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八章
41話 海獣オクタゴン3
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41話 海獣オクタゴン3
「あの触手の動き、やっかいだ!」
ウルーガはジャスティスとカインを背に守りつつ前方に盾を構えてオクタゴンを軽く見据えた。
「……ですね」
「触手をどうにかしないとな」
ウルーガの言葉に賛同するように頷くジャスティスとカイン。
「二人同時に攻撃してみますか?」
「だな!」
ジャスティスの案に頷くカイン。
ウルーガを後衛に残してジャスティスとカインが同時に床を蹴ってオクタゴンの左右の触手に向かっていく。
ジャスティスは双剣にて、柵にまとわりつく触手の先端部分に二連撃を与えるが手応えがなく――
「……ッ!」
間髪入れずに別の触手がジャスティスに向かって振り下ろされるが、ジャスティスはそれをギリギリのところでサイドステップで交わした。
「ジャスティス! 大丈夫かッ?!」
「はい!」
驚き叫ぶカインに、ジャスティスはしっかりした返事をかえした。
「やっぱり物理的な攻撃は効かねぇか……」
「……そうですね」
ウルーガのところまで戻ってきたカインとジャスティスは交互に呟く。
「……」
器用にこちらを狙ってくる触手をどうにかできないかと、ジャスティスが考えていると、オクタゴンは上部の丸い部分である胴体を小刻みに揺らし始めた。
「…なんだぁ?」
オクタゴンの様子にカインは眉をしかめて訝(いぶか)しがる。
ジャスティスやウルーガもカインと同じようにオクタゴンを見ていると、オクタゴンは更に胴体をブルブルと震わして二本の触手を空に掲げた。
「何を、してるんでしょうか……?」
ジャスティスは不安そうに呟き何気なく自分の足元に目を向けると、甲板の柵の隙間から頭ひとつ分くらいある大きなカニがひょっこりと這い上がってきていた。
「わぁ!」
ジャスティスが目を輝かせる。
「こんなところにカニがいますよ~」
「……カニ?」
嬉しそうなジャスティスの間延びした声にカインが気付き、ジャスティスのほうに視線を向ける。
「ジャスティスそいつは……ッ!」
「避けろッジャスティス!」
ウルーガとカインが同時に声をあげた瞬間――
――ジャキン!!
飛び上がってきたカニの爪が、ジャスティスの右頬を掠めた。
「な、なに……?」
身を屈ませるジャスティスの右頬は、カニによる爪で少し切り裂かれ血を滲ませた。
「大丈夫かお前?!」
駆け寄ってきたカインがすぐさま癒しの術を唱えジャスティスの傷を治した。
「……バトルクラブ……!」
「『バトルクラブ』?」
ウルーガの呟きをおうむ返しするジャスティス。
「こいつが?!」
カインの手を借りて立ち上がる甲板にあがったバトルクラブを見ると、バトルクラブはこちらを威嚇するように左右にある爪を上に掲げてチョキチョキと鳴らしている。
「ああ」
ジャスティスの言葉に頷くカイン。
「その名の通り、凶暴で攻撃的なカニだよ!」
忌々しく言い放ち近寄ってきたバトルクラブの一匹を蹴り払う。
「あの触手の動き、やっかいだ!」
ウルーガはジャスティスとカインを背に守りつつ前方に盾を構えてオクタゴンを軽く見据えた。
「……ですね」
「触手をどうにかしないとな」
ウルーガの言葉に賛同するように頷くジャスティスとカイン。
「二人同時に攻撃してみますか?」
「だな!」
ジャスティスの案に頷くカイン。
ウルーガを後衛に残してジャスティスとカインが同時に床を蹴ってオクタゴンの左右の触手に向かっていく。
ジャスティスは双剣にて、柵にまとわりつく触手の先端部分に二連撃を与えるが手応えがなく――
「……ッ!」
間髪入れずに別の触手がジャスティスに向かって振り下ろされるが、ジャスティスはそれをギリギリのところでサイドステップで交わした。
「ジャスティス! 大丈夫かッ?!」
「はい!」
驚き叫ぶカインに、ジャスティスはしっかりした返事をかえした。
「やっぱり物理的な攻撃は効かねぇか……」
「……そうですね」
ウルーガのところまで戻ってきたカインとジャスティスは交互に呟く。
「……」
器用にこちらを狙ってくる触手をどうにかできないかと、ジャスティスが考えていると、オクタゴンは上部の丸い部分である胴体を小刻みに揺らし始めた。
「…なんだぁ?」
オクタゴンの様子にカインは眉をしかめて訝(いぶか)しがる。
ジャスティスやウルーガもカインと同じようにオクタゴンを見ていると、オクタゴンは更に胴体をブルブルと震わして二本の触手を空に掲げた。
「何を、してるんでしょうか……?」
ジャスティスは不安そうに呟き何気なく自分の足元に目を向けると、甲板の柵の隙間から頭ひとつ分くらいある大きなカニがひょっこりと這い上がってきていた。
「わぁ!」
ジャスティスが目を輝かせる。
「こんなところにカニがいますよ~」
「……カニ?」
嬉しそうなジャスティスの間延びした声にカインが気付き、ジャスティスのほうに視線を向ける。
「ジャスティスそいつは……ッ!」
「避けろッジャスティス!」
ウルーガとカインが同時に声をあげた瞬間――
――ジャキン!!
飛び上がってきたカニの爪が、ジャスティスの右頬を掠めた。
「な、なに……?」
身を屈ませるジャスティスの右頬は、カニによる爪で少し切り裂かれ血を滲ませた。
「大丈夫かお前?!」
駆け寄ってきたカインがすぐさま癒しの術を唱えジャスティスの傷を治した。
「……バトルクラブ……!」
「『バトルクラブ』?」
ウルーガの呟きをおうむ返しするジャスティス。
「こいつが?!」
カインの手を借りて立ち上がる甲板にあがったバトルクラブを見ると、バトルクラブはこちらを威嚇するように左右にある爪を上に掲げてチョキチョキと鳴らしている。
「ああ」
ジャスティスの言葉に頷くカイン。
「その名の通り、凶暴で攻撃的なカニだよ!」
忌々しく言い放ち近寄ってきたバトルクラブの一匹を蹴り払う。
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