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バーバリアン
暗中模索#1
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────ミヅキ(アシダカ種、ニダヴェリール宮廷特務機関、第二補佐官)
最近、アストレアでは、アシダカとアラクネへの転生希望者が増えすぎて、数十年待ちといった状況になってしまったらしい。
人気が低迷していたアシダカ種だったが、イサナギが解禁されたことで、再び一位に返り咲いたそうだ。
アラクネ種はすでに不動の人気を確立しているため、転送装置の待ち状態が続いていたが、イサナギが改定され性能が向上するという噂が流れた途端に、さらに転生希望者が増えたらしい。
アストレアで転生を推奨していることもかなり影響しているようだった。
性別の問題は解消されていないが、相転移装置の影響で性別にこだわるヒューマノイドは駆逐されてしまったようだ。
デネブが中心となり、その他の種族の性能の底上げが実施されているようだが、いまのところ主だった成果は上げられていないらしい。
「ククリン、最近、アシダカの転生待機者が多すぎるって苦情が、私にくるのだけれど、どうにかならないの?」
「なんで、ミヅキに?」
「指導者の育成を引き受けてたから、私に相談すればなんとなかるって思い込んでる人が増えて、ヒューマノイドに変な噂が広まっちゃったみたい」
「それは災難だね。アストレアに苦情入れとく、転生についての相談窓口は一本化されてるはずだしね」
「それがわかってるから、抜け道さがして私に頼ってくるんだよ」
「それ、端末? 直接?」
「両方。端末はルカ姉に通信制限かけてもらった」
「迂闊に街を歩けないね」
「アストレアにはもう行けない。ニダヴェリールでも、ヒューマノイドの観光客にみつかると必ず捕まるくらいだよ?
私に相談しても意味ないって理解してもらうのが大変。最近は引きこもりだよ」
「あはは。でも、ミユキやハルカはそんなことないよね?」
「あの二人に、迂闊に近づくと危険なの有名だからね。
アラクネの転生待ちのことまで、私に苦情が来るんだよ?」
「ミヅキは優しいからね。ロデリクで殺気を増やして来る?」
「ロデリクは勘弁してよ……。
でも、もしかしてニブルヘイムの転生装置のこと情報が漏れてる?」
「ヒューマノイドは、そのことについて苦情言って来る?」
「直接は言わない。でもそんなニュアンスでお願いして来るから、たぶん知ってると思う」
「あれは、定員が少ないし、危険域に入った子のためのものだからね」
「コネだけじゃ無理なのわかってほしいよ。まったく……」
「イサナミの刹那に到達すれば優遇されるかもしれないって、噂流しておきなよ」
「それはみんな知ってるはずだよ。らくに転生できる抜け道をさがしてるだけなんだよ」
「めんどくさいね」
「うん」
「わかった、ニダヴェリールへのヒューマノイドの転移条件を厳しくしておく。
アストレア籍のヒューマノイドは出禁にする。
その他でミヅキに迷惑かけた子がいたら私とルカに報告して、厳しく処罰するから」
「ありがと」
「でも、蜘蛛系種族に人気が集中しすぎだね。ハーピーは余裕あるのにね」
「テウメッサとライラプスの寿命が伸びればかなり変わるとおもうよ?」
「いろんな条件を変更してアンケートを取ってみたら、ヒューマノイドは単純に周りの評判だけにこだわってるみたい。
能力を使いこなせる人材は極一部なのに、無駄に高次元にこだわったりとかね。
9割以上の個体は、どの種族に転生しても性能を十分に発揮できないって事実を周知させてもまるで気にしてないね。あの種族がすごいらしいとか、最強はあの種族だって噂がながれると飛びつく感じ」
「ミユキとハルカも同意見だけど、最近は、アラクネもアシダカも数だけ増えて平均レベルが低くなってるのがすごくよくわかるよ」
「危険な兆候だね。種族長のストレスがマッハだろうね。でも、一応苦情は伝えてあるんだよ。種族のコロニーの住民の質の低下は、ニダヴェリールの同種族にとっても死活問題だってね。アストレアの元老院でも優先して検討してもらってる」
「エリューデイルさんはどういう見解のなの?」
「迷惑をかけないように、4外界のコロニーとアストレアのコロニーは完全に分けておいたほうがよいって感じ」
「もしかして、移民制限がかかるの?」
「時間の問題だろうね。すでに移民希望者の枠がいっぱいになってるし」
「アストレアの子、かわいそうだね」
「種族を2つに分けちゃった以上は、もう口は出せないよね。ニブルヘイムの種族長たちは、転生を推奨する政策がない分、かなり負担が少ないらしい。差が出るのも時間のもんだいかもね」
「ニブルヘイムはヒューマノイドの自治を後押ししてくれてるものね」
「うん、転生を勧めるのは危険域の子くらいだしね。長生きしたいだけだけなら、相転移装置の方がかなり長生きできるし、恵まれた環境で生活できる。でも、アストレアの隔離区画は、あまり良い状況ではないみたい。刻印を導入して、欠格者を相転移装置内部で自動的に殺処分するとか、そんな話まで出てきてる」
「ひどいねそれ、どれだけ減らせば気がすむの?」
「カナンみたいに、管理可能な上限付近で粛清され続ける感じだろうね。振幅の下限と上限は、450億から500億ってところじゃない?」
「イサナミを導入するつもりはないの?」
「アルデバドスが、4外界主導のイサナミに懐疑的だから議案が通らないってさ」
「種族長はどうしてるの? 団結したら議席数は勝ってるよね?」
「不人気の少数種族を狙って、アルデバドスが裏で圧力かけてるみたい。不人気の少数種族のほうが多いから、議席を確保するのが簡単らしい」
「移民希望者が増えるわけだね。もうだめじゃん」
「あはは、ミヅキにみなされちゃったよ」
「修羅落ちして腐りきった同胞なんか見たくないよ」
「アストレアのアシダカはかなり質が落ちるだろうね。修羅も増えるだろうねきっと」
最近、アストレアでは、アシダカとアラクネへの転生希望者が増えすぎて、数十年待ちといった状況になってしまったらしい。
人気が低迷していたアシダカ種だったが、イサナギが解禁されたことで、再び一位に返り咲いたそうだ。
アラクネ種はすでに不動の人気を確立しているため、転送装置の待ち状態が続いていたが、イサナギが改定され性能が向上するという噂が流れた途端に、さらに転生希望者が増えたらしい。
アストレアで転生を推奨していることもかなり影響しているようだった。
性別の問題は解消されていないが、相転移装置の影響で性別にこだわるヒューマノイドは駆逐されてしまったようだ。
デネブが中心となり、その他の種族の性能の底上げが実施されているようだが、いまのところ主だった成果は上げられていないらしい。
「ククリン、最近、アシダカの転生待機者が多すぎるって苦情が、私にくるのだけれど、どうにかならないの?」
「なんで、ミヅキに?」
「指導者の育成を引き受けてたから、私に相談すればなんとなかるって思い込んでる人が増えて、ヒューマノイドに変な噂が広まっちゃったみたい」
「それは災難だね。アストレアに苦情入れとく、転生についての相談窓口は一本化されてるはずだしね」
「それがわかってるから、抜け道さがして私に頼ってくるんだよ」
「それ、端末? 直接?」
「両方。端末はルカ姉に通信制限かけてもらった」
「迂闊に街を歩けないね」
「アストレアにはもう行けない。ニダヴェリールでも、ヒューマノイドの観光客にみつかると必ず捕まるくらいだよ?
私に相談しても意味ないって理解してもらうのが大変。最近は引きこもりだよ」
「あはは。でも、ミユキやハルカはそんなことないよね?」
「あの二人に、迂闊に近づくと危険なの有名だからね。
アラクネの転生待ちのことまで、私に苦情が来るんだよ?」
「ミヅキは優しいからね。ロデリクで殺気を増やして来る?」
「ロデリクは勘弁してよ……。
でも、もしかしてニブルヘイムの転生装置のこと情報が漏れてる?」
「ヒューマノイドは、そのことについて苦情言って来る?」
「直接は言わない。でもそんなニュアンスでお願いして来るから、たぶん知ってると思う」
「あれは、定員が少ないし、危険域に入った子のためのものだからね」
「コネだけじゃ無理なのわかってほしいよ。まったく……」
「イサナミの刹那に到達すれば優遇されるかもしれないって、噂流しておきなよ」
「それはみんな知ってるはずだよ。らくに転生できる抜け道をさがしてるだけなんだよ」
「めんどくさいね」
「うん」
「わかった、ニダヴェリールへのヒューマノイドの転移条件を厳しくしておく。
アストレア籍のヒューマノイドは出禁にする。
その他でミヅキに迷惑かけた子がいたら私とルカに報告して、厳しく処罰するから」
「ありがと」
「でも、蜘蛛系種族に人気が集中しすぎだね。ハーピーは余裕あるのにね」
「テウメッサとライラプスの寿命が伸びればかなり変わるとおもうよ?」
「いろんな条件を変更してアンケートを取ってみたら、ヒューマノイドは単純に周りの評判だけにこだわってるみたい。
能力を使いこなせる人材は極一部なのに、無駄に高次元にこだわったりとかね。
9割以上の個体は、どの種族に転生しても性能を十分に発揮できないって事実を周知させてもまるで気にしてないね。あの種族がすごいらしいとか、最強はあの種族だって噂がながれると飛びつく感じ」
「ミユキとハルカも同意見だけど、最近は、アラクネもアシダカも数だけ増えて平均レベルが低くなってるのがすごくよくわかるよ」
「危険な兆候だね。種族長のストレスがマッハだろうね。でも、一応苦情は伝えてあるんだよ。種族のコロニーの住民の質の低下は、ニダヴェリールの同種族にとっても死活問題だってね。アストレアの元老院でも優先して検討してもらってる」
「エリューデイルさんはどういう見解のなの?」
「迷惑をかけないように、4外界のコロニーとアストレアのコロニーは完全に分けておいたほうがよいって感じ」
「もしかして、移民制限がかかるの?」
「時間の問題だろうね。すでに移民希望者の枠がいっぱいになってるし」
「アストレアの子、かわいそうだね」
「種族を2つに分けちゃった以上は、もう口は出せないよね。ニブルヘイムの種族長たちは、転生を推奨する政策がない分、かなり負担が少ないらしい。差が出るのも時間のもんだいかもね」
「ニブルヘイムはヒューマノイドの自治を後押ししてくれてるものね」
「うん、転生を勧めるのは危険域の子くらいだしね。長生きしたいだけだけなら、相転移装置の方がかなり長生きできるし、恵まれた環境で生活できる。でも、アストレアの隔離区画は、あまり良い状況ではないみたい。刻印を導入して、欠格者を相転移装置内部で自動的に殺処分するとか、そんな話まで出てきてる」
「ひどいねそれ、どれだけ減らせば気がすむの?」
「カナンみたいに、管理可能な上限付近で粛清され続ける感じだろうね。振幅の下限と上限は、450億から500億ってところじゃない?」
「イサナミを導入するつもりはないの?」
「アルデバドスが、4外界主導のイサナミに懐疑的だから議案が通らないってさ」
「種族長はどうしてるの? 団結したら議席数は勝ってるよね?」
「不人気の少数種族を狙って、アルデバドスが裏で圧力かけてるみたい。不人気の少数種族のほうが多いから、議席を確保するのが簡単らしい」
「移民希望者が増えるわけだね。もうだめじゃん」
「あはは、ミヅキにみなされちゃったよ」
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