぶノアから体を起こして、服を捲ってそこを直視した。
確かに小さく盛り上がった下っ腹。
触っても柔らかくはない。
まさか。
思いつくことは、一つしかなかった。
「お前、妊娠したのか」
聞くと、分かりやすくノアの顔が強張った。
「っし、してない、です。どうして」
「なら、この腹はなんだ。体調不良は、それのせいじゃないのか」
「……っでも、もうよくなって……」
体を起こして、ノアが必死になにかを言う。
けど、これはどう見たって。
そもそも、こいつは妊娠をする体だったのか?
この世界には2種類の男がいる。
孕める者と、そうでない者。
こいつは後者だと伝えられたし、そう思っていた。
「……検査、受けていなかったのか……」
普通は学校で、陽性かどうかの検査をさせられる。
通っていなかったと言うこいつは、家でも、検査をさせられていなかったんだ。
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