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大崩落
来訪者
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────エリューデイル(人狼ティターノ種、ティターノ族・長老、アールヴヘイム王侯第72席、アースバインダー)
なにもかもが、突然だった。
私の宮殿に、ヨトゥンヘイムの世界龍、エオリアン=ユーフィリアからの使者が来訪したのだ。
生命の根源世界を司る彼女は、外界との接触を徹底して断絶していることで有名だった。そんな彼女が、外界へ使者を送るなど、一度も聞いたことがなかった。
偽者を疑い、入念に調べさせたのだが、間違いなく本物であるとの報告を聞いた時、こんな奇跡があるのかと、驚きと喜びで、私の心は浮き立った。
私は、アールヴヘイムの王侯として、一番の新参者であり、末席の身だ。賜った領地も、アールヴヘイムの中心地・ギアからもっとも遠く離れた辺境にあり、ヨトゥンヘイムとの境界近くのとても狭い大地だった。
辺境ゆえ、末席ゆえ、ギアでなにかしらの催しがあっても召還されることなど一度としてなかった。
退屈した日々をやり過ごすことが私の職務であり、常々、ギアの近くに領地を賜った同胞達を羨んでいた。
来訪者も、年に1度のギアからの定期連絡の使者だけだった。
それゆえに、外郭世界のエオリアン=ユーフィリアから使者を迎える日が来るなどと考えたこともなかったのだ。
早速、私は、初めてとも言える大仕事に、嬉々として謁見室の玉座に向かい、粗相がないよう準備を整えさせようとしたのだが……突然、件の使者が、近衛兵の制止を軽々と振り切って、謁見室に飛び込こんできた。
そして、私のそばに駆け寄ったかと思うと、着用していたマントを手際よく外し、私に覆い被せた。
気がつくと、知らない場所にいた。
どうやら、私は、間抜けにもなんの抵抗もできないまま、拉致されてしまったらしい。
足元をみると、件の使者が、私に向かって片膝を折り、首を垂れていた。
彼は、突然の非礼を詫びるともに、ここがヨトゥンヘイムであることを告げた。
詳細はエオリアン=ユーフィリアから説明されるとのことで、宮殿の謁見室まで案内してもらえることになった。
私が転送された場所は、エオリアン=ユーフィリアの宮殿の最外郭だった。
ヨトゥンヘイムの中心地・ユーフィリアで唯一、転移ゲートを利用できる場所らしい。
アールヴヘイムには転移ゲートの技術がないため、辺境の王侯としてはとても羨ましかった。
件の使者は、先ほどまでのかしこまった雰囲気が嘘のように、とても気さくな性格で、私が退屈しないよう、道中、いろいろな話をしてくれた。
彼の名は、フラガ=ラ=ハ。
人狼種の一種族、ガルダーガ族の出身で、ヨトゥンヘイムの筆頭神官だ。
ガルダーガ族は、最古の人狼種にして、我々王侯も含む、全ての人狼種の起源となった名門中の名門種族である。
フラガ氏本人は「肩書きだけはよいかもしれませんが、実際は、パシリ筆頭ですよ」とご謙遜されていたが……。
ガルダーガ出身の筆頭神官となれば、エリート中のエリートである。我ら王侯でいえば、第1席にあるグーンデイル公に匹敵するだろう。末席の私より遥かに身分が上のはずなのに、丁重かつ気さくな対応をいただけることにとても恐縮した。
彼は多忙を極めているようで、ヨトゥンヘイムで過ごす時間よりも外界にいる時間のほうが長いのだとか。
しかも休暇中であろうと御構い無しに、エオリアン=ユーフィリアの宮殿に召喚されたかとおもえば、
「今ある食事のレシピ、全部飽きたから、外界を回って新しいレシピを仕入れてきて」だとか、
苦労して完成までこぎ着けた転移ゲートの落成式で「便利だけどなんか耳がツーンとするのが気持ち悪い、今日中になんとかしなさい」だとか、
「ニブルヘイムに、よくわからないけれど、とにかく珍しい微生物がいるらしいって噂だから、採取してきて」だとか、
「アールヴヘイムへいってフリギアン=ギアに借りていた書物を返してきて、そのついでに、何か、とにかく絶対においしい食材を仕入れてきて」だとか、
いつもそんな感じて、ゆっくりできる時間を全くとれないのが悩みらしい。
今まで想像していたエオリアン=ユーフィリアのイメージが崩壊するとともに、日々を退屈の中で過ごしてきた身としては、とても複雑な気分になった。
また、生命の根源世界はとても繊細で、暑すぎても寒すぎてもだめらしく、ムスペルヘイムのドリアン=ルーク、ニブルヘイムのアイオニアン=ゼディーそして、外郭世界を隔てているタルタロスのカインといった、ひと癖・ふた癖どころではない厄介者達の間に入って外界との距離を調整する役目があるのだそうだ。
3つの世界とも、世界の構造が特殊すぎて、転移ゲートを設置も利用もできないうえに、皆、協力する気が全くなく、「カインはすぐに所在不明になる」、「ドリアン=ルークとアイオニアン=ゼディーは、すぐに全面戦争を始めてしまう」といった調子で、1度の調整に(アールブヘイムの時間単位にして)数十年単位の時間が必要になるらしい。彼は「カインの捜索と、怪物同士の全面戦争の仲裁が、世界一上手なのはたぶん私ですよ」と苦笑いしていた。
精鋭揃いのはずだった私の近衛兵が、あっさり突破されたのも納得できる気がした。また、大仕事ばかり任されて、エオリアン=ユーフィリアからよほど信頼されているのだなと、羨ましくも思った。
エオリアン=ユーフィリアの宮殿に入ると、あまりの美しさに絶句した。
我が主フリギアン=ギアの宮殿に比べると豪華さでは負けていたが、清涼感に満ち、落ち着きがあり、研ぎ澄まされた美というものはこういうものなのかと、一目で心が洗われるような美しさだった。まさに生命の根源を象徴するにふさわしい宮殿だった。
謁見室に通されると、玉座に神妙な面持ちのエオリアン=ユーフィリアが座っていた。
形式通りの挨拶を済ませると、早々に本題に入った。
そこで、つい先ほど、我が主フリギアン=ギアが崩御され、程なくして、アールヴヘイム全土が崩壊してしまったことと、残された王侯は、私だけであることを告げられた。そして、有事の際には私をヨトゥンヘイムへ避難させてもらえるよう、我が主フリギアン=ギアが内密に取り計らっていたことを知ったのだった。
私は、茫然自失に陥りながら、我が主、フリギアン=ギアから、領地を賜った日のことを思い出していた。
辺境伯の拝命式の際、王侯の証である、領地の鎮守鎖を私の首に巻きつけながら、彼女は、耳元でこう囁いたのだ。
「あなたには、あなたにしかできないことがあります。
いつの日か、とても重要な役割を担う時がくるでしょう。
でも、それは、あなただからこそできることです。
失敗を恐れず、気負わず、諦めず、あなたなりのやり方でやってごらんなさい。
大丈夫ですよ。私が選んだ、あなたならば」
彼女はとても寡黙な方で、読書に没頭されてばかりで、王侯や近衛、従者とさえ、ほとんど会話をされることはなかった。そのことで、第1席のグーンデイル公からよく嗜められていたと噂で聞いていたほどだった。儀式の最中に、ましてや末席の王侯である、私個人にむけて、お言葉を発して頂いたことにとても驚いた。
儀式に参列していた同胞達たちからも、大きなざわめきがおこっていたのが、まるで昨日のことのように思い出された。
なぜ、私が選ばれたのか?
なぜ、他の王侯はここにいないのか?
気がつくと右の頬に一筋の涙が流れていた。
なにもかもが、突然だった。
私の宮殿に、ヨトゥンヘイムの世界龍、エオリアン=ユーフィリアからの使者が来訪したのだ。
生命の根源世界を司る彼女は、外界との接触を徹底して断絶していることで有名だった。そんな彼女が、外界へ使者を送るなど、一度も聞いたことがなかった。
偽者を疑い、入念に調べさせたのだが、間違いなく本物であるとの報告を聞いた時、こんな奇跡があるのかと、驚きと喜びで、私の心は浮き立った。
私は、アールヴヘイムの王侯として、一番の新参者であり、末席の身だ。賜った領地も、アールヴヘイムの中心地・ギアからもっとも遠く離れた辺境にあり、ヨトゥンヘイムとの境界近くのとても狭い大地だった。
辺境ゆえ、末席ゆえ、ギアでなにかしらの催しがあっても召還されることなど一度としてなかった。
退屈した日々をやり過ごすことが私の職務であり、常々、ギアの近くに領地を賜った同胞達を羨んでいた。
来訪者も、年に1度のギアからの定期連絡の使者だけだった。
それゆえに、外郭世界のエオリアン=ユーフィリアから使者を迎える日が来るなどと考えたこともなかったのだ。
早速、私は、初めてとも言える大仕事に、嬉々として謁見室の玉座に向かい、粗相がないよう準備を整えさせようとしたのだが……突然、件の使者が、近衛兵の制止を軽々と振り切って、謁見室に飛び込こんできた。
そして、私のそばに駆け寄ったかと思うと、着用していたマントを手際よく外し、私に覆い被せた。
気がつくと、知らない場所にいた。
どうやら、私は、間抜けにもなんの抵抗もできないまま、拉致されてしまったらしい。
足元をみると、件の使者が、私に向かって片膝を折り、首を垂れていた。
彼は、突然の非礼を詫びるともに、ここがヨトゥンヘイムであることを告げた。
詳細はエオリアン=ユーフィリアから説明されるとのことで、宮殿の謁見室まで案内してもらえることになった。
私が転送された場所は、エオリアン=ユーフィリアの宮殿の最外郭だった。
ヨトゥンヘイムの中心地・ユーフィリアで唯一、転移ゲートを利用できる場所らしい。
アールヴヘイムには転移ゲートの技術がないため、辺境の王侯としてはとても羨ましかった。
件の使者は、先ほどまでのかしこまった雰囲気が嘘のように、とても気さくな性格で、私が退屈しないよう、道中、いろいろな話をしてくれた。
彼の名は、フラガ=ラ=ハ。
人狼種の一種族、ガルダーガ族の出身で、ヨトゥンヘイムの筆頭神官だ。
ガルダーガ族は、最古の人狼種にして、我々王侯も含む、全ての人狼種の起源となった名門中の名門種族である。
フラガ氏本人は「肩書きだけはよいかもしれませんが、実際は、パシリ筆頭ですよ」とご謙遜されていたが……。
ガルダーガ出身の筆頭神官となれば、エリート中のエリートである。我ら王侯でいえば、第1席にあるグーンデイル公に匹敵するだろう。末席の私より遥かに身分が上のはずなのに、丁重かつ気さくな対応をいただけることにとても恐縮した。
彼は多忙を極めているようで、ヨトゥンヘイムで過ごす時間よりも外界にいる時間のほうが長いのだとか。
しかも休暇中であろうと御構い無しに、エオリアン=ユーフィリアの宮殿に召喚されたかとおもえば、
「今ある食事のレシピ、全部飽きたから、外界を回って新しいレシピを仕入れてきて」だとか、
苦労して完成までこぎ着けた転移ゲートの落成式で「便利だけどなんか耳がツーンとするのが気持ち悪い、今日中になんとかしなさい」だとか、
「ニブルヘイムに、よくわからないけれど、とにかく珍しい微生物がいるらしいって噂だから、採取してきて」だとか、
「アールヴヘイムへいってフリギアン=ギアに借りていた書物を返してきて、そのついでに、何か、とにかく絶対においしい食材を仕入れてきて」だとか、
いつもそんな感じて、ゆっくりできる時間を全くとれないのが悩みらしい。
今まで想像していたエオリアン=ユーフィリアのイメージが崩壊するとともに、日々を退屈の中で過ごしてきた身としては、とても複雑な気分になった。
また、生命の根源世界はとても繊細で、暑すぎても寒すぎてもだめらしく、ムスペルヘイムのドリアン=ルーク、ニブルヘイムのアイオニアン=ゼディーそして、外郭世界を隔てているタルタロスのカインといった、ひと癖・ふた癖どころではない厄介者達の間に入って外界との距離を調整する役目があるのだそうだ。
3つの世界とも、世界の構造が特殊すぎて、転移ゲートを設置も利用もできないうえに、皆、協力する気が全くなく、「カインはすぐに所在不明になる」、「ドリアン=ルークとアイオニアン=ゼディーは、すぐに全面戦争を始めてしまう」といった調子で、1度の調整に(アールブヘイムの時間単位にして)数十年単位の時間が必要になるらしい。彼は「カインの捜索と、怪物同士の全面戦争の仲裁が、世界一上手なのはたぶん私ですよ」と苦笑いしていた。
精鋭揃いのはずだった私の近衛兵が、あっさり突破されたのも納得できる気がした。また、大仕事ばかり任されて、エオリアン=ユーフィリアからよほど信頼されているのだなと、羨ましくも思った。
エオリアン=ユーフィリアの宮殿に入ると、あまりの美しさに絶句した。
我が主フリギアン=ギアの宮殿に比べると豪華さでは負けていたが、清涼感に満ち、落ち着きがあり、研ぎ澄まされた美というものはこういうものなのかと、一目で心が洗われるような美しさだった。まさに生命の根源を象徴するにふさわしい宮殿だった。
謁見室に通されると、玉座に神妙な面持ちのエオリアン=ユーフィリアが座っていた。
形式通りの挨拶を済ませると、早々に本題に入った。
そこで、つい先ほど、我が主フリギアン=ギアが崩御され、程なくして、アールヴヘイム全土が崩壊してしまったことと、残された王侯は、私だけであることを告げられた。そして、有事の際には私をヨトゥンヘイムへ避難させてもらえるよう、我が主フリギアン=ギアが内密に取り計らっていたことを知ったのだった。
私は、茫然自失に陥りながら、我が主、フリギアン=ギアから、領地を賜った日のことを思い出していた。
辺境伯の拝命式の際、王侯の証である、領地の鎮守鎖を私の首に巻きつけながら、彼女は、耳元でこう囁いたのだ。
「あなたには、あなたにしかできないことがあります。
いつの日か、とても重要な役割を担う時がくるでしょう。
でも、それは、あなただからこそできることです。
失敗を恐れず、気負わず、諦めず、あなたなりのやり方でやってごらんなさい。
大丈夫ですよ。私が選んだ、あなたならば」
彼女はとても寡黙な方で、読書に没頭されてばかりで、王侯や近衛、従者とさえ、ほとんど会話をされることはなかった。そのことで、第1席のグーンデイル公からよく嗜められていたと噂で聞いていたほどだった。儀式の最中に、ましてや末席の王侯である、私個人にむけて、お言葉を発して頂いたことにとても驚いた。
儀式に参列していた同胞達たちからも、大きなざわめきがおこっていたのが、まるで昨日のことのように思い出された。
なぜ、私が選ばれたのか?
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