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リザードマンの目覚め
EZマネー#2
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────ダーイン=ス=レイフ(人狼アルビオン・ルーノ種、ルーノ族、ニダヴェリール傭兵団・団長)
「今度は、本当にやばくねーんだろうな?」
俺は、ゼディーの旦那から仕事の報酬を貰った後、次の仕事の誘いを受けた。
「警戒しなくてもいいよ。今回の仕事の成功報酬みたいな楽な仕事さ」
「絶対に、絶対だな?」
「あぁ、保証する。しかも成功報酬はこれだけ出すよ」
「おぉ! まじか! で? どんな内容だ?」
「捕獲したアルデバランの船の主要区画の残骸を、アストレア近郊の安全区域に移したから、その警備をやってほしい」
「ニブルヘイムの兵隊さんの仕事じゃねえのか?」
「ニブルヘイムとムスペルヘイムは、ユグドラシルにあまり干渉できない決まりになってるから、これ以上兵士を送り込むわけにはいかないんだ。さすがに主要区画をバラしてアストレアに移動する作業では、特例措置で大量に工兵を送り込めたけど、すぐに撤退する決まりだったからね。だから、警備はルーノ族の君に頼みたいのさ」
「いろいろめんどくせーんだな。まぁ、それなら安全そうだ。始祖が攻め込んでくるとかそんなことにはならねえよな?」
「そんなのティフォーニアに殺してもらいにくるようなものだから、あり得ないと思って大丈夫だよ。ティフォーニアもそんなチャンス絶対に逃さないだろうしね」
「たしかに、世界龍のお膝元なら安心か」
「報酬多めにするから、待機組の待機時間を長めにとって、アストレアの慰労施設でゆっくりしてくれればいいよ。傭兵団の慰安旅行みたいなものだ。今回の仕事で苦労かけたからね。そのお礼だ」
「そりゃあ、ありがてー。そういう仕事なら大歓迎だ。そういや結局、アルデバランはヴェルフェゴールとなに企んでやがったんだ?」
「膨大なデータを確保できたから、今精査中。忙しくて休む暇もないよ。
とりあえず、わかってるのは、ヒューマノイドを高次元生命体に改造する計画に、ノスフェラトゥが一枚噛んでいたって感じかな?
もしかしたら、パンデミックの原因にアルデバランも関与していた可能性まで出てきたんだ。まだ確定していないけどね。ティフォーニアはシャノン学派の無色のホムンクルス全員に召集かけて当面アストレアに監禁、事情聴取をおこなって、シャノン学派およびその傘下の学派の全ての移動要塞内部の調査を実施したいっていってたよ。そのための裏付けを今俺が準備している状況だ。
とにかく許可のないものを近づけさせなければいい。ここにあるのは重要な証拠品だから、最悪、相手を殺してしまってもいいよ。念のため、ヴェルキエーレ2名とケルベロス1名をルナディアといっしょにアストレアに駐留させてもらうから、もし戦闘が必要になったらそちらに任せればいい。とくにヒューマノイドに見えるやつの場合は下手に近づかないで、彼らに処理をまかせるといい」
「そっか、そりゃーたすかる」
……
俺たち傭兵団はアストレアの慰労施設の宴会場で、祝宴をあげていた。
「おい、ミリアム、なんかやけに人数おおくねえか? しらねぇ顔もたくさんいるぞ?」
「ああ、あれは、実費で参加した観光組だよ」
「観光組? なんでまたうちらの宴会に混ざってやがるんだ?」
「ルナ姉さんのファンクラブの総会だってさ。ルナ姉さんお偉いさんになって忙しいから、こういう席で同席できるチャンスがなかなかないからって、会員に声かけたらこれだけ集まっちゃたらしいよ?」
「あいかわらず、すげー、人気だな……特別料金でも徴収するか?」
「無粋なことするんじゃないよ。みんな楽しげにしてるんだからいいじゃないのさ」
「やぁ、ダーリンくん久しぶり。元気そうだね。
ミリアムちゃんも、だいぶ体調戻ってきたみたいで安心したよ」
ククリ姉さんがやってきた。
「ククリねえさん、ちーっす!
うちらの祝宴に混ざってくれるんですかい?
美人どころいてくれると、みんな喜びますからお願いしますよ」
「あはは、医務室のお婆ちゃんは、ミリアムちゃんの体調を見にきただけだよ。
ありがたいけど、まだ、仕事残ってるから、すぐ戻らないとね」
「ククリ姉さん、忙しいのにいつも気を使ってもらってすみません」
「ダーリンくん、ちょっと、奥さん借りてくからね。奥さんいないのをいいことに浮気したら私が許さないからね」
「んなことしませんよ! おらぁ酒と女房一筋ですから」
「さすがルナディアを振った男は、言うことがちがうね」
「その話、まじで勘弁してくださいよ。事情を知らないファンクラブの連中に聞かれたらなにされるかわかったもんじゃねぇ」
「それじゃ、いこっかミリアムちゃん」
「はい」
ククリ姉さんが、身重のミリアムを医務室につれていったのと入れ替わりに、ファンクラブの連中が大歓声をあげた。ルナディア姉さんのご登場か……。人だかりでまるで見えやしねぇ。しかもファンクラブの連中、すげーうるせぇ、落ち着いて酒が飲めねえじゃねえか。
「あれれ? ダーインは、寂しく一人のみ? ひょっとしてハブられてる?」
ヴェルキエーレの姉のほうか。クラウソラスっていったっけ。
「ちげーよ! ついさっき女房がククリさんに診察でつれていかれたんだよ」
「じゃ、団体さんにルナ取られちゃったから、私が特別に無料でお酌でもしてあげよう」
「特別に無料って、普段は有料なのか?」
「え? ちがうの? ルナはそういうものだっていって、団体さんから集金してたよ?」
「まじか……さすがルナ姉さんだな」
「じゃ、ルーノの風習じゃないのね?」
「ったりめぇだ。そんな風習あってたまるか!」
「ルナはなんで集金できるの?」
「ありゃールナ姉さんのファンクラブだから、ルナ姉さんの言うことならなんでもする奴らだよ」
「すごいねー、あんなにたくさん下僕がいるのか。ウルズの長っていいなぁ」
ウルズの長は関係ねーだろ。
「たしかあんたもヴェルキエーレの偉いさんだろ?」
「うん、賢者にまた選ばれちゃったよ」
「特典はないのか?」
「ないよ。雑用担当みたいなものかな。決めなきゃいけないことたくさんあるから大変なだけ」
「種族の立ち上げってそんなに大変なのか」
「うん、ティフォーニアも厳しくチェックするしね。甘々なのは、4外界の世界龍くらいだよ」
「流石のお偉いさんも娘や姪っ子にはかたなしって感じか。ククリ姉さんはどうなんだ? きびしいのか?」
「ククリさんは、両方というか、厳しくは感じないけど、うまく導いてくれるから一緒にいてとても安心できる感じかな」
「いい母親もったねー」
「私もそう思う。ニダヴェリールに帰らないでニーヴェルング鉱床に常駐してほしいもの」
「ヴェルキエーレの乳離は遠そうだな」
「ひどいなー。ダーイン感じ悪いよそれ」
「むくれんなよ。本当のことじゃねーか」
「まー、そういわれると、そうかも。でも、ククリさんなしだと、うまくやっていける自信がまるでないのよねー」
「あの人のことだから、段階踏んで徐々に手が離れてゆくんじゃねーの?
ルナ姉さんもそんな感じだったっていってたぜ?」
「へー、そういうのルナと話したことなかったな。今度よく聞いてみよ」
「それがいいだろうな。いい先輩もいるじゃねえか。恵まれすぎだぜヴェルキエーレは」
「今度は、本当にやばくねーんだろうな?」
俺は、ゼディーの旦那から仕事の報酬を貰った後、次の仕事の誘いを受けた。
「警戒しなくてもいいよ。今回の仕事の成功報酬みたいな楽な仕事さ」
「絶対に、絶対だな?」
「あぁ、保証する。しかも成功報酬はこれだけ出すよ」
「おぉ! まじか! で? どんな内容だ?」
「捕獲したアルデバランの船の主要区画の残骸を、アストレア近郊の安全区域に移したから、その警備をやってほしい」
「ニブルヘイムの兵隊さんの仕事じゃねえのか?」
「ニブルヘイムとムスペルヘイムは、ユグドラシルにあまり干渉できない決まりになってるから、これ以上兵士を送り込むわけにはいかないんだ。さすがに主要区画をバラしてアストレアに移動する作業では、特例措置で大量に工兵を送り込めたけど、すぐに撤退する決まりだったからね。だから、警備はルーノ族の君に頼みたいのさ」
「いろいろめんどくせーんだな。まぁ、それなら安全そうだ。始祖が攻め込んでくるとかそんなことにはならねえよな?」
「そんなのティフォーニアに殺してもらいにくるようなものだから、あり得ないと思って大丈夫だよ。ティフォーニアもそんなチャンス絶対に逃さないだろうしね」
「たしかに、世界龍のお膝元なら安心か」
「報酬多めにするから、待機組の待機時間を長めにとって、アストレアの慰労施設でゆっくりしてくれればいいよ。傭兵団の慰安旅行みたいなものだ。今回の仕事で苦労かけたからね。そのお礼だ」
「そりゃあ、ありがてー。そういう仕事なら大歓迎だ。そういや結局、アルデバランはヴェルフェゴールとなに企んでやがったんだ?」
「膨大なデータを確保できたから、今精査中。忙しくて休む暇もないよ。
とりあえず、わかってるのは、ヒューマノイドを高次元生命体に改造する計画に、ノスフェラトゥが一枚噛んでいたって感じかな?
もしかしたら、パンデミックの原因にアルデバランも関与していた可能性まで出てきたんだ。まだ確定していないけどね。ティフォーニアはシャノン学派の無色のホムンクルス全員に召集かけて当面アストレアに監禁、事情聴取をおこなって、シャノン学派およびその傘下の学派の全ての移動要塞内部の調査を実施したいっていってたよ。そのための裏付けを今俺が準備している状況だ。
とにかく許可のないものを近づけさせなければいい。ここにあるのは重要な証拠品だから、最悪、相手を殺してしまってもいいよ。念のため、ヴェルキエーレ2名とケルベロス1名をルナディアといっしょにアストレアに駐留させてもらうから、もし戦闘が必要になったらそちらに任せればいい。とくにヒューマノイドに見えるやつの場合は下手に近づかないで、彼らに処理をまかせるといい」
「そっか、そりゃーたすかる」
……
俺たち傭兵団はアストレアの慰労施設の宴会場で、祝宴をあげていた。
「おい、ミリアム、なんかやけに人数おおくねえか? しらねぇ顔もたくさんいるぞ?」
「ああ、あれは、実費で参加した観光組だよ」
「観光組? なんでまたうちらの宴会に混ざってやがるんだ?」
「ルナ姉さんのファンクラブの総会だってさ。ルナ姉さんお偉いさんになって忙しいから、こういう席で同席できるチャンスがなかなかないからって、会員に声かけたらこれだけ集まっちゃたらしいよ?」
「あいかわらず、すげー、人気だな……特別料金でも徴収するか?」
「無粋なことするんじゃないよ。みんな楽しげにしてるんだからいいじゃないのさ」
「やぁ、ダーリンくん久しぶり。元気そうだね。
ミリアムちゃんも、だいぶ体調戻ってきたみたいで安心したよ」
ククリ姉さんがやってきた。
「ククリねえさん、ちーっす!
うちらの祝宴に混ざってくれるんですかい?
美人どころいてくれると、みんな喜びますからお願いしますよ」
「あはは、医務室のお婆ちゃんは、ミリアムちゃんの体調を見にきただけだよ。
ありがたいけど、まだ、仕事残ってるから、すぐ戻らないとね」
「ククリ姉さん、忙しいのにいつも気を使ってもらってすみません」
「ダーリンくん、ちょっと、奥さん借りてくからね。奥さんいないのをいいことに浮気したら私が許さないからね」
「んなことしませんよ! おらぁ酒と女房一筋ですから」
「さすがルナディアを振った男は、言うことがちがうね」
「その話、まじで勘弁してくださいよ。事情を知らないファンクラブの連中に聞かれたらなにされるかわかったもんじゃねぇ」
「それじゃ、いこっかミリアムちゃん」
「はい」
ククリ姉さんが、身重のミリアムを医務室につれていったのと入れ替わりに、ファンクラブの連中が大歓声をあげた。ルナディア姉さんのご登場か……。人だかりでまるで見えやしねぇ。しかもファンクラブの連中、すげーうるせぇ、落ち着いて酒が飲めねえじゃねえか。
「あれれ? ダーインは、寂しく一人のみ? ひょっとしてハブられてる?」
ヴェルキエーレの姉のほうか。クラウソラスっていったっけ。
「ちげーよ! ついさっき女房がククリさんに診察でつれていかれたんだよ」
「じゃ、団体さんにルナ取られちゃったから、私が特別に無料でお酌でもしてあげよう」
「特別に無料って、普段は有料なのか?」
「え? ちがうの? ルナはそういうものだっていって、団体さんから集金してたよ?」
「まじか……さすがルナ姉さんだな」
「じゃ、ルーノの風習じゃないのね?」
「ったりめぇだ。そんな風習あってたまるか!」
「ルナはなんで集金できるの?」
「ありゃールナ姉さんのファンクラブだから、ルナ姉さんの言うことならなんでもする奴らだよ」
「すごいねー、あんなにたくさん下僕がいるのか。ウルズの長っていいなぁ」
ウルズの長は関係ねーだろ。
「たしかあんたもヴェルキエーレの偉いさんだろ?」
「うん、賢者にまた選ばれちゃったよ」
「特典はないのか?」
「ないよ。雑用担当みたいなものかな。決めなきゃいけないことたくさんあるから大変なだけ」
「種族の立ち上げってそんなに大変なのか」
「うん、ティフォーニアも厳しくチェックするしね。甘々なのは、4外界の世界龍くらいだよ」
「流石のお偉いさんも娘や姪っ子にはかたなしって感じか。ククリ姉さんはどうなんだ? きびしいのか?」
「ククリさんは、両方というか、厳しくは感じないけど、うまく導いてくれるから一緒にいてとても安心できる感じかな」
「いい母親もったねー」
「私もそう思う。ニダヴェリールに帰らないでニーヴェルング鉱床に常駐してほしいもの」
「ヴェルキエーレの乳離は遠そうだな」
「ひどいなー。ダーイン感じ悪いよそれ」
「むくれんなよ。本当のことじゃねーか」
「まー、そういわれると、そうかも。でも、ククリさんなしだと、うまくやっていける自信がまるでないのよねー」
「あの人のことだから、段階踏んで徐々に手が離れてゆくんじゃねーの?
ルナ姉さんもそんな感じだったっていってたぜ?」
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