5 / 8
第五話 【魂】
しおりを挟む
夢を見ている。その夢は深い場所から急浮上してくるように突然始まった。
夢の中の私はショートカットの活発な高校生で薫と呼ばれていた。
バレーボール部に入っていて、3年の引退した日に男子バレーボール部のキャプテンに告白された。
映像は私のこのころの日常を凄いスピードで早送り再生しているように私を廻る。
シーンは突然変わる。
まだあどけなさを残した小学生の息子に朝食を出す。何か小言を言いながら息子を急かすのを夫が笑いながら見ている。どこにでもある平和な家庭の光景。
また前触れなしにシーンがかわる。
白い天井、病院。まわりに忙しなく動く人の気配。
横たわっている私を覗き込む家族の顔。会社から駆け付けただろう社会人の息子の姿に“すっかり大きくなって”と自然と笑みがこぼれた。
これは明晰夢だ。夢の中で夢だとわかっている。でも普通の夢とは違う。
ーこれは私のずっとずっと古い記憶なのだから、、。
夢の映像が突然ノイズが入ったように不鮮明に乱れる。
私は暗い廊下で立ち尽くし見ていた。
仄暗い部屋で淡い光をまとった美しい男たちが服を乱して揺れている。綺麗だった。綺麗で目が離せなかった。綺麗で心がザワついた。
見てはいけない、立ち去らなければと思うのに体が動こうとしない。
やがて綺麗な男が私の視線に気が付いたのか、振り返って私を見るとこう言った
「朔希、、」
そう、あの男は、、、
「零!!!」
反射的にその名を呼んで身を起こす。
あの白い無機質な部屋のベッドの上だった。
暫く私の頭は夢で見た過去の記憶と昨日の記憶がごちゃ混ぜになっていて落ち着くのに時間がかかる。
昨日零の部屋へ行った。そこで零が別の羅網と交わるのを見てしまった。
逃げるように私はこの白い部屋へ戻ってきてしまったんだ。
ーだけど、、今の夢は、、
昨日池のある場所へ行く途中、七宝は言っていた。
“人は輪廻転生のたびにここへやって来る。そのたびに自分を導いてくれる羅網や蓮華に会うのだ”ーと。
だから現世で私が描いていた絵の人物は潜在意識に残る羅網の姿ではないか、と。
違う。
違う。
私は過去に零に会っている。
そしてその時にも昨日と同じような光景を見ているのだ。
私はすぐさま七宝を探す為に部屋を出た。
七宝は池のほとりできょろきょろと辺りを見回して私を探しているらしかった。
「七宝!」
走り寄って腕を回してしがみつく私を七宝が受け止める。
「朔希!?どうしたの?ここに居ないからビックリしたよ。」
「ねぇ、七宝、私思い出したの!輪廻転生する前の記憶!それにやっぱり前にもここで零に会ってる!」
「え?待って待って、朔希、落ち着いて話してよ」
七宝は私の手を優しく解くと、そのまま手を引いてその場に座るよう促す。
ふかふかと気持ちの良い芝生に座って、少し心を落ち着けると私は七宝の顔を見て少し迷った。
昨日見た零の姿を、まだ子どもの七宝に話しても良いのだろうか?
そう思えたのだから、この景色と七宝の顔を見て自分がだいぶ落ち着いたことがわかった。
「昨日、七宝が帰って暫くしてから私、零に会いに行ったの。、、そこで、、羅網と一緒にいる零を見たの」
私が話を少し濁すと、七宝はすぐに可愛らしい顔に驚きの色を浮かべた。
「あ、、朔希、零が羅網と交わるのを見たの?」
「ー!そ、、そう、、」
「ああ、そうか。びっくりしたんだね。ー天上の羅網や蓮華にはよくある事だよ。現世での行為とは少し意味が違う。」
ーそうなんだ、、よくあること。人間のする行為とは意味が違う。
七宝の言葉を頭の中で反芻して、私は少しホッとした。
「ーで朔希、何を思い出したって言ったの?」
「前に輪廻転生した時の現世の記憶だと思うの!私の名前は薫だった。」
「、、本当、に?普通珠玉を返して一度転生したら、その名前での記憶はもう無くなっちゃうんだ。朔希はついこの間まで生きた現世の、その前の現世まで思い出したって事!?」
驚きの広がった顔の七宝に私は確信を持って頷く。
「それに、やっぱり前にここで零に会っていると思うの。七宝、あなたももしかして前にも会っている?」
七宝は困っているような、驚いているような、複雑な表情で何も言わず首を横にふるだけだ。
「零に会わせて。零はあの部屋にいる?」
「朔希、今零は少し、、体調が悪いんだ。ーもしかすると朔希が転生する頃まで会えないかも、、」
「ーえ、、?零に、、会えないの、、?」
驚く私の目をじっと見つめながら
「零の魂は朔希が転生していく頃、消えてしまうかも知れないんだ。」
心臓がドクン、ドクンと大きく脈打つ。
「零も羅網としての生活を終えて輪廻転生するの、、?」
七宝が首を横にふる前に私はわかっていた。
ー違う!
違うってことはわかるのにその内容がまるでわからない。
私、、何かきっと知っている。知っているのに覚えていないんだ、、。
何か思い出さなきゃならない大切なことがあるんだ、、。
「朔希、零が自分の事“禁忌を犯した落ちこぼれだ”って言ってたでしょ?禁忌を犯した罰として輪廻転生の輪からはずれて消えてしまうかもしれないんだ。でもそれはまだわからない。」
辛そうに語る七宝を見て愕然とした。
ー零が、、消えて無くなる、、、
身体中から血がサーッとひいて冷たくなっていくような気がした。
七宝は暗い通路をひとり歩き、その茶色いドアの前まで来た。ドアが音もなくスッと開く。
「零、入ります。」
返事を待たずに、奈落を跨ぐと中へ入る。茶色の扉は音もなく閉まった。
薄暗い部屋のソファに身を投げて横たわる零がいた。腕を目を覆うよう額に置いている。
「零、体調はどうですか?」
「、、消えそう、、」
自虐的な笑い方をしながら言う。
「零、あなた昨日朔希にわざと見せたんですね?」
「ー、、そうだよ。あの時みたいに、、」
「魂を削るのはやめて下さい!」
「ーこの魂には何の価値もないからね。」
「零!!」
七宝が声を荒げると、零は額から腕を下ろし七宝を見た。
「朔希の様子はどう?」
「まだ全部は、、前にも零に会っている事は思い出したようですけど、、。」
「そう、、」
「朔希に会わない気ですか?」
零は少し微笑んで首を横にふる。
「会えば俺の口から話してしまうから。そういう別れ方はさすがに辛い。」
「零、、、」
「七宝、頼んでいいか?朔希が転生する前の日に連れてきて欲しい。あと1度だけ彼女の笑顔が見たいんだ。」
「そんな、、そんな悲しい事を、、」
そう言って涙ぐむ七宝の頭を零は優しく撫でた。
夢の中の私はショートカットの活発な高校生で薫と呼ばれていた。
バレーボール部に入っていて、3年の引退した日に男子バレーボール部のキャプテンに告白された。
映像は私のこのころの日常を凄いスピードで早送り再生しているように私を廻る。
シーンは突然変わる。
まだあどけなさを残した小学生の息子に朝食を出す。何か小言を言いながら息子を急かすのを夫が笑いながら見ている。どこにでもある平和な家庭の光景。
また前触れなしにシーンがかわる。
白い天井、病院。まわりに忙しなく動く人の気配。
横たわっている私を覗き込む家族の顔。会社から駆け付けただろう社会人の息子の姿に“すっかり大きくなって”と自然と笑みがこぼれた。
これは明晰夢だ。夢の中で夢だとわかっている。でも普通の夢とは違う。
ーこれは私のずっとずっと古い記憶なのだから、、。
夢の映像が突然ノイズが入ったように不鮮明に乱れる。
私は暗い廊下で立ち尽くし見ていた。
仄暗い部屋で淡い光をまとった美しい男たちが服を乱して揺れている。綺麗だった。綺麗で目が離せなかった。綺麗で心がザワついた。
見てはいけない、立ち去らなければと思うのに体が動こうとしない。
やがて綺麗な男が私の視線に気が付いたのか、振り返って私を見るとこう言った
「朔希、、」
そう、あの男は、、、
「零!!!」
反射的にその名を呼んで身を起こす。
あの白い無機質な部屋のベッドの上だった。
暫く私の頭は夢で見た過去の記憶と昨日の記憶がごちゃ混ぜになっていて落ち着くのに時間がかかる。
昨日零の部屋へ行った。そこで零が別の羅網と交わるのを見てしまった。
逃げるように私はこの白い部屋へ戻ってきてしまったんだ。
ーだけど、、今の夢は、、
昨日池のある場所へ行く途中、七宝は言っていた。
“人は輪廻転生のたびにここへやって来る。そのたびに自分を導いてくれる羅網や蓮華に会うのだ”ーと。
だから現世で私が描いていた絵の人物は潜在意識に残る羅網の姿ではないか、と。
違う。
違う。
私は過去に零に会っている。
そしてその時にも昨日と同じような光景を見ているのだ。
私はすぐさま七宝を探す為に部屋を出た。
七宝は池のほとりできょろきょろと辺りを見回して私を探しているらしかった。
「七宝!」
走り寄って腕を回してしがみつく私を七宝が受け止める。
「朔希!?どうしたの?ここに居ないからビックリしたよ。」
「ねぇ、七宝、私思い出したの!輪廻転生する前の記憶!それにやっぱり前にもここで零に会ってる!」
「え?待って待って、朔希、落ち着いて話してよ」
七宝は私の手を優しく解くと、そのまま手を引いてその場に座るよう促す。
ふかふかと気持ちの良い芝生に座って、少し心を落ち着けると私は七宝の顔を見て少し迷った。
昨日見た零の姿を、まだ子どもの七宝に話しても良いのだろうか?
そう思えたのだから、この景色と七宝の顔を見て自分がだいぶ落ち着いたことがわかった。
「昨日、七宝が帰って暫くしてから私、零に会いに行ったの。、、そこで、、羅網と一緒にいる零を見たの」
私が話を少し濁すと、七宝はすぐに可愛らしい顔に驚きの色を浮かべた。
「あ、、朔希、零が羅網と交わるのを見たの?」
「ー!そ、、そう、、」
「ああ、そうか。びっくりしたんだね。ー天上の羅網や蓮華にはよくある事だよ。現世での行為とは少し意味が違う。」
ーそうなんだ、、よくあること。人間のする行為とは意味が違う。
七宝の言葉を頭の中で反芻して、私は少しホッとした。
「ーで朔希、何を思い出したって言ったの?」
「前に輪廻転生した時の現世の記憶だと思うの!私の名前は薫だった。」
「、、本当、に?普通珠玉を返して一度転生したら、その名前での記憶はもう無くなっちゃうんだ。朔希はついこの間まで生きた現世の、その前の現世まで思い出したって事!?」
驚きの広がった顔の七宝に私は確信を持って頷く。
「それに、やっぱり前にここで零に会っていると思うの。七宝、あなたももしかして前にも会っている?」
七宝は困っているような、驚いているような、複雑な表情で何も言わず首を横にふるだけだ。
「零に会わせて。零はあの部屋にいる?」
「朔希、今零は少し、、体調が悪いんだ。ーもしかすると朔希が転生する頃まで会えないかも、、」
「ーえ、、?零に、、会えないの、、?」
驚く私の目をじっと見つめながら
「零の魂は朔希が転生していく頃、消えてしまうかも知れないんだ。」
心臓がドクン、ドクンと大きく脈打つ。
「零も羅網としての生活を終えて輪廻転生するの、、?」
七宝が首を横にふる前に私はわかっていた。
ー違う!
違うってことはわかるのにその内容がまるでわからない。
私、、何かきっと知っている。知っているのに覚えていないんだ、、。
何か思い出さなきゃならない大切なことがあるんだ、、。
「朔希、零が自分の事“禁忌を犯した落ちこぼれだ”って言ってたでしょ?禁忌を犯した罰として輪廻転生の輪からはずれて消えてしまうかもしれないんだ。でもそれはまだわからない。」
辛そうに語る七宝を見て愕然とした。
ー零が、、消えて無くなる、、、
身体中から血がサーッとひいて冷たくなっていくような気がした。
七宝は暗い通路をひとり歩き、その茶色いドアの前まで来た。ドアが音もなくスッと開く。
「零、入ります。」
返事を待たずに、奈落を跨ぐと中へ入る。茶色の扉は音もなく閉まった。
薄暗い部屋のソファに身を投げて横たわる零がいた。腕を目を覆うよう額に置いている。
「零、体調はどうですか?」
「、、消えそう、、」
自虐的な笑い方をしながら言う。
「零、あなた昨日朔希にわざと見せたんですね?」
「ー、、そうだよ。あの時みたいに、、」
「魂を削るのはやめて下さい!」
「ーこの魂には何の価値もないからね。」
「零!!」
七宝が声を荒げると、零は額から腕を下ろし七宝を見た。
「朔希の様子はどう?」
「まだ全部は、、前にも零に会っている事は思い出したようですけど、、。」
「そう、、」
「朔希に会わない気ですか?」
零は少し微笑んで首を横にふる。
「会えば俺の口から話してしまうから。そういう別れ方はさすがに辛い。」
「零、、、」
「七宝、頼んでいいか?朔希が転生する前の日に連れてきて欲しい。あと1度だけ彼女の笑顔が見たいんだ。」
「そんな、、そんな悲しい事を、、」
そう言って涙ぐむ七宝の頭を零は優しく撫でた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セリフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セリフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セリフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセリフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセリフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セリフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる