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四章【九条ゆい】※R18含む
1 一緒にいたいよ
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「あー、、立てないかも、、」
宮城さんは身を起こすのを一旦諦めたのか再びベッドにどさりと身を投げ出して目を閉じた。
「蒼くんもう俺の漫画読むの禁止ね」
「うわ、ごめんなさい!ちょっと理性がぶっ飛びました!」
隣で謝る俺に、彼は目を閉じたまま口元だけで小さく笑う。散々がっついた後だと言うのに、その疲労した気怠げな表情にさえまた欲情しかける自分に呆れてしまう。
すぎてみれば反省すべき点は多々あった。
好きだと言われて、思いが同じだったと知って舞い上がっていた。
俺との事を思い出して1人でしたと言われて嬉しすぎた。
彼が恥ずかしがりながらも自分の手でイクのを見て我を忘れた。
そして、3回目のセックスは前とは意味が違って、、もう何も我慢できなかった。もっとゆっくり、負担をかけずに出来たはずなのに、余裕を無くして本能のままにガンガン突いてしまった、、。
本気で1人で反省してしょげる俺を見て、宮城さんがクスリと笑った。
「うそだって。蒼くん、俺だって男なんだから少しくらい大丈夫だよ」
そうは言っても宮城さんは現に起き上がる事を諦めているし、最中は瞳に涙を溜めて俺に何度かストップをかけていた。
けれどいつも冷静な彼が乱れるほど俺の中の嗜虐心のようなものが煽られて、俺は彼の願いを聞き入れなかった。
「、、ごめんなさい、、」
「蒼くん面白いよね。人当たり良くて優しくて明るくて結構ハヤトと似たタイプ。でも彼女いるのに男とやるとか大胆だし、理性的かと思ったらSっ気満載。それってもともと?」
「いや、、たぶん宮城さんだから、、俺宮城さん相手だと何でか自分が制御不能で、、」
「ふぅん、男が相手だからなのか、漫画の影響か、、次の話は絶対甘々の展開にしよ」
「ぅ、、宮城さん怒ってます?」
「怒ってないよ。面白いヤツだなって言ってんの」
そう言って彼はバスローブをはだけたまま揶揄うような眼差しで笑って見せた。
「俺風呂に入ろうかな。蒼くん先に寝てて良いよ」
「あ、俺がお湯入れてきます!宮城さんは休んでて!」勢いよくベッドから出てバスルームへ向かう。
その背中へ「、、龍之介」彼が声をかける。
「っ!!はい」
「っふ、慣れない。ーお風呂の用意、お願いね」
「はい!イトさん!」
俺たちは慣れない名前呼びにお互い少し照れて笑い合った。
4月になって雪が完全に溶け、俺はF大に入学した。俺の隣には親友のハチと、中学からの友達の瑞樹の姿があった。
2人とも学部が違うので大学で一緒に行動できるかわからなかったけれど一年の間は一般教養の授業でかなり講義が被ることがわかった。
宮城さんのいる芸術棟の方は、学生もどことなくお洒落で個性的でその一角は少し大学の中で雰囲気が違う。
医学関係はキャンパスの反対端で医学棟の横にハヤトさんのように理学療法士や、心理士その他の福祉や医療に携わるものを目指している学部。そして正門から近い所に一般教養棟がありその奥側に経営や国際コミュニケーション学部の建物が点在していた。
残念ながら広大な敷地の中では全く関連性のない学部の人とは生活圏が違うのだ。だから宮城さんをキャンパス内で偶然見かける事もこのひと月の間で一度だってなかった。
それでも高校生の頃よりは、距離は物理的にも精神的にも近かったし、何より宮城さんの恋人としての生活は例え秘密の関係だったとしても幸せだった。
「え、龍之介くん、今日先輩と帰るの?一緒に買い物行くのかと思ってた」
大学の正門までの道のりで、隣を歩く瑞樹が残念そうに言った。
髪の毛が伸びた瑞樹は少し大人びて、女の子が短期間にどんどんキレイになるということを俺とハチに見せつけた。もともとが快活な性格の瑞樹はすぐに友達が出来るタイプで、もちろん大学に入ってから同性の友達も出来たようだった。それでも友達とすごす合間には俺やハチと帰りに出かけたりすることもよくある。
学校から真っ直ぐに帰宅して家でのんびり過ごすなんて日はあるのだろうかと不思議になるほど瑞樹は活動的な毎日を送っていた。
正門の周りには大学から帰る人が立ち話をしたり友達を待ったりと人が多かったが、その門柱に寄りかかる人の姿はすぐに見つけることが出来た。
オーバーサイズの七分袖のトレーナーに、少しワイドなクリーム色のパンツを履いている彼は肩にトートバッグをかけ手にストローの刺さった飲み物を持っている。俯いた姿勢はもう片方の手にしているスマホを見ているようだ。
その頭の小ささや手足の長さ、スラリとしたスタイルは遠目に見ても目立っているし、飲み物を飲むためにマスクを顎にかけているせいで、周りを行く学生が彼の顔をチラチラと盗み見ていた。
「宮城さん!」
少し離れたところから声をかけると、パッと顔を上げた彼は俺を見つけて軽く片手をあげる。
この人が自分の事を好きでいてくれる事が未だに信じられなくて、特に大学生としての宮城さんに会うとドキドキしてしまう。
「お疲れ」
「だいぶ待ちました?」
「いや10分くらい。ー友だち?」
俺の後ろの2人をチラと見ながら宮城さんは顎にかけていた黒いマスクを引き上げた。
「ハチと瑞樹。こちら3年生の宮城さん。」
宮城さんと知り合って間も無くから“仲良くなりたい”とぼやいていた俺だから、ハチにはそれが宮城さんのことだとピンと来たようだった。
「あぁ、龍之介がお世話になってます。蜂谷です。」
「ハチくんね、名前だけずいぶん前から知ってた。瑞樹さんの事も。俺は蒼くんの友達の宮城です。」
宮城さんは珍しく社交的な笑顔を見せて、瑞樹とそして何故かハチまでもを赤面させた。
「ねー、宮城さん、さっき気使ってくれてありがとうございました。」
「?」
春のサイクリングロードを歩きながら言うと、宮城さんが不思議そうな顔をする。
「ハチと瑞樹に。あんなに初対面の人にフレンドリーな宮城さん初めてだったから、、」
「あぁ、なんだ。俺も少しは大人になったんだよ」
「ははっ、俺と初めてカフェであった時宮城さんビビるくらい無愛想でしたよね」
「そうだっけ?」
「その時のあなたへの印象、“話しかけにくっ”て感じでしたよ」
「顔見知りの人に話聞かれたかもって、俺警戒してたんだよ。つーか、懐かしい事言うね」
宮城さんと俺の関係は付き合ってからもそんなに変わってはいない。宮城さんは元々がクールなタイプだし家に一緒にいる時も仕事を中心にして生活している彼とは、そんなにゆっくりイチャイチャするなんて時間はないのだ。
そもそもお互いに学校での生活や友達付き合いもあったから会える頻度は高校の頃と同じようなものだった。
それでも俺たちは抱きしめ合い気持ちを確かめ合ってキスをして、そしてセックスをして一緒に眠る。
「宮城さんとずっと一緒にいたいです。来年も再来年もずっと」
ある日ベッドの中で俺が抱きしめて言うと
「そうだね。俺も一緒にいたいよ。」
そう言って宮城さんは俺を抱きしめ返してくれた。
幸せだった。胸が痛くなるほど彼の事が好きだし、彼にとって特別な存在でいられる事がどうしようもなく幸せだった。
だけどひとつ分かったことは、他人に打ち明けることの出来ない関係というのは意外と閉塞的だという事。ただ人を好きになっただけなのに、ただ好きな人と共に過ごして触れ合っていたいだけなのに、周りに言うには障壁があり過ぎる。
2人でいることは幸せだけど、たった2人で世間から孤立しているような感じがした。
もし孤立したこの場所で、この人がいなくなったら自分はどうなるのだろうか、、想像すると怖かった。
いつかのハヤトさんの忠告が今なら少しは理解出来る気がする。
まぁ、誰かと付き合うって性別を関係なくしてもそんな風に心が苦しいものだったかもしれない、、、
好きな人が自分を想ってくれる幸せと、九条ゆいを近くで見ていられる喜びと同性を好きになる苦しさをかかえながらも、2人が見る景色は春を過ぎやがて夏になっていった。
宮城さんは身を起こすのを一旦諦めたのか再びベッドにどさりと身を投げ出して目を閉じた。
「蒼くんもう俺の漫画読むの禁止ね」
「うわ、ごめんなさい!ちょっと理性がぶっ飛びました!」
隣で謝る俺に、彼は目を閉じたまま口元だけで小さく笑う。散々がっついた後だと言うのに、その疲労した気怠げな表情にさえまた欲情しかける自分に呆れてしまう。
すぎてみれば反省すべき点は多々あった。
好きだと言われて、思いが同じだったと知って舞い上がっていた。
俺との事を思い出して1人でしたと言われて嬉しすぎた。
彼が恥ずかしがりながらも自分の手でイクのを見て我を忘れた。
そして、3回目のセックスは前とは意味が違って、、もう何も我慢できなかった。もっとゆっくり、負担をかけずに出来たはずなのに、余裕を無くして本能のままにガンガン突いてしまった、、。
本気で1人で反省してしょげる俺を見て、宮城さんがクスリと笑った。
「うそだって。蒼くん、俺だって男なんだから少しくらい大丈夫だよ」
そうは言っても宮城さんは現に起き上がる事を諦めているし、最中は瞳に涙を溜めて俺に何度かストップをかけていた。
けれどいつも冷静な彼が乱れるほど俺の中の嗜虐心のようなものが煽られて、俺は彼の願いを聞き入れなかった。
「、、ごめんなさい、、」
「蒼くん面白いよね。人当たり良くて優しくて明るくて結構ハヤトと似たタイプ。でも彼女いるのに男とやるとか大胆だし、理性的かと思ったらSっ気満載。それってもともと?」
「いや、、たぶん宮城さんだから、、俺宮城さん相手だと何でか自分が制御不能で、、」
「ふぅん、男が相手だからなのか、漫画の影響か、、次の話は絶対甘々の展開にしよ」
「ぅ、、宮城さん怒ってます?」
「怒ってないよ。面白いヤツだなって言ってんの」
そう言って彼はバスローブをはだけたまま揶揄うような眼差しで笑って見せた。
「俺風呂に入ろうかな。蒼くん先に寝てて良いよ」
「あ、俺がお湯入れてきます!宮城さんは休んでて!」勢いよくベッドから出てバスルームへ向かう。
その背中へ「、、龍之介」彼が声をかける。
「っ!!はい」
「っふ、慣れない。ーお風呂の用意、お願いね」
「はい!イトさん!」
俺たちは慣れない名前呼びにお互い少し照れて笑い合った。
4月になって雪が完全に溶け、俺はF大に入学した。俺の隣には親友のハチと、中学からの友達の瑞樹の姿があった。
2人とも学部が違うので大学で一緒に行動できるかわからなかったけれど一年の間は一般教養の授業でかなり講義が被ることがわかった。
宮城さんのいる芸術棟の方は、学生もどことなくお洒落で個性的でその一角は少し大学の中で雰囲気が違う。
医学関係はキャンパスの反対端で医学棟の横にハヤトさんのように理学療法士や、心理士その他の福祉や医療に携わるものを目指している学部。そして正門から近い所に一般教養棟がありその奥側に経営や国際コミュニケーション学部の建物が点在していた。
残念ながら広大な敷地の中では全く関連性のない学部の人とは生活圏が違うのだ。だから宮城さんをキャンパス内で偶然見かける事もこのひと月の間で一度だってなかった。
それでも高校生の頃よりは、距離は物理的にも精神的にも近かったし、何より宮城さんの恋人としての生活は例え秘密の関係だったとしても幸せだった。
「え、龍之介くん、今日先輩と帰るの?一緒に買い物行くのかと思ってた」
大学の正門までの道のりで、隣を歩く瑞樹が残念そうに言った。
髪の毛が伸びた瑞樹は少し大人びて、女の子が短期間にどんどんキレイになるということを俺とハチに見せつけた。もともとが快活な性格の瑞樹はすぐに友達が出来るタイプで、もちろん大学に入ってから同性の友達も出来たようだった。それでも友達とすごす合間には俺やハチと帰りに出かけたりすることもよくある。
学校から真っ直ぐに帰宅して家でのんびり過ごすなんて日はあるのだろうかと不思議になるほど瑞樹は活動的な毎日を送っていた。
正門の周りには大学から帰る人が立ち話をしたり友達を待ったりと人が多かったが、その門柱に寄りかかる人の姿はすぐに見つけることが出来た。
オーバーサイズの七分袖のトレーナーに、少しワイドなクリーム色のパンツを履いている彼は肩にトートバッグをかけ手にストローの刺さった飲み物を持っている。俯いた姿勢はもう片方の手にしているスマホを見ているようだ。
その頭の小ささや手足の長さ、スラリとしたスタイルは遠目に見ても目立っているし、飲み物を飲むためにマスクを顎にかけているせいで、周りを行く学生が彼の顔をチラチラと盗み見ていた。
「宮城さん!」
少し離れたところから声をかけると、パッと顔を上げた彼は俺を見つけて軽く片手をあげる。
この人が自分の事を好きでいてくれる事が未だに信じられなくて、特に大学生としての宮城さんに会うとドキドキしてしまう。
「お疲れ」
「だいぶ待ちました?」
「いや10分くらい。ー友だち?」
俺の後ろの2人をチラと見ながら宮城さんは顎にかけていた黒いマスクを引き上げた。
「ハチと瑞樹。こちら3年生の宮城さん。」
宮城さんと知り合って間も無くから“仲良くなりたい”とぼやいていた俺だから、ハチにはそれが宮城さんのことだとピンと来たようだった。
「あぁ、龍之介がお世話になってます。蜂谷です。」
「ハチくんね、名前だけずいぶん前から知ってた。瑞樹さんの事も。俺は蒼くんの友達の宮城です。」
宮城さんは珍しく社交的な笑顔を見せて、瑞樹とそして何故かハチまでもを赤面させた。
「ねー、宮城さん、さっき気使ってくれてありがとうございました。」
「?」
春のサイクリングロードを歩きながら言うと、宮城さんが不思議そうな顔をする。
「ハチと瑞樹に。あんなに初対面の人にフレンドリーな宮城さん初めてだったから、、」
「あぁ、なんだ。俺も少しは大人になったんだよ」
「ははっ、俺と初めてカフェであった時宮城さんビビるくらい無愛想でしたよね」
「そうだっけ?」
「その時のあなたへの印象、“話しかけにくっ”て感じでしたよ」
「顔見知りの人に話聞かれたかもって、俺警戒してたんだよ。つーか、懐かしい事言うね」
宮城さんと俺の関係は付き合ってからもそんなに変わってはいない。宮城さんは元々がクールなタイプだし家に一緒にいる時も仕事を中心にして生活している彼とは、そんなにゆっくりイチャイチャするなんて時間はないのだ。
そもそもお互いに学校での生活や友達付き合いもあったから会える頻度は高校の頃と同じようなものだった。
それでも俺たちは抱きしめ合い気持ちを確かめ合ってキスをして、そしてセックスをして一緒に眠る。
「宮城さんとずっと一緒にいたいです。来年も再来年もずっと」
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「そうだね。俺も一緒にいたいよ。」
そう言って宮城さんは俺を抱きしめ返してくれた。
幸せだった。胸が痛くなるほど彼の事が好きだし、彼にとって特別な存在でいられる事がどうしようもなく幸せだった。
だけどひとつ分かったことは、他人に打ち明けることの出来ない関係というのは意外と閉塞的だという事。ただ人を好きになっただけなのに、ただ好きな人と共に過ごして触れ合っていたいだけなのに、周りに言うには障壁があり過ぎる。
2人でいることは幸せだけど、たった2人で世間から孤立しているような感じがした。
もし孤立したこの場所で、この人がいなくなったら自分はどうなるのだろうか、、想像すると怖かった。
いつかのハヤトさんの忠告が今なら少しは理解出来る気がする。
まぁ、誰かと付き合うって性別を関係なくしてもそんな風に心が苦しいものだったかもしれない、、、
好きな人が自分を想ってくれる幸せと、九条ゆいを近くで見ていられる喜びと同性を好きになる苦しさをかかえながらも、2人が見る景色は春を過ぎやがて夏になっていった。
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