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23話 無意識な救済2
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23話 無意識な救済2
「おいっ、アレはどこにあるっ!?」
しばらく歩くと前方から恫喝(どうかつ)にも似た声が響く。
ジャスティスがそちらを見ると、木々が茂る森の中に一軒の小屋がありその入り口付近で何やら揉め事を起こしている数人の人だかり。
「この近くにあるはずだ!」
「早く場所を吐きやがれっ」
旅人だろうか、三人の男達が一人の男 (二メートルくらいある巨体)を囲み何やら口々に喚いている。
喧嘩しているのかな?
ジャスティスは一瞬そう思ったが、見る限り違うようで、三人の旅人に巨体の男が一方的に責められている。
「早く言いやがれっ!」
痺れを切らしたのか、旅人の一人 (旅人A)が巨体の男 (緑髪の男)の膝を蹴り上げた。
「…ぅ、うぅ……」
痛さに呻いて緑髪の男は片膝をつく。
「こうなったら喋るまで身体で分からせてやるっ!」
旅人Aが言うや否や――かがみ込んだ緑髪の男を目掛けて蹴ったり殴ったりの暴行を始める旅人達。
「ー…ッ、やめて下さい!」
ジャスティスはとっさに前に進んで出た。
ジャスティスの声に気付き動作を止める旅人達。
「なんだぁ?」
旅人Aがこちらを向き凄むように言う。
「ー…ッ」
そんな旅人Aの態度が少し怖くて一瞬怯んだジャスティスだが、
「…な、何があったかは知りませんが…無抵抗の人を数人で殴ったりするの良くないですよ!」
「なんだと?! お前に関係ないだろうがッ」
ジャスティスの前に立ちはだかる旅人A。
「……か、関係ないかも知れませんがっ」
旅人Aと向かい合いつつジャスティスは、旅人達から緑髪の男を守るように間に割って入る。
「黙って見過ごせません!」
「小僧ーー俺達を知らねぇのか?」
今度は、旅人Bが鼻で笑うようにジャスティスを一瞥(いちべつ)する。
ジャスティスもまた相手の男達を見定めるように見た。
旅人にしては程遠い出立ち。お揃いのベストに頭には手拭いを巻いている。腰には揃いも揃ってシミター (三日月刀)をぶら下げている。まるでどこかの盗賊のような――
「俺らは泣く子も黙る山賊一家『モンテロウ』の一味よ」
礼儀正しく、アホ面した旅人否、山賊Aが正体を明かす。
「馬鹿野郎ッ、何正体明かしてんだ! このすっとこどっこい!」
今まで黙っていた山賊Cがようやく口を開いた。
「……だって兄貴ィ」
山賊Aがしょんぼりして言えば、
「相手に聞かれたら答える! これが礼儀ってもんだろ!」
「そ、そうでしたッ。流石は兄貴ですね!」
(……なんだろうこれ。僕、馬鹿にされてるの?)
そんな山賊達のしょうもないやり取りに、置いて行かれたような気がしたジャスティスは内心困惑が隠せない。
「…あ、あの山賊さん」
「ああ?! なんだ小僧、お前まだいたのか?」
ジャスティスが口を開くと急に凄んでくる山賊A。
「とりあえず、暴力は良くないですよ」
「ー…チッ、面倒な奴だな!」
舌打ちをする山賊C。
「その男を庇い立てするんならーー」
言いつつシミターを抜く山賊C。それに倣(なら)って後に二人も武器を手に取る。
「小僧も始末してやろうかッ?!」
威嚇(いかく)と同時にシミターを振り上げてくる山賊C。
「ー…ッ」
ジャスティスは迫(せま)る刃を避けつつ同時に緑髪の男を庇うべく腕を掴んで自分に方に引き寄せた。その際に、耳元で小さく囁くように、
「……ごめんなさい。逃げる用意してください」
そう告げると山賊達と間合いを取った。
「おいっ、アレはどこにあるっ!?」
しばらく歩くと前方から恫喝(どうかつ)にも似た声が響く。
ジャスティスがそちらを見ると、木々が茂る森の中に一軒の小屋がありその入り口付近で何やら揉め事を起こしている数人の人だかり。
「この近くにあるはずだ!」
「早く場所を吐きやがれっ」
旅人だろうか、三人の男達が一人の男 (二メートルくらいある巨体)を囲み何やら口々に喚いている。
喧嘩しているのかな?
ジャスティスは一瞬そう思ったが、見る限り違うようで、三人の旅人に巨体の男が一方的に責められている。
「早く言いやがれっ!」
痺れを切らしたのか、旅人の一人 (旅人A)が巨体の男 (緑髪の男)の膝を蹴り上げた。
「…ぅ、うぅ……」
痛さに呻いて緑髪の男は片膝をつく。
「こうなったら喋るまで身体で分からせてやるっ!」
旅人Aが言うや否や――かがみ込んだ緑髪の男を目掛けて蹴ったり殴ったりの暴行を始める旅人達。
「ー…ッ、やめて下さい!」
ジャスティスはとっさに前に進んで出た。
ジャスティスの声に気付き動作を止める旅人達。
「なんだぁ?」
旅人Aがこちらを向き凄むように言う。
「ー…ッ」
そんな旅人Aの態度が少し怖くて一瞬怯んだジャスティスだが、
「…な、何があったかは知りませんが…無抵抗の人を数人で殴ったりするの良くないですよ!」
「なんだと?! お前に関係ないだろうがッ」
ジャスティスの前に立ちはだかる旅人A。
「……か、関係ないかも知れませんがっ」
旅人Aと向かい合いつつジャスティスは、旅人達から緑髪の男を守るように間に割って入る。
「黙って見過ごせません!」
「小僧ーー俺達を知らねぇのか?」
今度は、旅人Bが鼻で笑うようにジャスティスを一瞥(いちべつ)する。
ジャスティスもまた相手の男達を見定めるように見た。
旅人にしては程遠い出立ち。お揃いのベストに頭には手拭いを巻いている。腰には揃いも揃ってシミター (三日月刀)をぶら下げている。まるでどこかの盗賊のような――
「俺らは泣く子も黙る山賊一家『モンテロウ』の一味よ」
礼儀正しく、アホ面した旅人否、山賊Aが正体を明かす。
「馬鹿野郎ッ、何正体明かしてんだ! このすっとこどっこい!」
今まで黙っていた山賊Cがようやく口を開いた。
「……だって兄貴ィ」
山賊Aがしょんぼりして言えば、
「相手に聞かれたら答える! これが礼儀ってもんだろ!」
「そ、そうでしたッ。流石は兄貴ですね!」
(……なんだろうこれ。僕、馬鹿にされてるの?)
そんな山賊達のしょうもないやり取りに、置いて行かれたような気がしたジャスティスは内心困惑が隠せない。
「…あ、あの山賊さん」
「ああ?! なんだ小僧、お前まだいたのか?」
ジャスティスが口を開くと急に凄んでくる山賊A。
「とりあえず、暴力は良くないですよ」
「ー…チッ、面倒な奴だな!」
舌打ちをする山賊C。
「その男を庇い立てするんならーー」
言いつつシミターを抜く山賊C。それに倣(なら)って後に二人も武器を手に取る。
「小僧も始末してやろうかッ?!」
威嚇(いかく)と同時にシミターを振り上げてくる山賊C。
「ー…ッ」
ジャスティスは迫(せま)る刃を避けつつ同時に緑髪の男を庇うべく腕を掴んで自分に方に引き寄せた。その際に、耳元で小さく囁くように、
「……ごめんなさい。逃げる用意してください」
そう告げると山賊達と間合いを取った。
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