ブルー・クレセンツ・ノート

キクイチ

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シャノニアン・エクスプロージョン

THE QUEEN OF HEART#3

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────アユミ(ヒューマノイド、アストレア近郊改造ヒューマノイド隔離区画、ブリューエル=アウス=レディット)


 思っていたよりもはやく、ブリューエル=アウス=レディットの精密検査が実施された。
 

 全てのメンバーが、通常のヒューマノイドに戻れるとのことだった。

 しかし、それは、ヒューマノイドの隔離区画に移送されることを意味していた。

 医師の説明によると、ヒューマノイドの隔離施設では、相転移という技術を使って寿命を延ばし、事故による死亡率を低減できるようになっているらしい。現状、ヒューマノイドの隔離施設では、相転移技術を利用することが必須条件となっている。

 しかし、男性の多いブリューエル=アウス=レディットは、この措置を拒絶した。

 なぜなら、相転移して生活する場合、性別が変わるからだ。たしかに戦闘バカの男性達には受け入れられない事実だろう。

 とはいっても、ブリューエル=アウス=レディットはヒューマノイドであり、ノスフェラトゥの餌となるため、新種族とは認められないらしい。

 そこで、アストレア側は、シャノン学派の技術を利用して、希望する新種族に生まれ変わる選択肢を用意していたのだ。男性のブリューエル=アウス=レディットは、新種族の特徴を入念に確認し、皆、新種族への転生を希望した。女性陣のほどんどは、ヒューマノイドに戻り、隔離区画で男性として生活する道を選んだようだ。

 私の予想どおり、アキラ君は転生するといい、アシダガという種族に決めたと言った。

 私は、アキラ君に1週間だけ考える時間をもらうことにした。

 彼はアシダカ種への転生装置にダイブするための申請端末に1週間後の日付を記入し提出した。
  
 私は、ヒューマノイドの隔離区画の見学を申請した。

 ユミカに会って話を聞いて見たかったのだ。

 彼女は今、男性として生活しているはずだ。その彼女の現状を直接会って確かめたかったのだ。なので見学の申請と一緒にユミカとの面会の申請も提出した。名前が変わってるかもしれなかったが、面会申請用の端末で、ユミカの名前で検索したところ、1名だけヒットし、フォーマルハウトの移動要塞の搭乗員になった日付が、あの日だったので、この人物について管理事務局に問い合わせてみたところ、本人だとわかった。顔写真などは確認できなかったので今の顔は面会に指定された場所に行って見ないとわからない。

 申請はすぐに受理され、見学希望者の移送車両が来るのを検閲区画のゲート前でまっていた。そうしたら、アキラ君がやってきて、彼も一緒に見学と面会に付いていってくれることになった。

 すでに男性として生活しているユミカとの面会よりも、私がヒューマノイドを選択した時、どんなところで男性として生活することになるのかを心配して見ておきたかったのだそうだ。

 ほどなく、移送車両が到着し、私たちはユミカの暮らす、ヒューマノイドの隔離区画へと向かった。
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