7 / 22
八章
43話 海獣オクタゴン5
しおりを挟む
43話 海獣オクタゴン5
(この雨ならちょうど良いかな)
ジャスティスはそう思い双剣を元に戻し、それに気づいたカインとウルーガは、ジャスティスが詠唱する間、迫りくるバトルクラブらに一撃を見舞っていた。
両腕を前に掲げたジャスティスは静かに術を唱える。
「青と氷に連なる四神、青龍(せいりゅう)!」
慣れた手つきで青色の光を発する八芒星(オクタグラム)を作り出す。
「誘引(ゆういん)する清流(せいりゅう)の依り代を具現化せよ!」
青い光を放つ八芒星(オクタグラム)がより一層強さをましたその時、
「アイシクルランサー!!」
ジャスティスはその力と共に術を発動させた。
キィィンン……ッ!
――ドッ! ゴオォォウゥッ!!
ジャスティスが産み出した八芒星(オクタグラム)は眩(まばゆ)い光となり海獣オクタゴンを目掛けて、雨を拳大(こぶしだい)の雹(ひょう)に変化させ、触手が浸かる部分の海水は、海水ごと鋭利な氷柱となって海獣オクタゴンを貫こうとした。
「クッ! おいウルーガ! こっち来い!!」
ジャスティスの放った術の威力が、雨と海上により威力が増す事をいち早く感じとったカインが、ウルーガの手を少し乱暴に自分のほうへ引き寄せて、ジャスティスを中心に囲むようにして、
「アースシールドッ!!」
『地』の属性を持つ晶星術(しょうせいじゅつ)の障壁(しょうへき)を唱え、その防御の壁のおかげで、カインとウルーガ、ジャスティスの三人は吹き荒ぶ雹の嵐から身を守れた。
ゴオォォ……
ジャスティスが放った術の余韻が消えると、船の甲板前方のあたりはまるで雪嵐が通り過ぎたような、一面氷と霜(しも)だらけになっていた。
海獣オクタゴンは海中から突き出た鋭く尖った氷柱に体を貫かれて身動き取れないまま分厚い氷にその体を覆われて凍っていた。
甲板にいる数体のバトルクラブもまたオクタゴンと同じように体ごと凍りついて氷像のようになっていた。
「そうか! 凍らしちまえばいいわけか!」
自身が放った晶星術の防御の効果が切れたカインは、足元にいた氷像と化したバトルクラブを蹴るとそれは勢いよく滑って海へと投げ出された。
「これなら斬ることができるはずです!」
ジャスティスはそう言いつつ、海獣オクタゴンの右側の凍った触手に双剣にて一撃を見舞う。
ジャスティスが放った攻撃により体内の芯まで凍りついたオクタゴンの触手は、氷ごと大きな音を立てて切断された。
「よし! じゃあこっち側も!」
剣による攻撃が効くと分かったカインもまた左側の触手を素早く切り落とす。それと同時に、海獣オクタゴンを凍らせていた氷が溶け始め、オクタゴンは体をうねうねと小刻みに揺らしたのち海中へとその身を沈ませた。
それを期に、甲板にいたバトルクラブらも海に戻って行った。
海獣オクタゴンとの戦いの最中、分厚い雲に覆われていた空は雨が小降りに変わり、荒れ狂っていた海は次第に小波となり始終揺れていた船は落ち着きを取り戻した。
(この雨ならちょうど良いかな)
ジャスティスはそう思い双剣を元に戻し、それに気づいたカインとウルーガは、ジャスティスが詠唱する間、迫りくるバトルクラブらに一撃を見舞っていた。
両腕を前に掲げたジャスティスは静かに術を唱える。
「青と氷に連なる四神、青龍(せいりゅう)!」
慣れた手つきで青色の光を発する八芒星(オクタグラム)を作り出す。
「誘引(ゆういん)する清流(せいりゅう)の依り代を具現化せよ!」
青い光を放つ八芒星(オクタグラム)がより一層強さをましたその時、
「アイシクルランサー!!」
ジャスティスはその力と共に術を発動させた。
キィィンン……ッ!
――ドッ! ゴオォォウゥッ!!
ジャスティスが産み出した八芒星(オクタグラム)は眩(まばゆ)い光となり海獣オクタゴンを目掛けて、雨を拳大(こぶしだい)の雹(ひょう)に変化させ、触手が浸かる部分の海水は、海水ごと鋭利な氷柱となって海獣オクタゴンを貫こうとした。
「クッ! おいウルーガ! こっち来い!!」
ジャスティスの放った術の威力が、雨と海上により威力が増す事をいち早く感じとったカインが、ウルーガの手を少し乱暴に自分のほうへ引き寄せて、ジャスティスを中心に囲むようにして、
「アースシールドッ!!」
『地』の属性を持つ晶星術(しょうせいじゅつ)の障壁(しょうへき)を唱え、その防御の壁のおかげで、カインとウルーガ、ジャスティスの三人は吹き荒ぶ雹の嵐から身を守れた。
ゴオォォ……
ジャスティスが放った術の余韻が消えると、船の甲板前方のあたりはまるで雪嵐が通り過ぎたような、一面氷と霜(しも)だらけになっていた。
海獣オクタゴンは海中から突き出た鋭く尖った氷柱に体を貫かれて身動き取れないまま分厚い氷にその体を覆われて凍っていた。
甲板にいる数体のバトルクラブもまたオクタゴンと同じように体ごと凍りついて氷像のようになっていた。
「そうか! 凍らしちまえばいいわけか!」
自身が放った晶星術の防御の効果が切れたカインは、足元にいた氷像と化したバトルクラブを蹴るとそれは勢いよく滑って海へと投げ出された。
「これなら斬ることができるはずです!」
ジャスティスはそう言いつつ、海獣オクタゴンの右側の凍った触手に双剣にて一撃を見舞う。
ジャスティスが放った攻撃により体内の芯まで凍りついたオクタゴンの触手は、氷ごと大きな音を立てて切断された。
「よし! じゃあこっち側も!」
剣による攻撃が効くと分かったカインもまた左側の触手を素早く切り落とす。それと同時に、海獣オクタゴンを凍らせていた氷が溶け始め、オクタゴンは体をうねうねと小刻みに揺らしたのち海中へとその身を沈ませた。
それを期に、甲板にいたバトルクラブらも海に戻って行った。
海獣オクタゴンとの戦いの最中、分厚い雲に覆われていた空は雨が小降りに変わり、荒れ狂っていた海は次第に小波となり始終揺れていた船は落ち着きを取り戻した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【新作】1分で読める! SFショートショート
Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる