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影のセカイ
影の牙#2
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────リエル(人狼アルビオン・ルーノ種、アストレア宮廷正室、アースバインダー、筆頭秘書官)
ククリさんが遊びに来てくれた。
「2代目清鳴に会いに、イサナミ自治区に行ってらしたのでしょ?
お話を聞かせていただけませんか?」
「そうだね。面白い発見があったよ。イサナミ自治区のヒューマノイドってごく稀に共有者という特殊な双子が生まれるようになったらしいね」
「ティフォーニアから共有者のことは聞きいてます。原因はまだわかってないみたいですね。他の世界では1例も確認されていないみたいです。赤色のホムンクルスと関係があるのでしょうか?
ティフォーニアは心配していましたね」
「そうなのかー。そういうことは、先に教えてほしいよ。ルーテシアもひどいな。でも、2代目清鳴は、その双子の片割れだったね」
「大丈夫でした?」
「うん。2代目清鳴は問題なかった。もう一人の片割れは外遊中だっかたら、また後で会いに行くことになってる。そっちの子の体は月詠らしいからね。会うのが楽しみ」
「イサナミのヒューマノイドの月詠の出生率ってかなり低いのでしょ?」
「うん。しかも共有者だしね」
「あー、そういうことは、片割れは無名相?」
「うん。2代目清鳴は無名相に固定さてれていたよ」
「じゃ、かなり若くして清鳴になったのですね。すごいな。どんな子でした?」
「素直ないい子だったよ」
「お気に入りですか?」
「うん。甘やかしたくなる」
「月影に帰還させて来たのですか?」
「うん。さすがに可哀想でね。すぐできるし。とても喜んでいた」
「すぐできるって、ククリさんくらいしかそんなことできないでしょ」
「だれも継承しようとしてくれないからだよ。リエルが継承してよ。暇でしょ?」
「私にそんな器用な真似できるとおもいます?
ミユキやルカティアさんも怖がってるのでしょ?」
「ルーテシアもやりたがらないの」
「あたりまえですよ」
「あの子に教えようかな?
2代目清鳴」
「習得できるのですか?」
「うん。あの子、いま月影になったし、しばらくしたら体に慣れてもっと器用になると思う。ヒューマノイドの気流操作はとてつもなく単純だからね。無名相の患者はたくさんいるらしいからちょうど良いでしょ?」
「禁忌にしても修羅落ちを試す子は絶えないみたいですね……」
「ヒューマノイドはかなりの博打好きだね、統計データみて呆れたよ」
「成功した子はいるのです?」
「一人もいない、先に刹那に到達しないと無理みたいだね。2代目清鳴は、その先の世界が見えていたけど、そこまで器用な子ではなかったから身動きできずにいた」
「つまり、本質は月詠だったてことですか?」
「うん。双子の祖母にきいたら二人とも月詠の体に慣れきってるってさ」
「まぁ、そうなりますよね」
「でもずるいよね。月詠で刹那に到達して、月影にクラスチェンジってイージーモードじゃん。とても羨ましい。短命種族なのが惜しいね。転生装置に放り込めないの?
空間転移させて相転移させるのでもいいよ?」
「ほんとうにお気に入りですね?」
「だって、イサナミが大好きでたまらない子だよ?
私が原作者ってしたっら、話がとまらなくなって、あっというまに時間が過ぎちゃった。
持ち帰りたいってルーテシアにいったらマジで叱られた」
「あはは」
「いいじゃんね?
たくさんいるのだし。新種族より人口多いでしょ?」
「清鳴がたくさんいないとダメですよ」
「リエルもルーテシアに似て来たね。同じこと言わないでよ。
でもさ、イサナミ自治区は、あの子には狭すぎる。清鳴の称号なんて足枷にしかなっていない。
あの子は、こちらの世界に来るべきだね。遺伝子の研究も含めて。
リエル、あの子をアストレアで引き取れないかなー?
空間転移は可能なのでしょ?」
「空間転移はまだ難しいと思います。場所が特定できないみたいですから」
「何か、多次元空間での位置を知らせる信号を発信できればいけるのかな?」
「そんな研究をシャノン学派のだれかがやってましたね」
「デネブの専門じゃないよね?」
「彼女は生体関連が専門ですね、誰だったかな?
……えっと……シリウスです!」
「あー、あいつか。優秀だけど理論ばっかりの奴だよね?
実験は俺の仕事じゃないって他人任せなのでしょ?」
「知り合いですか?」
「うん。アストレアの研究所に視察にいったときに、たまたますれ違って声かけられた。フラガのときちょっとだけ、話をした程度だけどね。ククリ時代は面識ない。ガイゼルヘルさんから話を聞いただけだよ。フォーマルハウトと仲が良くなって、私の話を聞いていたらしい。フォーマルハウトが優遇されてるのをみて、私にコネをつくっておきたかったみたいだね」
「なるほど、アストレアでも遺伝子研究したいみたいだから、その線でティフォーニアに相談してみますよ。さすがに、ニダヴェリールだと危険でしょ?」
「ルシーニアが許可しないだろうね」
「なら、話だけしてみますよ」
「ありがとう」
ククリさんが遊びに来てくれた。
「2代目清鳴に会いに、イサナミ自治区に行ってらしたのでしょ?
お話を聞かせていただけませんか?」
「そうだね。面白い発見があったよ。イサナミ自治区のヒューマノイドってごく稀に共有者という特殊な双子が生まれるようになったらしいね」
「ティフォーニアから共有者のことは聞きいてます。原因はまだわかってないみたいですね。他の世界では1例も確認されていないみたいです。赤色のホムンクルスと関係があるのでしょうか?
ティフォーニアは心配していましたね」
「そうなのかー。そういうことは、先に教えてほしいよ。ルーテシアもひどいな。でも、2代目清鳴は、その双子の片割れだったね」
「大丈夫でした?」
「うん。2代目清鳴は問題なかった。もう一人の片割れは外遊中だっかたら、また後で会いに行くことになってる。そっちの子の体は月詠らしいからね。会うのが楽しみ」
「イサナミのヒューマノイドの月詠の出生率ってかなり低いのでしょ?」
「うん。しかも共有者だしね」
「あー、そういうことは、片割れは無名相?」
「うん。2代目清鳴は無名相に固定さてれていたよ」
「じゃ、かなり若くして清鳴になったのですね。すごいな。どんな子でした?」
「素直ないい子だったよ」
「お気に入りですか?」
「うん。甘やかしたくなる」
「月影に帰還させて来たのですか?」
「うん。さすがに可哀想でね。すぐできるし。とても喜んでいた」
「すぐできるって、ククリさんくらいしかそんなことできないでしょ」
「だれも継承しようとしてくれないからだよ。リエルが継承してよ。暇でしょ?」
「私にそんな器用な真似できるとおもいます?
ミユキやルカティアさんも怖がってるのでしょ?」
「ルーテシアもやりたがらないの」
「あたりまえですよ」
「あの子に教えようかな?
2代目清鳴」
「習得できるのですか?」
「うん。あの子、いま月影になったし、しばらくしたら体に慣れてもっと器用になると思う。ヒューマノイドの気流操作はとてつもなく単純だからね。無名相の患者はたくさんいるらしいからちょうど良いでしょ?」
「禁忌にしても修羅落ちを試す子は絶えないみたいですね……」
「ヒューマノイドはかなりの博打好きだね、統計データみて呆れたよ」
「成功した子はいるのです?」
「一人もいない、先に刹那に到達しないと無理みたいだね。2代目清鳴は、その先の世界が見えていたけど、そこまで器用な子ではなかったから身動きできずにいた」
「つまり、本質は月詠だったてことですか?」
「うん。双子の祖母にきいたら二人とも月詠の体に慣れきってるってさ」
「まぁ、そうなりますよね」
「でもずるいよね。月詠で刹那に到達して、月影にクラスチェンジってイージーモードじゃん。とても羨ましい。短命種族なのが惜しいね。転生装置に放り込めないの?
空間転移させて相転移させるのでもいいよ?」
「ほんとうにお気に入りですね?」
「だって、イサナミが大好きでたまらない子だよ?
私が原作者ってしたっら、話がとまらなくなって、あっというまに時間が過ぎちゃった。
持ち帰りたいってルーテシアにいったらマジで叱られた」
「あはは」
「いいじゃんね?
たくさんいるのだし。新種族より人口多いでしょ?」
「清鳴がたくさんいないとダメですよ」
「リエルもルーテシアに似て来たね。同じこと言わないでよ。
でもさ、イサナミ自治区は、あの子には狭すぎる。清鳴の称号なんて足枷にしかなっていない。
あの子は、こちらの世界に来るべきだね。遺伝子の研究も含めて。
リエル、あの子をアストレアで引き取れないかなー?
空間転移は可能なのでしょ?」
「空間転移はまだ難しいと思います。場所が特定できないみたいですから」
「何か、多次元空間での位置を知らせる信号を発信できればいけるのかな?」
「そんな研究をシャノン学派のだれかがやってましたね」
「デネブの専門じゃないよね?」
「彼女は生体関連が専門ですね、誰だったかな?
……えっと……シリウスです!」
「あー、あいつか。優秀だけど理論ばっかりの奴だよね?
実験は俺の仕事じゃないって他人任せなのでしょ?」
「知り合いですか?」
「うん。アストレアの研究所に視察にいったときに、たまたますれ違って声かけられた。フラガのときちょっとだけ、話をした程度だけどね。ククリ時代は面識ない。ガイゼルヘルさんから話を聞いただけだよ。フォーマルハウトと仲が良くなって、私の話を聞いていたらしい。フォーマルハウトが優遇されてるのをみて、私にコネをつくっておきたかったみたいだね」
「なるほど、アストレアでも遺伝子研究したいみたいだから、その線でティフォーニアに相談してみますよ。さすがに、ニダヴェリールだと危険でしょ?」
「ルシーニアが許可しないだろうね」
「なら、話だけしてみますよ」
「ありがとう」
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