11 / 13
ロア・オーダー
しおりを挟む
連合軍は、新勇者を前線に配備した。
イサナミの影衆がいてくれるので、多少の未熟さもカバーしてくれる目算があったからだ。
実際、厄介な暗黒騎士はイサナミの影衆が迅速に殲滅してくれた。
彼らの戦いぶりを見て、新勇者たちは学ぶことが多かったようだ。
実戦を経験するごとに、少しずつ、戦士の表情に変わっていった。
……
ユキヒラ達は、カインに隣接する要塞都市エイベルに到着していた。
エイベルはカインを取り囲む特殊結界の通用門があり、通用門を開けるには、4箇所に設置された、制御装置を操作する必要があった。
ユキヒラ以外の家元達は、分散して制御装置の制圧に向かった。
ユキヒラと影衆達は、宮殿と街の主張施設にいる暗黒騎士の殲滅に向かった。
……
水面使いのシズカと一刃使いのトシヨシは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第8席フェクダ卿と第9席アルドラ卿と対峙していた。
シズカは、水面使い特有の遠隔攻撃により、フェクダ卿とアルドラ卿を一箇所に追い込む。
トシヨシは、突撃して2人相手に激しい剣戟を繰り広げた。
パンデモニア・オーダーは他の暗黒騎士とは明らかにレベルが違っていた。
強力な異能とイサナミの剣技を使いこなしていたのだ。
2人はトシヨシの十六夜の先を警戒し、水底を駆使して間合いを確保しつつ、異能で応戦する。
シズカが言う。
「トシさん、水底が浅いよ。もっと深く潜れない?
巻き添えにしちゃうよ」
トシヨシが返す。
「ああ、遠慮してたのか。
気にせず、最大出力でブチかましていいぞ。
俺は問題ない」
シズカが返す。
「……わかった。どうなっても知らないからね」
そう言うと、シズカは動き出す。
<青海波……月影《つぎかげ》……水底……>
そして、敵の背後に出た瞬間、
<明鏡止水!>
フェクダ卿とアルドラ卿は、水底で受け流そうとするが、弾き飛ばされる。
その隙を、トシヨシが、捉える。
<不知火>
フェクダ卿とアルドラ卿の体が両断され、戦いが決した。
シズカとトシヨシが剣を鞘に納める。
シズカが問う。
「なんで大丈夫なの?」
トシヨシが答える。
「十六夜の先だ。
俺はユキヒラと違って器用じゃないからな。
一刃使いは水底じゃ足りない時は、十六夜の先で凌ぐのさ。
そういや、シズカは多流派との任務は初めてだったな。
水面だけじゃなく、多流派もちゃん修練しておけよ。
家元の名折れだぞ」
「……はーい」
……
月影使いのムネミツと一刃使いのサクヤは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第6席シェアト卿と第7席サビク卿と対峙していた。
ムネミツはシェアト卿、サクヤはサビク卿を剣戟を繰り広げる。
シェアト卿をサビク卿は、一刃使いのサクヤを警戒して、間合いに気をつけていた。
シェアト卿とサビク卿が背中合わせになった時、
<十六夜の先!!>
シェアト卿とサビク卿が肉片と化した。
ムネミツがサクヤの気配を模したデコイを操作して一人でシェアト卿とサビク卿と戦っていたのだ。
サクヤが気配を消して待機し、ムネミツが誘い込み、サクヤに殲滅させたのだった。
ムネミツが言う。
「ユキヒラ達にくらべると鋭さが浅すぎる。
紅もまだまだ生温いな。
まぁ、ユキヒラ達に比べるのは酷か……。
家元としては十分だからな。
だが、筋がいいのだからもっと上を目指せ」
サクヤが返す
「はい、精進します!
ありがとうございます!」
……
水面使いのミズナとシズクは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第11席アルジェナー卿と第12席マルカブ卿と対峙していた。
2人の水面使いは気にせず、制御装置に向かって歩き出す。
アルジェナー卿とマルカブ卿が、極大魔法を放つ。
<<水面>>
2人は受け流して、歩みを止めない。
アルジェナー卿とマルカブ卿は、防御結界を纏い、斬りかかる。
<<水嵐>>
アルジェナー卿とマルカブ卿は、ミンチになった。
……
月影使いのムネノリとムネヨシは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第5席ミンタカ卿と第6席シェアト卿と対峙していた。
ムネノリはシェアト卿と、ムネヨシはミンタカ卿と激しい剣戟を繰り広げる。
シェアト卿とミンタカ卿が、奥の手を披露する。
<<十六夜の先!!>>
ムネノリとムネヨシは、反撃する。
<<夢幻泡影……風雷!>>
十六夜の先を無効化し、隙ができたシェアト卿とミンタカ卿の首を狩りとった。
ムネノリがいう。
「十六夜の先の使い手がいるとは驚いた。
紅もいい感じに磨き上げられてたな」
ムネヨシが返す。
「けど、一度、ユキヒラの十六夜の先を見たら、こいつらのは子供の遊びにしか見えねぇな。
簡単に無力化されたら、十六夜の先の意味がねぇ。
所詮は亜流だ」
……
ユキヒラと影衆は、街の主要施設と宮殿にい暗黒騎士を一掃すると、開いた通用門の前で、家元達と合流した。
ムネミツが言う。
「ロア・オーダーは壊滅したな。
特別顧問とやらは、やはりカインにいるのか。
先を急ごう」
ユキヒラ達は要塞都市カインへと向かった。
イサナミの影衆がいてくれるので、多少の未熟さもカバーしてくれる目算があったからだ。
実際、厄介な暗黒騎士はイサナミの影衆が迅速に殲滅してくれた。
彼らの戦いぶりを見て、新勇者たちは学ぶことが多かったようだ。
実戦を経験するごとに、少しずつ、戦士の表情に変わっていった。
……
ユキヒラ達は、カインに隣接する要塞都市エイベルに到着していた。
エイベルはカインを取り囲む特殊結界の通用門があり、通用門を開けるには、4箇所に設置された、制御装置を操作する必要があった。
ユキヒラ以外の家元達は、分散して制御装置の制圧に向かった。
ユキヒラと影衆達は、宮殿と街の主張施設にいる暗黒騎士の殲滅に向かった。
……
水面使いのシズカと一刃使いのトシヨシは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第8席フェクダ卿と第9席アルドラ卿と対峙していた。
シズカは、水面使い特有の遠隔攻撃により、フェクダ卿とアルドラ卿を一箇所に追い込む。
トシヨシは、突撃して2人相手に激しい剣戟を繰り広げた。
パンデモニア・オーダーは他の暗黒騎士とは明らかにレベルが違っていた。
強力な異能とイサナミの剣技を使いこなしていたのだ。
2人はトシヨシの十六夜の先を警戒し、水底を駆使して間合いを確保しつつ、異能で応戦する。
シズカが言う。
「トシさん、水底が浅いよ。もっと深く潜れない?
巻き添えにしちゃうよ」
トシヨシが返す。
「ああ、遠慮してたのか。
気にせず、最大出力でブチかましていいぞ。
俺は問題ない」
シズカが返す。
「……わかった。どうなっても知らないからね」
そう言うと、シズカは動き出す。
<青海波……月影《つぎかげ》……水底……>
そして、敵の背後に出た瞬間、
<明鏡止水!>
フェクダ卿とアルドラ卿は、水底で受け流そうとするが、弾き飛ばされる。
その隙を、トシヨシが、捉える。
<不知火>
フェクダ卿とアルドラ卿の体が両断され、戦いが決した。
シズカとトシヨシが剣を鞘に納める。
シズカが問う。
「なんで大丈夫なの?」
トシヨシが答える。
「十六夜の先だ。
俺はユキヒラと違って器用じゃないからな。
一刃使いは水底じゃ足りない時は、十六夜の先で凌ぐのさ。
そういや、シズカは多流派との任務は初めてだったな。
水面だけじゃなく、多流派もちゃん修練しておけよ。
家元の名折れだぞ」
「……はーい」
……
月影使いのムネミツと一刃使いのサクヤは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第6席シェアト卿と第7席サビク卿と対峙していた。
ムネミツはシェアト卿、サクヤはサビク卿を剣戟を繰り広げる。
シェアト卿をサビク卿は、一刃使いのサクヤを警戒して、間合いに気をつけていた。
シェアト卿とサビク卿が背中合わせになった時、
<十六夜の先!!>
シェアト卿とサビク卿が肉片と化した。
ムネミツがサクヤの気配を模したデコイを操作して一人でシェアト卿とサビク卿と戦っていたのだ。
サクヤが気配を消して待機し、ムネミツが誘い込み、サクヤに殲滅させたのだった。
ムネミツが言う。
「ユキヒラ達にくらべると鋭さが浅すぎる。
紅もまだまだ生温いな。
まぁ、ユキヒラ達に比べるのは酷か……。
家元としては十分だからな。
だが、筋がいいのだからもっと上を目指せ」
サクヤが返す
「はい、精進します!
ありがとうございます!」
……
水面使いのミズナとシズクは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第11席アルジェナー卿と第12席マルカブ卿と対峙していた。
2人の水面使いは気にせず、制御装置に向かって歩き出す。
アルジェナー卿とマルカブ卿が、極大魔法を放つ。
<<水面>>
2人は受け流して、歩みを止めない。
アルジェナー卿とマルカブ卿は、防御結界を纏い、斬りかかる。
<<水嵐>>
アルジェナー卿とマルカブ卿は、ミンチになった。
……
月影使いのムネノリとムネヨシは、制御施設を守護する、パンデモニア・オーダー第5席ミンタカ卿と第6席シェアト卿と対峙していた。
ムネノリはシェアト卿と、ムネヨシはミンタカ卿と激しい剣戟を繰り広げる。
シェアト卿とミンタカ卿が、奥の手を披露する。
<<十六夜の先!!>>
ムネノリとムネヨシは、反撃する。
<<夢幻泡影……風雷!>>
十六夜の先を無効化し、隙ができたシェアト卿とミンタカ卿の首を狩りとった。
ムネノリがいう。
「十六夜の先の使い手がいるとは驚いた。
紅もいい感じに磨き上げられてたな」
ムネヨシが返す。
「けど、一度、ユキヒラの十六夜の先を見たら、こいつらのは子供の遊びにしか見えねぇな。
簡単に無力化されたら、十六夜の先の意味がねぇ。
所詮は亜流だ」
……
ユキヒラと影衆は、街の主要施設と宮殿にい暗黒騎士を一掃すると、開いた通用門の前で、家元達と合流した。
ムネミツが言う。
「ロア・オーダーは壊滅したな。
特別顧問とやらは、やはりカインにいるのか。
先を急ごう」
ユキヒラ達は要塞都市カインへと向かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる